(X:@takash_MAN)
クリスマスにクオンが剣になるまでの幕間になります。
クオンは吠との一騎打ちに負け、吠を守って死んだ。
……はずだった。
気付けば見知らぬ空間に独り。
周囲を見渡してみれば
幸い
暫く観察していて感じたのは、
あまりに奇怪な光景に混乱し、近くにあった屋台に話しかけてみる。
「ここはどこだい?恰好に統一感が無いのは何か意味でもあるのかな?」
「ここは死の国だ」
おでんの仕込みをしていた青いスーツの店主が語る。
「どうやらここはあらゆる世界の交点にあるようだ。死した者は世界観を超越してここに来る」
「へぇ。だったら殺戮の限りを尽くした大悪党も、ここに来てもっと多くを殺せる。ってことになるのかな?」
「いや、極悪人はここより
「なるほど。それならこいつらは何かな」
クオンが背後から迫る敵を撃ちながら訊くと、店主は
「地の底から這い出して
「傍迷惑な奴らだ」
「ああ、だから私は現世の、罪なき者の魂の安寧の為に戦う」
脳人ブレスを操作すると、鎧が現れて戦士の姿に
そしてそのまま敵を蹴散らしながら話し続ける。
「私はソノイ。ここで人間の世界を護る者だ」
「僕は正直、ここの魂が傷付こうがどうでもいい。だが」
『ガリュード!』
ガリュードへと
「地獄に堕ちても罰から逃げるようなクズは嫌いなんだ。それに……」
ふと、吠の顔が頭によぎる。
「……閻魔様に代わってお仕置きと行こうじゃないか」
「守りたいものがあるなら、守れる内に全力を尽くした方がいい。……もう手遅れかも知れないが」
その言葉を聴きながら、
すると突然、他の
「我が名はサモーン・シャケキスタンチン。予告しよう!俺達はこの死の国を遡上し、現世に侵攻する。邪魔なお前らにはこれでも食らわせてやる!イクランチャー!」
サモーンの体から赤い弾丸が放たれるが、クオンは下を潜り抜け、ソノイは飛び越えて回避しながら接近する。
そしてそのままテガジューンのブレードとバロンソードがサモーンを斬り裂く。
倒れるサモーンを後ろに中心部へと歩き出す。
「ところで、ここで死ぬとどうなるのかな?力尽きた奴が消えているようだけど」
「ここでは死ぬことが最大の罪だ。命尽きる者は煉獄へと堕ちる」
「隙あり!食らえハラスマッシュ!」
背後からの声に振り返ると、倒した筈のサモーンが2人に向かって飛び掛かって来ている。
腹部目掛けて放たれた拳をブレードで受け止め、動きが止まった胴体に銃撃を浴びせて怯ませ、ソノイが一刀両断して今度こそ倒す。
「いてぇじゃねえか!死んだらどうするんだ!」
サモーンの半身が合体して再び動き出す。
「なんだこいつは……不死身なのか?」
「いや、
「いいことを教えてやる。
そう言って構えて力を溜めだした瞬間、突如現れた黒い獅子がサモーンを吹き飛ばす。
獅子が来た方を見てみると、黒い外套を纏った男が立っている。
「いきなり大技とは面白いことをするふざけた野郎だ。何者だ!」
「ふざけているのは貴様だ。
「俺の幻獣リヴァイアサン拳に勝てるとでも?いいだろう。その挑発に乗ってお前から煉獄に堕としてやる」
「聞いたか?こいつの相手は俺だ。先に行け」
言われるがままサモーンに背を向けてまた中心部へと走り出す。
2人を見送りながら雑魚を蹴散らす姿はまさに黒き獅子。
「本気でいくぞ。臨気凱装」
臨気を纏った理央はサモーンの攻撃を全て捌き、追い詰めていく。
雑魚の群れを切り抜けて煉獄への穴に辿り着いた2人の前に強者が立ち塞がる。
現れたのは怒りの戦騎ドゴルド、グレイ、シュバルツ将軍、スコルピオ、七の槍サンダール、ガルザ、ボンバー・ザ・グレート、牙鬼萬月、剣将ブドー、掃治大臣キレイズキー、バイオハンター・シルバ、ディスレース、10サイのロボゴーグ、そして破壊のリボン。
「リボン……また僕の邪魔をするのか。まぁ僕もやってきた事だけど、この人数差はキツいな」
「お兄ちゃんこそ邪魔だよ!でも特別に、私達の仲間になるなら見逃してあげる」
「お前達の仲間になるくらいなら煉獄に堕ちた方がマシだね。まぁ今から堕ちるのはお前達だけど」
「我らガ目的ノため、行ケ」
一斉に襲い掛かろうとしたその時、銃撃が足を止める。
放たれた方向を見てみれば、5人の戦士が立っている。
「俺達も入れてもらおうか」
「お前達を煉獄から出すわけにはいかない!」
「俺の活躍を見せてやるぜ」
「また煉獄に堕としてやる」
「よっしゃ、行くで~」
