魔法少女まどか☆マギカ -Kaleidoscope- 実績「時をかける魔女」獲得実況プレイ   作:Hotpepper_N

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いよいよ本編最終話です。
ほむほむ魔女ルートも、ひとまずここで決着となります。

ぜひ最後までお楽しみいただけますと幸いです。


Part6(18/18)最終話

――時を、少しだけ遡る。

 

 

ほむらの体が暴走に呑まれる、その少し前。

まどかは避難所の片隅で、膝を抱えていた。

 

床一面に敷き詰められた毛布。

不安げに身を寄せ合う、大勢の避難者たち。

 

落ち着かない子供を宥める声。

絶え間なく流れ続ける、避難情報のアナウンス。

 

その喧騒の中でまどかだけが、ぽつんと取り残されたように俯いていた。

 

 

(……みんな、大丈夫かな)

 

胸の前で、両手を握りしめる。

何もできない。 戦うことも、助けに行くことも。

 

ただ、ここで待つことしかできない。

それが自分の役目だと、分かっている。

 

だから、まどかは待った。

 

 

遠くから轟音が響くたび、避難所の空気が震える。

 

ときおり照明が揺れ、天井から細かな埃が落ちた。

そのたびに、周囲の避難者たちから小さな悲鳴が上がる。

 

どれほど時間が経ったのだろう。

彼女にしか見えない傍らの烏は、何度も街の中心へ顔を向けていた。

 

「……みんな、まだ戦ってるんだよね」

 

返事はない。

それでも、まどかは問いかけずにはいられなかった。

 

――あなたは避難所へ行って。そこから、絶対に動かないで。

 

ほむらの言葉を思い出す。

 

「……分かってるよ」

「わたしが行ったって、何もできないもんね」

 

膝を抱えたまま、小さく呟いた。

 

しかし、何が起きているのか分からないままここで待ち続けることが、少しずつ怖くなっていた。

 

 

また一つ、遠くでひときわ大きな轟音が響いた。

床が、わずかに揺れる。

 

「……っ」

 

まどかは顔を上げた。

そして、しばらく迷った末に――立ち上がる。

 

「……ごめんね、ほむらちゃん」

 

これは約束を破ることなのだと、分かっていた。

 

「ちょっとだけ……様子を見るだけだから」

 

街を見渡せる、あの高台まで。

そこなら、戦場からは十分に離れている。

 

何が起きているのかを確かめたら、すぐに戻る。

そう自分に言い聞かせて、まどかは避難所の出口へ向かった。

 

「■■! ■■!」

 

傍らの烏がまどかを制止するように鳴き、目の前をばさばさと羽ばたく。

しかし、まどかは歩みを止めなかった。

 

「……ごめん。わかってるけど……すぐ戻るから、ついてきて」

 

烏はなおも、何度か行く手を遮ったが。

それでもまどかが歩みを止めないと、やがて諦めたようにその後を追った。

 

人混みをかき分け、避難所の出口へと走る。

 

「お嬢ちゃん、危ないよ! 外は――」

 

制止の声を振り切って、扉を押し開ける。

外では、嵐が荒れ狂っていた。

 

 

渦を巻く黒雲。吹き荒ぶ風。

遠く、街の中心から響いてくる、空を引き裂くような轟音。

 

まどかは走った。

せめて、何が起きているのか確かめたい。

 

街を見渡せる、あの高台へ。

強風に何度も足を取られながら、坂道を駆け上がる。

 

肺が焼けるように痛い。息が続かない。

それでも、足を止めることはなかった。

 

「ぜぇっ……はぁっ……」

 

やがて高台へたどり着くと、まどかは柵に手をつき、街の中心を見つめた。

 

「……みんな……」

 

遠すぎて、はっきりとは見えない。

黒い影の群れ。 時折閃く、炎の光。 巨大な影。

 

あそこで今も、みんなが戦っている。

 

「お願い……」

 

まどかは胸の前で手を組んだ。

 

「どうか、みんな無事でいて」

「神様……ほむらちゃんを、みんなを、守って……」

 

祈ることしかできない。

それでも目を逸らさず、まどかは遠くの戦場を見つめ続けた。

 

 

やがて、遠くの光がひときわ大きく膨れ上がった。

 

「……っ」

 

曇天を白く染めるほどの閃光に、まどかは目を細めた。

数秒遅れて、腹の底まで揺さぶる轟音が届く。

 

遠すぎて、何が起きているのかは分からない。

ただ、閃光が収まった、その直後。

 

遠くの景色が、わずかに変わった。

 

それまで絶え間なく瞬いていた光が、不規則に乱れる。

黒い靄のようなものが大きく広がり、その中でいくつもの光が明滅した。

 

「……?」

 

まどかは目を凝らすが、詳しい様子までは分からない。

 

戦いが続いていることだけは分かる。

しかし、先ほどまでとは、何かが違っていた。

 

