第五航空機動艦隊、はいふり世界に展開する。   作:天崎零総帥

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第4話【悲劇の緊急交渉と舞い上がる鋼鉄の翼】(改訂)

ブルーマーメイド艦隊side

 

「やまと」艦橋

 

隊員A

「[ふち]、[はす]、[あさ]、大破!航行不能!乗員は現在脱出中!」

平賀

「救助を急がせて!」

真霜

「今すぐ、聯合艦隊の司令長官に取り次いで!こうなれば直談判よ!」

隊員B

「はっ、はい!」

 

そして、数分後

 

隊員B

「回線、繋がりました。」

真霜

「分かったわ。」

 

そう言い、差し出された受話器を受け取る。

 

真霜

「…もしもし?」

??

『もしもし』

 


 

聯合艦隊side

 

通信妖精

『長官、ブルーマーメイドの最高司令官を名乗る女性から無線です。』

「なに?」

通信妖精

『至急、最高司令官に取り次いで欲しいと。』

「…回線をこっちに回せ。」

通信妖精

『はっ』

 

そう言い、回線を「瑞鶴」に繋げる。

 

??

『…もしもし。』

「もしもし。」

真霜

『私はブルーマーメイド情報安全監督室室長の宗谷真霜です。』

「私は大日本帝國海軍聯合航空機動艦隊総司令長官の天崎零です。して、本官に何用ですかな?」

真霜

『戦闘の中止を要請します。』

「はて、どういう事ですかな?宣戦は布告された。貴官等は、我が帝國の大元帥陛下と帝國一億の臣民へ刃を向けた。その愚かな行為に対して代償を支払わせているだけに過ぎない。」

真霜

『…我々は、日本国政府から貴官等と接触し会談を行う様に命を受けて此処に参った次第です。』

「ふむ…つまり、先の攻撃及び宣戦布告は貴官等の思うところに無く、1巡洋艦の艦長の勝手な判断であったと言うのかね?」

真霜

『そうであります。艦隊の最高指揮官として深くお詫び申し上げます。』

「一応謝罪は受け取りはしますが、その後の対応は帝國政府に報告し、判断を仰ぎたいところであるが… 今現在、全回線で通信が途絶しており、判断を仰ぐ事が出来ない状況である。」

真霜

『その事についても、是非とも会談の場を設けては頂けないでしょうか?』

「ふむ…良いでしょう。連絡官を含めた3名までの乗船を許k「巡洋艦第8番艦がミサイルを発射!目標は長門、陸奥、加賀!」乗船は却下だ。会談も無し、以上。」

真霜

『まっ、待ってk』ガチャン

 

受話器を元の位置に戻す。

 

「航空隊、発艦始め!」

瑞鶴

「発艦始め!」

整備妖精

『1番機射出!』

 

そう言うと、整備妖精はカタパルトの射出ボタンを押すと、カタパルトにセットされていた雷装の流星改が勢いよく射出された。

 

整備妖精

『2番機射出!』

 

今度は横のカタパルトから同じように雷装の流星改が勢いよく射出された。

他の翔鶴型空母でも同じように流星改が射出され、各空母10機の計40機の流星改が異世界の大空に舞い上がった。

そして射出された流星改は上空で飛行編隊を組み、時速350km/hを維持した状態で飛行を開始した。

射出された流星改の内訳は「翔鶴」「瑞鶴」の機体は攻撃部隊として航空酸素魚雷を装備し「神鶴」「玄鶴」の機体は爆撃部隊として800kg航空半徹甲爆弾を装備していた。

 


 

ブルーマーメイド艦隊side

 

「やまと」艦橋

 

真霜

「どういう事!?」

平賀

「[すみれ]です![すみれ]が墳進魚雷を発射しました!」

真霜

「なんですって!今すぐ[すみれ]に繋いで!」

 

数分後

 

真霜

「どういう事!?時永艦長!」

時永([すみれ]艦長)

『申し訳ございません!』

真霜

「謝罪はいいわ!状況を報告して!」

時永

『ヒューマンエラーです!ヒューマンエラーが発生して砲雷長が墳進魚雷を発射しました!』

真霜

「何発発射したの!」

時永

『32発、全弾です!発射を阻止できませんでした!』

真霜

「今すぐ聯合艦隊に知らせt『こちら上部見張り!再び聯合艦隊が墳進弾と機関砲で墳進魚雷を迎撃中!物凄い弾幕です!』なんですって!?」

 

指令を飛ばしていると、上部見張りから全く予想外の報告が入る。

 

真霜&平賀

「「……!」」

 

双眼鏡を覗いた瞬間、真霜と平賀が驚愕した表情を浮かべる。

 


 

聯合艦隊side

 

長門

「迎撃始め!」

 

バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュ!!!

ビシィビシィビシィビシィビシィビシィ!!!

 

長門の合図で、舷側の艦対空迎撃ミサイルが発射され、機銃が火を吹く

 

ズギャン!ズギャン!ズギャン!ズギャン!

 

次々と墳進魚雷を迎撃していくが

 

見張り妖精

「右舷に複数着水!雷跡確認!数5!」

 

全弾迎撃は出来ず、何発かは着水し「長門」に向かって突き進む。

 

士官妖精

「まるでアスロックの様ですね。」

長門

「だな。右舷副砲!対潜弾一斉射!」

砲術長妖精

「撃てぇ!」

 

ドドドドドドドドォ!!!!

 

命令を出した瞬間、右舷の副砲群が一斉に火を吹くと、発射された砲弾が白い線を描きながら飛翔し

 

ザザザザァ!!!

 

数十メートル先に着弾し水柱が上がる。そして対潜弾は水中弾効果で海面下を推進し、予め所定の距離で作動するようにセットしておいた信管が「カチッ」と作動すると。

 

ザバァーン!ザバァーン!ザバァーン!