滝沢直人、ブライ、陣マサト、仲代壬琴、ナダは各々のアイテムを操作して変身する。
「タイムファイヤー!」
「ダイノバックラー!」
「レッツ、モーフィン」
「爆竜チェンジ」
「ガイソーチェンジ!」
5人の戦士はそれぞれ2人を相手取り戦い始め、残るソノイとガリュードの前にはシルバ、ディスレース、ロボゴーグ、リボンが立つ。
「バイオ粒子反応あり。破壊する」
「僕が?指輪を使った影響か。来るなら返り討ちにするだけだ。それとリボン、次は殺すと言ったはずだ。そこの反バイオと一緒に煉獄送りにしてやる」
「お兄ちゃんこそ煉獄に堕としてやるからね」
バイバスターとテガジューンによる銃撃戦が始まると同時にソノイが飛び越えてディスレースに斬りかかる。
フランクを振り回して防御するディスレースだが、ソノイの剣技が上回り徐々に押されていく。
「何ヲしてイる!こうナレば私が倒す。撃砕バルカン!」
両腕から発射されたバルカン砲によってソノイは吹き飛ばされ地に伏せる。
ガイソーグと剣を交えるのはガルザとドゴルド。
2人の武人の連携攻撃を剣と盾で防ぎながら反撃の機会を伺う。
わざと盾を弾かれて隙を見せることで同時攻撃を食らって吹き飛ばされて距離を空け、リュウソウルを取り出す。
『フエソウル!鎧装斬!』
フエソウルを装填したガイソーケンを振ると斬撃のエフェクトが人型を形成し、もう1人のガイソーグになる。
1対1となり互角の戦いを繰り広げるが、ガルザの剣術がガイソーグを上回って一撃を叩き込む。
すると分身が消滅しながらドゴルドと交戦中の本物に向けてガイソーケンを投げ渡す。
本物のガイソーグはガイソーケンで奥義・雷電残光を受け止めながら分身で切り裂き、二刀流で連撃を繰り出す。
「俺を倒すとは……腹立たしいぜ」
ドゴルドの鎧が崩壊し、中のカンブリ魔が消滅する。
ビートバスターはモーフィンブラスターをグレイに向けながらドライブレードでサンダールと斬り合う。
防戦一方ではあるが攻撃を全ていなして互角に近い状況となるが、突如として放たれた自在縄には対応できず縛られてしまう。
身動きが取れなくなったところにグレイキャノンを撃たれるが、着弾直前にビートバスターの脚にエネルギーが集まり跳躍して回避する。
グレイの近くに着地すると、腕にエネルギーを集めて自在縄を引き千切る。
「ワクチンプログラムの能力を再現しておいて良かったぜ。実体が無いからこそってやつだな」
グレイを連続で斬りつけるとマルチショットガンとハンドグレイザーによる反撃が飛んでくるが、ビートバスターは超高速移動でグレイの背後に回り込んで回避する。
『it's time for beet attack』
黄金の斬撃がグレイの肉体を破壊して爆発四散させる。
アバレキラーと斬り合うのはシュバルツと牙鬼萬月。
優れた剣術によりウイングペンタクトを弾き落とされてしまうが、アバレモードへと強化する。
「テメェからは俺様達と似たニオイがする。一緒に来ねぇか?」
「確かに俺は同じ事をしてきた。だがもうときめかないんでな。まぁこうして本気を出してお前達を叩けるってのは良いな。ときめくぜ」
「そうか。ならときめいたまま煉獄に堕ちろ!牙凌道・萬月斬」
飛来する斬撃をキラークローで叩き落しながら接近し、牙鬼萬月の胴体に突き刺す。
怯んだ隙に連撃を繰り出し、見事撃破する。
ドラゴンレンジャーはブドー、スコルピオと剣を交わす。
妖刀ギラサメとジャークジャベリンという2種類の武器と同時に交戦していると流石に押されてしまう。
なんとか攻撃を捌くが、全てを防ぎきることはできず少しずつ傷付いてしまう。
「俺は……負けるわけには……生きる皆の……弟のために……!」
「弟……」
「お前達はこのまま生者の世界が危機に陥っても良いというのか?」
「構わん。拙者を切り捨てた宇宙海賊バルバンにも、拙者を倒したギンガマンにも復讐する。そのためなら生者の世界などどうなっても良い」
ブドーへの怒りの音色を獣奏剣で奏でると、魔剣ヘルフリードが飛来してブドーを切り裂く。
そしてブドーに反撃の連撃を浴びせ、止めの獣奏剣とヘルフリードの合体光線で撃破する。
タイムファイヤーの前にボンバー・ザ・グレート、キレイズキーが立ちはだかる。
DVディフェンダーとグレートボム、ホウキショットガンの撃ち合いになると、互いにダメージを食らう。
このままでは不利だと判断して接近戦に持ち込む。
「DVチェンジ!」
ディフェンダーソードに変形させて斬りかかると、グレートサンダーとハタキブレードとの攻防になっていく。
