題材はライブマンです。
(X:@5wACGRJYRv87625)
春場はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山やまぎは、すこし明あかりて、紫むらさきだちたる雲くもの、細ほそくたなびきたる。
あぁ、春だ。寒い季節は終わり生命が息吹く季節だ。
俺の名前は
昭和元年生まれの某植木の親父と同じ41の歳の春を満喫する男だ。
この間、センタイリングという物を拾い何かに導かれるように春の山を一人で歩いていると相手も導かれるようにやって来て相対した。
相手の名前は欲望ノーワンというらしい。
顔面に大きく「欲望」と漢字二文字で書かれており身体はグレーのスーツに身をつつんでいる。
相手は言う。わたしに対して生きている素晴らしさNo.1を決める闘いを挑みたいと。
わたしは本能的に闘いを受け入れた。
謎の空間から応援団がやってきて音楽と共に、生きている素晴らしさNo.1を決めるのだ! といい放ち相手と自分を鼓舞して後、空間に消え去った。
私はセンタイリング「ライブマン」で赤いスーツに身を包んだ戦士レッドファルコンに変身した。
相手は言う。欲望こそが生きている素晴らしさだと、金、権力、地位、名誉、戦争、差別、妬み、嫉みなど、人間の欲する物すべては欲望から生まれるのだと。
わたしは話す。青い空、白い曇、生きとし生けるものは交じり一体になり生きていけるのだと。どんな命でも自然と調和してこそ生きている素晴らしさを感じるものだと。
欲望、欲望、欲、欲……相手は呪詛の如くその言葉を発しながら禍々しいオーラを纏い、わたしに襲いかかって来た。
俺は目を閉じて自然の力を信じてテガソードを構えた。
「青春爆発ファイヤー!」
第一撃。
「青春炸裂ファイヤー!」
第二撃。
沈んだ人を笑顔にできる能力を二波めがけ素早く振るった。
「あ、あ……欲望……欲望……欲……欲……こそが……生きている証…………」
欲望ノーワンの腹面が割れ声が聞こえた。
私は腹面に手を入れその声主を救い上げた。
泣きじゃくったその姿は小さな赤子。
ただ泣いていた。その子はやがて笑いだしわたしの手の中からふわりと空に舞い、姿を消した。
何故欲望ノーワンが赤子を腹に入れていたのかはわからない。意味があるのかはわからない。
ただ、私は空に消えていった赤子を探すように空を見つめていた。
不意に空から覆面をまとった応援団が描写され私に告げる。
「勝者! 青空巡!」
その声を聞き勝者となったのを確信した私は沈んだ人を元気にする為に春の道を歩きだした。
完