(X:@ikenotani)
私は
1年前、私は居合術の稽古の帰り道に不思議な指輪を拾った。
金色に輝いていて、赤いライオンのような生き物と機械化されたライオンのような生き物が描かれていた。
そのリングを拾った時、私の頭の中である声が聞こえた。
「我が名はテガソード、全ての指輪を集めたものの願いを叶える...それが指輪の契約。お前の望みを言え。」
最初はそのようなこと信じていなかった。指輪を集めれば願いが叶う?バカバカしい。そのようなことで願いが叶う訳がない。
だが、私はどこか叶えたかったのかもしれない。
以前は切磋琢磨した同じ居合術を身につけた弟とまたもう一度居合術を高め合いたい。
という願いを。
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あれは私が休日に散歩をしていた時だった。私はたまたま見てしまった。私が持っている銀色の手を模した剣と同じ剣を持つ戦士を。
変身する前の彼はバンドマンのようでギターを持ち、友達だろうか?少し柄の悪そうな青年と一緒にいた。
すると周囲が騒がしくなってきた。
理由がわからず、周囲を見渡すとオレンジ色の巨大なロボがビルを炎を纏った剣で破壊していた。
また、それと同時に銀色のベルのような異形の者が広場にいる人達を襲い始めた。
あまりにも非日常的な事が連続で起きて、私は夢を見てるのかと思った。世界が終わる夢を。
バンドマンの彼はギターケースから私が持っている指輪と似たような指輪を取り出して叫んだ。
「エンゲージッ!!」
そうしたら彼は指輪をテガソードにはめた。
その時、広場に
「センタイリングッ!!」
と響き、音楽のようなものが流れた。
彼は音楽の途中でテガソードの持ち手を叩いていた。
数回叩くと、彼の周囲が琥珀のようなもので包まれ、そこに機械のクワガタみたいなものが彼が包まれている琥珀に突っ込んで行った。
その瞬間、彼は左肩にマントを着けていて、顔にはクワガタムシが着いた戦士に変身した。
私はふと避難しなければと思い、その場から逃げた。
しかし、逃げた先でも金色の鐘の化け物と銀色の鐘の化け物達が数体暴れていた。
逃げれない。そう感じた時、私はセンタイリングを取り出し、テガソードにはめた。
「センタイリングッ!」
とテガソードから音が鳴ると私は頭の上で両手を重ねそのまま顔の前に下ろしテガソードの手の甲を1回叩く、すぐに手の甲を外側に返して、手の甲を2回叩く。
両手を腰の右脇に引いてテガソードの持ち手を1回、すぐさまテガソードを左肩の前に振り上げてテガソードの手の甲を2回叩く。
そのまま両手を上にあげる。
すると、私の周囲を3本の炎の柱が周り、私の身体をどんどん戦士へと変えていく。
顔まで戦士へと変わった時、この戦士の戦いの歴史なのだろう、不気味な海賊を名乗る化け物たちと戦う記憶が流れ込んできて
「炎の戦士...ギンガマン...ギンガ...レッド...」
戦いの記憶の中、そう呼ばれるこの戦士の名を私は知った。
左脇にあるホルスターに手を伸ばすと剣があったので思わず引き抜いた。
"星獣剣"私はそれを手に持ち、化け物達へ駆け出した。
幸いなことに剣の扱いには慣れていた。星獣剣で1人、また1人と切り倒していった。それでも数が多く、キリがなかった。
その時、戦いの記憶の中で両手を重ね合わせ、炎を放っていた。
「炎のたてがみっ!!」
そう叫び、私は両手を重ね合わせ自身の胸の前に突き出した。
すると、化け物達に向かい、一筋の炎が放たれ、着弾すると何体もの化け物達が焼きはらわれていった。
しかし、一体だけ残った金の鐘の化け物が残っていた。
おそらく今までのヤツらよりは格上なのでろう。そいつはなかなかの剣の腕前で激しい攻防が続いた。