人数差により苦戦しているところにバケツバズーカを放たれて吹き飛ばされてしまう。
「だったらこれだ、ボルファイヤー!」
ボルブラスターの色違いのような大型キャノン砲を取り出し、硝煙の中から撃ち込んでキレイズキーに直撃させる。
衝撃で飛ばされたハタキブレードをキャッチしながらベクターエンド・ビート12で爆散させる。
ガリュードとシルバは殴り合い、互角の戦いを繰り広げる。
互いの拳が胸部に命中した後に蹴りで距離を離すと、同時に射撃する。
ガリュードの腹部に着弾するが、シルバの手に直撃してバイバスターを弾き落とす。
その隙に放たれたジューンブラストがシルバを貫いて撃破する。
ディスレースとの1対1では優位に立つソノイだが、ロボゴーグの援護射撃により苦戦する。
爆砕ミサイルをバロンソードで叩き落して撃砕バルカンをディスレースを盾にして防ぐと、ロボゴーグは伐採セイバーを取り出して接近戦に持ち込む。
フランクの鎖をバロンソードに巻かれながらも伐採セイバーを弾いて防御する。
苦戦しながらも少しずつ攻撃を当てていくと、徐々に押し返して逆転していく。
業を煮やしたロボゴーグは再度距離を取る。
「こウナれば……温存シておキたかったガ仕方なイ。厄災デストラクション!」
発射されたビームがディスレースごとソノイに炸裂する。
ソノイは吹き飛ばされて皆の元に転がり、ディスレースは胴体を貫かれて爆散する。
リーダーを気取っていた者が仲間を巻き込んで攻撃したのを見て、皆戦いの手を止める。
ボンバー・ザ・グレートがロボゴーグに近づきながらグレートサンダーを向ける。
「お前が作戦に自信があると言うからついて来てやったが、こんなんならこれ以上お前の言う通りになる訳にはいかねぇな」
「黙レ。貴様らハ所詮私の駒ダ」
ボンバー・ザ・グレートの体が勝手に動き、ロボゴーグに背を向けてしまう。
「なっ!?」
「グレートサンダーとグレートボムの制御権ヲ貴様に渡シたのも、自我を奪ウ装置を解除したノも私ダ。貴様ノ肉体を操れルようにシない訳がないダろう」
ロボゴーグに操られるがままグレート・ミサイルに変形してソノイ達の方へと飛んでくる。
各々が防御姿勢をとって衝突に備えようとした時、背後から飛んできた人影がグレート・ミサイルと激突して大爆発を起こす。
「俺は……やはり、一匹狼だったんだな……だが最期は俺のやりたいようにやらせてもらうぜ」
ボンバー・ザ・グレートはボロボロの体でロボゴーグに攻撃をするが、要塞アーマーにより防がれる。
ところがボンバー・ザ・グレートは攻撃の手を止めず、要塞アーマーを起動させ続ける。
「これが俺の覚悟だ!アディオス……!」
ボンバー・ザ・グレートは要塞アーマーを叩く内に体が発光していき、やがて自爆して要塞アーマーを吹き飛ばす。
ガリュードとシルバの戦いを静観していたリボンがロボゴーグの元に来て戦士達にラブシザーズを向けると、尻尾の口が開いてロボゴーグの胴体にダイナソーバイトを浴びせる。
「ギャバババ!アンタはラブくないけど使えそうだからついて来ただけ。もう用済みだからいらな~い」
そのまま剝き出しになったロボゴーグの内部機構にラブシザーズを突き刺して撃破する。
「じゃあ次はお兄ちゃん達を倒しちゃおーっと」
改めて戦士達にラブシザーズを向けて攻撃しようと構えた瞬間、突如現れた黒い影がリボンを煉獄への穴に吹き飛ばす。
「折角ここまで這い上がって来たのにー!」
煉獄に堕ちていくリボンを見下ろすその男はサモーンと戦っていた黒獅子リオ。
ならばグレート・ミサイルとぶつかったものはと見てみれば肉片が融合してサモーンが復活している。
「ここまで人数が減ったか……ならば!幻技・
サモーンが幻気を解放すると、煉獄に堕ちた者の怨念が具現化して塊となり、サモーンはそれを煉獄に投げ込む。
膨大な量の負の感情を浴びて復活を遂げた存在が穴を抜けて死の国へと現れる。
「私は妖怪大魔王。忌々しきカクレンジャーにより煉獄は封印されたが、この死の国を通じて甦るのだ」
妖怪大魔王と共に煉獄から出てきたミノンガンがサモーンと妖怪大魔王の隣に並び立つ。
サモーンとミノンガンはそのまま戦士達に挑もうとするが、妖怪大魔王が2人を攻撃する。
攻撃を受けて発動してミノンガンのマルチバースデイにより現世で眠りに就いていた
倒れたサモーンの金庫をこじ開けて慟哭丸を取り出した妖怪大魔王はガジャに憑依しながら慟哭丸を吸収して新たなる姿に変貌する。
