(X:@Alien_Spell1967)
ゴーカイジャーをメインに、キョウリュウジャー、ゼンカイジャー、バイオマン、メガレンジャーも登場します。
青春ノーワンとド根性ノーワン。
俺が通っていた慧海学園に突如として現れた2体の怪物。この2体に洗脳されて、俺は尊敬している校長先生である『晩堂深也』先生と刃を交えることになってしまった。
「校長先生、わかってくださいよ。俺達はこの学園で面白そうなことに頭から突っ込んでいくことで、青春を謳歌してるんですよ」
俺は今、金色の指輪を銀色のガントレットに装填することで、『ゴーカイレッド』という戦士に変身している。
その姿形は、まるで幼い頃から知っていたかのような、安心感のある外見であり。
自分が憧れに追いついた…………そう錯覚させるものであった。
「だとしてもだ。例え、自らその状況を受け入れているとしても。教師として、校長として。これ以上生徒を、歪んだ洗脳空間に閉じ込めたままにしておくことなど、教育者として断じて見過ごすわけにはいかない!!!」
晩堂先生は『ルパンレッド』という戦士の姿で、俺に勝利しようとする。
「そうですか。なら、俺はあなたに負けた友人たちのために、全力であなたを倒すことにします」
『ファーイナル・ウェーブ!!』
俺は、『ゴーカイサーベル』と『ゴーカイガン』を用いて晩堂先生に勝利しようとした。
親友の『レッドワン』と『メガレッド』が晩堂先生に負けてしまいどこかへ消え去ってしまったからこそ、この戦いに負けるわけにはいかないのだ。
『イタダキ! ストライク!!!』
晩堂先生も白い銃を使って俺を迎え撃とうとする。黒と白の銃から放たれるビームのぶつかりあい。……勝敗の行方は、晩堂先生の勝ちだった。
俺は負けたのだ。
その日、俺はゴーカイレッドの資格を失ったのだ。
だが俺はこの後、失った資格をもう一度取り戻すチャンスを2回も与えられたことを、この時はまだ知らなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
それから1年と1ヶ月半が過ぎた。
ゴジュウジャーがブライダンと和解し、一応は厄災クラディスを撃退した。ということは第三次指輪争奪戦の開始を意味していた。当然、俺もまたもやゴーカイレッドの力を得ることになったのだ。
ここは五十拍区にあるコンセプトカフェ『テガソードの里』。
かつて俺に『ゴーカイレッド』に変身するための指輪を3回も授け、銀色のガントレットを2回も授けてくれた謎の巨大ロボ『テガソード』をコンセプトにした、いわばコンカフェだ。
看板娘の『ブーケ』さんは、今話題の大人気アイドル『百夜陸王』様の熱烈なファンである『リクオニスト』としても知られ…………というのはテガソードの里の常連客なら公然の事実として共有されてるというか。
そもそも、ブーケさんとはお化け屋敷ノーワンの一件で同じリクオニスト同志として出会ったことから俺との交流が始まったとも言えるというか。お化け屋敷ノーワンのお化け屋敷空間から陸王様が助けてくれたから俺もリクオ二ストになったというか…………。
こほん。少し話が脱線した。
そんな俺はテガソードの里で『テガソード様ブレンドコーヒー』を飲みながら『テガソード様カレー』を美味しく頬張っていた。
「ん。やっぱりここのカレーはとても美味えな。店長の暴神さんが作ってるんだっけ? 普通に1200円くらい払う価値はあるわな」
薫りの引き立つ苦みと酸味が香ばしい、美味しいコーヒーをお供に、王道を往く美味さのカレーを、俺は口に運んでいく。カレールウのピリ辛さと、にんじんやじゃがいもなどの野菜のフレッシュさ。お米やお肉の食感も忘れちゃいけない、食材が大集合し一つのオーケストラとしてハーモニーを奏でているかのような味を俺は感じた。
「拓人くーん。相変わらずキミは辛味と苦味をよくもまぁ美味しそうに食べられるねぇ」
俺の座ってるテーブル席の向こう側から俺に話しかける声がする。声の主は濁った瞳をした少女だ。
彼女は香山ラム。レッドワンのユニバース戦士であり、俺の親友の1人だ。
「普段お前の実験の被検体になってるから、劇薬を飲むのに慣れてんだよ。だからこんな辛さや苦さはまだマイルドに感じんのさ。だからこそ美味しいとは思うんだろうけれどな」
ラムは普段は自分の作った怪しげな薬品を俺を被験体にして試している、いわゆるマッドサイエンティストだ。彼女が俺をモルモットに行った実験はとても多い。
「しかし、次はどんな薬を作ろうかねぇ! 虹色に肉体が発光する薬か、ゴム人間になる薬か! はたまた透明人間になる薬か、液体人間になる薬か!!!」
