忘れられた者が集う場所、幻想郷。
???「退治するのはいいけど、あまり退治しすぎるとボクが博麗の巫女さんからお叱りを受けてしまうんだ...『そんなに妖怪を退治されると、私の立場が無くなっちゃうじゃない!!』とね。」
幻想郷は全てを受け入れると誰かが言った。
だが全て受け入れるとなると人はもちろん妖怪や時には文字通り『変なもの』まで幻想郷へと来てしまう。
実際には宝箱の形をした魔物に人が丸呑みになりかける事件があった。
???「いくら博麗の巫女さんが優秀でも、その身体は一つしかないからもう少しその身体を大切にして欲しいんだけどねえ...『イズナ』?」
もし対峙した妖怪に殺されかけたら?
もし博麗の巫女の手が借りられないような緊急時は?
近くに力持ちな鬼はいないけども人力では運べないほどの重い荷物を運びたい時は?
イズナ「フフッ、依頼は妖怪退治でいい?」
ここは主に力の無い妖怪や里の人間が依頼を出す場所。
博麗は力のある妖怪から好かれているのに対してこちらは博麗と対を成す場所とも言えよう。
イズナ「依頼料は彼女に渡しておいてよ。」
???「はぁ...いってらっしゃい。」
コンビを組んだのはいつからだったか...それより博麗に会いに行かなければ。
『
この物語の主人公2人。
◯
霊夢「...なんてことが昨日あったのよ?」
星月「博麗さんにしてはアンラッキーな出来事ですね。」
霊夢「不運を取り除ける薬って持ってないかしら?」
星月「そう都合よく世の中はくるくると回ってはいないんです。」
星月の仕事は妖怪や人間の話を聞いて回り、仕事を依頼されればそのまま仕事へと就く。
世間話で終わることもあれば思い出したかのように仕事を持ちかけられる事もある。
霊夢「次は紫の所へ行くのよね?」
星月「ええ、もうすっかり行程が頭の中に入ってしまって、私は早く...」
帰りたいと言いたかったのに...残業バンザイなんてしたくないッ!!
幻想郷残業代出ねえんだもん!
とか思いながら『スキマ』をただ落ちる。
星月「毎回ご招待の仕方がいささか雑です。人が話してる時くらいスキマに押し込むのはやめてほしいです...」
紫「あら、霊夢をこちらに連れてくるつもりだったのに、今日は貴女が来る日だったかしら?」
八雲紫、幻想郷の創設者。
まあその目で幻想郷を創った所は見ていないが、人々が口を揃えて言うのだから間違いは無いと思う。
星月「式神は?」
紫「藍のことかしら?さっき橙の様子を見てくると行ったきり帰ってこないわ、もしや貴女の立場が立場だから逃げ出したのかも知れないわね。」
星月「逃げても無駄とまだ分からないなんて...自分の式神の様子を口実に逃げようともいずれイヤでもここに戻ってくる。」
紫「怖いわね...それも『研究者』だからかしら?」
星月「私は執念深いんですよ、本質を見ないと気が済まない研究者の性ですかね...」
紫「藍が帰ってくるまでここで私と話しましょう?」
あとがきターイム
イズナと星月がコンビを組んだのは2人の師匠が『組ませたら面白くなりそうじゃね?』と考えたから。
イズナの表記は『ズ』でも『ヅ』でもどちらでもいい。