「私は邪悪の化身、無限龍、文明の神官が融合せし究極の存在憎悪のガジャロン」
力試しと言わんばかりにサモーンとミノンガンを消し飛ばしながらガジャロンは戦士達に近付く。
「このまま甦り、生者の世界へと侵攻を開始する。邪魔をするのであれば貴様らも煉獄行きだ」
「待て。このサンダールを利用しておいて自分だけ甦るだと?」
「私が手に入れたキラキラの為、貴様はここで止める」
「美しくキラメく世界を穢れさせはしない」
「俺の
4つの刃がガジャロンの行く手を阻む。
「宇宙忍法・縄頭蓋!」
「黒鉄斬!」
「ビーストウルフオメガディア!」
「アンタレスインパクト!」
サメとオオカミの化身と闇と星の斬撃がガジャロンに直撃するが、傷ひとつ付かず耐えきる。
「私は正真正銘の不死身。貴様らが何をしようが無駄だ」
そのまま4人を弾き飛ばし、破壊光線で吹き飛ばして煉獄に堕とす。
「復活を手伝ったのに容赦なく切り捨てるとは……」
「復活を遂げた以上、奴らはもう用済みだ。それに私の邪魔をする者を生かしておく訳にはいかぬ」
8人がガジャロンの前に立ちはだかるが、衝撃波により吹き飛ばされてしまう。
そしてガジャロンは地面に倒れ伏せる8人を見下ろす。
「気が変わった。貴様らは見逃してやる。その代わり私が殺した者がここに堕ちるのを見せつけてやろう。生者の世界が滅びるのを待っていろ」
そう言って背を向けるガジャロンを追うように戦士達は立ち上がる。
「待て。僕達はお前を見逃すつもりはないぞ」
「いいだろう。煉獄で後悔するが良い」
8人はガジャロンの前に並び立つ。
「ドラゴンレンジャー、ブライ!」
「タイムファイヤー!」
「ときめきの白眉。アバレキラー!」
「猛きこと獅子の如く、強きことまた獅子の如く。厄災を葬る者。我が名は黒獅子リオ」
「ビートバスター!」
「不屈の騎士。ガイソーグ!」
「清廉潔白完全主義。ソノイ!」
「リングハンター・ガリュード」
「「「「「「「「我ら、スーパー戦隊!」」」」」」」」
「お前は僕達の獲物だ」
8人の戦士の連携攻撃がガジャロンを煉獄の穴のすぐそばまで追い詰める。
反撃に放たれる斬撃を躱して同時に技をチャージすると、その隙に再び反撃が戦士を襲う。
ファイナルレターと剛勇吼波がガジャロンの攻撃を押し返し、その後に放たれたモーフィンフィニッシュバスターとジューンブラストと合体して4色の弾となってガジャロンを貫く。
そして怯んだところにドラゴンスラッシュ、DVリフレイザー、エンシェントブレイクエッジ、バロンスラッシュの4つの斬撃がガジャロンを斬り裂いて見事撃破して大爆発する。
ところがガジャロンの肉片が再び集まって元に戻ってしまう。
「私は不滅だと言ったはずだ。貴様らが何をしようが死ぬことは無い」
復活したガジャロンが攻撃をしようと構えた瞬間、どこからともなく鎧が飛んできて動きを止める。
鎧がガジャロンを封印するように装着されていき、残す部位が顔だけとなったところに
「フハハハハハ!お前を殺せる機会を待っていたんだ!腹立たしいことこの上ないお前達を道連れにできるならこのまま煉獄に堕ちても良いかもな」
「ドゴルド……貴様ッ……!」
完全に鎧に閉じ込められたガジャロンだが、ドゴルドの思い通りには動かず内部から抵抗する。
「まだ抵抗するってのか!腹立たしい!」
「貴様ら如きに甦る邪魔はさせん」
ガジャロンと戦うドゴルドが暴れる最中、ガリュードはダークウルフデカリバーで空間を斬り裂く。
「僕が奴らを煉獄に堕とす。僕はそこに次元を繋げて脱出するから、堕ちた瞬間に穴を閉じろ」
そう言い残すとドゴルドにタックルをして共に煉獄に飛び込む。
堕ちながらドゴルドの鎧を破って死の国に戻ろうとするガジャロンだが、ガリュードが必死に抑え込む。
争いながら長い穴を越えて煉獄に着くと、そこで待っていたのは先程まで戦士達と戦っていた者達。
ガリュードを蹴り飛ばしながら立ち上がったガジャロンに怪人達が同時攻撃を仕掛けていく。
「無駄な事を……私を殺す事など出来ないと何度言えば理解する?」
「殺せないなら永遠に殺し続けるだけさ」
「それに、ここなら私達だってこれ以上死なないもんね!」
ガリュードは上にあった穴が塞がっていくのを確認すると、ダークウルフデカリバーで空間を斬り裂いて煉獄から脱出する。
ソノイ達の元へと繋がるように空間を斬り裂いたはずだが、辿り着いたのは見覚えの無い場所だった。