「……ほむらちゃん?」

 

何が起きたのかは分からない。

 

見間違いかもしれない。雲や煙に遮られて、そう見えているだけかもしれない。

それでも、胸騒ぎだけが少しずつ強くなっていく。

 

まどかは遠くの戦場から目を離せなかった。

胸の前で組んだ両手に、無意識のうちに力がこもる。

 

「……みんな」

 

呼びかける声は、荒れ狂う風に掻き消された。

 

その時だった。

 

傍らを飛んでいた烏がびくりと震え、羽ばたきが止まる。

小さな体は空中で輪郭を失い、空気へ溶け込むように、黒い靄となって消え失せた。

 

「……っ!?」

 

ずっと自分のそばにいたほむらの烏が、消えた。

その意味を考えるより早く、言いようのない不安が胸の奥から突き上げてくる。

 

「ほむら、ちゃん……?」

 

呆然と立ち尽くす、その足元に。

 

 

『――やあ、まどか』

 

ひょこり、と。

白い生き物が、どこからともなく姿を現す。

 

「キュゥべえ……!」

 

『こんなところにいたんだね。 探したよ』

 

「ねえ、みんなは!? 何が起きてるの!?」

 

『残念だけど――あまり、いい状況とは言えないね』

 

QBはいつもと変わらない平坦な声で告げた。

長い尾が、ゆらりと揺れる。

 

『暁美ほむらが、暴走した』

 

「……え?」

 

『彼女はこれまで倒してきた魔女を体内へ取り込み、その力を利用して戦っていた』

『けれど、それらを制御するための魔力が、必要な水準を下回ってしまったんだ』

『抑えを失った魔女たちは、彼女の内側から一斉に溢れ出した』

 

淡々と、事実だけを並べていく。

まどかの顔から、みるみる血の気が引いていった。

 

『理性が残っていたとはいえ、彼女が魔女であることに変わりはない』

『あれだけ多くの魔女を抱え込んでいれば、制御にも相応の魔力が必要になる』

『それを維持できなくなれば、抑えが利かなくなるのは当然だよ』

 

そしてQBは、どこか呆れたように続けた。

 

『まったく――"あの魔女"も、無駄なことをしたものだよ』

 

「っ!無駄なことなんて……!」

 

『事実を言ったまでだよ』

 

QBは取り合わなかった。

赤い瞳が、遠くの戦場へ向けられる。

 

『それに、事態はもっと深刻だ』

『傷ついたワルプルギスの夜が、暁美ほむらから溢れ出した魔女たちの魔力に反応している』

 

まどかの息が止まった。

 

「……反応?」

 

『あれは元々、多数の魔女を内包した極めて特殊な存在だ』

『もし、溢れ出した魔女たちまで取り込まれれば――傷を癒やすだけじゃない。今まで以上の力を得る可能性が高い』

 

「じゃあ……みんなは……?」

 

その時だった。

遠くに浮かぶ巨大な影が、ゆっくりと傾き始めた。

 

「……?」

 

逆さまに浮かんでいた巨大な影が、少しずつ起き上がっていく。

 

やがて――その姿が、(正位置)へと変わった。

 

次の瞬間。

遠くの景色が、爆ぜた。

 

「――っ!?」

 

街の中心から、円を描くように何かが広がっていく。

 

建物の破片が舞い上がり。

黒い影の群れが、まとめて四方へ弾き飛ばされる。

 

数秒遅れて。

 

ドンッ――!!

 

腹の底まで響く轟音が、高台へ届いた。

 

「みんな……!!」

 

まどかが柵へ身を乗り出す。

だが、舞い上がった粉塵に遮られ、戦場の様子はもう見えない。

 

『さやかも、杏子も、マミも』

『今ので、まともに抵抗できる状態ではなくなったようだね』

 

QBは、その光景を見つめたまま告げる。

 

「……っ」

 

『このままでは、三人とも助からない』

 

そこで一度、言葉を切った。

 

『ワルプルギスの夜を止める者がいなくなれば、この街も壊滅する』

『避難所にいる人々も、君の家族も――みんな死んでしまうかもしれない』

 

まどかの体が、かすかに震えた。

 

家族。友達。そして、今もあの戦場にいる四人。

すべてを失う光景が、頭の中をよぎる。

 

QBは、そんなまどかを見上げた。

 

『もちろん、どうするかを決めるのは君自身だ』

 

「……」

 

『ただ、一つだけ事実を言うなら――』

 

赤い瞳が、まっすぐにまどかを捉える。

 

『今、この状況を覆せるだけの素質を持っているのは、君だけだ』

 

まどかは何も答えなかった。

しかし、その言葉が何を意味しているのか。

理解できないほど、無知ではなかった。

 

――魔法少女は、いつか魔女になる。

 

先日、聞かされたばかりの残酷な真実。

契約すれば、自分もいつか絶望に呑まれる。

 