彼女の開発した薬品を飲むことは常人であることを常に捨てさせるものであった。そんなことを平気で受け入れている俺自身も、狂気という名の『面白そうなこと』に既に頭まで浸かっているのかも知れない。
「拓人。それよりも何故この美味しいパフェを貴方は注文しませんでしたの? あまりにも美味しすぎて手が止まらないほどの甘さですのに」
高貴そうな雰囲気の少女が、俺に話しかける。
彼女は本多アンヌ。メガレッドのユニバース戦士であり俺の親友の一人だ。
「あのなぁ。2500円もするパフェを簡単に注文できる金持ち一家の令嬢であるお前ら2人の金銭感覚がおかしいだけなの」
そう、ラムとアンヌは先程『テガソード様オムライス』を完食し、食後のデザートとして『テガソード様パフェ』を美味しく頬張っているのだ。
ちなみに、ラムはロイヤルミルクティーに角砂糖を20個入れるほどの甘党だし、アンヌはスイーツバイキングによく行くかなりのスイーツ好きだ。
そして俺の名前は山崎拓人。ゴーカイレッドのユニバース戦士だ。
――――――――――――――――――――――――――――――――
俺は今でも思い出す。力を失ったあの日のことを。
「ラム! それにアンヌ!! 行方不明って聞いてたけれど……。まさか、先生が匿ってくださっていたなんて」
晩堂先生が変身するルパンレッドは、対象人物にかかっていた洗脳効果を解除する能力を持つ。この能力により俺は青春ノーワンの催眠能力から抜け出し、本来の自我を取り戻した。
「校長先生! 洗脳されていたとはいえ、貴方に刃を向けてしまい、本当にごめんなさい!!」
「いや、いいんだ。キミたちは悪くない。私こそ手荒な真似をしてすまない。だが、誰か一人でも異常なる監獄となってしまったこの学園から抜け出して欲しいんだ。いつかあの怪物たちから学園を取り戻すために、3人にはSOSを学園外から送るメッセンジャーになって欲しいんだ」
晩堂先生から出された『宿題』。
それは下校して自宅に帰宅した上で学園外の人々に……いや、他の指輪の戦士に助けを求める、ということであった。
「この指輪は対象の相手を『レンジャーキー』に変える能力を持つ指輪です。本来は相手のユニバース戦士をキーに変えてモバイレーツに差し込むことで強化する用途で使うと思うんですけれど…………。もしかすれば、要救助者に対しての緊急避難用に使うことができるかも知れません」
俺は晩堂先生にそうアドバイスしながら、ゴーカイジャーリングを託した。ユニバース戦士の戦いは、敗者が勝者に自身の指輪を全て渡さなければならない。
例え、相手が指輪を奪うことに積極的でなかったとしても、だ。
ゴーカイジャーリング、バイオマンリング、メガレンジャーリング。3つのリングが晩堂先生に託され、俺たち3人は学園を脱出した。
それから半年間。晩堂先生の孤独な抵抗は続き、次々と学園を先輩たちや同級生、後輩たちも脱出していき……。
「怪盗らしく、盗ませてもらった!!」
「僕こそが、ド根性ナンバーワンだ!!」
晩堂先生が変身したルパンレッドと、生徒会長である『晴渡一輝』さんが変身した『パトレン1号』が、俺たちの通報を受けてやってきたゴジュウジャーと協力して青春ノーワンとド根性ノーワンを倒したのだ。
そして俺たちはふたたび学園に通えるようになったんだが……学園を蝕む恐怖は、またもややってきた。
厄災・クラディスだ。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
死の厄災・モリスの大群が、学園を襲う。
夏休み期間の夏期講習に来ていた俺たちを襲う地獄の軍勢。
「くっ! このままじゃ、みんな殺される!!」
「まずいねぇ、はやく助けてほしいねぇ!!」
「どうしてこんな目に……よよよ〜〜」
今にも、ヤツらに殺されそうになった、そのときであった。
「こ、これは!!」
「資格を失った私たちに再びセンタイリングを……いや、テガソードが全人類に一時的に指輪を配布しているみたいだねぇ」
「なにはともあれ、これで俺たちはもう一度戦える……今からあいつらをやっつけてやんよ!!!」
「エンゲージ!!」
「エンゲージ……」
「えっ、エンゲージ!」
『ゴーカイジャー!』
『バイオマン!』
『メガレンジャー!』
再びユニバース戦士へと変身した俺達は、学園にいる人たちと協力してモリスたちを撃退した。
それから数カ月後……。
お化け屋敷ノーワンのお化け屋敷空間に閉じ込められてしまったのを、ゴジュウレオンこと百夜陸王様に助けられたのと。
「R・I・K・U・O! 陸王!!