辺りを見回して状況を確認するガリュードに頭が十字架の男が近付く。
「お前も
「まあそうだけど、お前は何者だ?」
「私はスーパー戦隊に恨みを持つ者、黒十字総統だ。このスーパー悪者トピアに来たということはお前もスーパーな悪者なのだろう?共に他の
「断る。僕はお前みたいなクズの言う通り働くってのが一番嫌いなんだ」
「ならば……こいつを消してくれ!」
「いいよぉ?」
黒十字総統が天に向かって呼び掛けると、
「反抗的なおツブはこのダグデド・ドゥジャルダン様がお掃除してやる」
「お前も所詮は戦隊に負けたんだろう?過剰な自信はどうかと思うね」
『イーグルシューターFire』
イーグルシューターを召喚して連射するが、矢がダグデドに当たる前に空中で静止して無力化してしまう。
『ユニコーンドリルFire』
ユニコーンドリルで直接攻撃しようと殴りかかるが、これも触れる前に止められてしまう。
「確かにあの王様には負けた。でもあれは手加減してやったんだよ。本気で戦えば俺様は誰にも負けない」
「
『レオンバスターFire ティラノハンマーFire』
レオンバスターからの弾幕とティラノハンマーを地面に叩きつけた土埃によって身を隠した隙に退却する。
ダークウルフデカリバーで空間を切り裂くと、更に別の世界へと飛び込んだ。
目の前に広がるのは荒廃した都市。
ノーワンと戦うユニバース戦士達の中に見覚えのある姿を見つけ、思わず
ユニバース戦士を率いてノーワンを倒したゴジュウウルフに話しかける。
「やあ、久しぶりだね吠」
「は?誰だ?テメェも、吠とかいう奴も知らねぇな」
まさかユニバース大戦が起きる前だとでもいうのか?しかし、だとすればノーワンは存在していないはずだ。
混乱と警戒に包まれるクオン達の前にブライダンが現れる。
「キャッキャッキャ!集まっているようだな!」
「本日は私達の新たな神のお披露目に参りました」
「降臨ください救済のリングルフよ」
現れたリングルフはウェディングタキシードの上に神父の祭服を羽織ったような格好の男だった。
「吠……?何をしてるんだ吠!?」
「吠?誰ですかそれは。私は救済のリングルフです」
「リングルフさんの生成元の知り合いですか?それは残念ですが、彼に元の人格は存在していません」
「ノーワンワールドで死亡していた私はテガジューンの力により命と新たな人格を得たのです」
「そんな……吠……」
駆け寄って触れようとするが、叩き弾かれてしまう。
クオンを無視してリングルフはテガナグールを取り出してリングを装填する。
「エンゲージ」
『ゴジュウポーラー!ウワァー』
リングルフはテガナグールのように赤黒いゴジュウポーラーに
「折角これだけの人数にお集まりいただいたので
ゴジュウポーラーに一斉に襲いかかるが、次々と殴り飛ばしていく。
全員を殴り終え、倒れる戦士達の中心でエネルギーをチャージする。
『フィニッシュボンバー!』
拳から放たれたエネルギーで全員が吹き飛ばされ、指輪を奪われて脱落する。
「あとは貴方だけですよゴジュウウルフ」
「いいだろう。お前を倒して指輪を貰ってやる」
「待て。僕も戦わせてくれ。吠……いやリングルフ、僕はお前を狩る」
「「エンゲージ!」」
息の合ったコンビネーションアタックを繰り出すが、容易く防がれてしまう。
攻撃する度にカウンターが放たれてダメージが蓄積していく。
ゴジュウポーラーの打撃に思わず膝をついたゴジュウウルフに渾身の一撃が炸裂すると、所持していた指輪が飛び散ってしまう。
偶然ガリュードの近くに来た6つは回収できたが、残りは全て奪われる。
「残る指輪は7つですか。早く渡していただければ苦しむことなく滅ぼして差し上げます」
「させるかよ!」
『フィニッシュフィンガー!』
『フィニッシュボンバー!』
2人の技がぶつかり合う瞬間、その気迫が巨神の姿で具現化する。
『ウルフ!ソードフィニッシュ!』
『ポーラー!ナグールインパクト!』
巨神の手が衝撃波を放ちながら衝突して
滅亡の中でテガソードにヒビが入り砕け散ると、ゴジュウウルフも
地に落ちたウルフの指輪を拾いながらガリュードは空間を斬り裂く。
「この世界が滅びてもお前達の望むような創世はさせない。この指輪はいただいていくよ」
ガリュードが空間の裂け目に飛び込みゴジュウポーラーも追うように侵入すると、舞台はまた別の世界へと移る。
辿り着いた場所は岩船山中腹採石場跡。
1対1の戦いを始めようとした時、乱入者が現れた。