しばらくの攻防の後の化け物の剣を上空へ弾き飛ばした。
それでもそいつは私に向かってきた。そのため、私は記憶の中で見た戦士の剣技を喰らわせるため、剣を胸の前で持ち、アースという技を繰り出すためのエネルギーを剣に込め、化け物が真ん前に来た瞬間、頭上に振り上げた星獣剣を唐竹割りのようにまっすぐ振り下ろし
「炎一閃っ!!」
その瞬間から金色の鐘の化け物は四散爆発した。
その直後、咆哮が聞こえ、先程まで居た広場に戻ると赤い狼のような戦士がいた。その時、何故か私はあの赤い狼のような戦士と戦わなければいけない。そう感じたと共に、私が拾ったリングは本当に戦士に変えて、願いを叶えてくれる指輪なのだと感じた。
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それからはまた平穏な日々が訪れていた。
あれからも起きても良いように銀色のテガソードと指輪は持ち歩いていた。
すると、前日広場で暴れていた怪人を数人引き連れていた2人が1人に合体した怪人なのだろうか、Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークという怪人が私の前に現れた。
『君がギンガマンの指輪を持つ戦士だね??』
『貴方が持つ指輪を私たちに譲って欲しいのぉ♡』
「断ると言ったら??」
『それなら力づくで...!!』
『奪うだけよぉ〜ん♡』
「そうか...だが、私にも叶えたい夢がある。指輪を譲る訳には行かない、エンゲージッ!!」
私はギンガレッドに変身してブライダンに立ち向かって行った。
「ふっ!!はぁっ!!」
以前の戦いでは星獣剣だけで戦っていた。
あの後、戦いの記憶を覗いた際、短剣状の自在剣機刃や大砲兼棍棒の獣撃棒など様々な武器があることがわかった。
まずは星獣剣と自在剣機刃の二刀流でアーイーと呼ばれていた鐘の化け物達を次々と倒していき、
「二刀一閃っ!!」
金色のアーイーをX字に斬り、アーイー達を撃破した。
『あ〜らっ!なかなかやるのねぇ♡』
『今度は僕達が相手だっ!!』
とMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークが向かって来たので獣撃棒に持ち変え応戦した。
彼らの剣の一撃を獣撃棒で払うと同時に腹に突き立てる。すると彼らはテーブルナイフとケーキの弾丸を雨あられのように撃ってくる。それを獣撃棒を扇風機のように回転させ弾き飛ばしていく。
弾き飛ばし、彼らが見せた隙をつき、
「猛火獣撃っ!!」
炎のアースを獣撃棒の先端に込めて、彼らの懐に突き立て。彼らは大きく後ろに後退したので
「獣撃破っ!」
獣撃棒を短縮させ大砲のようにし、そのまま彼らに数発お見舞いする。
彼らは最初こそ後退したもののまたテーブルナイフとケーキのの弾丸を撃ち込んできた。大砲モードにしてたのもあり、反応出来ず全て当たった私は変身が解除されてしまった。
私は負けた...リングも回収されるのかと思いすかさずリングを再度掴んだ。
リングには固有能力があるはずだった。広場で戦っていたクワガタの戦士がマントを硬化させていたように。
記憶の中の戦士は変身する時も巨大な獅子に乗った時もことある事に「〜転生」と言っていた。
それを思い出した時、頭の中で思い浮かんだ言葉を私は叫んだ
「
その瞬間、私は再度ギンガレッドに変身した。
しかし、先程とは違い星獣剣には豪華の鍔が付き、左腕には腕輪、左手には2本の銀色の爪が付いてるガントレットが装備されていた。
戦いの記憶の中で見た事があった。
「獣装光...獣装光ギンガレッドかっ!!」
『な...なんだとっ!?』
『あら、強化されちゃったじゃなぁい...』
「行くぞっ!」