R・I・K・U・O! 陸王!!」
陸王様がお化け屋敷空間から人々を助け出すために行ったライブでリクオニストと化したブライダンのアーイーたちと仲良くなったのは話したいけれどこれ以上は話が脱線するから……やめておこう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「でだ、拓人くん。現在、絶賛我々は第三次指輪争奪戦に参加してるため、お互いが敵と言っても過言ではない」
突然、ラムが俺に話を切り出す。
「いや、『友達以上、仲間でライバル』の間違いだろ」
「今は細かい反論は求めてないねぇ。むしろここはテガソードのお気に入りとも言えるゴジュウジャーたちの本拠地じゃないか。管理人の要望で、ここは戦闘行為が禁止されている中立地帯になってるとはいえ」
「そうですわね。確かに何度か世界を危機から救ったゴジュウジャーですし、尊敬には値しますけれど、今はわたくしたちに立ちはだかる高い壁であることは認めますわ。今、どうしてわたくしたちはテガソードの里にいるのでしょうか? まさか、拓人はゴジュウジャーメンバーのサインを全員分もらいたいからここに来たんじゃ…………」
俺の反論を弾き返すかのように、ラムとアンヌは俺たちがここにいる意味を問おうとする。
「まぁまぁ、自分の指輪が奪われることへの不安もよくわかる。だからこそ、一時休戦……というか、ゴジュウジャーに対抗するために、こちら側も戦隊を組もうと考えたんだ」
「「……はぁっ??」」
俺の言葉に困惑するアンヌとラム。とその時、テガソードの里に2人の女性が入店してきた。
「やっほー! 拓人、どうして急にこんなとこに呼び出したのさー??」
「ん……? おっと、まさかこんなところでアンヌに再会できるなんて。彼女もユニバース戦士なのかい?」
やってきた俺の知り合いである2人の女性は、どうやらアンヌとも知り合いだったようだ。
「まぁっ! 麗奈先輩、それに恵!! 貴女達もユニバース戦士だったんですの?」
「にっしっし! アンヌ、久しぶりだね〜。一度は厄災・ベルルムに指輪を奪われちゃったけれど。指輪争奪戦がやり直されたから、ボクもゼンカイザーとして復帰しちゃったもんね!!」
自らをゼンカイザーのユニバース戦士と名乗る少女は、俺に抱きつきながら、突然そう言う。
「お〜っ、お二人とも熱々じゃないか。それより10年ぶりくらいかな? アンヌ、こうして君にまた会うことになるとは」
大学生くらいの、世界各地を放浪する風来坊のような風貌の女性はアンヌに話しかける。
「待ちたまえ、待ちたまえ! えっと、その……2人は拓人くんとアンヌくんと、一体どんな関係なのかね??」
ラムが突然そんなことを聞いてくる。ということで俺とアンヌは、ラムに今やってきた2人のことを紹介することになったのだ。
「まずこいつは俺とアンヌの共通の幼馴染である田中恵。中学進学をきっかけに会う機会は少なくなってたけどな」
「よろしくねっ! さっきも言ったけど、ボクはゼンカイザーのユニバース戦士なんだよね、にっしっし」
「そしてこの方はわたくしと拓人にとっての先輩で、一時期はわたくしたち二人の家庭教師をしてくださった経験のある、伊福部麗奈さんですわ。ステゴサウルスが好きで、そこから大学で古代生物について学んでるとお伺いしたんですけれど……しばらく見ない間に、なんか変わりはてたみたいですのね」
「まぁまぁ、そうだね。大学で戦隊考古学を教えている往歳教授に私のの持っていた指輪をプレゼントしたのと……新種の恐竜の化石を探すための旅が予想外に楽しすぎて長引いちゃったから、しばらく日本に帰国できなかったのはあるね」
「なるほどなるほど。いわばユニバース戦士がこうして5人集まったというわけか。あ、私は香山ラムだ。よろしく頼むよ」
こうしてお互いがお互いに自己紹介しあって、それぞれが1つのテーブルを囲んだ。
「とりあえず、俺のやりたいことをはっきりと言わせてもらうよ。……俺は、今ここにいる5人のユニバース戦士たちで…………戦隊を組みたいと思ってる!!!」
「「「「はあっ??!」」」」
――――――――――――――――――――――――――――――――
1週間後のことだった。
ここは、後楽園の東京ドームシティ・プリズムホール。そこの内部に、巨大な対決用のプロレスリングが置かれていた。
「まさか、わざわざプリズムホールの貸し切りを実現してくれるなんてな。アンヌの家族の財力はすごいもんだぜ」
「本多家パワーを無下ないでくださいまし。それに、あまり無関係な人を巻き添えにしたくありませんからね」