戦いの中で死ぬかもしれない。

たとえ生き延びても、最後には誰かを傷つける化け物になるかもしれない。

 

怖かった。

それが、どうしようもなく、怖かった。

 

ほむらたちの覚悟を知った今だからこそ、その恐ろしさは以前よりもはっきりと分かる。

 

それでも。

まどかの脳裏に、いくつもの記憶が浮かんだ。

 

 

――初めて出会った日の、ほむら。

 

転校してきたばかりの頃は、何を考えているのか分からない、不思議な人だった。

けれど彼女は、いつも自分たちのことを見てくれていた。

 

魔法少女になることを迷っていた自分に、考える時間をくれた。

さやかの想いがすれ違わないように、恭介や仁美と話す機会を作ってくれた。

 

マミを救い、杏子とさやかを結びつけ。

誰にも言えなかった悩みに寄り添い、壊れかけていた関係を、ひとつずつ繋ぎ直してくれた。

 

ほむらがいなければ。

きっと自分たちは、互いの気持ちを知らないまま、ばらばらになっていた。

 

それほど多くのものを受け取っていたのに。

まどかは、ほむら自身のことを何も知らなかった。

 

昨夜、初めて見た彼女の涙。

 

――あなたが幸せに生きていてくれるなら、それだけで救われる。

 

そう語った、悲痛な声。

 

何度も、何度も、同じ時間を繰り返して。

誰にも知られないまま、気の遠くなるような孤独に耐えて。

ただ自分を救うためだけに、戦い続けてきた少女。

 

さやかが、誰かのために迷わず前へ出る姿。

杏子が、ぶっきらぼうな言葉の裏に隠していた優しさ。

マミが、みんなを包み込むように笑っていた顔。

 

それぞれが傷や悩みを抱えながら。

それでも、自分には生きていてほしいと願ってくれた。

 

 

けれど。

 

みんながいなくなった世界で、たった一人生き残ることを。

本当に、幸せと呼べるのだろうか。

 

そして何よりも。

ほむらが望んでくれた未来に、彼女自身がいなくてもいいなんて。

そんなことは、どうしても納得できなかった。

 

「……ほむらちゃん」

 

まどかの唇から、その名がこぼれた。

出撃前に交わした言葉を思い出す。

 

――全部に勝って、帰ってきて。

 

そう願った自分に、ほむらは曖昧に微笑んで答えた。

 

――努力するわ。

 

最後まで、はっきりと約束はしてくれなかった。

自分が生き残ることよりも、まどかを守り切ることを、最後まで優先するつもりだったから。

 

「……ごめんね」

 

漏れ出た謝罪は、避難所を飛び出したことに対してではなかった。

ほむらが何度も、何度も。

命を削ってまで遠ざけようとしてくれた、その選択肢へ。

 

自分の意思で、手を伸ばそうとしていることへの謝罪だった。

 

それでも。

 

「わたし、待ってるだけじゃ……嫌だよ」

 

声は震えていた。

 

怖くないわけではない。迷いが消えたわけでもない。

それでも、まどかは顔を上げた。

 

「みんなが、わたしのために傷ついて」

「ほむらちゃんが、わたしを助けるために、全部を捨てて」

「それで、わたしだけがのうのうと生きるなんて……そんなの、嫌だよ」

 

両手を、胸の前で強く握りしめる。

 

「わたしは、みんなと一緒に生きたい」

「誰かが誰かのためにいなくなるんじゃなくて……みんなで、明日を迎えたい」

 

それは、自分の命を投げ出すためではなく。

誰かを犠牲にした未来を、受け入れないための決意だった。

 

けれど――ふと、思う。

それだけで、本当に十分だろうか。

 

たとえ今、この戦いを終わらせても。

魔法少女が、最後には魔女になるという運命は変わらない。

 

今ここにいる四人を救えても、どこかでまた、同じ絶望が生まれる。

 

この街の外にも、自分の知らない場所にも。

そして、ほむらが繰り返してきた過去の中にも。

 

願いを抱いて魔法少女になり。

誰かを守ろうとして戦い。

それでも最後には絶望し、魔女となってしまった少女たちがいる。

 

そして――ほむらが、その身へ取り込んできた魔女たちも。

 

まどかは、彼女たちがどんな名前で。

どんな願いを抱き。

どんな人生を送っていたのか、何も知らない。

 

けれど、一つだけ分かっている。

 

あの魔女たちも、最初から魔女だったわけではない。

 

かつては、自分たちと同じように。

何かを願い、希望を信じて、魔法少女になったということだけは。

 

 

「……そうだ」

 

小さく呟いた。

胸の奥に散らばっていた想いが、少しずつ一つの形を結んでいく。

 

今ここにいる四人だけを救っても、終わらない。

 

魔女になるという結末そのものが残っている限り。

いつかまた、誰かが同じように絶望する。

 