私は強化された星獣剣、《閃光星獣剣》を持ち、彼らに向かって行った。
振り下ろされた彼らの剣を自身も剣で受け、彼らの腹に左腕のガントレット《獣装の爪》を突き立てる。
彼らが後方へ下がってのを見たので、閃光星獣剣と獣装の爪を用いて、追撃していき
「獣火一閃っ!!」
彼らに突進しながら、閃光星獣剣と獣装の爪でX字に切り裂いた。
『まずい、このままじゃマズイねハニー。』
『そうねぇ、ダ〜リ〜ン』
いける。私はこの時、そう思った。
「トドメだ!」
後方へ下がり、剣で身を支えている彼らに私はトドメを誘うと駆け出して行き
「ギンガの閃光!!」
身体を黄金の光が包み、光の球体となった私は彼らに突進した。
私の背後で爆発四散する音が聞こえた。
勝った。怪人を倒せた。そう思っていた。
背後に気配を感じたので振り向くと彼らが巨大化していた。
勝てない。そう思ったが新獣撃破を構え、閃光獣撃弾を撃ち続けた。
何発か撃ち命中はするが効果はいまひとつだった。
エネルギーが切れ、今度は私が剣を立てて、身を支えていたら巨大化した彼らの剣で弾き飛ばされてしまい、私は再度変身が解除されてしまった。
次こそはリングは私の元を離れ、人間と同じぐらいになった彼らに持っていかれてしまった上、テガソードも消えてしまった。
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私がMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークに負けてから、約1年が経った時だろうか、何故かは分からないが私の手元にギンガマンリングが帰ってきた。
どうやら指輪争奪戦の勝者がもう一戦を希望したらしい。
リングが帰ってきてしばらくして、私のとこに遠野吠という青年が尋ねてきた。
直感で感じ取った。この子が最終勝者なんだと。
それと同時に驚いた。なんせ忘れもしない。世界が終わると思ったあの日、バンドマンの青年と一緒にいた柄の悪い彼がそこに居たからだ。
彼が言うには、指輪争奪戦をやり直した理由は彼自身が満足の行く結果で指輪争奪戦を終えられなかったので、やり直しをして総当り戦として、指輪の戦士を全員尋ね戦っているようだ。
そのおかげもあるのだろうか、あの頃とは違って尖っている印象を感じられなかった。
『テメェが、ギンガマンのリングを持ってるやつだな?』
口は多少悪いままのようだ。
しかし、何故か妙だ。もう一人誰かいる気配がする。
「あぁ、そうだ。私からも1つ良いかな?」
『なんだよ?』
「ここの場に、君と私以外に誰かいないかい?君から感じる殺気とは違う殺気、それも君のよりうんと強いのを感じるんだ。」
すると彼は気だるそうに、懐から剣を取り出した。そしてその剣が赤い光を放つと人型となったのだ。
『まさか、僕の気配を察知するとは…流石、居合術の剣士といったところかな』
『どうする?吠...彼は普通のユニバース戦士とは違う。剣の扱いには慣れてるけどお兄ちゃんが助太刀してあげようかぁ??』
『うるせぇっ!!俺1人でやるっ!!』
なんか懐かしかった。幼い時の自分と弟を見ているようだった。
「...2人でも良いさ。私は剣術に長けていて2対1でも問題なく戦える。」
『なら良いけどよ...』
弟...吠君の方は少し気恥しそうだった。
『だったら、遠慮なく行くぜっ!!クオンッ!!』
『あぁ..』
『『エンゲージッ!!』』
『ゴジュウゥゥウルフッ!!』、『ガリューゥゥッド!!』
「エンゲージ...!」
「ギンガマンッ!!」
『まずは俺だけでやるからぜってぇ手ぇ出すんじゃねぇぞ!!』
『好きにしなよ』
私と彼は同時に走り出した。
彼は赤い狼型の剣《ウルフデカリバー50》を、私は星獣剣を持ち剣を交えた。
