第五航空機動艦隊、はいふり世界に展開する。   作:天崎零総帥

19 / 23
読者の皆様、遅れてしまい申し訳ない。

言い訳はしません。ただ話のネタと次話への繋ぎが中々思いつかず、何かよさげなのを探していたのと、GETAの方の設定集を考えていました。まぁGETAの方は想像より結構カオスになりそうな気がするけど…

と言う訳で、本編どうぞ。


第13話【天崎兄弟、宗谷家ニ居候ス。その1】

3ヶ月後 横須賀鎮守府

 

6月になり、気温もだんだん暑くなり、軍内部でも4月上旬辺りから冬服から夏服へと衣替えが行われ、零も夏用第二種軍装を着用し日々の公務に当たっていた。

 

ジリリリリ ジリリリリ ガチャ

 

「天崎だ。何?米内大臣が?直ぐお通ししろ。」

 

電話の相手は正門の警備兵からであった。

 

司令官執務室

 

「本日はどのようなご用向きですかな?米内大臣。」

 

零の座るソファの反対側に座っている米内大臣に問う。

 

米内

「急に来てすまないね。実は宿舎の件でちょっと話があってね。」

「建設が遅れている件に関しては了承していますが。」

米内

「うむ、先の航空研究所の建設、来年度から開校予定の航空学校の建設、この双方の建設で人員と資材が不足し宿舎の建設が遅れているのだが、政府が航空学校の建設を優先する様に言ってきてね。今度の予算も其方に回されて宿舎の建設が更に遅れてしまったんだ。」

「その件に付いては、総理から聞きましたが。」

米内

「実は、どうにか出来ないかと思ってね。宗谷真霜君は知っているだろ?」

「はい、ブルマーの空母整備計画でアドバイスを貰いにちょくちょく来ておりますよ。」

米内

「そうか。実は、その真霜君の母親で現在は横須賀海洋女子学園の校長を務めている宗谷真雪校長は私の古い知り合いでな。彼女に話したら中将と君の弟の疾風君を泊めても良いと言ってきてね、そこで中将と疾風君の2人は宗谷家に暫くの間、身も寄せてくれんかね?」

「まぁ自分も疾風も構いませんが、いつから行けば良いのでしょうか。」

米内

「今日からでも良いとの事だ。」

「…分かりました。では1週間後に向かうとお知らせ願います。」

米内

「ありがとう、中将。」

 

話を終えた米内大臣は帰り、零も公務を再開した。

 

―――――――――

 

米内

「了承しましたよ、真雪さん。」

真雪

『無理を言ってすいません、大臣。』

 

米内は帰りの車の中で横須賀海洋女子学園の校長、宗谷真雪と通話していた。

 

米内

「大臣なんて止めてくれ、光政で良い。」

真雪

『そうね。それで、いつ向かわれるの?』

米内

「1週間後だ。まぁ準備なんかがあるからな、仕方ないさ。」

真雪

『そうよね、私としては今日にでも来て欲しかったわ。』

米内

「そんなに娘さんを貰って欲しかったのか?」

 

この2人、主に真雪はとある計画を立てていた。それは、娘の真霜と真冬のどちらか、或いは両方を零と疾風の2人とくっつけ様としていたのだった。

 

真雪

『ええ、あの2人のどちらか、もっと言えば両方ともくっ付いてくれれば、私の肩の荷が降りるわ。』

米内

「はははっ!まぁ真冬ちゃんと中将の弟の疾風君は気が合いそうだが、問題は中将と真霜ちゃんか…」

真雪

『…仕事以外まるでダメ。光政、天崎中将の性格からして、仮に真霜が告白したら受けると思う?』

米内

「…難しいだろうな、そもそも真霜ちゃんの生活スキルの無さがなぁ…」

 

米内は以前、宗谷家に招待された時のことを思い出していた。その時は料理を真雪と真冬、そして三女の真白が行っており真霜は、リビングで米内と談笑していたが、その時に生活スキルが壊滅的である事を話したため、米内は真霜の生活スキルの無さを知っていたのだ。

 

