魔法少女まどか☆マギカ -Kaleidoscope- 実績「時をかける魔女」獲得実況プレイ   作:Hotpepper_N

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大変長らくお待たせしました。ついに魔女ルート突入です。
※注:魔女はHomulillyではなく、今作独自設定です。


Part3後編

はい、とうとうまどかが契約しちゃいました。

 

ほむほむ、放心状態ですね。一番止めたかったことが目の前で起きたからね。しょうがないね。

 

契約の結果、さやかは元の肉体に戻ったようです。さっきの死体然とした雰囲気はなくなり、寝ているみたいにちゃんと呼吸してますね。

 

>まどかは、すぐさまさやかの様子を確認した。

>…呼吸がある。脈拍もある。身体は元に戻ったようだったが。

>___一向に、意識が戻る気配がない。

 

あー、どうやら精神までは戻らなかったみたいですね。

「身体を元に戻して」という願いだったことに加え、まだまどかの因果がエントロピーを超えるほどではなかったので、魔女になって変質した魂だけはどうにもならなかったようです。

 

さやかはこのまま入院して、残念ながら退場です。

君はよくやったよ。これで魔女ルートが盤石になるからね(淫獣並感)

 

 


 

 

 

___なんで。なんで。なんで。

___どうして。どうして。どうして。どうして。

 

ほむらは、目の前の光景が受け入れられず、膝から崩れ落ちた。

 

さやかの身体が元に戻ったことも。

意識が戻っていないことも。

それにまどかが悲しんでいることも。

 

___今のほむらには、すべてが無意味だった。

まどかを契約させないことは、すべてに優先することだった。

彼女に辛い道を歩ませることだけは、避けねばならなかった。

 

《キュウべえに騙される前の、バカなわたしを…助けてあげて、くれないかな…?》

 

かつてのループで、まどかが口にした言葉。

ほむらの行動原理となっているそれは、同時に彼女を縛る呪縛ともなっていた。

 

まどかは、泣きながらさやかの身体を抱きしめていた。

「戻ったよ…さやかちゃん、ほら…ねえ、目を開けてよ…」

 

 

何もかもが、遅すぎたのだ。

___私の、せいだ。

私が、もっとインキュベーターを監視できていれば。

私が、さやかのパトロールに同行しなければ。

私が、ちゃんと武器を揃えていれば。

 

「ほむらちゃん」

 

私が。私が。私が。私が。私が___

 

「___ほむらちゃん!」

 

まどかの声が、強く響いた。

沈みかけていた意識が、水面に浮かび上がるように引き戻される。

 

「…っ、まどか…?」

 

目を上げると、そこには涙を浮かべながらも、必死に何かを伝えようとしているまどかがいた。

 

「ほむらちゃん…さやかちゃん、意識が、戻らないの…」

 

「わたしは、さやかちゃんを元に戻したかったのに、なんで…こんなのって…ないよ…」

 

泣きそうなまどかの顔が、ほむらの目に映る。

自分が願った未来とは違う現実を、まどかが泣きながら受け止めている。

 

(私が、あんなことを言わなければ……)

 

ほむらは必死に平静を装おうとするが、自責の念が顔に出てしまう。

“甘えないで”と言い放ったのは、他でもない自分なのだから。

 

「…さやかちゃんが、帰ってきたのに…」

「おかえりって、言ってあげたいのにっ…」

 

まどかは、さやかの手をそっと握った。温かい。確かに生きている。

___意識がないことを、除けば。

 

「わたしの願い、間違ってたのかな…?」

 

ぽつりと、まどかが呟いた。

その言葉が、ほむらの胸に深く突き刺さる。

 

___否定したい。だが、返すべき言葉が、出てこなかった。

 

(まどかの願いは間違ってなんかない――でも、結果がこれじゃ…)

 

呼吸が浅くなる。喉が詰まる。

 

ほむらは、必死に頭を巡らせた。

何を言えば、彼女を救える?

どんな言葉なら、心に届く?

 

――だが、浮かんでくるのは、自責の念ばかりだった。

 

まどかの横顔が、涙に濡れている。

そして、それを引き起こしたのは、自分だ。

 

ほむらは、唇を噛んだ。

 

けれど――それでも。

ここで沈黙してしまえば、まどかの後悔まで肯定してしまうことになる。

 

その一線だけは、絶対に超えてはならなかった。

 

 

「___そんなこと、ないわ」

 

長い間を置いて、ほむらはようやく、言葉を絞り出した。

 

「あなたの願いが間違いだなんて、私は思わない。誰にも言わせない」

 

そう言いながらも、胸の奥がずきりと痛んだ。

自分の言葉を信じて、契約という決断を下したまどかに、こんな思いをさせている。

 

まどかは俯いたまま、何も言わなかった。

 

それでも、ほむらはそっと手を伸ばす。

触れるか触れないかの距離で、震える肩に手を添えた。

 

「…ごめんなさい。私が、もっと___」

(___いえ。こんなことを言っても仕方がない。後悔なんて、口にしても意味がないもの)

 

そう思い直し、言葉を換えた。

「…まどか、覚えていて。あなたが願ったから、さやかは“今もここにいる”の」

 

「たとえ言葉を交わせなくても、笑い合えなくても……あなたの願いが、彼女の命を繋いだのよ」

 

「それは誰にも、否定できない。あなたの決断は…正しいわ。」

 

「だから___自分の願いまで、否定しないで…」

 

沈黙が、ふたりの間を満たす。

まどかは、そっと目元を拭い、顔を上げる。

 

「……ありがとう、ほむらちゃん」

 

かすかな笑みが、そこにあった。

 

 

 


 

 

はい、というわけで次はいよいよアイツが見滝原に襲来します。皆さんご存知、ワルプルギスの夜ですね。

と言ってもまだ何日か有余があるので、さっきできなかった兵器を調達して、万全の準備を整えておきましょう。

 