俺、恵、アンヌ、ラム、麗奈は本多家によって貸し切りとなったプリズムホール内部に来ていた。
「さて。これから世界を救ったヒーローたちを迎え撃つことになるんだが。果たして彼らはやってくるかなぁ?」
俺がそう言った次の瞬間だった。バタンと扉が開く音がし、6人のはぐれ者たちが、プリズムホールにやってきたのだ。
「来たなナンバーワン戦隊。地球のピンチをいつだって救った、最強最高のチーム」
俺は挑発気味に、やってきたゴジュウジャーたちにそう言う。
「おい、この招待状は一体なんだ!?」
ゴジュウウルフ・遠野吠が、俺がテガソードの里に送りつけた招待状……というか事実上の果たし状をこちら側に見せつける。
「遠野さん。これは僕たちがあなた達に送りつけた、いわば挑戦状ですよ。今日は僕たちがチャレンジャーですけれど、僕たちはあなたたちに負けるつもりは毛頭ありませんから」
「ふーん。でも、ファン3兆人のナンバーワンアイドルである僕がいる、このチームに本当に勝てるかな?」
ゴジュウレオン・百夜陸王様が俺の挑発にさらに挑発し返してくる。
「陸王様。俺は貴方に憧れてるし、貴方みたいな人間になりたいと思ってます。だからこそ、憧れだからこそ、貴方に勝って認めてもらいたいんです!!」
その熱意を聞いて、恵とアンヌとラムと麗奈は軽くドン引きしていた。
「ま、まさか。お化け屋敷ノーワンの被害に巻き込まれていたとはいえ、ここまで重篤なリクオニストになっているとは思いもよらなかったねぇ」
「も、申し訳ございません。わたくしの幼馴染がこんな変な催しを開催してしまって……」
アンヌはテガソードの里の店主である暴神竜儀さん……そしてゴジュウティラノに頭を下げた。
「いえいえ、変な者とつるんでるのは私も同じですし。それに貴女も譲れないものや信念があるのでしょう? 私がテカソード様を信じるように」
暴神さんは優しくアンヌにそう話しかける。本多家を継ぐものとしての誇りを持つアンヌと、テガソードを崇拝するが故に暴神家を出奔した暴神さん。色々と正反対の2人だけど、どうやらシンパシーは感じるみたいだ。
「たくぽぽ! それに他のみんな! 今日はいい戦いにしような。お互いに全力を尽くして戦おうじゃないか!!」
「ちょっと〜、緒乙と一緒に今日は遊園地で遊ぶ予定だったのにぃ。さっさと終わらせて緒乙との思い出を増やしたいんだけど」
ゴジュウイーグル・猛原禽次郎さんと、ゴジュウユニコーン・一河角乃さん。コンビでYouTuberをしていた時期があるくらいの仲の良い二人だからこそ油断はできない。
「あれが、私のキョウリュウジャーリングを往歳教授より長く所持していた留年坊やか。まぁ、旅にハマってしまった結果、大学への出席日数が足らずに私も留年したから似た者同士か」
「キミはバカなのかい麗奈くん? まぁ……確かに私のバイオマンリングも最終的にあの男が手に入れたからこそ、負けられないのは事実だがねぇ」
「ふーん。あの鬼かわいいお姉さんが最終的にボクのゼンカイジャーリングを手に入れたんだね。これは負けられないなあ」
「それはわたくしも同じですわ。なんとかゴジュウジャーに勝利して、スイーツを食べながら野球観戦を楽しみたいですわね」
恵、アンヌ、ラム、麗奈は自分たちの指輪を一度は手に入れた者に対して負けられない闘志を燃やしていた。そして……。
「まったく。神になったから、もう指輪争奪戦に参加する必要性はないんだがな……。せっかく俺様と戦いたいなら、相手してやるぜ!!」
ゴジュウポーラー・ゴッドネス熊手こと熊手真白さん。俺が本来持っていたゴーカイジャーのリングを晩堂先生から託された、第3のゴーカイジャーリングの持ち主。
「あなたとは深い縁があるからこそ、一度でいいから戦ってみたかったんです。例え、俺が負けるとしても」
「はっ! 面白そうじゃねぇか。世直しのついでだ、お前らの戦隊ごっこに付き合ってやる!!」
熊出さんのこの言葉は、俺をピキリとさせるには十分であった。
「は? ごっこ? なら教えてあげますよ。俺たちは本気で戦隊として貴方達に挑戦するということを。変わり者ばかりの俺達だからこそ、貴方達には負けるつもりは毛頭ないってことを!!」
そう言うと、俺は他の4人と一緒に対決のリングに登る。
「「「「「エンゲージ!!!」」」」」
そして5人で一斉に指輪を起動させ、銀色のテガソードに装填した!!
『『『『『センタイリング!!!』』』』』
軽快な音楽と共にさ俺たち5人はテガソードをクラップさせる。
そしてトリガーを引いた次の瞬間。
『ゴーカイジャー! ゴーーカイジャー!!』
『ゼンカイジャー!
ババン! ババン! ババン! ババン! ババババーン!