真雪

『近いうち、あの子達に嫁入り修行でもさせようかしら?』

米内

「真霜ちゃんの生活スキルもあるが、実は中将は鈍感らしい。」

真雪

『それ、本当かしら?』

米内

「中将の側近から聞いた情報だ、角度は高いだろう。」

真雪

『…決めたわ、真霜と真冬に嫁入り修行させるわ。』

 

 

真霜&真冬

「「ふぁっくしょん!!!」」

 

 

米内

「なんかくしゃみが聞こえた様な…まぁ、頑張ってくれ。」

真雪

『ありがとう、そっちもね。』

米内

「ああ、ではまた。」

真雪

『ええ。』

 

そうして、電話切る。

 

―――――――――

 

1週間後 午後6時 横須賀鎮守府 正面玄関前

 

正面玄関前のロータリーには2台の旧車が直列停車していた。前のトヨペット・コロナ(2代目)1500デラックスは零の、その後ろのダットサン・ブルーバード312型は疾風の愛車であった。この2台は何故か空母「瑞鶴」の第二格納庫の端っこに在ったのをクレーンで降ろし、今も自家用車として使っているのだ。

 

「行くか。」

疾風

「おう!」

 

そう言い、二人はそれぞれの愛車のトランクに荷物を載せると、運転席に乗り込みエンジンを掛け、ギアをドライブに入れて発進した。(製造元がAT仕様で再販したのを購入したためAT車となっている。)

 

数十分後

 

「…ここを、右っと。」

 

新横須賀市内の道路をマップに従って走行して更に数十分走行すると[宗谷]と表札の掛かった屋敷の前へと着いた。

因み、この世界では平地の殆どが水没し、主な移動方法はボートとなっているが、災害時の避難路として高速道路他、各フロート間に橋を架けて交通網の構築が行われたが、鉄道網は本土のみ展開されておりフロート間の鉄道網は波揺れ時の車両の安定性の欠如の観点から構築されていない。

 

ガチャ「デカいな。」

 

路肩に車を止めて降りると、大きな扉の前に立った。

 

「えっと…呼び鈴は…」

疾風

「これじゃねぇか?」

 

疾風が♪のマークの付いたボタンを指さした。

 

「それじゃ「天崎中将!?」」

 

ボタンを押そうとした時、知った声の人物から声を掛けられた。

 

「えっと…確か宗谷真冬さんでしたかな?」

 

其処には両手に大きな買い物袋を引っ下げた私服姿の真冬であった。

 

真冬

「おっ、お久しぶりです!母さんから話は聞いてます、直ぐにガレージを開けます!」

 

ガラララララ

 

真冬

「この中へどうぞ!」

 

真冬がガレージのシャッターを開けると、零と疾風は真冬の案内に従ってバックで駐車した。

 

「いや、助かりました。」

真冬

「いえいえ、お気になさらず。天崎中将殿。」

「今は公務外ですので、気軽に下の名前で呼んで下さい。それと喋り方もいつもの様にして構いません。」

真冬

「…そっ、そうですか。いや~助かります。いつも敬語なんて使わなくて。」ハハハ…

 

そう言い、恥ずかしそうに頭の後ろを掻く。

 

疾風

「零兄、荷物下したぜ。」

「おお、すまんな。持とう。」

 

零は疾風の持っていた荷物を受け取る。

 

疾風

「おっと、忘れてた「えっ?//」」

 

疾風は真冬の持っていた買い物袋を持つ。

 

疾風

「重いものを女性の持たせるわけにゃいかねぇからな。」

真冬

「あっ、ありがとうございます///いっ、家に案内します//」

 

顔を真っ赤にした真冬に続き車庫から出て玄関へと向かう。

 

ガラガラ

 

真冬

「母さ~ん、真霜姉~!天崎中将と疾風大尉が着いたぜ~!」

 

玄関の戸を開けると、屋内に向かって大声で言うと、奥の方から真霜と女性が現れた。

 

真霜

「真冬。そこまで大きな声で言わなくても、ちゃんと聞こえているわよ。」

??