なら。

 

――魔女になってしまう、その瞬間を。

その結末そのものを、なくしてしまえばいい。

 

そうすれば。

 

ほむらが取り込んできた魔女たちも。

これまで誰にも知られないまま絶望していった少女たちも。

 

誰一人、最後に希望を呪いへ変えずに済む。

 

ほむらが繰り返してきた時間も。

さやかたちが背負った痛みも。

これまで人知れず、絶望の中で消えていった少女たちの願いも。

 

そのすべてを、無駄になどしたくなかった。

 

「決めたよ、キュゥべえ」

 

「わたしと、契約して」

 

まどかは顔を上げる。

その瞳は、まっすぐにQBを見つめていた。

 

『願いは決まったのかい?』

 

「うん」

 

もう、声は震えていなかった。

 

目の前の誰かを救うためだけではない。

自分の命を投げ出すためでもない。

 

希望を抱いたすべての少女が、その希望を呪いへ変えずに済むように。

誰も、絶望の中へ置き去りにされないように。

 

まどかは深く息を吸い、はっきりと願いを口にした。

 

「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい」

「すべての宇宙、過去と未来の――全ての魔女を、この手で」

 

『――っ!?』

 

初めて、QBの声に明確な揺らぎが生じた。

赤い瞳が大きく見開かれる。

 

『それは……そんな祈りが叶うとすれば、時間干渉なんていう次元の話じゃない、因果律そのものに対する反逆だ!』

『君は本当に、神にでもなるつもりかい!?』

 

「神様でも、何でもいい」

「わたしはもう、誰かが誰かのためにいなくなる未来なんて、選びたくない」

 

まどかは迷わず答えた。

遠く離れた戦場へ、視線を向ける。

 

「ほむらちゃんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんも、マミさんも」

「今日まで希望を信じて戦ってきた、すべての魔法少女も」

 

震えていた両手を、胸の前で強く握る。

 

「誰一人、絶望の中に置き去りにはしない」

「希望を信じたことを、最後に後悔させたりしない」

 

「みんなが、希望を抱いたまま未来へ進めるようにする」

 

それは、誰かの犠牲によって成り立つ救いではない。

これまで数多の少女たちが積み重ねてきた願いも、痛みも。

 

そのすべてを抱えて、未来へ進むための祈りだった。

 

「それができないっていうルールなら、壊してみせる。変えてみせる」

「これが、わたしの祈り。わたしの願い」

 

そして、はっきりと告げる。

 

 

「さあ、叶えてよ――インキュベーター!」

 

 

QBは、何も答えなかった。

ただ、その沈黙を答えとするように。

 

まどかが胸元へ当てた右手から、眩い光が溢れ出した。

桃色の輝きは瞬く間に全身を包み込み、荒れ狂う闇の中で、ひときわ強く瞬く。

 

やがて輝きは胸元へ集まり。

凝縮され、形を結び――一つの宝石となって、まどかの掌へ収まった。

淡い桃色に輝く、ソウルジェム。

 

まどかはそれをそっと手に取り、胸元へ掲げた。

 

「――行くね」

 

その言葉とともに、制服が光の粒となってほどけていく。

 

桃色と白を基調とした衣装が、その中から編み上げられていく。

胸元には赤いリボン。白い手袋とブーツが、細い手足を包んだ。

 

鹿目まどかの魔法少女としての姿が、形作られていく。

 

まどかが手を伸ばす。

掌へ集まった輝きが形を変え――

細い枝を編み上げたような、一本の弓となった。

 

魔法少女――鹿目まどか。

 

その誕生とともに、見滝原の空そのものを震わせるほどの魔力が、溢れ出した。

 

 

まどかは静かに、街の中心を見つめた。

 

崩れ落ちた戦場。

すべてを取り込み、猛り狂うワルプルギス。

 

その巨体の中には、奪われた三人がいる。

 

そして、その足元には。

今にも消えようとしている、ほむらがいる。

 

「待っててね、みんな」

 

弓を、強く握る。

 

「今度は、わたしが迎えに行くから」

 

まどかは地面を蹴った。

桃色の残光を残しながら――荒れ狂う空へと駆け上がっていった。

 

 


 

 

…………はい。

原作でもおなじみ、まどかの契約シーンでございます。

 

ついに――魔法少女まどか、爆誕。

 

いやー焦った。マジで焦りました。

 

アプデの見落としでチャートは崩壊するわ、ほむほむは暴走するわ。

仲間三人はまとめて魔女化して吸収されるわ。

 

え?