「よーし、今日もお前を……って何だあんたら!?なんで俺達の妄想空間に?」
「は?なんだそれは?」
「まぁなんだっていい、まずはあの池袋センネンダイを倒すぞ!」
3人の戦士が並び立つ。
「戦隊集合なら"199ヒーロー大決戦"推し!アキバレッド!」
「ゴーカイジャーですよね!ゴーカイクリスマスが好きです!アキバブルー!」
「えーっと、
「痛さは強さーっ!はいっ」
「「「非公認戦隊!アキバレンジャー!」」」
3人がポーズを決めると、アキバレンジャーの背後が爆発して名乗りが終了する。
「池袋センネンダイ……面白いですね。その
ゴジュウポーラーが池袋センネンダイに手を翳すと、データが複製されて混じってしまったセンネンダイのように稀な存在である戦隊ノーワンが誕生してしまう。
どこからともなくシャチークや歴代戦闘員が現れると一斉に襲いかかり、アキバレンジャーとの交戦を開始する。
「そっちが人数で来るならこちらもだ」
ガリュードが召喚したレッドホーク、ティラノレンジャー、リュウレンジャー、ハリケンレッド、デカレッド、ボウケンレッドを戦闘員と戦わせ、4人とゴジュウウルフで本丸を攻める。
しかし、熊手真白をも下したゴジュウポーラーの戦闘力は凄まじく、皆大ダメージを負ってしまう。
「まだだ……ここは妄想空間だ!妄想するんだ!勝利に繋がるフラグを!」
「勝利に……そういうのは嫌いだけど……」
ガリュードがゴジュウウルフに手を伸ばすと、ゴジュウジャーのセンタイリングへと姿を変えながら指に嵌まる。
「うおおおおおおゴジュウジャーの大それた力!」
「これは……?」
「来た来た来た!そういうのだよそういうの!このタイミングで知らないアイテム登場は勝利フラグだ!」
「よくわからないけど、これを使えば良いということかな」
『ゴジュウジャー!』
テガジューンにセンタイリングを装填すると、ゴジュウジャーの5人が召喚されガリュードの前に降臨する。
「うおおおおおお!よし俺も!超妄想!」
超アキバレッドはガリュードとゴジュウウルフと共にゴジュウポーラーに斬りかかり、先程までとは逆に追い詰めていく。
戦隊ノーワンと戦うアキバイエローの元にゴジュウレオンとゴジュウイーグルが現れる。
連携攻撃を繰り出していくと、戦闘員を倒した3人が参戦してデカワッパー、ボウケンスコッパー、ジェットウインガーへと姿を変える。
アキバイエローがデカワッパーで戦隊ノーワンを拘束すると、ボウケンスコッパーに跨ったゴジュウレオンとジェットウインガーを装着したゴジュウイーグルが飛来して戦隊ノーワンを貫く。
「よし行くにゃ!デカワッパー!ボウケンスコッパー!ジェットウインガー!非公認合体!」
アキバイエローの前にダイソレタキャノンが降り、横をゴジュウレオンとゴジュウイーグルが支える。
「完成、ダイソレタキャノン!ダイソレタキャノンファイヤー!」
黄、青、緑の3色に輝く光弾が戦隊ノーワンに炸裂して大爆発と共に撃破する。
池袋センネンダイと戦うアキバブルーの元にはゴジュウティラノとゴジュウユニコーンが現れる。
連携攻撃を繰り出しているところに3人が駆けつけてダイレンボンバー、ジュウレンバックラー、ハリケンボールへと姿を変える。
ゴジュウティラノが怪力で振り回すハリケンボールとゴジュウユニコーンが放つダイレンボンバーの気力が池袋センネンダイを吹き飛ばし、更にアキバブルーがジュウレンバックラーからの光線を放つ。
「ルナッ☆今です!ダイレンボンバー、ハリケンボール、ジュウレンバックラー!非公認合体!」
アキバブルーの前にダイソレタバズーカが降り、横をゴジュウティラノとゴジュウユニコーンが支える。
「完成、ダイソレタバズーカ!ダイソレタバズーカファイヤー!」
青、黄、黒に輝く光弾が池袋センネンダイに炸裂して大爆発と共に撃破する。
ウルフデカリバー、ダークウルフデカリバー、ムニュムニュズバーーンの3本による連携攻撃でもゴジュウポーラーを破ることはできず、互角の状況が続く。
超アキバレッドが攻撃を外したところを殴られて吹き飛ばされてしまう。
「くそ……こんなに勝利フラグっぽい勝利フラグが立ったのにまだ勝てない……」
「よくわからないんだけど、大それた力ってのはもう使えないのか?」
「もう大それた力は……いや、大それた力は戦隊の力が具現化したもの。……ならば、俺達非公認戦隊にだって!」
超アキバレッドが天に手を掲げると、隣に