あ、さやかのお見舞いも忘れないようにします。

まどかが学校でお見舞いに誘って来るのでついていきましょう。

 

>___見滝原中央病院。二人は手続きを済ませ、さやかの病室に入っていった。

>さやかはすやすやと息を立てている。眠っているだけのように。

>まどかは、声をかける。今日あったこと、ほむらが来てくれたことなど、他愛も無い言葉を。

>まどかの目には、何かに縋るような感情が、ほんの少し滲んでいた。

 

あー、やっぱりまどかは納得しきれてませんね。

ここは何も言わず、彼女の好きなようにさせましょう。

 

>見舞いを終え、立ち上がろうとしたまどかは、名残惜しそうにさやかの手を握る。

>「…また来るね、さやかちゃん」

>___その言葉に、応える者はいなかった。

 

この日はこのまま別れます。兵器調達はほぼ十分なので、あとはワルプルギス用にグリーフシードをなるべく多く調達します。

 

…うーん、あんまり魔女いないですね。想定よりグリーフシードが集まってないので、明日学校休んで調達しますか。

 

というわけで、翌日は適当な理由つけて休みます。

さっそく仮病魔女狩りツアーin見滝原です。ここは今までと変わらないのでスキップ。

 

なんとかグリーフシードが集まったので、一旦拠点に帰ります。\ピンポーン/

ん?まどかが来ましたね。心配して来てくれたようです。いやぁ仮病なのにすまんね。

 

>休んだのが心配だったのか、まどかがわざわざ来てくれたようだ。

>…聞きたいことがありそうな顔をしている。中に通すべきか…

>【通す】

>【通さない】

 

あ、もしかして共闘フラグかもですねこれ。襲来前日ぐらいにこっちから話そうと思ってたんですが手間が省けました。中に通しちゃいましょう。

 

 


 

 

 

「…上がって。足元に気をつけてね」

 

___ほむらの自室に通されたまどかは、目を丸くした。

円形のソファに、多数のディスプレイモニタ、ホログラムのようなエフェクトが壁中に映されている。

 

そんな中、ソファの一部に乱雑に置かれた紙束が目に留まった。

見滝原の地図のような図面に、巨大な魔女が描かれ、おびただしい数の矢印や書き込みが記されている。

 

それを見て、まどかは以前からの疑問が確信に近づくような感覚を覚えた。

ソファに座り、本題を切り出す。

 

「___ほむらちゃんって、わたし達を助けてくれたり、いろいろ助言してくれたりしてたけど」

「…よく考えたら、先回りしているみたいに思えたんだよね」

「まるで、何かからわたし達を遠ざけようとしてるんじゃないかって」

 

「…!」

ほむらが目を見開いた。

 

「今日、どうしても聞きたいことがあったんだ」

 

「___ほむらちゃんは、何と戦っているの?」

 

 

「…………」

ほむらの指先が、わずかに震えた。

真実をすべて語るわけにはいかない。しかし、この問いからは逃げられない。

 

静寂。

聞こえるのは、壁のディスプレイが発する微かな電子音だけ。

 

やがて意を決して、ほむらは口を開いた。

「___ある魔女を、倒すためよ」

「数日後、“ワルプルギスの夜”という名の魔女が、見滝原に現れるわ」

 

「ワルプルギス…?」

 

低く、感情を抑えた声音でほむらは続ける。

「その魔女は、規格外の存在」

「放っておけば、被害は見滝原だけでは済まない。街が、いや、国がどうにかなってもおかしくないレベルの災厄よ」

 

「そんな……」

 

「だから私は、誰も巻き込まないために、一人で迎え撃つつもりだった」

ほむらは、まっすぐにまどかを見て言った。

 

「…どうして、その魔女が来るってわかるの?」

 

少しだけ間を置いて、ほむらは嘘を交え答えた。

「……前に、別の街から来たって話をしたわよね」

 

「うん」

 

「その時、組んでいた魔法少女がいたの。彼女は、未来視の能力を持っていた」

 

「未来視……」

 

「彼女は“この町が滅ぶ”と言った。…私は、その予言を信じて、ここに来たの」

 

「……その人は、今どこに?」

 

「………………」

 

沈黙。

ほむらはわずかに俯き、感情を押し殺すように目を閉じる。

良心の呵責に、蓋をしながら。

 

まどかは、その様子を見て察した。

彼女も、大切な人を失っているのだ、と。

 

そして、少し言い淀んでから言葉を紡いだ。

 

「…ほむらちゃん。わたしも、協力したい」

 

「……!」

ほむらが思わず顔を上げる。

 

「わたし、戦えるよ。さやかちゃんのために契約したんだし、魔法少女なんだもん」

 

ほむらは目を伏せ、低い声で答える。

 

「…あの魔女は危険よ。契約したばかりのあなたでは、命を落とすかもしれない」

 

「それでも、街が大変なことになるかもしれないんでしょ?」

「それを、見過ごすなんて…できない」

 

まどかの瞳は、わずかな怯えを含みながらも、しっかりとほむらを見据えていた。

 

「…あなたは逃げなさい」

「いざという時に、あなたを守りきれる保証はできない」

 

「嫌。逃げない」

「わたしも力になりたいの。もう、誰かに任せっきりじゃいたくない」

まどかはまっすぐな目で宣言した。

 

ほむらは、唇を噛みしめた。

 

「…お願い、あなただけは巻き込みたくないの…」

震える声で、そう絞り出すのが精一杯だった。

 

「___ほむらちゃん、わたしに言ってくれたよね。“甘えないで”って」

 

ほむらが小さく目を見開く。

あのときの言葉を、まどかが覚えていたことに驚いたのか、それとも——。

 

「さやかちゃんの意識が戻ってないのは、悔しい。正直、なんのために契約したんだろうって」

 

まどかの指先が、膝の上でぎゅっと握られる。

 