も、もちろんまどかが契約するところまで、最初から計算してましたよ?(詭弁)

 

 

…………さて、気を取り直して。

ここから先は、イベントのみの進行です。

 

まどかの願いによって、過去も未来も。

世界の理そのものが、大きく書き換えられていきます。

 

そして。

すべてを失いかけたほむほむに、最後にどんな結末が待っているのか。

 

それは――あなた自身の目で見届けてください。

 

 


 

 

ほむらは、瓦礫の上に仰向けで横たわっていた。

 

暴走によって、魔女(自身)の身を形作っていた黒い外殻の大半は砕け散っている。

その残骸の中に辛うじて残されていたのは、暁美ほむらを思わせる、一人の少女の輪郭だった。

 

しかし、それを人間の姿と呼ぶには、あまりにも壊れすぎていた。

 

全身に、深い罅が走っている。

 

頬も。腕も。脚も。

陶器の人形を乱暴に打ち砕き、辛うじて形だけを繋ぎ止めたように。

 

胸から腹にかけて完全に割れ、そこにあるはずの肉も、骨も、臓器も存在しない。

ただ、がらんどうの闇だけが広がっていた。

 

その空洞から、黒い靄が絶え間なく噴き出している。

靄はほむらの体を這い、残された輪郭さえ、少しずつ空気の中へ溶かしていた。

 

辛うじて繋がっている意識も、消えかけた灯火のように明滅している。

 

 

【挿絵表示】

 

 

(……終わった、のね)

 

視界は、ほとんど利かなかった。

自分がどこに倒れているのかさえ、もう判然としない。

 

音も遠い。

何かが崩れる音も、嵐の唸りも、耳障りな哄笑も。

すべてが、水の底から聞こえているようにぼやけていた。

 

それでも。

目の前にそびえる巨大な影だけは、はっきりと感じ取れた。

 

 

すべてを喰らい、傷を癒やし。

以前とは比べものにならないほどの力を得た、ワルプルギスの夜。

 

その巨躯が、ゆっくりとこちらへ向き直る。

無数の魔力が収束し、次の攻撃が形を成していく気配が、壊れた体へ伝わってくる。

 

ほむらには、もはや抗う力は残されていなかった。

 

魔法を使うことも、立ち上がることも。

罅割れた指先を、わずかに動かすことさえできない。

 

 

(……まどか)

 

薄れゆく意識の中で。

ほむらは、ただ一人の少女を想った。

 

(守れなくて、ごめんなさい)

 

何度も、何度も、同じ時間を繰り返して。

傷ついて。壊れて。人であることさえ捨てて。

 

それでも、ただ一つ望み続けた未来には、届かなかった。

 

(結局、私は……)

 

あなたを救うはずが。

仲間たちまで巻き込み、すべてを台無しにして。

 

(あなたに、何一つ……)

 

返せなかった。

がらんどうの胸の奥から、自嘲にも似た痛みが込み上げる。

 

(……ああ)

 

罅割れた顔に、辛うじて残った片目。

その目尻へ、ゆっくりと雫が滲んだ。

 

(最期に――)

 

せめて、もう一度。

 

(あなたの笑顔が、見たかったな)

 

それだけが、心残りだった。

 

ワルプルギスが、攻撃を放つ。

凝縮された膨大な魔力が空を覆う奔流となって、地に伏す小さな体へと殺到する。

 

ほむらは、抗わなかった――もう、抗えなかった。

 

すべてを受け入れるように。

静かに、目を閉じた。

 

 

その瞬間。

 

バシュンッ!!!

 

轟音とともに、大地が揺れた。

 

 

だが。

来るはずだった痛みは、いつまで経っても訪れなかった。

 

ほむらへ殺到していた魔力の奔流が、見えない何かに阻まれたかのように――

跡形もなく、かき消えていた。

 

 

「……!?」

 

閉じていたほむらの瞼が、かすかに震えた。

 

――なぜ。

 

朦朧とした意識のまま、ほむらは辛うじて視線を持ち上げる。

罅割れた首が、わずかに動いた。

 

その先に、立っていたのは。

 

 

「……ぁ」

 

ひとりの、魔法少女だった。

 

桃色の衣。木の枝を編み上げたような弓。

何度も見た――もう二度と、見たくなかった姿。

 

 

「――みんな、待たせてごめんね」

「今、助けるからね」

 

まどかは、倒れ伏すほむらを振り返った。

その声は、荒れ狂う嵐の中でも、不思議なほど鮮明に響いた。

 

「……まど、か……?」

 

信じられないものを見るように。

崩れかけた喉から、その名が掠れてこぼれる。

 

「なん、で……どうして……あなた、が……」

 

「ごめんね、ほむらちゃん」

 

まどかは静かに首を振る。

自ら選んだ選択肢を、後悔している様子はなかった。

 

「でも、わたし……やっと決められたの」

 

まどかは前を向いた。

木の弓を、ワルプルギスへ向ける。

 

「ほむらちゃんが、何度も何度も、わたしのために頑張ってくれたこと」

「ずっと、わたしを守ってくれていたこと」

 

弓を握る手に、力がこもる。

 

