将棋大会をやることになった。それは先帝の勧めによるものである。史実どおり、先帝は幼女と婚姻することが好きみたいだが私には今後、年齢を重ねても相談相手になる人物でもある。
その経緯はこうだ。
「将棋大会?朕はおまえが将棋をするところを見てみたい。」
「そうですか?」
「うーん。そうだ。朕が将棋大会を主催しよう。どうだ?やれそうか?」
「陛下、分かりました。」
つい先日、日本人の私には象棋の崩し漢字が読めないため、新たに将棋を製作した。仕事仲間ではないが後にライバルとして名高い子昌には木材を。軍部の仲間である江起には紙を用意してもらった。紙は将棋の説明書にするので金属板印刷をして紙に説明書を。木材は加工して将棋に。これを軍部や叔父のいる医官の省や後宮に配った。
ちなみに日本人ならチョンシー(将棋)のルールは多分、分かると思うが説明しよう。その先祖は中華のシャンチー(象棋)という。将棋の発祥は1970年代~1990年代と比較的、遅く。昔の戦国時代はシャンチー(象棋)しかなかった。私も後で知ったことだが麻雀は中国のスポーツでこれにお金をかけると賭け事になる。
逆にお金さえなければただのスポーツなのだが、麻雀が昔は日本でも流行した。アヘンは流行しなかったから中国でもびっくりで中国人から見れば日本って何がいいのかさっぱり分からんとのこと。
ちなみに中国の漢字は日本よりも簡略化されているため、多少、異なるもののルールは変わりないとのこと。
まずは歩棋。これは1マスずつ前にしか進めません。次に角行。斜めに自由に動ける。次に飛車。将棋の駒の一つで、縦横に何マスでも移動できる。次に香車。まっすぐ前方へ何マスでも進むことができる。次に銀将。銀将は前、斜め前、斜め後ろに1マスずつ動くことができる。次は金将。1つずつなら前、右斜め前、左斜め前、右横、左横、まっすぐ下、計6つのマス目のどこかに動くことができる。王将や玉将は本陣だ。こいつを取られてはいけない。
まぁざっくり言えばこんな感じなんだが広島県北部だとまった違った将棋............。まぁこっちは暗棋と呼ぶもので暗殺者がよく使う将棋みたいなものだがこれもいつか作ろうと思う。
問題はこの将棋大会なのだが先帝が自ら主催者になってくれたので断れず受けることにした。1回戦は子昌だったのだが.............。生憎、子昌はこういう物が苦手分野なようで羅漢の俺と年齢差があるのにも関わらず俺が勝利してしまった。
2回戦は高順。確か三国志にも呂布の家臣でそんな武将いたような気もするがこの時は宦官になっておらずまだ馬の姓であったため、馬順と呼ぶべきか迷ったのだが高順と呼ばせてもらおう。
そして第2回戦も勝利した。どうやらトーナメント方式らしい。次は3回戦目、相手するのは豪騎という同じ武官でも武勇にも知略にも長けた武将。ちなみに俺も未だに武官扱いだ。
準優勝相手には彭徐という人物が、優勝相手には太子様が、いた。太子は物語開始時点の現帝なる人物である。なので今後は現帝と言う時があるかもしれない。
そんな太子様との一局だが私が勝利してしまった。私も転生前は将棋の扱いは十分でそこら辺の一般人では通用しないレベルだったがプロの将棋の棋士とは比べものにならないレベルだった。
そんな先帝主催の将棋大会は今後もたまにやるのである。ただ私は一般人から見るとそこら辺の人よりは有名人になっていた。
いくつか年月が流れ、俺は今日もいつものように軍部で仕事をしていた。大尉にはなったが、仲間にいびられる毎日を送っていた。緑青館で羅漢よりも象棋ができる妓女がいたようなので相手をしてみる。
鳳仙だった。鳳仙と初の対面を果たした。ただ羅漢の中身は日本人の俺であって、物語の結末を変えるためにここにいる。
「始めまして大尉の羅漢と申します。」
日本人はまず挨拶(拳で)からという。中国人はプライド文化なので贈物は豪華な装飾品が贈られるが、日本では鉈や包丁、和剣や日本刀を贈っていた。
が妓女に刃物は贈れないので花を贈った。この花は普通に彼岸花で日本でお彼岸に先祖に渡す花として知られている。その一方でお彼岸の花言葉「独立」「情熱」という意味が込められ、彼女に渡す花候補でもある。
「鳳仙です................。」
彼女はどうやら緊張しているようだ。無理もない。彼女は作中でも屈指の実力の妓女らしい。ちなみに日本人では妓女という言い方は無いので芸者と言えば分かりやすいだろうか。
「では対戦、お願いします。」
それから史実どおり、将棋や象棋、碁で鳳仙と俺は対戦した。時には俺が勝ったり、鳳仙が勝ったり、よその人達が見るので鳳仙の価値は高くなっていた。史実どおり、俺は鳳仙と会うことも難しく。今のお給料で身請けもできない。日本円で例えると3500万円の価値が上がって11億円相当にもなった。こりゃあ、羅漢も通うのが難しくなったわけだ。
が、鳳仙と仲良く碁をしていて気づくと史実どおり、子供を作っていた。俺は鳳仙に話す。どうしても彼女の思いを聞き出したかったというのもあるが。
「鳳仙、どうしても子供が欲しいのか?」
「ええ、羅漢様、あなたに身請けされるなら私は自分の価値を捨てます。」
「どうして..........そこまで.........?」
「羅漢様となら歩み続けることができるかもしれません。」
「なら言うことはないが...............。」
その後、鳳仙の妊娠が発覚すると身請け話はなくなった。どうやらペニシリンのおかげか叔父の羅門が失脚しなかったことで俺の運命は決まった。鳳仙を身請けしよう。
鳳仙の価格は11億円相当まで上がっていたが妊娠が発覚したことで再び3500万円となった。
俺は金貨6枚と銀貨600枚支払って鳳仙を身請けした。
俺の家は宮廷ではなく自領地にある。羅家は西方の伏季州を治める領主だ。と言っても俺の親父は失脚したらしい。やっぱり叔父の失脚はなかった。だが阿多妃と皇太后が結託して子供を入れ替えたのは史実どおりである。じゃあ、なんで親父が失脚したかというと先帝が史実よりも若干、有能になってしまい、俺の親父の不正を告発した俺の異母弟が内部告発したらしい。
だが先帝もまもなく死去し、太子が物語開始時点で言う現帝となった。
「鳳仙、お腹の具合はどうかな?」
「つわりが酷いけど最近は大丈夫そう。男の子かな?女の子かな?」
「うーん男の子だったら羅武。女の子だったら羅冥にしようと思うけどいいかな?」
「ええ構わないわ。」
後は使用人である呂玲綺に任せても問題ないだろう。この使用人三国志の呂玲綺と同姓同名だが似ても似つかない美人なのである。