「でも、生きてるんだよ。戻ってきてくれたんだよ、さやかちゃんは」

「全部、思い通りになるなんて"甘えちゃダメ"なんだって、わたし気付いたの」

 

ほむらは、罪悪感に押し潰されそうになり。

視線を逸らそうとしても、まどかのまっすぐな眼差しが、それを許してくれなかった。

 

「もう、見てるだけなのは嫌なの」

「誰かが傷つくのを、何もできずに見ているだけなんて、そんなの……もう嫌なの」

 

「___わたしも、一緒に戦いたい。ほむらちゃんの力になりたい」

 

その決意の言葉は、誰に強制されたわけでもなく。

まどか自身が、自分で選び取った願いだった。

 

ほむらは、もはや返す言葉もなく。

沈黙を、続けるしかなかった。

 

 

 


 

 

まどか、参戦!(スマブラ並感)

予定より早くまどかが参戦してくれることになりました。

 

せっかくなので、襲来前夜まで彼女に魔法少女の戦い方を最低限覚え込ませましょう。

戦闘経験が皆無だと、稀に即乙してせっかく立てたフラグが台無しになるので、事故率を減らす対策にします。

 

 

舞台は廃工場エリア。初心者向けの野良魔女がうろついてるので、ここでまどかに弓の撃ち方、魔力の集中方法、回避行動の基本などを学ばせます。

 

まどかは弓で攻撃する遠距離タイプですが、最初は慣れてないので命中率がかなり低いです。

おまけに最初の段階だと基礎スキル以外開放されていないので、手取り足取りレクチャーしてあげないといけません。

でも大丈夫、ここまで来たプレイヤーなら甘やかし方にも慣れてるはず。

 

>「えいっ…!あっ、ちょっと外れたかな…?」

>「落ち着いて。焦らなくていい。…ちゃんと当たってるわ」

 

この手のやりとりを数回こなすと、命中率が上がっていき、スキルが解放されていきます。

 

《マジカルアロー》

>放った光の矢が魔女を貫き、音を立てて消滅した。

 

…さすが、後に女神になる女。軽い一撃だけで魔女が消し飛びました。

でもいくら火力があろうと当たらなければ意味がないので、ここで鍛えてあげる必要があるんですね。

 

 

魔法少女戦闘中…

 

 

何回か戦闘を経験させ、命中率が想定の範囲まで伸びました。スキルもだいたい揃ったので、これでまどかの方は準備完了です。

いやぁ、数回戦闘しただけなのに成長率が半端ない。ほむほむもちょっと苦笑いしてますね。

 

ちょうどあいつが来る前日になったので、決戦に向けて作戦会議しましょう。放課後にほむホームにまどかを誘い、レッツ会議スタート。

 

 


 

 

 

「ここが、ワルプルギスの出現予想位置。そこから予想される移動ルートは____」

ほむらは机上に広げた地図を指し示しながら説明する。

部屋の照明は落とされ、モニタの光だけが空間を照らしていた。

 

ほむらはまどかを招き、明日出現するであろう《ワルプルギスの夜》討伐に向けて、最終的な作戦会議を行っていた。

 

「奴は、複数の魔女の集合体。大量の使い魔と魔法を用いた範囲攻撃をしてくると予想されるわ」

「うん……」まどかは頷く。

 

「使い魔の処理は私が引き受ける。まどかには、奴への攻撃に専念してもらいたいの」

「わたしが……本体を狙うの?」

 

ほむらは軽く息を吸い、頷いた。

 

「ええ。ワルプルギスは強力な魔法障壁を持っていて、通常の火器では……捉えきれない」

ほむらはそう返したが、その声にはほんの僅かな間があった。

あくまで“効果が薄い”ことを濁した言い回し——本当は、それで倒せるとは思っていない。

 

ほむらはそう言いつつも、まどかを作戦に巻き込んでしまうことが申し訳なかった。

 

本来ならば、マミや杏子を戦力に加えるつもりだった。

……その目論見は崩れ、手元に残されたのは、火力に乏しい自分と——契約済みのまどか、ただ一人。

さやかが魔女化した時点で、"やり直す"方針に決めてはいたが、まどかの契約は完全に想定外だった。

 

それに、彼女はもう覚悟を決めてしまっている。その思いを無駄にすることは、どうしてもできなかった。

 

せめて、自分の見ていないところで居なくならないでほしい。そんなエゴだった。

 

「…だけど、あなたの弓なら、障壁を破って奴に届くはず」

 

「だからこそ、あなたは奴に弓を当てることだけを考えて。そのほかは、全部私が引き受けるから」

 

まどかは黙って頷いた。が、その手は、かすかに震えていた。

 

「……やっぱり、怖いわよね。無理を言って、ごめんなさい」

「あなたには、住民の避難を優先してもらって___」

 

ほむらがそう提案しようとした時、まどかが声を上げた。

「___怖くないって言ったら、嘘だよ」

「でもね。わたしが契約したのは、さやかちゃんを…ううん、みんなを救いたかったから」

「だから、ほむらちゃんを、手伝わせて」

 

「わたしは、逃げない。逃げたくないの」

 

一言ごとに、言葉の温度が上がっていく。

迷いを振り切って、今この瞬間だけは、ただ“仲間として”覚悟を伝えている。

 

ほむらは言葉を失うが。

気づけば、自分の口元に微かな笑みが浮かんでいた。

それは、自分でも気づけないほどに、弱く、優しい笑みだった。

 

「……まどか。あなたは、本当に……強いわね」

 

その声には、かすかに滲む震えがあった。

それが悔しさなのか、誇らしさなのか、それともただの安堵なのか。

自分でも、うまく分からなかった。

 

 

___ふと、まどかが思い立ったのか、こう質問してきた。

「一個、質問いいかな?ほむらちゃん、銃とか爆弾使ってるよね」

「あれって、どうやって入手してるの?前から気になってたんだよね」

 

「......聞かないでもらえると助かるわ」

ほむらの背中に冷や汗が伝う。やはり気にしていたか、と内心独り言ちた。

 