「それは、もう分かってる」

 

弓へ、淡い桃色の光が集まり始めた。

 

「でも、その想いに――わたしがどう応えたいのか」

「それを、やっと決められた」

 

そして、もう一度ほむらを振り返る。

 

「だから今度は――わたしが、ほむらちゃんを迎えに来たんだよ」

 

 

「……まどか……」

 

「見ててね、ほむらちゃん」

「誰も、置いていかないから」

 

まどかはもう一度前を向き――弓を引き絞った。

 

白い矢が形を結ぶ。

 

放たれたのは、小さな光だった。

それは瞬く間に数多の奔流へと姿を変え、戦場を覆っていた闇が押し退けられていく。

 

猛り狂うワルプルギスが、まどかへ矛先を向けた。

無数の歯車が回転し、膨大な魔力が再び収束を始める。

 

だが――遅い。

 

「キャハ……ハ……ッ!!?」

 

放たれた光は、瞬く間にワルプルギスを包み込んでいく。

甲高い哄笑が途切れる。巨大な歯車が、ひとつずつ動きを止めていく。

 

その巨躯は、もはや身じろぎ一つできない。

 

 

まどかは、静かに目を閉じた。

 

契約の瞬間、因果へ刻み込まれた願い。

 

――すべての魔女を、生まれる前に消し去る。

 

この世界だけではない。

過去も。未来も。

あらゆる宇宙へ。

 

「……届いて」

 

胸の奥に宿った祈りを、強く念じる。

 

そして、弓を天へと掲げた。

一条の矢を、放つ。

 

矢は桃色の軌跡を描きながら、雲を貫いて天高く昇っていく。

 

やがて、遥か上空で静止し――弾けた。

 

 

眩い光が、空いっぱいに広がる。

 

一本だった矢は、無数の光の粒へと分かれ。

星の雨となって、あらゆる方向へ降り注いでいく。

 

その光は、この街だけには留まらない。

この時代だけにも。この宇宙だけにも。

 

過去へ。未来へ。

無数に枝分かれした、あらゆる時間と世界へ。

 

時空の壁を越え、どこまでも広がっていく。

 

その先で。一つ、また一つと。

絶望の結末が、書き換えられていった。

 

 

願いを抱いて魔法少女となり、誰かを守るために戦い。

 

傷つき。力尽き。

最後には絶望に呑まれ、魔女へと変わるはずだった少女たち。

 

その最期へ、光が届く。

 

魔女になる、その直前に。

希望が呪いへと反転してしまう、その瞬間に。

 

魔女へ堕ちるはずだった運命が、一つずつ光の中へ消えていく。

 

そして少女たちの魂は。

誰にも知られず呪いへ変わることなく、穏やかな光に包まれていった。

 

一人、また一人と。

光の中へ、救い上げられていった。

 

 

同時に。

まどか自身の身体にも、変化が訪れていた。

 

桃色の衣が、光の粒へとほどけていく。

ほどけた輝きは再び集まり、より白く、より眩い衣へと形を変えていく。

 

長い髪が宙へ広がり、その一本一本が星明かりを宿すように輝いた。

 

背後には、幾重もの光が翼のように広がっていく。

 

もはやそこにいるのは、ただ一人の魔法少女ではなかった。

 

過去も。未来も。

あらゆる宇宙の希望を、その身へ抱いた存在。

 

その姿は――

 

すべての希望を抱きしめる、女神のようだった。

 

 

 

そして。

 

天から降り注ぐ無数の矢が、ワルプルギスへ突き刺さる。

 

一つ。十。百。

数えることすらできない光が、巨大な体躯を貫いていく。

 

「■■■■■■■■■■■■■――――!!!!」

 

甲高い哄笑が、初めて明確な悲鳴へと変わった。

 

ピシッ……ミシッ……

 

幾重にも重なった歯車へ、次々と亀裂が走る。

巨大な舞台装置のような身体が、内側から崩壊していく。

 

がらがらと。

何百年ものあいだ積み重なっていた呪いが、光の中で砕け、溶けていった。

 

 

崩れゆく巨体の中から、いくつもの淡い光がこぼれ落ちる。

 

それは、ワルプルギスの夜を形作っていた魔女たち。

そしてほむらがその身へ取り込み、最後にはワルプルギスへ奪われた魔女たちだった。

 

呪いという形を失い、一つ、また一つと、解き放たれていく。

 

 

そして、その中に。

ひときわ強く輝く、三つの光があった。

 

(さやか)(杏子)金色(マミ)

 

魔女へと変わり、ワルプルギスに取り込まれていた三人の魂。

それぞれを包んでいた呪いが、光の中でほどけていく。

 

痛みも、恐怖も、怒りも、絶望も。

彼女たちを魔女へと縛りつけていたものが、一つずつ消えていった。

 

やがて三つの光は、まどかのもとへ導かれるように。

ゆっくりと、その傍らへ集まっていった。

 

