第五航空機動艦隊、はいふり世界に展開する。   作:天崎零総帥

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第9話【超大国、激怒の日。】

アメリカ合衆国 ホワイトハウス 大統領執務室

 

ガシャン‼︎

 

??

「海軍は何て事をしてくれたんだ!!」

 

そう言い、コーヒーの入ったカップを叩きつけたのは当代の米合衆国大統領ディラルド・ドランプ大統領であった。

 

ドランプ

「日本とは、日本が開国して以来の友好国であり同盟国であり太平洋の安全保障を担う兄弟ともいえる存在だ!!それは海軍長官である君が良く知っているだろ!!そんなことも忘れたか!!」

海軍長官

「申し訳ありません!大統領閣下。」

 

そう言い頭を深々と下げる米海軍長官。しかしそんな事で、ドランプ大統領の怒りが収まる事はなく

 

ドランプ

「しかも我が国最大の貿易国であり、その幅は民間から軍事まであらゆる分野に広がっている!更に昨年から海軍で運用を始めた最新鋭のアーレイ・バーク級戦闘艦の新型レーダーは日本が我が国に破格の値段かつ最優先で販売してくれたものだぞ!しかも陸軍の新型戦車、空軍の次期新型高速飛行船の高性能エンジン、沿岸警備隊の沿岸警備艇、これ等は全て海洋大国日本あっての物なんだぞ!」

海軍長官

「……」

 

と怒鳴るドランプ大統領の言葉を、冷や汗を流しながら黙って聞くしかなかった。

 

ドランプ

「民間に至っては家具に家電製品まで至っている!しかも一部の商品は我が国内での製造と販売まで許可し、技術者の育成までしてもらって居るんだぞ!そんな大事なパートナーの艦隊に攻撃を加えるとは!どういう神経をしているんだ!!しかも異世界とはいえあの天皇家の艦隊だぞ!我が国の国際的信用度は無くなったも同然だ!!」

 

多少、落ち着いたのか椅子に座り直し深呼吸をする。

 

ドランプ

「フゥ…国務長官。日本からどの様な制裁があると思う?」

 

横に立つ国務長官に聞く。ドランプ大統領は新しいカップにコーヒーを注ぐとそれを一気飲みした。

 

国務長官

「まず、経済制裁に始まり、対米資産凍結、日米共同事業からの撤退及び破棄。そして先の航空母艦建造及び航空機関連の全ての支援の取りやめ。現在我が国の状態は41年以来の日米開戦危機となっており最悪の場合、日米開戦となるでしょう。」

ドランプ

「ダメだ、それだけは絶対にダメだ…」

 

ドランプは机の上で頭を抱える。

 

ドランプ

「攻撃をした在日アメリカ海軍の潜水艦どうなった。」

国務長官

「現在は降伏し、潜水艦は日本帝國海軍に鹵獲。兵士たちは捕虜となっているようです。同じ日本ですので乗組員は人道的に扱われていると思われますが、状況は不明です。」

ドランプ

「そうか。あの航空母艦と航空機に関する国防省のレポートを見たが、未だに信じられん。」

国務長官

「それに関しては同意見です。特に航空機のスペックは日本が開示した性能表と見比べますと、既存のどの国の飛行船を大きく上回る性能です。仮に日米開戦が起こった場合、この航空機の性能が事実なら酸素魚雷や41cm砲弾クラスの大重量爆弾を引っ下げてアリューシャン列島の気象観測警備基地を含めたダッチハーバー海軍基地、ウェーク島海軍基地、ミッドウェー島海軍基地の何れかに殺到すると予想されます。」

ドランプ

「…海軍長官。仮に何処かの海軍基地が攻撃されたとして、有効的な反撃は可能なのか?」

 

ドランプがそう聞くと海軍長官は首を横に振る。

 

海軍長官

「現在の所、ありません。現に命令を無視した日本ブルーマーメイドの最新鋭警備艦が大破し、あのヤマト級戦艦に中破の損害を一方的に与えたのです。それ以外の護衛に付いていた警備艦も無傷では済んで居なかったと聞いております。」

ドランプ

「…全く!海軍は何てことをしてくれたんだ!見て見ろ!あの群衆を!」

 

そう言い、指を指した方にはホワイトハウス前で大規模なデモ活動が行われていた。と言うのも横須賀湾の戦闘を横須賀市民とフロート沿いで撮影をしていたテレビカメラが全国に放送し、この放送が全世界に広がりアメリカ国民の知るところになったのである。

この結果、多数の国民がホワイトハウス、国防省、海軍総司令部前で大規模なデモを開始したのであった。

更に異世界とはいえ天皇家の所有物にキズを付けようとした事もあり、デモの数は現在も増え続けており特に王政が今尚存在している欧州各国、特にイギリスではアメリカとの関係見直し案が議会に提出され、本格的な討論に移ろうとしていた。

 

国務長官

「大統領、日本も帝國艦隊に要請しており、帝國艦隊も現在、大きな行動は起こしておりません。ここは早急に関係者を逮捕し素直に謝罪されるべきかと。」

ドランプ

「無論そのつもりだ。大至急、在日アメリカ軍憲兵隊を緊急出動させ本件案に関わった全ての者を逮捕しろ!全員軍法会議に掛ける!これは大統領命令だ!良いな!」

海軍長官

「はっ!」

 

海軍長官は敬礼をして執務室を早足で退出する。

 

ドランプ

「国務長官、至急日本へ行く。準備を頼む。」

国務長官

「分かりました。」

 

 

十数分後、ドランプ大統領は記者会見を開き、本件案が事実であると認め、謝罪し今回の一件に関わった海軍関係者を逮捕する大統領命令を出した事を公表した。そして大統領命令を受けた在日アメリカ軍憲兵隊は在日アメリカ海軍、横須賀基地に約200名の憲兵隊員が突入し将官クラスから一般兵に至るまで関係者を全員逮捕し、在日アメリカ海軍基地司令官は解任され後任が決まるまでの間は米国本土の海軍総司令部が指揮を取る事となり、大統領はその日の内に米大統領専用機で日本へと向かった。

 

5日後、ドランプ大統領は大統領専用機で日本に来日し米潜水艦による日本帝國艦隊襲撃事件を公式に謝罪した。この時点で、移譲権限の発動がされており帝國艦隊は日本海軍へと編入されており、日本政府の管理下へと移されていた。

 

そして米政府は日本政府に公式に謝罪し関係者全員の逮捕並びに賠償金の支払いを提示しすると、大高総理はこれを飲み、これまでの関係は維持されることになった。これを最も喜んだのは大統領を含めた米国政府であったのは言うまでもない。

 

逮捕されたアメリカ海軍関係者は同海軍所属の輸送船でアメリカ本土に輸送され、後日ワシントンD.C.の最高裁判所で判決が言い渡された。

 




第10話、【大統領視察】
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