「えっ……やっぱりマズいことしてるんだ?」

 

「それ以上は、ノーコメントでお願い……」

 

「...その、自分の魔法で、攻撃できたりは」

「...私の魔法は、時間を止めることしかできない。攻撃手段がないから、武器を持つしかないの...」

 

「わたしが言うのもなんだけど...あんまりそういうのよくないと思うな...?」

「...今考えても仕方ないわ。奴を倒すために必要なことなの。今は何も言わないでちょうだい...」

 

ほむらはこの空気に耐えられなかったのか。

こほん、と咳払いをし、具体的な作戦内容の説明に入った。

 

「……気を取り直して。もう一度、戦術の確認をするわ」

そう言って、ほむらは立ち上がり、壁際のホログラムパネルを操作した。

ディスプレイに、ワルプルギスの推定飛行ルート、進行速度、障害物予測などが次々に表示されていく。

 

「最初に、私が奴の注意を引く。そのための兵器がこれ」

《FFV AT4》

《RPG-7》

モニターには、兵器の名前と配置、弾道予測が表情されていく。

 

「これを同時展開して、多方面から爆撃を仕掛けて私に目を向けさせる。その間にあなたは、上空からの弓攻撃に集中して」

 

「わかった」

 

「使い魔が出てきたら、機関銃と重火器で掃討する。まどかの方に向かったら、必ず私が止めるから、焦らないで」

 

まどかが頷いたのを確認し、ほむらは画面をスワイプして次のフェーズを表示する。

 

「それで、ある程度ダメージが通ったと判断した段階で、これを使う」

そう言ってモニターに表示したのは、巨大なタンクローリーだった。ガスが満載されているのだろう。

 

「これを奴にぶつけて炸裂させる。爆煙と衝撃で目眩ましを狙うわ」

「その隙に、まどかが渾身の一矢を叩き込む。……あとは、弱った奴に一斉攻撃して、とどめを刺す」

 

「……それで、倒せれば一番いいんだけど」

 

ほむらの声音が少しだけ落ちる。そこから先の予測には、不確定要素が多すぎた。

モニターには、戦場となる街の立体地図。そこに赤いラインで“崩落予想地点”がマークされていた。

 

「使い魔や半端な魔法が通用しないと、奴が判断した場合——攻撃を変えてくるはず」

「具体的には、瓦礫や倒壊した建物を利用した、物理的な攻撃」

 

「物理、って……」

 

「そう。純粋な“質量”をそのままぶつける、単純で原始的な攻撃。でも破壊力は絶大よ」

「確実にこちらを殺そうと思えば、そういう手段に出てもおかしくない」

 

少しだけ間を置いて、ほむらは静かに言葉を継いだ。

 

「……少なくとも、私が奴だったら、そうする」

 

「そんなの……どうやって避けるの?」

 

「避けなくてもいい。破壊するわ」

ほむらは別のモニターを操作し、長距離ミサイルの映像を表示した。

《88式地対艦誘導弾》。爆風範囲と飛行軌道のシミュレーションCGが、淡々とスクリーンに映し出される。

 

「このタイミングでこれを投入する。瓦礫や構造物を爆破して、強引に視界とクリアランスを確保するのが目的よ」

 

「これって……ほんとに本物、なんだよね……?」

 

「ええ、れっきとした軍用兵器。自衛隊でも配備されてるわ。……でも、細かいことは気にしないで」

「問題があるとすれば、撃てることそのものじゃなくて——“撃たなきゃいけないほどの相手”がいることよ」

 

「う、うん……」

まどかは数々の兵器に少し戸惑っているようだったが、目だけは逸らしていなかった。

 

再びほむらは画面を切り替える。今度は最終段階の映像だ。

《トマホーク巡航ミサイル》。一撃で街区ひとつを吹き飛ばす、重厚な鉄の矢。

 

「もしも、まどかの魔力が尽きそうになったら、私がグリーフシードを渡す。

その間、接近を防ぐための切り札がこれ」

 

「一時的に奴を吹き飛ばして、数十秒の猶予を稼ぐ。

……その間にあなたは、回復に専念して。いいわね?」

 

 

「……説明は以上よ」

ほむらはモニターを閉じ、手元の資料を静かに束ねた。

 

「……まどか」

 

「うん?」

 

「絶対に……生きて帰りましょう」

 

まどかは一瞬だけ驚いたように目を見開き、すぐに頷いた。

 

「うん。絶対に」

 

 

 


 

 

作戦タイム、しゅーりょー。明日からいよいよあいつとバトります。

対戦よろしくお願いします♥(勝てるとは言っていない)

 

というわけで、出撃前にやるべきことがあります。

兵器の最終チェックですね。これを怠ると、ごく稀に乱数で暴発したりジャムったりします。

 

……はっきり言ってクソ仕様ですね。こんなとこまでリアル再現すんなや。

まぁ、ちゃんと点検しておけば「死因:整備不良」みたいなコントにはならずに済みます。フラグ潰していけ?

 

 

さて、日付が変わって、決戦当日。

天気は晴れのち地獄ですってよ奥さん。洗濯物しまっといた方が良さそうですよ?