そして6人が重なるとムニュモエズバキューーンへと姿を変えて超アキバレッドの手に収まる。
「うおおおおおおこれがアキバレンジャーの大それた力……ってムニュモエズバキューーンかぁ」
既にある武器がもうひとつ現れたという残念感に思わず崩れ落ちると、隣に
「おじさん、何してるの」
「なんだブルー……ってお前
「いつまでもおじさん達だけにやらせるのも心配だからね」
アキバブルーはムニュモエズバキューーンを拾い上げてゴジュウポーラーに向ける。
「よし!俺も行くぜ!」
超アキバレッドもモエモエズキューーンとムニュムニュズバーーンを合体させてゴジュウポーラーに向けると、わざと吹き飛ばされたガリュードも並びテガジューンを構える。
「行くぜ!ムニュモエプロミネンス!」
「ムニュモエプロミネンス!」
「……ジューンブラスト」
3つのエネルギー砲がゴジュウポーラーを貫くと、大ダメージにより動きが止まる。
『ウルフ!デカリバーフィニッシュ!』
その隙にゴジュウウルフがゴジュウポーラーを連撃で斬り裂いていく。
必死の反撃に放たれた一撃でゴジュウウルフは消し飛ばされるが、ガリュードがダークウルフデカリバーを構えて飛びかかっている。
「我流・乱舞零弩!」
✕字に放たれた二閃がゴジュウポーラーにトドメを刺し、大爆発と共に機能停止する。
「で、
「知らないね。僕とは違う世界のゴジュウジャーだ」
余韻など知らないと言わんばかりにダークウルフデカリバーで空間を斬り裂き、飛び込んで世界を移る。
人の気配は完全に無くなり、建物も殆どが朽ちている世界。
この世界の人間は全て滅びたと実感しながら、単身、ブライダンの元に乗り込む。
ファイヤキャンドルとブーケが近付き戦いが始まろうとしたその時、落雷と共に
「こんにちは。ボク達は厄災ドゥーラ・レクス・セド・レクス。そして彼らはクラディスだ。ボク達が滅ぼす予定だった人間をキミ達が滅ぼしちゃったのは残念だけど、それだけ大規模な力を持つ者と戦うのは楽しそうだね」
死のモリス、疫病のペスティス、戦禍のベルルム、飢餓のビダル、そして親玉のレクスという5つの厄災が集ってしまう。
レクスは現れた直後は人間大であったが、語り終わると巨大化して街を更に破壊していく。
「厄災が同時に……マズいな」
「明らかな強敵ですね。どうしますか?」
「一時休戦といこうじゃねぇか!まずはアイツらを倒す」
「僕も戦わせて貰います!」
巨神テガナグールが現れてレクスに攻撃を仕掛けると、3人も厄災達との交戦を開始する。
テガナグールは破滅の力を載せた拳をレクスに叩き込むが有効打にはならず自身だけが負傷していく。
「こうなったら……!」
『ポーラー!ナグールインパクト!』
テガナグールは巨大な拳となりレクスに渾身の一撃を叩き込むが、これも大した効果は無く弾き返されてしまう。
ボロボロになりながら立ち上がったテガナグールの前に、銀色の巨神が舞い降りる。
「テガソード……丁度良い。その力、貸してもらう!」
『テガソードアイスバーン!』
2つの巨神が合体し、
テガソードアイスバーンのテガソードランチャーやフィンガーミサイルは先程までよりは効き目があり、僅かではあるがレクスに傷を付ける。
「このまま一気に決める!」
全身の火器が起動し、レクスに照準を合わせる。
『アイスバーン!ラースストリーム!』
一斉に放たれた弾幕がレクスに炸裂して大爆発を起こす。
着弾地点を覆っていた爆煙が晴れると、そこには傷付いたレクスが立っている。
「ボクに傷を付けるなんて中々やるね!流石は破滅の王子だ。でもボクを倒すことは出来ない。キミの全力は体感したから、キミはもう用済みだ」
レクスの眼球から破壊光線が放たれ、テガソードアイスバーンは大破、分解しながら人間大に縮小していく。
別の世界の2人を知るガリュードが息を合わせて連携攻撃を繰り出すが、複数の厄災と同時に戦うのは分が悪く苦戦する。
追い込まれた3人に向けて厄災が破壊光線を放とうとした瞬間、ダークウルフデカリバーによる空間の裂け目から4人の戦士がやって来る。
「なんだここは!?ゴジュウジャーの世界に来ちまったとでも言うのか!?」
「あぁ、お前達が知る世界とは別物だけどね」
アキバレンジャーが参戦したことにより一転攻勢して反撃を開始する。
「なんだか面白そうになってきたじゃないか!じゃあボクは観戦だけにさせてもらおうかな。キミ達が厄災をみ〜んなやっつけちゃったら、その時はボクが直接滅ぼしてあげるよ」