パキンッ……

 

最後の歯車が砕けた。

ワルプルギスの夜は音もなく、光へ溶けていく。

 

街を覆っていた黒雲が、ゆっくりと薄れていく。

荒れ狂っていた風も、嘘のように静まっていた。

 

やがて、分厚い雲の切れ間から。

柔らかな陽の光が、傷ついた街へ降り注ぐ。

 

 

 

まどかは、その光景を静かに見届けた。

そして――ゆっくりと振り返る。

 

視線の先。瓦礫の上に、崩れかけた人影。

 

ほむらだった。

黒い靄を絶え間なく零しながら、今にも風の中へ消えてしまいそうに横たわっている。

 

まどかは、ゆっくりと光の中を歩き出す。

最後に残された、彼女を救うために。

 

 

ほむらは、動けなかった。

 

すべてが終わったことだけは、分かっていた。

ワルプルギスの夜が消えたことも。

まどかが、願いを叶えた(契約した)ことも。

 

天から降り注いだ光の一つが、罅割れた体へ触れる。

 

(……!!)

 

その瞬間。

ほむらの中へ、何かが流れ込んできた。

 

(…………)

 

世界の理へ刻み込まれた、まどかの祈り。

彼女が何を願い、何を変えようとしているのか。

 

そのすべてが、光を通して伝わってきた。

 

(……ばか)

 

崩れかけた意識の中で、ほむらは呟く。

 

(そんな願いを叶えたら……あなたは)

 

ほむらのために。仲間たちのために。

これまで絶望の中へ消えていった、すべての魔法少女のために。

 

まどかは、誰一人置き去りにしない願いを選んだ。

そのあまりにも大きな願いは、結果として、彼女自身をこの世界の理の外側へ押し上げようとしていた。

 

 

何度時を繰り返しても。人間であることを捨てても。

ただ、彼女だけは魔法少女にはさせまいと戦ってきたはずなのに。

 

結局、自分は止められなかった。

 

ほむらの罅割れた指先が、わずかに震える。

ただ、近づいてくるまどかを見上げることしかできなかった。

 

やがて、まどかは目の前で足を止めた。

静かに膝を折り、瓦礫の上に横たわるほむらへ視線を合わせる。

 

その顔には、穏やかな微笑みが浮かんでいた。

 

「――迎えに来たよ、ほむらちゃん」

 

「……っ」

 

ほむらの片目が、わずかに見開かれる。

 

まどかは。

 

――もう、いいんだよ。

 

とは、言わなかった。

 

これまでの戦いを、ただ終わったものにするような。

背負ってきたものを、ただ手放させるような言葉を。

 

彼女は、選ばなかった。

 

「――一緒に、行こう」

 

そう、告げた。

 

「……っ、ぁ……」

 

崩れかけた片目から、雫がこぼれ落ちた。

 

そのたった一言が。

 

長い、長い時間の果てに。

誰にも頼れず、理解されることなく、孤独に戦い続けてきた少女の心へ――

 

ようやく、届いた。

 

 

まどかは、そっと両腕を伸ばした。

 

あの夜。触れる寸前で、「だめよ」と止められた腕が。

今度こそ、ほむらの身体を包み込んだ。

 

「……っ」

 

触れれば砕けてしまいそうな体を、輪郭ごと抱きしめる。

 

壊れ物を扱うように優しく。けれど、決してすり抜けてしまわないように。

 

その温もりに触れた場所から、黒い靄が静かに消えていく。

全身を走っていた罅の奥へ、柔らかな光が満ちていった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

がらんどうだった胸の奥にも。

少しずつ、光が満ちていく。

 

けれど今度は、ほむらも拒まなかった。

 

これは、自分のエゴだと。

自分は救われる資格などないと。

ずっと、そう思い続けてきた。

 

まどかのためならば、どんな結末を迎えても構わないと。

 

けれど、今この瞬間だけは。

あの夜、自分から拒んだその温もりを。

 

――拒まずに、受け入れた。

 

 

罅割れた腕が、ほんのわずかに持ち上がる。

力の残っていない指先が、まどかの衣をそっと掴んだ。

 

「……まどか」

 

崩れかけた声で。

最後に、ほむらはその名を呼んだ。

 

「うん」

 

まどかは、抱きしめる腕に力を込めた。

 

「ずっと、一緒だよ」

 

二人の体が、光へと変わっていく。

 

白く、柔らかな粒子となって。

ほどけながら、寄り添うように浮かび上がる。

 

その傍らで静かに漂っていた三つの光も、二人を追うように動き出した。

 

五つの光は、互いを追いかけるように空を巡り。

やがて、ひとつの円を描く。

 

穏やかに。

ただ、穏やかに。

 

やがて、世界が白い光に包まれていく。

 

長い、長い旅の果て。ようやく訪れた静けさの中で。

 