ゼーンカイザー!!』
『メガレンジャー!』
『バイオマン!』
『キョウリュウジャー! ガブリンチョ!!』
俺たち5人はそれぞれがユニバース戦士に変身していた。
1人だけ白を基調にしたレインボーカラーとはいえ、一応は5人の赤の戦士がこうして揃ったわけではある。
「さぁ、遠野さん達も変身してこのリングに上がってください。俺たちはもう、あなた達と戦いたくてうずうずしているんですから」
「……面白れぇ。6対5のその勝負、乗っかってやるぜ!!」
遠野さん達はそう言うとリングに登り、金色のテガソードにリングを装填する。
「「「「「「エンゲージ!!!」」」」」」
『『『『『クラップユアハンズ!!』』』』』
熊手さん以外の5人は、テガソードをパンパンとクラップ。熊手さんはグーデバーンを持ちながら戦闘前のウォーミングアップ。そして……。
『ゴジュウウルフ!!』
『ゴジュウレオン!!』
『ゴジュウティラノ!!』
『ゴジュウイーグル!!』
『ゴジュウユニコーン!!』
『ゴジュウポーラー!!』
6人のはぐれ者達は、ゴジュウジャーとしての姿に変身していた。
「それじゃあ、決めるとしましょう。どっちが戦隊ナンバーワンなのか、勝負です!!」
俺がそう言うと突然、プリズムホールに観客たちが入場してきた。そして、突然現れた仮面をつけた応援団長のような男が叫ぶ。
「いざ掴め! ナンバーワァーーーーンッ!!」
「「「「「ゴー! ゴー! ゴジュウジャー!!」」」」」
「「「「「ゴー! ゴー! ユニバース!!」」」」」
どこからか仮面をつけた学ランを纏った男性達とチアガールで構成されている応援団が俺たち及びゴジュウジャーを応援していた。普通だったら怪奇現象とでも言っていいこの状況に、不思議ながら俺は安心感を覚えていた。
「はぐれ一匹、ゴジュウウルフ!」
「僕は皆のゴジュウレオン!」
「怪力伝道師、ゴジュウティラノ!」
「チャララっと行こうよ、ゴジュウイーグル!」
「ハイクラス&ラグジュアリー! ゴジュウユニコーン!」
「世直しゴッドネス、ゴジュウポーラー!」
「「「「「「我ら、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー!!!!!!」」」」」」
大音量の歓声の中、見栄を張るようにゴジュウジャーたちは名乗りを上げる。俺達も負けてられない。そう思った次の瞬間口と身体が動き、自然とゴジュウジャーを意識したかのような名乗りをするのであった。
「掲げるは勇気の旗、駆け抜けるは地図にない未来!
山崎拓人! ゴーカイレッド!!
俺のがむしゃら、見せてやるよ!!」
「何度負けたって立ち上がってやる! 最強無敵の秘密のパワー!
田中恵! ゼンカイザー!!
教えてあげるよ、絶対勝つのはボクだって!!」
「本多家の栄誉のため。天まで高く、遠く強く!
本多アンヌ! メガレッド!!
100万倍の誇りを、譲るわけにはいきませんわ!!」
「未来を染める大実験! その果て結果は、希望か絶望か。
香山ラム! レッドワン!!
さぁ、進化の果てを追求する実験を始めようか」
「誰もが旅の途中。どこにもゴールなんてない。
伊福部麗奈。キョウリュウレッド。
本当の強さを探す旅、まだまだ続きそうだ」
「「「「「我ら5人!! スーパー戦隊!!!」」」」」
『スーパー戦隊ナンバーワンバトル!!
レディ……ゴォーーッ!!!』
こうして俺達5人と、ゴジュウジャーの戦いが始まった。
ゼンカイザーとメガレッドはゴジュウユニコーンをキョウリュウレッドとレッドワンはゴジュウイーグルを。それぞれターゲットにして襲いかかった……ということはだ。
「俺一人で4人を同時に相手にしなくちゃいけないのかよ! こいつはきついぜ!!」
そう叫びながら、ウルフ、レオン、ティラノ、ポーラーの放つ攻撃を、俺は次々と避けていく。
「さすが35のスーパー戦隊の大いなる力を受け継いだ宇宙海賊と同じ姿を持つ者。オリジナルより弱いとはいえ、さすがに苦戦するものだな!!」
『神である熊手とここまでやり合うなんて、なかなか強いクマね〜〜』
天使の羽根を生やした熊のおもちゃのような武器を振り回しながら、熊手さんはそう俺を褒めていく。
「そりゃどうも! 仕方ない、かなり卑怯な手ですけど、劣勢な状況をひっくり返すためにこの手段を使わせてもらいます!!」
俺は自身のテガソードを遠野さんに向けて。
『ゴーカイジャー! フィニーーッシュ!!』
自分自身の固有能力である『鍵化』を使って、ゴジュウウルフこと遠野さんをレンジャーキーにして封印しようとした……が。
「吠はやらせない……うわぁ!!」
なんと突然乱入してきた黒い空飛ぶ剣が、ゴジュウウルフをかばい盾になったのだ。そのまま空飛ぶ剣は、レンジャーキーとなって封印されてしまった。
「ああっ! 兄ちゃん!!」
遠野さんのその叫びを横目に、俺は謎のレンジャーキーを拾う。
「一体何なんだ、あの黒いしゃべる剣は。まぁ、とりあえずこれを使ってみるか」
そのまま俺は、黒い剣が封印された謎のレンジャーキーをモバイレーツに差し込む。
「ゴーカイチェンジ!!」