 

ちなみに、欠席の連絡は不要です。スーパーセルが予報されているので、学校は臨時休校です。

まぁスーパーセルってあいつのことなんですが。

 

さて、街でまどかと合流しますが、ここで「さやかのお見舞いに行こう」という提案が入ります。

これはスキップ不可イベント。少しだけ心を整える時間があるので、ついて行っておきましょう。

 

 


 

 

 

___見滝原中央病院。

 

さやかの病室。窓の外は、異様な暗さを帯びた雲で覆われていた。

まどかがベッドのそばに立ち、そっと声をかける。

 

「___さやかちゃん……もうすぐ、すごく大きな戦いがあるの」

「わたし、ほむらちゃんと一緒に戦ってくるね」

「帰ってきたら、また来るから。それまで、待っててね」

 

___その手を、そっと握るまどか。

相変わらず返事はない。温もりだけが、そこにあった。

 

「___それじゃあ、行ってくるね、さやかちゃん」

 

 

 


 

 

はい、お見舞いプチイベントでした。

演出的にも、ここでまどかの決意を再確認する場面になってます。

死亡フラグ?んまぁ、そうですね(すっとぼけ)

 

さて、お見舞いを終えたらいよいよ戦場へ移動です。

出現ポイントの近くまで移動するとイベントが入り、あいつがバンデラスよりもド派手に登場します(証言並感)

 

このイベントの後戦闘に入るので、その間に指の運動でもしておきましょうか。操作ミスするといけませんからね。

 

 


 

 

 

___見滝原、とあるビルの屋上。

二人は暴風吹きすさぶ中、微動だにすることなく舞台装置(しゅやく)の到来を待つ。

 

その時。上空から。

突如として、すべてが逆さまの影絵人形劇のような空間が出現した。

次いで、空がおぞましい音を立て、空間ごと裂けるように罅が刻まれていく。

 

その罅から、巨大な逆さ人形のような魔女が、けたたましい笑い声とともにすべり落ちてきた。

 

___ワルプルギスの夜(舞台装置の魔女)が、見滝原に降臨した。

 

 

 


 

 

Walpurgisnacht

████████████████████████

 

 

それではワルプルギス戦やっていきましょう。

 

まず、戦闘開始と同時にまどかのバトルAIを《コマンドモード》に切り替えます。

これは、こちらの大まかな指示に従って行動してくれるモードです。

いわば、ド◯クエの「ガンガンいこうぜ」みたいなやつですね。

 

こちらのコマンド、数種類ありまして《待機》《攻撃開始》《共同攻撃》《回避優先》《魔力温存》など

プレイヤーの作戦意図に沿って、AIが行動してくれます。

 

まずは初動。

 

作戦通り、FFV AT4とRPG-7を召喚して、順番にぶち込んでいきます。

このとき重要なのが、一斉射ではなく散発的に撃ち込むことです。

一斉に着弾させると爆煙で姿が見えなくなって、こちらに注意が向いたかどうか判別できなくなるためです。

 

なので、2〜3秒おきにローテーションで発射。

狙いは“派手だけど誘導的な火力”で、あいつの注視を引くことです。

 

その間、まどかは《待機》指示。

距離を取りつつ、即座に狙撃できる位置で弓を構えてもらいます。

 

そしてこちらにヘイトが向いたタイミングで、《攻撃開始》を指示。

このとき、ほむほむの爆撃と同時に攻撃するよう、《共同攻撃》も設定しておきます。

 

目的は“爆風に矢を紛れ込ませて、どちらの攻撃か分からなくする”こと。

視線と認識を誤魔化しつつ、まどかの矢を本体に当てるための布石です。

 

ここで重要なのが、「まどかに攻撃させるタイミングは、必ずほむらが誘導に成功したと確認してから」。

早まるとヘイトが分散して、まどかが即死しかねません。

今回は“守りながら攻める”というより、“攻めながら囮る”作戦です。

 

 

ちなみに、ここで一つ小ネタを仕込んでおきました。

実はこの時点で、ほむほむもフェイクの弓を装備して構える演技を入れています。

 

もちろん矢は出ません。ペンライトみたいな光が出るだけです。

でもそれでいいんです。目的は撃ってるように見せることなので。

 

この演技によって、ワルプルはどっちが本物かを視覚的に判別しづらくなります。

 

というのもあいつ、舞台装置の魔女だけあって、視覚・演出ベースの感覚が強いんですよね。

観客の視点で物事を捉えるタイプなので、同じ構えが複数あれば判断が鈍る、というわけです。

 

これが、本物の矢を撃つまどかの生存率を上げる生命線です。

つまりほむほむ、今やってるのは火力支援+演技指導。指揮官兼舞台監督です。

 

今のところ順調ですね。

あいつの注意はしっかりほむほむに向いているようです。

 

目視でも確認できますが、爆発音のする方を睨みつけてます。

ええ、あなたですよほむほむ。ご指名入りました。

 

それに応じて行動パターンも変化してきました。

こちらを明確に“敵”と認識したようです。使い魔を一斉にこちらに向けてきました。はい、予想通りですね。

 

このタイミングからは、ヘイト管理のため、まどかの本体攻撃頻度を減らします。

 

というわけで、まどかには《待機》指示を出しておきましょう。

自由行動だと、うっかり「ここぞとばかりに撃っちゃう」ことがあるので、冷静にストップ。

 

使い魔がわらわら出てきましたね。ですが群れのビジュアルとマップの赤点の数にビビってはいけません。

一体一体は弱いですし、機関銃ぶち込めば死にます。

なのでこっちにくる奴だけ冷静に処理しましょう。群れで来た場合はまどかを巻き込まないようにしつつ手榴弾でまとめて葬ります。

 

よし、数をある程度減らせましたね。

使い魔が減ると本体が炎魔法で攻撃してくるので、今度はまどかに《回避優先》を指示してツーマンセルで飛び回って回避しましょう。

この間に、爆撃ローテによる軽い目眩ましも忘れないようにします。

目眩ましをやりつつ、機関銃と爆弾で使い魔を減らしていきましょう。

 

 

8割方使い魔を殲滅できたところで、ここから次のフェーズ移りましょうか。

 

ここでまどかに大技撃たせてHP削りたいので、盛大に目眩まししてやる必要があります。

そこで登場するのがこちら。

《タンクローリー》

 

こいつをぶち込み、盛大に炸裂させて長めに本体の視界を遮ります。

ちょうど炎攻撃の直後で短い硬直があるので、乗り込んで魔法で操作して突っ込みます。タンクローリーだッ!!

 

ドゴォォォォォォンッ!!!