レクスが去り、6人が厄災を攻撃していくのを援護射撃していたガリュードに
「別の世界で私と契約した者か」
「ああ。まさか女王自ら前線に現れるとは……リングルフを倒した復讐か?」
「そうではない。全面戦争において死者が出るのは承知の上だ」
「じゃあここでも契約しろって話かな?」
「そうでもない。別世界の存在との契約では運命の乗り手には繋がらぬ。だが、厄災を滅ぼすのを手伝ってほしい。手伝ってくれるのならばそなたが元の世界に戻るのを助けよう」
「……いいだろう。利用されてやる」
ガリュードは6人の戦士を召喚して武器へと変化させて皆に装備させる。
アキバレッドにはレールスラッシャー、アキバイエローにはイーグライザーが飛来してベルルムに斬撃を繰り出す。
「まさか大それた力の域を超えて公認様の力を使える時が来るとは!アキバレンジャーやってて良かったぜ」
「ホントだにゃ。というか今までは先輩の力を借りてたけど、アキバレンジャーの後に生まれた戦隊の力ってのも感激モンだにゃ」
「そうそう。この感動をアイツにぶつけてやるぜ!行くぞイエロー!」
「おうにゃ!援護は任せるにゃ!」
アキバレッドの攻撃は全て防がれるが、構わず攻撃し続ける。
するとシルバスターにより抑え込まれて鍔迫り合いの状態に持ち込まれてしまうが、ベルルムを蹴りながら飛び上がって距離を離す。
アキバレッドが跳んで眼前から消えた隙にアキバイエローがイーグライザーの剣身を伸ばして鞭のように振り回す。
無事に着地したアキバレッドがレールスラッシャーのレールを巻き付けてベルルムを拘束し、2人で同時に斬りかかる。
「アキバブルーの先輩と一緒に戦えるなんて光栄です!」
「私もアキバレンジャーの後輩が継いでくれるなんて嬉しい!早いとこアイツを倒しちゃおう!」
「はい!石清水
ガブティラファングによる強烈な一撃でペスティスを吹き飛ばすと、デンジパンチの連撃がガードをすり抜けて的確に炸裂していく。
反撃に災菌剣ウィルスラッシャーが振り下ろされるが、ガブティラファングで噛み付いて受け止めて2人同時の蹴りを浴びせる。
ブーケはギアトリンガー、ファイアキャンドルはシンケンマルを手にしてビダルに反撃を開始する。
2人は完璧なコンビネーションを発揮して連携攻撃を仕掛けるが、ビダルも強靭な肉体と技巧により見事に防御する。
「なんだかよくわからないが、コイツはしっくりくるぜ」
「コレも連射がしやすくて中々良いですね」
「ああ、戦隊の力。おもしれぇじゃねぇか」
ファイヤキャンドルが鍔に装着されているディスクを回転させると刃が燃え上がり、ビダルの防御を突破して攻撃が通じ始める。
強敵との戦いに専念させるためモリスを蹴散らしたガリュードは、ダークウルフデカリバーで空間を斬り裂いて再度世界を渡る準備をする。
「僕の役割はここまでだ。まぁ結末を見届けても良いけど、巻き込まれたら本末転倒だからね」
「ああ、感謝する。それでは約束通り手を貸そう」
テガジューンが空間の裂け目に右手の銃からエネルギーを転射すると、強烈な光と共にテガソードが現れる。
「ここは……?」
「テガソード……僕の世界から連れてきたってことなのか」
「そうだ。そも、この世界のテガソードは先の戦いで既に朽ちている」
「成程、テガジューンの力により別の世界へと呼び出されたという訳か」
テガソードは指を天に向けた後クオンを指差して宣言する。
「ではこの世界の
『WINNER!GARYUDO!』
「さあ、勝者の権利だ。願いを言え」
「僕としては
「それはその裂け目が繋いでいる」
「心を晒せ遠野久光。お前は常に本心を隠し、他人にも自分自身にすらも明かさなかった。だが、かつての遠野久光はもう死んだ。もう隠すことなど何も無い」
「そうか……そうかもな……なら言おう、僕の願いは————」
「良いだろう。だが、お前には罪がある。その罰が重なった状態での成就となるぞ」
「構わないさ。どうせ僕は既に死んでいるんだ。そこから願いを叶えられるってだけで儲けもんだ」
「わかった。では叶えよう」
契約が完了すると同時に54の指輪が世界に散る。
自らの願いによりクオンの肉体は光になって消滅し、テガソードは残されたダークウルフデカリバーと共に元の世界へと帰る。
目が覚めると現世だった。
生命の息吹を感じ生き返ったのだと実感する。
慣れない
新しい自分の身体には到着するまでに定着するだろう。
自らへの贖罪と吠への愛を抱えてテガソードの里に向かう。