『ガァーーリュードォッ!!』
次の瞬間、このレンジャーキーに宿る記憶が俺の脳内にかけ巡った。そしてこの姿の大まかな使い方も。
俺はかつてゴジュウジャーを苦しめた、リングハンター・ガリュードの姿にゴーカイチェンジしたのだ。
「その姿は……!」
「まさか、そんなことができるなんて!?」
「ゴーカイジャーのゴーカイチェンジ能力。オリジナルが使うそれは、いわば本物の力を宿した海賊版だったが……まさか指輪の戦士の場合でも使えるなんてな……」
その姿に驚く陸王様、暴神さん、熊手さんを尻目に、俺はこれまで倒してきたユニバース戦士の指輪を左腕に持っていたテガジューンに装填する。
『GOSEIGER!!』
『BOONBOOMGER!!』
そのままテガジューンから、ゴセイレッドとブンレッドが召喚される。
「あれは! 大也の偽物……!」
「あの偽物は俺様と二代目に任せろ! アイドルくんとお坊ちゃんは、あの海賊版を頼む!!」
そう言いながら俺の召喚したゴセイレッドとブンレッドを倒そうとゴジュウウルフとゴジュウポーラーは走り出す。俺はテガジューンを使って『レオンバスター50』と『ティラノハンマー50』を呼び出し、レオンとティラノと対峙する。
「いやさかぁ!!」
暴神さんがティラノハンマーで俺に襲いかかる。俺も同じようにティラノハンマーで応戦するが、あまりにもパワーが違いすぎた。暴神さんの怪力はとても強く、普通にパワー負けしそうだった。
「テガソード様のために。貴様には負けられんっ!!」
そのまま俺は暴神さんからの左手ストレートパンチを食らって吹き飛ばされた。
「ファンである君には申し訳ないけど、今は戦いだから本当にごめん!!」
更に陸王様のレオンバスターによる銃撃が、追い打ちとして僕に対して撃たれる。
「ぐはあっ!!」
そのままガリュードとしてのゴーカイチェンジが解かれ、俺の姿はゴーカイレッドに戻った。それに連動するかのようにニセゴセイレッドとニセブンレッドが消滅した。
ガリュードのレンジャーキーも転がり、元の空飛ぶ黒い剣……『ガリューデカリバー50』の姿に戻る。
「おいおい。まさか、あの男にガリュードに変身されるとはね。お兄ちゃん、つい油断しちゃったよ」
そして俺以外の他の4人は。
『センタイリング! シンケンジャー!!』
『センタイリング! ダイレンジャー!!』
「烈火大斬刀!!」
「赤龍双龍剣!!」
シンケンレッドとリュウレンジャーにエンゲージした、ユニコーンとイーグルの斬撃攻撃にかなり圧倒されているのであった。
「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」
「くっ! なかなかやるなっ!!」
唯一、ケントロスパイカーで応戦してるキョウリョウレッドは膝をついてはいなかったが、それでもこちらが劣勢なのは変わりなかった。
「でも、劣勢なら後は攻めるだけというのもまた事実ですわ」
「そうだねぇ。ピンチはチャンス、とよく言われるものだからねぇ」
アンヌとラムが……メガレッドとレッドワンがお互いにそう励まし合う。
「拓人! 形勢逆転のために、これを使って!!」
恵ことゼンカイザーから突然『ゼンリョクゼンカイキャノン』が投げ渡される。俺はそれを受け取り操作し、そして……。
『燃やせ! スーパー戦隊パワー!!』
総勢31人の戦士を、ゼンリョクゼンカイキャノンを使って召喚したのであった。
ゴーカイブルー。ゴーカイイエロー。ゴーカイグリーン。ゴーカイピンク。ゴーカイシルバー。
ゼンカイジュラン。ゼンカイガオーン。ゼンカイマジーヌ。ゼンカイブルーン。ツーカイザー。ステイシーザー。ハカイザー。
メガブラック。メガブルー。メガイエロー。メガピンク。メガシルバー。
グリーンツー。ブルースリー。イエローフォー。ピンクファイブ。
キョウリュウブラック。キョウリュウブルー。キョウリュウグリーン。キョウリュウピンク。キョウリュウゴールド。キョウリュウシアン。キョウリュウグレー。キョウリュウバイオレット。キョウリュウシルバー。キングキョウリュウレッド。
ユニバース戦士が本来出会うはずのない、オリジナルしか知らないはずの『仲間の戦士』達が今まさに俺達と並んでいるのだ。
「ほぉ……。まさかこんな大軍勢を呼べる能力があったとはな」
「何人来ようが関係ねえ。お前たちは俺達の……獲物だ!!」
熊手さんと遠野さんが闘志を燃やしている……そのときであった。突然、謎の銃のような形をしたシャチが現れて俺達の周りを回遊した。
「なっ! なんだこれは!!」
「おい! 気をつけろ!! そいつは強大な強さと引き換えに、使用者を怪物に……」
「オルカブースター! 勝手なことすんじゃねえ!!」
『『『『オルカブースト!!』』』』
遠野さんと熊手さんの叫びと共に、力強き電子音声がシャチから発せられる。
そして次の瞬間……。
『ゴォーーカイレッドォ! ゴールドモォーード!!!』
『スーパー!
ババン! ババン! ババン! ババン! ババババーン! 超! ゼンカーイ!』
『OH・マツリンチョ! カァーニバル!
