「やまと」艦橋
隊員
「[すみれ]大破!炎上中!乗員は脱出中!」
平賀
「乗員の救助を!」
上部見張り員
『こちら上部見張り!本艦に先程の飛行物体が接近中!』
真霜・平賀
「「!!」」
左舷側見ると、さっきと同じように飛行物体が超低空を高速で接近していた。「やまと」はもちろん、他の艦艇も自艦防衛のために備え付けられた機関銃を撃ちまくるが、その弾幕の中を航空隊は高速で突き抜ける。
平賀
「もっと舵を切って!!」
隊員
「既に一杯です!これ以上は切れません!」
真霜
「あっ…当たる…」
そう呟いた瞬間、魚雷が投下され「やまと」に真っ直ぐ突き進み
ドバァ!ドバァ!ドバァ!ドバァ!ドバァ!
左舷中央部に全弾被雷した。
真霜
「被害報告!」
隊員A
「左舷に5本被雷!浸水が発生するも現在は止まっています!」
平賀
「ほっ…流石、三重の防御ですね。」
真霜
「そうね『飛行物体!本艦へ向けて急降下!』なんですって!?」
上空の見張り員の叫び声に報告は、ただでさえ混乱している艦橋内を更に混乱の底に落とすのにに十分過ぎた。
カキョン! ヒュュウウウ!!!
胴体下に懸架された800㎏爆弾は、甲高い笛の様な音を響かせながら重力に従って落下し
ズガァァァン!!!
5発の半徹甲爆弾が「やまと」に命中し
真霜・平賀・他隊員
「「キャアアアア!!!」」
地震のような強い揺れが「やまと」を襲う。
真霜
「被害報告!」
隊員A
「1番、2番副砲塔被弾!使用不能!」
隊員B
『こちら2番主砲塔!旋回機構に重大な損傷が発生!旋回が出来ません!』
隊員C
『こちら右舷甲板!火災発生!現在、消火作業中!』
真霜
「…凄まじいわね…」
平賀
「主戦闘能力の1/3を失わせるなんて…」
真霜
「私たちは…とんでもない存在を相手にしているのかもしれないわね…」
平賀
「宗谷監督官…『新たな飛行物体!本艦隊に接近中!』」
真霜・平賀
「「!!」」
2人はすぐさま双眼鏡を手に左舷側の見張り所へ走り、双眼鏡を覗く。
真霜
「…っ!」
真霜が見た先には、さっきとは比にならない程の飛行物体が接近していた。これは「雲龍」「天城」「葛城」「葛城」「阿蘇」「生駒」から発艦した攻撃隊でその陣容は、各艦から零戦、彗星、天山各10機の計180機に及ぶ大編隊であった。
無論、ブルーマーメイド艦隊も何もしない訳ではなく、機関銃や主砲を撃ち撃墜を試みるも、四方八方から波状攻撃を仕掛けてくる飛行物体に現場は更に混乱し、無線もマストに銃撃やロケット弾を受け使用不能となり、約1時間に及ぶ波状攻撃の後には全ての艦艇が黒煙を上げ、無傷の艦艇は1隻も居なかった。
この攻撃の最中、戦艦群は下がり退避させた空母と合流し撤退していた。
ブルーマーメイド艦隊もこれ以上の行動は不可能と判断し日本本土へと撤退。特に「ふち」「あさ」「すみれ」の3艦は攻撃を受けた中で最も被害が大きく雷撃処分も検討されるが、最新鋭艦かつ最高機密の塊が海賊に悪用されるのを恐れて、手間ではあるが曳航する事となった。
そして6日後に艦隊が帰還すると、横須賀市民はもちろん日本どころか世界が全体が驚愕に包まれた。これまで世界最強の戦艦の一角として君臨していた「やまと」がズタボロになっていた。船体の至る箇所の塗料は剥がれ落ち黒く焼け焦げ、木甲板は燃え尽き黒い炭となり、2番主砲塔は左舷を向いたまま砲身が俯角を取っていた。
そして他の艦艇も見るも無残な状態だった。「ふち」と「すみれ」以外にも波状攻撃で深刻な損害を受け、魚雷が不運にもスクリュープロペラに命中し艦尾の数カ所に破孔を生じさせ、帰還を片側運転で帰還した艦も居り、中には彗星の爆弾が煙突に命中しそのまま煙路を通じて機関室で大爆発を起こし、帰還しドックに入ってもなお黒煙を吐き続けた艦も居た。
当然だが、「ふち」「はす」「あさ」艦長、「すみれ」砲雷長は即座に拘束され警視庁の留置所へと連行、その他乗組員も宿舎に軟禁され、宗谷真霜は非常呼集を受けて、即席の報告書を携えて首相官邸へと向かった。
しかしながらこの戦闘で多数の重軽傷者を出しながら死者が1名も出なかったのは不幸中の幸いであった。
そして、聯合艦隊は戦域から撤退すると道中で補給艦からの補給を受けながら、とある南海の諸島へと向かっていた。
次回、第6話【謝罪と今後の方針と決断】
連合艦隊に新たに潜水艦隊を追加するならどの艦にするか?(うp主の趣味によりどの艦を選んでも船体は葉巻型になる模様。)
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[たいげい型]
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[そうりゅう型]
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[おやしお型]
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[はるしお型]
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[ゆうしお型]
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そんな事より、次回作はまだなのか!?