剣のリーチの長さや経験から私が優勢だと思っていたが、おそらく色んな戦いを経験してきたのだろう。私は押されていた。彼の剣は空間を切り裂き、そこを斬撃波や彼自身が移動できるようだ。どう攻撃してくるかは全て見抜いて対処したがジリ貧だった。そこで私は獣撃破を取り出し、彼に銀河獣撃弾を放った。
彼は後方に吹き飛ばされたがすぐさま私に向かって走り出して来たので銀河獣撃弾を放つが剣が切り裂いた空間に吸い込まれたかと思うと彼が2回目に切り裂いた空間から私が放った銀河獣撃弾が飛んできた。
私はすかさず獣撃棒に変化させ飛んできたものを弾き飛ばし
「猛火獣撃っ!!」
『っぬあぁぁっ...』
ゴジュウウルフは急な反撃に対処出来ず、吹き飛ばされる。
『吠...もうそろそろお兄ちゃんが加勢してあげるよ』
『マジレンジャーッ!!』
久遠君(後で聞いたら実際は久光君らしい)が変身したガリュードはしびれを切らしたのか赤い戦士を召喚した。
召喚された戦士は両肩からなびくマントがあった。
その戦士も相手するため、私は自在剣機刃を取り出て二刀流で戦闘を始める。
しばらくその戦士の相手をしているとガリュードが戦士を武器に変え、マントのヒーローが変わった一本の剣はガリュードが所持した。
2人は完璧な連携で攻めてくるのを必死の二刀流で払い続けるも
『ウルフッ!!デカリバーフィニィィッシュッ!!』
『レッドファイヤースラッシュ...』
「ぐはぁぁぁっ...」
私は吹き飛ばされ、変身が解けてしまったが、吠君がリングを回収する前にもう一度掴み、
「
私はそう叫び、獣装光ギンガレッドへ変身する
『そうか...ギンガレッドの固有能力は再度戦いを戦えるようにするのか…』
『そんな事言ってる場合かよ! 勝ったらすぐに奪い取らなきゃ意味ねぇじゃねぇか!』
「吠君、安心しなさい。
『良いのかい?わざわざ弱みを言うなんて...』
「何がなんでも勝ちたい訳ではない、ただ正々堂々と勝負がしたいだけだ。行くぞ。吠君、クオン君!!」
私は2人に立ち向かって行き激しい攻防戦が続いた。
『炎一閃っ!!』
閃光星獣剣の一撃でガリュードを退けるとガリュードにトドメを刺そうと閃光星獣剣と獣装の爪を振りかぶって
『獣火一閃っ!!』
まず1人。そう思ったが私の前には吠君...ゴジュウウルフが立っており、テガソードとウルフデカリバー50で閃光星獣剣と獣装の爪を受け止めていた。
「彼は、勝敗には関係ない...なぜ庇うんだ?吠君...」
『あぁ...勝負には関係ねぇ...嫌な事も許せねぇことも色々された...けれど、こいつは俺の兄ちゃんだ...失う訳にはいかねぇ...』
「そうか...」
私は変身を解いた。
『どうした?バトルしねぇのか?』
「ふふ...私の負けだ。君達を見て昔、弟と言い合いしながら切磋琢磨したのを思い出した。これは君に授けよう。兄を大切にな。」
『良いのか?アンタの願い叶わなくなるぞ?』
「もう良い、願いは自らの手で叶える。それでこそ、自らの願いだろう?」
『アンタの願い叶うと良いな。』
私はこうしてギンガマンリングとテガソードを手放した。
後悔はしていない。
私はこれからも努力し研鑽していく。どこかにいる弟と会うため。
(~完~)
磑田 郷羅(ウスタ ゴウラ)
指輪:ギンガマン
固有能力:転生(リセット):自身が負けた場合、一度だけ強化して再度戦える
願い:また弟とともに居合術をしたい
133年続く居合術の家の剣士。居合術の師範代ではあるが厳しく直球で言うため、門下生がどんどん離れていってしまう。
というのも、元々居合術は習っていたものの当初は弟が継ぐはずだったが、弟の家出により居合術のセンスもあった彼が継ぐことになる。
指輪争奪戦には「剣士NO.1」を目指し参戦した。