イーヤッハー! マツリンチョカーニバル! イーヤッハー! マツリンチョカーニバル!』
ラムが変身しているレッドワン以外の、俺を含めた4人のユニバース戦士が超パワーアップした。
ゴーカイレッド・ゴールドモード、スーパーゼンカイザー、メガテクター装備メガレッド、キョウリュウレッド・カーニバル。
これだけの強さを持つ最強の姿を手にしたということは、ゴジュウジャーたちの強さに追いつける。
そう思っていた。しかし……。
『最強! 頂点!! ユニバース!!!』
「アオーーーーーーン!!!!」
『テガソード! ナンバーワン!!!』
リョウテガソードを用い、ゴジュウウルフもテガソードゴジュウウルフにパワーアップしたのだった。
はてさてこんな状況ではさすがに俺たちも勝ち目はないと思わざるを得ない。でも……。
「頑張れーっ!」
「負けるなーっ!」
「どっちも応援してるぞーっ!!」
お化け屋敷ノーワン事件に巻き込まれた時に仲良くなったアーイーの三兄弟。チョー・セーシン、ゲン・セーシン、リュウ・セーシンの3人。
彼らは今同時期にGロッソでやってる演劇作品である『超シンデレラ』に俳優として出演しているはずなのだが、なぜここにいるのだろうか。
「今日は休演日だからな! 貴重なオフの時間だからこそ、大切な友達であるお前を応援しに来たんだよ!!」
「陸王サマも応援したいけれど、同じリクオニストであるお前のことも仲間と思ってるからな!!」
「とにかく、お互いが無事に悔いのない戦いの終わりを迎えればそれでいいからさ!!」
セーシン三兄弟からの熱い応援。それと同期するかのように会場の声援がさらにヒートアップする。
「お前ら、まだいけるか? 見せてやるよ……命をかけて自分が超えたいものにチャレンジする、スーパー戦隊の生き様ってのをな!!!」
結集する36人の戦士達は6人のはぐれものに立ち向かっていき、そして……。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「で。結局負けちゃったね」
「言うなよ、お互いに悔しいし恥ずかしい。やっぱ相手は1年間の経験積んでるからこそ、付け焼き刃の即席チームではそりゃ勝てんわな」
「あら。わたくしは力と技と団結をスローガンに、合体技の練習をするのは楽しかったですけれど」
俺達がゴジュウジャーに敗北してから、3日が過ぎた。
結局俺達は持っている指輪を全てゴジュウジャーに献上し、改めて指輪争奪戦から脱落することになったのだ。
「意外と本番って、練習や特訓の成果を出そうとしようとしても難しいもんなんだなぁ」
「まぁまぁ、私達が友情を深められる機会を得られただけでも、この戦いは有意義だったと私は思うがねぇ」
「そうだな。ま、私達の力と技と団結よりも、1年間ずっとチームだったゴジュウジャーの力と技と団結が、圧倒的に強固だったというのは間違いないからな」
俺達5人の間で共有される敗北のビジョン。リョウテガソードにゴレンジャーリングが装填され、ゴレンジャーストームで36人の大軍勢を一網打尽に倒されたという苦い経験。
それはそれとして俺達は今、同じ東京ドームシティにあるシアターGロッソに来ているのであった。俺達の戦いを応援してくれたアーイーのセーシン三兄弟も所属している『劇団ブライダン』の新作アクション演劇である『超シンデレラ』を観劇しに行ったのだ。
なんでも多くの出演者が花粉症でダウンしたせいでゴジュウジャーメンバーとファイヤキャンドルさんとブーケさんが代役としてなんか出演することになったらしい。それ故に彼らと関わりがある俺達にこうして招待状が届いたわけなのだ。
「ねぇ、拓人。もしあの時勝ってたら……もし仮に、指輪争奪戦で優勝してたら、どんな願いを叶えるつもりだったのさ?」
恵が突然そんなことを質問してくる。
「それはそうだな……。お、そうだ。せっかくだし、みんなでせーのって言ってお互いに同時に口にすることで敗北したストレスを発散しようぜ!!」
「いいですわね! わたくしも賛成ですわ」
「私も参加させてもらうよ。なにせ、かつて抱いていた未練を断ち切りたい気持ちはあるからねぇ」
「やれやれ……。ま、本来ならキャンプファイヤーを囲んでやりたいところだが、仕方ないからここで一緒に共有し合うか」
5人の意見が一つになり、合図の準備は整った。
「みんな行くぞ!」
「「「「「せーのっ!!」」」」」
合図をしたわずか数秒後の言葉。それは言葉は違えど、5人が5人とも共通した願いを持っていたことであった。
もし、もっと早く5人が出会えていれば。
もし、もっと早くチームを結成していれれば。
もしかしたら5つの力を1つに合わせた、力と技と団結をちゃんと育めた1つの戦隊になれたのかもしれない。
けれども、もしもはもしも。単なるIFだ。
季節は流れ、桜の散る予感がする。1つの歴史が終わり、また新しい歴史が始まろうとしている。
ギャバい新世界の黎明の先に、終わりのその果てにある失われし歴史の復活があるのかは誰にも分からない。
だが、時代が望む限り、誰かが忘れない、きっと覚えていたいと願う限り、スーパー戦隊は必ず蘇るであろう。
ありがとう、そしてさよならは言わない。