 

今だ、まどか、やれ。

 

>《スターライトアロー》

>Critical!!

 

よし!今の一撃で奴のHPが半分以下になりました。

 

ですがここからが本番です。あいつがブチ切れて本気でこっちを殺そうとしてきます。

 

 


 

 

 

___ワルプルギスとの闘いは、熾烈を極めていた。

 

おびただしい数の使い魔が、巨大な炎が、絶え間なく襲い掛かる。

しかし二人は猛攻に晒されながらも、冷静に歩調を合わせて攻撃をかいくぐっていく。

 

そんな中、ワルプルギスが次の魔法詠唱のため、わずかに硬直に入った。

その隙を見逃さず、ほむらは切り札の一つを用意した。

 

ガスを満載した巨大なタンクローリーを召喚、即座に上に乗って魔力で浮遊させる。

そのまま限界まで速度を上げ、本体に向けて突っ込んでいく。

 

タイミングを誤れば、巻き込まれる。

それでも、一秒でも長く、奴の目を自分に釘付けにさせるために――

 

そして、爆発の想定範囲外ギリギリの距離で飛び降り。

タンクに仕込んだ爆薬を、炸裂させた。

 

ドゴォォォォォォンッ!!!

 

凄まじい閃光と熱が、ワルプルギスが包み込む。

ほむらはそれを確認するまでもなく、空中でまどかに振り返り。

 

「____今よ!」

攻撃の合図を叫んだ。

 

「____うんっ!!」

まどかは事前に構えていた矢に、最大限まで魔力を込め。

力の限り弓を引き絞り、矢を放った。

 

放った矢は、彗星のようなまばゆい魔力の尾を描き。

爆煙に包まれたままのワルプルギスを、一直線に貫いた。

 

「■■■■■■■■■■■■!!!!!!」

矢に貫かれたワルプルギスが、痛みからかおぞましい叫び声を上げる。

 

そして次の瞬間。

辺りを包んでいた硝煙が、凄まじい風圧で吹き飛ばされた。

ほむらも吹き飛ばされるも、咄嗟に体勢を立て直してまどかの元に戻る。

 

そして、空間が歪んで見えるほどの魔力が、その体をほとばしり。

 

「ア゛ッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」

 

甲高く、しかし凄まじい怒りを込めた高笑いが響いた。

同時に、ワルプルギスは纏った魔力を解放し、

 

バキッ...メギャッ...

 

周囲の建物が、瓦礫が、凄まじい音を立てて地面から引き剥がされていく。

 

「____やはり、来たわね...!!」

ほむらは想定しうる最悪のパターンを引いてしまったことに、表情を歪めるが。

すぐにまどかに向き直り、作戦内容の変更を伝えた。

 

「____まどか。プランBに、変更するわ」

「ここからは、出し惜しみはなしよ」

 

 

 


 

 

というわけで、ワルプルさん、激おこぷんぷんモードに突入しました。

ここからはもうヘイト管理してる余裕なんかないので、まどかに《攻撃開始》を指示しておきます。

 

まずは飛んでくる瓦礫やらビルやらにご注目ください。

あれ全部、こっちめがけて吹っ飛んできます。

全部避ける?それができるのは人力TAS勢ぐらいでしょ。

 

でも安心してください。対策はあります。

 

でっかいビルやクレーンの残骸みたいなやつは、

こちらの《88式地対艦誘導弾》で撃ち落とせます。

 

が、これだけじゃないんですよ。

車、街灯、アスファルトの破片etc…

これがですね、弾速速いし、数も多いし、正直全部は対応できません。

むしろこのへんを対処するには、こっちが広範囲攻撃で潰してやる必要があります。

 

というわけで、ここでまどかの範囲技解禁です。

 

>《マジカルスコール》

 

これは一定範囲内に魔法の矢の雨を降らせる技なんですが、

フィールドの大半をぐらい広範囲です。さすがまどか、規模がバグってやがる。

これで細かい瓦礫を潰しつつ、本体へチクチク攻撃できます。

が、この技、瓦礫や使い魔ぐらいならイチコロですが、ワルプルへはそんなにダメージになりません。

 

メインの攻撃はどうするかというと、現状まどかが使える最大の技、《シューティングスター》があります。

これは《マジカルスコール》並の数の矢を全部指向性持たせてブチ込む大技なんですが、威力が絶大な分燃費激悪です。

今のまどかですら、4-5回ほどでMPがほぼなくなります。

だからグリーフシードを全部あげる必要があるんですね(ゲス顔)

 

いくら燃費が悪いとは言え、一度回復させてもう何回か撃てばワルプルは倒せるのですが…

 

それは"あいつが何もしてこない限り"っていう但し書きがありましてぇ…

今までの段階でまどかはある程度消耗してますし、何よりこちらは無傷じゃありません。

魔法少女って、戦闘中は基本的に弱いリジェネみたいのがかかってて、ちょっとずつ回復する代わりにMPがじわじわ減ってくんですよ。

上記のチャートといえど、全ての攻撃を完全に防げるわけじゃないです。炎攻撃がかすったりとか、小石やらが当たったりしてHPそれなりに減っちゃってまして、それにMPリソースが割かれてます。

 

要するに、今回はぶっちゃけ倒し切るのはほぼ無理です。

勝つのが目的じゃないので問題ありませんが。

 

>《マジカルスコール》

>《スターライトアロー》

>《シューティングスター》

 

まどかが大技連発、ワルプルのHPも3割程度まで減りましたが、ここでまどかのMPが限界です。

《MP残量:13%》って出てますね。そろそろヤバいです。

 

ですが焦らない。ここでまどかにグリーフシードを渡して、回復タイム突入。

 

ただし、渡す間は無防備になるので、タイミングは慎重に。

ここでトマホーク解禁です。

88式を1発撃って目眩まししてる隙に召喚、そのまま本体にぶち込みます。

 

ズガァァァァァァァァァァン…!!!!