 

五つの光は、ひとつの円環となって――

 

 

空の彼方へ、還っていった。

 

 

 


 

 

 

…………。

 

……はい。

……クリア、です。

 

魔女ルート、ついに完走しました。

 

……いやぁ。

……なんて言えばいいんですかね、これ。

 

正直、めちゃくちゃしんどかったです。いろんな意味で。

攻略的にも、精神的にも。

 

最後の最後で、あんなガバやらかして。

もうダメだって、本気で思いましたもん。

 

……もちろん。

最後のガバを「結果オーライ」で済ませるつもりはないです。

あれは普通に私のミスです。反省案件です。

 

ただ。

 

物語の結末としては――結果的に、これで良かったのかもしれない。

今は、そう思えます。

 

だって、最後まで自分だけ消えるつもりだったほむほむに、まどかが言ったのが。

 

「もういいんだよ」じゃなくて。

「一緒に行こう」なんですよ。

 

……ずるいでしょ、これ。

泣くでしょ、こんなの。

 

『魔法少女まどか☆マギカ -Kaleidoscope-』

- STAFF -

 

スタッフロールです。

……ここまで、本当に長い旅でした。

 

三十周を超えるループ。 積み重ねた無数の試行錯誤。

 

コミュ障だったほむほむが、腹芸を覚えて。

淫獣を手玉に取って、マミさんを救って、杏子を引き入れて。

さやかと仁美のすれ違いを防いで。

 

一つひとつ、こうやってフラグを積み上げてきたんですよね。

思い返すと、ほんとうに感慨深いです。

 

そして――エンドロールの、最後。

 

\ピコーン/

>実績を獲得しました:「時をかける魔女」*1

 

きました、メイン実績。

《時をかける魔女》……いい名前じゃないですか。

 

魔女になってもなお、親友を救うために時を駆け続けた。

暁美ほむらに、ぴったりの実績名です。

 

 

THE END

 

 

 

はい。 というわけで。

『魔法少女まどか☆マギカ -Kaleidoscope-』、ほむほむ魔女ルート。

 

――これにて、完結です。

 

長い間、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 

いやー……終わっちゃいましたね。

 

なんだか寂しいような、やり切ったような。

まだ少し実感が湧かないような、不思議な気分です。

 

と、いうわけで。

ほむほむたちの旅は、ここでおしまいです。

 

 

それでは。

また、どこかでお会いできたら嬉しいです。

 

 

 

――お疲れさまでした。

 

 

 


 

 

【???】

 

 

眼前に、巨大な結界が広がっていた。

 

脈打つように揺らめく境界。

その前に立つのは、五人の魔法少女。

 

まどか、さやか、杏子、マミ。

そして、中央に立つほむら。

 

囚われた少女を救い出すため。QBの企みを打ち砕くため。

 

五人は今、円環よりこの世界へ降り立っていた。

 

 

ほむらが一歩を踏み出す、その直前。

ふと足を止め、背後を振り返った。

 

そこに並んでいたのは、かつて彼女が喰らい、その身へ取り込んだ魔女たち。

 

――否。

魔女となる以前、希望を抱き、願いを託した――魔法少女としての彼女たちだった。

 

かつてのように、ほむらの内側へ囚われているわけではない。

命令されているわけでも。

力として使役されているわけでもない。

 

それでも彼女たちは、自らの意思でここに立っていた。

 

(…………)

 

ほむらはわずかに目を伏せる。

 

謝罪なのか、感謝なのか。

あるいは、その両方なのか。

 

ほんの短い沈黙。

やがて、ほむらはもう一度、仲間たちを見渡して静かに告げる。

 

「――行きましょう、みんな」

 

誰も、言葉を返さなかった。

 

ただ、その呼びかけに応えるように。

一人、また一人と、静かに、力強く頷いた。

 

ほむらは前へ向き直る。

五人が、それぞれの武器を構える。

 

その背後で、少女たちもまた、かつての武器を手に取った。

 

そして――

 

 

全員が同じ方向へ、地面を蹴った。

*1
ほむら魔女ルートで「ワルプルギスの夜討伐後、自身が討伐される」または「まどかによって円環の理に導かれる」いずれかのエンディングを迎えた時、この実績を獲得する。




『魔法少女まどか☆マギカ -Kaleidoscope- 実績「時をかける魔女」獲得実況プレイ』、これにて本編完結です。

ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、途中長いあいだ連載を止めてしまい、本当にすみませんでした。
続きを待っていてくださった方、再開後にまた読みに来てくださった方には、改めて感謝申し上げます。


最後に挟んだ【???】は、現在執筆中の後日談へと繋がる内容になります。

少し間が空いてしまうと思いますが、こちらも完成次第投稿する予定ですので、もしよろしければもう少しだけお付き合いいただけますと幸いです。

改めまして、ここまで本当にありがとうございました。
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