ドンドコドォーンさんの作品です!
(X:@dondoko_d00n)
草むらに、ギターの音と歌声が響き渡る。
「ラララ にじがにじが そらにかかって」
「きみのきみの きぶんもはれて きっとあしたは いいてんき」
「きっとあしたは、いいてんき〜……」
歌い終えたその時、一つ拍手が。歌っていたなつめはふっと微笑み、拍手をした青年の名前を呼ぶ。
「……久しぶりですね、遠野さん」
「おう」
青年はぶっきらぼうにそう答える。
彼の名前は遠野吠。かつての指輪争奪戦の勝者であり、ゴジュウジャーの一員である。
「この指輪、戻ってきたのは貴方の仕業ですね?」
なつめは一度手放したはずの、『キングオージャー』の力を内包したセンタイリングを取り出す。
「はっ……お見通しかよ」
「オリガレッド越しに貴方に託したはずなんですがね……」
「そんなの関係ねェよ。俺はお前ともちゃんとぶつかり合って、ハンバーガーでも一緒に食いてーんだ」
吠は“あの時”とは違う、願いを得た目でなつめを真っ直ぐ見た。
なつめはそれを見て笑みを浮かべると、銀色のテガソードを取り出して構える。
「変わりましたね、遠野さん……! いいですよ、やりましょう『ナンバーワンバトル』!」
吠もまた、なつめとは違う金色のテガソードを取り出して指輪を構える…!
「「エンゲージッ!!」」
『クラップ・ユア・ハンズ!』
『センタイリング!』
2人は違うリズムでクラップをし、姿を変えていく。
『ゴジュウウルフ!』
『キングオージャー……!』
吠はゴジュウウルフに、なつめはユニバースクワガタオージャーに変身した。
『いざ掴め!! ナンバァーー、ワーーン!!』
2人の闘いに呼応して、応援空間がひろがる。
「自分のハンドルは、自分で握る!」
「曲の届け屋、クワガタオージャー!」
「俺は俺の夢を、自分の力で叶えてみせるッ!!」
『フレーーーーッ!!!』
「願いを探して幾星霜」
「はぐれ一匹、ゴジュウウルフ!」
「お前は俺の獲物でーー友達だッ!!」
『NUMBER ONE BATTLE!!READY~~GO!!!』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『ウルフデカリバー50!』
「ぅラァッ!!」
「『
ゴジュウウルフの攻撃をマントを硬化させて防ぐクワガタオージャー。しかしーー
「甘ェぜ堤!!」
攻撃を弾いた先に出現したブラックホールからゴジュウウルフが空間移動して現れ、至近距離で斬撃を与える。
「っ……!? そんなことまで出来るのか……! でもっ!!」
攻撃を受けて倒れかけたクワガタオージャーは立ち上がり、ゴジュウウルフを睨む。
「この1年で成長したのは、貴方だけじゃないッ!『
「あァ……?」
堤なつめの固有能力、『
今までは一部分の発動しか行っていなかったが、この能力を全身に使用すると……?
「金色に変わりやがった……!?」
原典のキングクワガタオージャーに酷似した姿に変身した…!
名付けて───
「『ソリッドクワガタオージャー』!!」
「っ! 姿が変わろうが関係ねェッ!!」
ゴジュウウルフは果敢に挑みかかるが……
「効きませんよ遠野さん……!!」
全身を硬化させたソリッドクワガタオージャーには、厄災レベルの攻撃でなければ傷一つ付けることが出来ない!
ゴジュウウルフは反撃されてしまい、地面を転がる。
『吠ぅ……押されているね? お兄ちゃんが手伝ってあげようかぁ?』
するとそこに、吠の実の兄であるクオン改めガリューデカリバー50が飛来してくる。
「兄ちゃんの助けはいらねェよ……! 俺も本気で行くぜ! 来やがれリョウテガソード!!」
ゴジュウウルフの手に、最強武器であるリョウテガソードが収まる。
「それは……?」
「エンゲージッ!!」
リョウテガソードにリョウテガソードリングを装填し、剣を構える……!
『最強・頂点・ユニバース!!』
『テガソード・ナンバーワン!!』
ゴジュウウルフはテガソードと一体化した最強の姿、テガソードゴジュウウルフへと変身した!
「決着付けようぜ、堤!!」
「えぇ、来てください遠野さん!」
リョウテガソードを構え、必殺技を放つ…!!
『オーバーロード・オールハンズ!!』
サブアームにウルフデカリバー50とオルカブースター5050を装備して斬撃、銃撃、リョウテガソードによる一閃の3連撃を繰り出した!!
「っ、ぅ、ぁぁぁああああッ!!!」
ソリッドクワガタオージャーも必死にそれを堪えるが……直後に大爆発、リングがウルフの手にーー。
『WINNER!!GOZYU WOLF!!!』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
草むらに、2人が転がっている。
「あーあ……遠野さん強くなりすぎじゃないですか? もう俺なんかじゃ相手にならないや」
「いや、お前も充分強かったじゃねェか。姿が変わりやがった時は焦ったぜ……」
「でも貴方は、そんな強くなった俺を倒したんです。ほんとにすごいや、遠野さんは……」
「まぁな……。俺は絶対、今度こそ全員と闘って指輪争奪戦を勝ち抜く。だからお前も絶対、みんなに曲を届けてやれよ」
「もちろん! あ、来週ライブハウスでライブやるんで来てくださいね!」
「あぁ……? 金ねェよ……」
「それくらいサービスしますって。それに……俺とハンバーガー、一緒に食べたいんでしょ?」
なつめはニヤリと吠に笑いかけながらそう言った。
「……しょうがねェなぁ……。ま、行ってやるよ」
「やった…!必ず自分の力で取ってみせますよ、バンド界ナンバーワン!!」