 

無事吹っ飛んでくれました。遠くでキノコ雲が上がってますね。汚ねえ花火だ(ベジータ並感)

 

その間にちゃちゃっと回復させましょう。

まどかのMP、最大値がえげつないので手持ちのグリーフシード全部使わないと足りません。

ほむほむも一瞬ためらう演出が入りました。が、もちろん続行します。

 

 


 

 

 

「………はぁっ、はぁっ…!!」

まどかは弓を構えつつも肩で息をし、その顔には明確な疲労が浮かぶ。

そして、胸元のソウルジェムは黒く濁り始めていた。

 

「___まどかっ!!」

ほむらははその様子を見て一瞬動揺するも、即座に頭を切り替える。

 

膝をつきかけるまどかを咄嗟に支え、

すかさず88式を展開、飛来する瓦礫を爆破するとともに、時間稼ぎのための切り札を呼び出した。

 

トマホークミサイル。一撃で大型イージス艦を破壊せしめる威力を持つが、目の前の存在には対したダメージは与えられないだろう。

だが、それでいい。奴を吹き飛ばし、回復の時間を稼ぐことができれば。

 

88式の爆煙を切り裂き、白く巨大な矢玉がワルプルギスに突き刺さる。

「キャハハッ!?」

ワルプルギスを突き刺したまま、ミサイルは数キロ先まで疾走し、着弾した。

 

ズガァァァァァァァァァァン……!!!!

 

空が裂けたかのような爆音と衝撃波。

遠くでキノコ雲が上がった。

 

その隙を逃さず、ほむらはグリーフシードをまどかのソウルジェムへ当てがう。

しかし。

 

「……まだ、濁りが取れない……!」

 

一つ、また一つ。

ほむらは手持ちのグリーフシードを次々に取り出して浄化を続ける。

だが、思った以上にまどかの消耗は激しく――予定していた数では、足りなかった。

 

あと、一つ。

残された最後の一個を手に取り、しばし視線を落とす。

 

それは、本来ほむら自身のために残しておいたものだった。

長期戦になれば、自身も魔力の枯渇は避けられない。

このまま奴を倒せたとしても、その後自分の身に何が起こるかは……分からない。

 

指がわずかに震える。

だが次の瞬間、その瞳に迷いは消えていた。

 

(……いいの。私に、そんな贅沢は許されない)

 

最後のグリーフシードを、そっとまどかのソウルジェムへと当てる。

まどかのソウルジェムは、完全でこそないものの、輝きを取り戻したように見えた。

 

「ありがとう、ほむらちゃん……!」

「…お礼は、あとで聞くわ。今は、終わらせることだけ考えて」

 

 

 


 

 

よーし、まどかのMPがある程度戻りました。

──まぁ全快じゃないけど。

 

ちょうどワルプルが戻ってきたので戦闘再開。

ここからは物理攻撃に加えて極大炎爆発魔法、いわゆるイオナズンみたいなやつも繰り出してきます。

 

もう最初の使い魔攻撃が可愛く見えるレベルの猛攻です。

瓦礫が、炎が、爆発が画面中に飛び交ってます。

 

こうなるともう今の段階じゃあ勝つどころかジリ貧全滅不可避です。

あとは自分が死なないように立ち回るしかありません。

88式の残弾もなくなってきたので、瓦礫キャンセルもそろそろできなくなります。

 

88式がなくなれば、あとはRPG-7ぐらいしか残ってません。機関銃なんかで瓦礫を止められっこないですからね。

それに…

 

■暁美ほむら

《HP残量:32%》

《MP残量:15%》

 

もうほむほむ自身、ボロボロです。兵器の操作や身体強化、それに避けきれなかったダメージでMPが枯渇しそうな上に、先ほどグリーフシードを全部使っちゃったので回復手段もありません。

今のステータスだと、時間遡行に必要なMPは10%前後なので、まどかが落ちるまでにそれ以下になるようにします。

 

もはや、まどかを守っている余裕は欠片もありません。

まどかも果敢に攻撃していますが、猛攻に晒されてどんどんHPが減ってます。

その結果、どうなるかというと…

 

パキィィィィィン!!!

 

…まどかがとうとう戦闘不能になりました。ソウルジェムが割れる演出が入ります。

それに合わせて…

 

《ステータス異常:ショック》

 

ほむほむの動きも止まっちゃいましたね。

こうなると一定時間、一切操作を受け付けなくなります。

 

その間に、ほむほむにビルが突っ込んできて直撃しちゃいました。これでHPが0になりましたね。

盾が砕ける専用演出が入りました。

 

残りMPも3%、これで魔女ルートの条件全部達成。工事完了です…

 

ここから専用イベントが入るので、等速でお送りします。

 

 


 

 

 

ワルプルギスは、二人が倒れたことを見届けると。

一礼するようにその巨体を傾け、くすくすと笑った。

 

まるで、幕引きを告げる道化のように。

そして、空間に歪な舞台が浮かび上がり――

 

彼女は満足げに、その中心へと身を沈めると。

そのまま、静かにその空間に姿を消した。

 

___ここに、終幕は成った。

拍手はなく、歓声もなく。

空虚な舞台(見滝原)に残ったのは、声なき人形(かんきゃく)たちの、沈黙だけだった。

 

 

___ワルプルギスが去った後。

雨に濡れた瓦礫の上に、二つの人影が横たわっていた。

一人は、既に物言わぬ骸となり。

もう一人は、辛うじて命を繋ぎながらも、今にもその灯火が消えそうだった。

 

その一人――ほむらは、濁った瞳にただ、曇りきった空を映していた。

右腕と左脚はすでに失われ、左手に残るソウルジェムは、どす黒く濁りきっている。

今にも、その身を魔女へと変えようとしていた。

 

そして、誰にも届かぬ思考の奥底で。

ほむらはひとり、語り始めた。

 

 

___ありとあらゆる方法を試した。

 