 

砲弾が周囲の魚雷を巻き込みながら炸裂し、高い水柱が上がった。

 

見張り妖精

「敵墳進弾全弾迎撃!」

通信妖精

『陸奥、加賀より入電。[敵ミサイル全弾迎撃、我に損害無し]です。』

電探妖精

『左舷前方に友軍機、攻撃態勢に入ります。』

長門

「………」

 

左舷前方を高速で航空隊が通過する。

 


 

ブルーマーメイド艦隊side

 

上部見張り員

『聯合艦隊、墳進魚雷、全弾迎撃…』

真霜

「………」

平賀

「………」

 

真霜たちは目の前の光景を驚くしかなかった。未知の技術、未知の戦力を前にそうなるのは自然と言える。そんな時

 

電探室

『こちら電探室!左舷より高速飛行物体!時速350km/h!』

平賀

「電探室!間違いじゃないの!?」

 

「やまと」の電探に驚異的なスピードで接近する飛行物体が映った。

 

電探室

『間違いありません!間もなく肉眼で確認できます!』

 

真霜と平賀、そして数名の隊員は双眼鏡で左舷の上空を見る。

 

真霜

「…!! あれは…」

 

その視線の先には、上空を悠々と飛行する鳥型の飛行物体であった。

 

上部見張り員

『海面スレスレを飛行する物体を確認!高速で[すみれ]へ接近中!』

真霜

「ん?」

 

双眼鏡を海面に移すと、其処には海面スレスレを高速で接近する鳥型の飛行物体が横隊を組んで接近していた。

 

真霜

「一体何を… !!」

 

真霜は凝視した飛行物体の下部にあるものを見つけた。

 

真霜

「っ!魚雷!全艦回避行動!」

 

真霜が命令を発するも一手遅かった。高度10m以下を高速で飛行する流星改は魚雷を投下した後、速度をフルスロットルまで上げ「すみれ」の真上をターボプロップエンジンの爆音を響かせながら通過して行った。

 

「すみれ」艦橋

 

隊員A

「ひっ、左舷!魚雷接近!数5!命中コースです!」

時永

「面舵一杯!回避行動!」

隊員A

「ダメです!回避間に合いません!近すぎます!」

 

距離300mの超至近距離から投下された魚雷は「すみれ」の左舷前部から中央部に命中し、高い水柱を5つ上げた。

 

時永

「被害報告!」

隊員A

「左舷前部に破孔と浸水発生!前部水密隔壁全閉鎖!」

隊員B

「左舷機関室に浸水!火災発生!左舷機関停止!」

隊員A

「前部主砲火薬庫に浸水、並びに墳進魚雷室に浸水発生!電気系統がショートして電子機器が使用できません!」

時永

「何て言うことなの!」

 

時永艦長が計器の上に拳を叩きつける。そのとき

 

隊員A

「上方に機影!数5!急降下!」

時永

「何ですって!!」

 

爆撃隊の流星改5機は攻撃隊の魚雷が命中したのを確認するや否や、機体を捻り急降下を始めたのだった。

 

時永

「回避行動!」

隊員A

「ダメです!機関全損!航行不能です!」

時永

「そんな…何という…」

 

絶望に顔を染める時永艦長の耳に、風を切りながら落下してくる800kg半徹甲爆弾5発が「すみれ」に降り注ぐ。

 

ドガァァァン!!

 

艦長

「キャー!!!」

 

着弾と爆発の衝撃で船体が大きく揺れ、艦橋の防弾ガラスが全て割れた。船体こそ三重の防御によって撃沈には至らなかったものの「すみれ」の姿は酷いものであった。

 

前部甲板の艦首錨甲板付近に1発、中央部と後部甲板に各2発が命中し、艦全体から出火し手が付けられず、艦首は両舷の錨を喪失し、綺麗な曲線の艦首は爆発で吹き飛び辛うじて原型を留めているに過ぎず、メインマストは直撃を受け右側に艦橋天蓋辺りから倒れ、後部の飛行船格納庫では飛行船の燃料と待機していた飛行船内のメタンガスに引火し、大爆発が起こり形状を多少保って居るほど損壊し、煙突も直撃を受け内側から捲れ上がっていた。

 

時永

「被害報告!」

隊員A

「艦長、この艦はもう持ちません!退艦命令を!」

時永

「…分かったわ。総員退艦!」

 

時永艦長が総員退艦を発令。しかし、機関全損を受け電話が使えないため、隊員の何名かが艦内の至る所で「総員退艦!」と叫んでいたがこの状態で艦に止まる隊員は誰一人居らず、魚雷が命中し機関室で大規模な浸水が発生し、機関停止・応急修理不能と判断した時点で、機関室の隊員を中心に我先にと退避を始めていた。

甲板では浸水によって左舷に19度程傾いており、左舷側の甲板から海面が約2m程の高さまでしかない程の沈んでいた。

転覆するかと思われていたが、船体内部に防水用の縦壁が避難の際に防水縦壁の隔壁扉を明けっぱなしで避難をしていたため、開いた隔壁扉を伝って右舷機関室にも海水が流入し傾斜してから数十分後には、傾斜が停止し辛うじて艦のバランスが取れていた。

海面では救命ボートや浮き輪が海面に降ろされ、海に飛び降りだ隊員がそれに掴まっていた。

 




次回、第5話【鶴翼の一閃】

連合艦隊に新たに潜水艦隊を追加するならどの艦にするか?(うp主の趣味によりどの艦を選んでも船体は葉巻型になる模様。)

  • [たいげい型]
  • [そうりゅう型]
  • [おやしお型]
  • [はるしお型]
  • [ゆうしお型]
  • そんな事より、次回作はまだなのか!?
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