またいつか、会おうぜ。
キャラ設定資料集
ゴーカイレッド/山崎拓人(ヤマザキ・タクト)
職/高校2年生
願い/好きな人と付き合いたい、優柔不断な自分を卒業したい
特撮マニアの高校生が変身するユニバース戦士。豊富な特撮知識に定評がある。ちなみに怪獣もヒーローもどっちも好きなタイプ。女友達が複数いるが彼女たちを恋愛対象として普通に考えており、今の自分のままでは確実に二股以上の悪行をしてしまうだろう、との考えから本当に付き合いたい彼女を決めるためにゴーカイジャーの指輪を手にした。
ちなみにTwitterのフォロワーが4000人以上いる。
ゼンカイザー/田中恵(タナカ・メグミ)
職/高校2年生
願い/陸上選手に復帰したい→拓人のお嫁さんになりたい
元々は将来を期待されていた陸上選手だったが交通事故により足を骨折してしまう。そのまま引退しそうになっていたところ、テガソードと契約してゼンカイザーになる。指輪の効果で骨折した足が元通りになってはいるが厄災ベルルムに指輪を奪われてしまい、指輪争奪戦から脱落。夢を失ってしまったことにやさぐれていたところを幼なじみである拓人と再開し、リハビリに付き合ってくれたことで彼のことを異性として意識し始めるようになる。はちみつドリンクが大好物。
彼女の妹はかなりの陰キャでギターが得意らしい。
メガレッド/本多アンヌ(ホンダ・アンヌ)
職/高校2年生
願い/本多家の令嬢としてふさわしい自分を維持したい→拓人の彼女になりたい
名門財閥である本多家の令嬢。スイーツが大好物で、お小遣いをスイーツに全額費やした経験がある。
拓人と恵の幼馴染で、恵とはライバル関係にある。
レッドワン/香山ラム(カヤマ・ラム)
職/高校3年生
願い/ノーベル化学賞を受賞したい→拓人を実験台として一生束縛したい
拓人の親友の女性。自称・天才科学者で怪しげな薬の実験台として、常に拓人をモルモット扱いしている彼女のせいで、拓人は一時的とはいえ何度も人間をやめる羽目になった。
コーヒーが苦手。
キョウリュウレッド/伊福部麗奈(イフクベ・レナ)
職/大学2年生
願い/新種の恐竜の化石を発掘したい→拓人と一緒に、ずっと旅をしていたい
かつて拓人とアンヌの家庭教師をしていた女性。大学で、古代生物学と戦隊考古学を学んでいる。恐竜マニアで好きな恐竜はステゴサウルス。新種の恐竜の化石を探すために一時期世界中を旅しており、出発前にキョウリュウジャーリングを往歳教授にプレゼントしていた。
しかし、世界中を放浪したせいで大学の出席日数が足りず留年してしまった。
以下、作者様のあとがきです。
あとがきにかえて
くぅ~疲れましたw……からはじめるつもりは毛頭ない。
そして、スーパー戦隊が本当の本当に終わりではなく、いつか必ず帰ってくることへの祈りを込めて、少しだけ自分の身の上話をしようと思う。
自認がレイオニクスである私は、『侍戦隊シンケンジャー』と出会ったこと。
幼少期の感動が、戦隊という概念に出会わせてくれた。
その後。ゴセイジャー、ゴーカイジャー、ゴーバスターズ、キョウリュウジャーと、スーパー戦隊は私の幼少期を支えてくれた。
そうそう、図書館で借りたハリケンジャー、アバレンジャー、デカレンジャー、マジレンジャー、ボウケンジャーの主題歌をリピートもしてたっけ。
あとは、2019年の『トクサツガガガ』や2025年の『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』などの『質の高いパロディ』を本家と一緒に楽しむことで、自分の戦隊愛を自覚させたりもした経験もあった。
やはり、近年の作品では私は『機界戦隊ゼンカイジャー』と『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が好きではある。
その2つには、スーパー戦隊シリーズアニバーサリー記念作品という共通点があるが、同時に ほんわかとゴジラとの共通点があるというエッセンスがあるから、私は好きになれたのだろう。
実際、東宝版スーパー戦隊とも言える『円盤戦争バンキッド』や『超星神シリーズ』を、私は崇拝しているわけなのだから。
少なくとも、近年発売されたパワーレンジャーとゴジラのコラボ商品は、もう少し特撮ファンは話題にしてもいいとは思っているのだ。
個人的には戦隊への愛は、ぶっちゃけ自分にとってはウルトラマンやゴジラに劣る可能性だってあり得る。
それでもこの小説を書かせてくれたことに関しては、心からの感謝をしている。
そして最後にはなるが。
スーパー戦隊とウルトラマンシリーズへのラブレターとして書いた、ゴジラ小説を現在pixivにて連載中だぜ!(近日、ハーメルンにも掲載予定)
『メガロマン−1.0』、みんな絶対読んでくれよな!!!
(https://www.pixiv.net/novel/series/11442281)
追伸
『地球防衛軍』に登場する悪の宇宙人ミステリアンは、悪のスーパー戦隊とスーパー戦隊の露悪パロディの先駆けだよな!!!
超追伸
このままガメラのように、スーパー戦隊がこども達から忘れられる未来が訪れないことを心から祈る。