力を蓄えて挑んだこともあった。誰にも頼らず、誰にも迷惑をかけず、ただ一人で立ち向かって。

けれど、私の力では、どうしても届かなかった。

 

誰かに頼ろうとしたこともあった。マミさんに、杏子に、さやかに――真実を打ち明け、協力を願った。

けれど、誰も信じてくれなかった。私の言葉は、いつも届かなかった。

 

他の町の魔法少女に声をかけたこともある。けれど、誰もがそれぞれに事情や傷を抱えていて、満足な協力を得られたことはなかった。

時には争いになり、誰かが死んで、協力どころではなかった。

 

魔女を利用しようとしたこともあった。他の魔女をけしかけて、そこに活路を見出そうとした。

でも、それはいつだって、望む結果にはならなかった。

魔女はこちらの思い通りには動かず、寝返りなんて当たり前。

 

…どの選択肢も、最後には同じ結末に行き着いた。

ワルプルギスには負け、まどかを守ることは叶わない。

どれだけ繰り返しても、結果は変わらなかった。

 

いつだって、自らの望みが、叶えられることはなかった。

 

私は、無力だった。

 

 

___そして今。盾は砕け、魔力も枯れた。

やり直す(戻る)選択肢すら、今の自分には残されていない。

 

 

「……ここで、終わりなの?」

 

ほむらが、ぽつりと口を開いた。

その声は、今にも掠れて消えてしまいそうなほど小さかったが、そこには確かな激情が滲んでいた。

 

「ここで、終わってしまうの…?」

 

「まだ、何一つ――成し遂げていない(まどかを救えていない)というのに……?」

 

「こんなの……あんまりだ……」

 

その呟きに反応するように、ほむらのソウルジェムから、じわりと滲み出す黒い靄。

魔女化(孵卵)の兆しが、ついにその輪郭をあらわにした。

 

そして――

 

ピ キ ッ

 

ソウルジェムに、ひと筋の罅が入った。

 

その瞬間、ほむらの瞳が見開かれる。

胸の奥底から噴き上がった激情が、咆哮と化して迸る。

 

「――認めない」

 

「認めない……認めない、認めない、認めない、認めない、認めない」

 

「認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない認めない……!!!!」

 

「こんな結末……認めやしないッ!!!!!!」

 

ピキッ…パキッ…

 

「これが神の定めた運命だと言うのなら――」

「私はそれを、否定する!!」

 

喉が破れんばかりに、激情のまま叫び続ける。

 

そうしている間にも。

ソウルジェムの罅が、音を立てて広がっていく。

だが。

 

本来ならば、黒い衝動が奔流のように吹き出し、結界を形作るはずのその瞬間――

不思議と、何も起こらなかった。

 

静かだった。

あまりにも、異様なほどに。

 

「お願い……」

「私に、“力”を!!」

 

この運命()に――逆らう(叛逆する)、力を!!!!!!」

 

バキッ…ビキビキッ…!!

 

ソウルジェムの表面が砕け散り、砕片の奥から、グリーフシード(魔女の卵)が現れる。

禍々しい黒の輝きを放ち、その願いに呼応するかのように――

 

ゴ ウ ッ!!

 

グリーフシードが猛々しく脈動し、黒い炎を噴き上げた。

それはまるで、(運命)を否定するかのごとく。

漆黒の烈火となってほむらの全身を包み込む。

 

ほむらを包み込んだ黒い炎は、やがてその輪郭を変えていく。

渦巻き、うねり、吠えるように燃え上がりながら――

 

その中心に、巨大な鳥のような影が浮かび上がる。

 

激しく燃える翼、幾本も伸びる尾。

その姿はまさしく、不死鳥だった。

幾度でも蘇り、希望を諦めぬ者の象徴。

 

だがそれは、救いの象徴ではない。

紅ではなく漆黒に、禍々しく燃え滾るその姿は。

絶望を知り尽くした果てに、なお運命へ牙を剥く、“叛逆”の獣だった。

 

 

Phönix

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■___!!!!!!」

 

黒い不死鳥が、咆哮を上げる。

それは、産声のようにも、運命への叛逆の宣言のようにも聞こえた。

 

___輪廻の魔女が、ここに誕生した。

 

 

しかし、ほむらは、自らの変貌を自覚する前に。

突如として、意識が暗転した。

 

 

 


 

 

いやぁ…凄まじい演出でしたね。

こんなのが発売時点で実装されてたってなんだよ…スタッフの熱意がもはや狂気の領域に片足突っ込んでますね。

 

ともかくこれで、晴れて魔女ルート突入です。

このあとほむほむは自動的にループし、またあの病院のベッドで目覚めます。

 

\ピコーン/

>実績を獲得しました:「魔女の旅路」*1

 

無事実績も獲得しました。それでは最初のイベント見てみましょう。

 


 

 

 

「______ハッ!!?」

 

突如、意識が覚めた。

白い天井が、視界に入る。

 

(………………ここは?)

 

ほむらは、戸惑いながらも周囲の様子を確かめる。

 

聞こえてくるのは、規則正しく鳴る心電図の音。

かすかに薬品の匂いが鼻を掠める。

視線を動かせば、そこは数えるのも億劫なほどに戻り、過ごしたあの病室だった。

 

「…病院……?また、戻って…?」

 

声にならない呟きとともに、ほむらは自分の両手を見つめる。

 

(……なぜ?)

 

「私は……確か、あの時……魔女に……」

「…どうして、"戻って"いるの…?」

 

___あの時の光景は、夢か、幻覚だったのか?

そう思いかけたが。

 

唐突に胸をよぎる、激しい不安と違和感。

そしてその時、枕元に何かが落ちていることに気づく。

 

(___これは…!?)

それは、黒い羽根だった。

 

 

*1
理性を保ったまま魔女化すると、この実績を獲得する。




この後、魔女ルートに進んでいきます。続きはしばしお待ちを…
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