「全く、申し訳ありません、天崎中将、疾風大尉。うちの娘が。」

「いえ、お気になさらず。宗谷真雪さんで合っておりますか?」

真雪

「はい、初めまして天崎中将。横須賀海洋女子学園校長の宗谷真雪でございます。」

「これはご丁寧に、大日本帝国海軍聯合艦隊司令長官兼第五航空機動戦隊司令長官の天崎零中将です。」

疾風

「同じく聯合艦隊所属航空母艦[瑞鶴]戦闘飛行隊隊長の天崎疾風大尉であります。」

 

2人は真雪に敬礼をする。

 

「宿舎が完成するまでの間、お世話になります。」

疾風

「お世話になります。」

真雪

「ふふっ。さっ、どうぞお上がりください。」

零・疾風

「「失礼します。」」

 

2人は家に上がると、真霜に案内され空き部屋に通された。

 

真霜

「客室であまり大きくありませんが、ご自由にお使いください。」

「いや、十分な広さですよ。」

疾風

「そうそう、愛車の後部座席に比べたら十分広い。」

真霜

「そう、ですか。夕食は午後8時ですので、30分くらい前になったらダイニングへお越しください。」

「分かりました。」

 

そう言い、真霜は部屋を出る。

 

そして、荷解きを済ませ7時30分になるとダイニングへと向かった。ダイニングに入ると其処では豪華な料理が準備されていた。

 

真霜

「あっ、天崎中将、大尉。すいません、まだ準備が出来て無くて。」

「いや、今はオフなので下の名前で結構です。それと我々も手伝いましょう。」

真霜

「いえ!中z、零さん達は客人ですので手伝いをさせるわけには。」

「客人だから手伝ってはダメなんて法律はない、それに人手では多いに越したことはない。なんなら疾風の奴はもうせっせこ働いておるよ。」

 

指さした先には、皿を運ぶ真冬と疾風の姿があった。

 

真霜

「真冬ったら…はぁ、零さん。料理は出来ますか?」

「ああ、一般的な物くらいなら何でも。」

真霜

「なら、キッチンで母さんの手伝いをお願いします。」

「了解した。」

 

キッチンへ向かうと、其処では真雪と中学生くらいの少女が一緒に料理をしていた。

 

真雪

「あら零さん、如何なさったのかしら?」

「料理の手伝いをしに来ました。ん?隣の()は…」

真雪

「ああ、まだ挨拶をしていませんでしたね。真白、挨拶を。」

真白

「はい!宗谷家の三女、宗谷真白です!」

「本日より、暫しの間、此処で世話になる天崎零だ。よろしく真白ちゃん。」

真白

「はっ、はい!」

「見た所、中学生かな?」

真白

「はい、今年で中3になります。」

「そうか、となると来年は高1になるのか。受験勉強がんばりなさい。」

真白

「はい!」

「うむ。さてと、真雪さん。何か手伝う事はありますか?」

 

零は真雪に尋ねる。

 

真雪

「では、カレーをお願いできますか?後はルーと水を入れて煮込むだけなので。」

「分かりました。量は8人分ですか?」

真雪

「はい。」

 

そう言い、机の上に在ったカレールーの箱を開け、中に入っているルー本体を8人分取り出し、既に食材の入った鍋に入れる。

 

「水は…900mlか。失礼、計量カップはどこでしょうか?」

真雪

「真白、零さんに計量カップを渡して上げて。」

真白

「分かった、どうぞ零さん。」

「ありがとう。」

 

そして水を図り、適量を鍋に入れると火を付け弱火に設定する。

 

「後は、10分待つだけか。」

 

そう言い、腕時計を見る。

 

「ふむ、付け合わせに何か作るか。真雪さん、コーンクリーム缶ありますか?」

真雪

「ありますが、何を?」

「付け合わせにコーンクリームスープでも作ろうかと思いまして。」

真雪

「良いですね。真白、零さんにコーンクリーム缶を持って行ってあげて。」

真白

「はーい。えっと、コーンクリーム缶は…あった。零さんどうぞ。」

「ありがとう。あと牛乳と取ってくれると助かる。」

真白

「分かりました。牛乳、牛乳っと。ここに置いておきます。」

「ありがとう、さて作るか。」

 

 

数十分後………

 

 

「では、行きますか。」

真雪

「そうですね。真白、大丈夫?」

真白

「大丈夫です。」

 

そう言い、零はカレーの入った鍋、真雪は大量のサラダの入ったボウルと人数分の小皿を乗せたお盆、真白はコーンクリームスープの入った小鍋をリビング持っていくのであった。

 




次回、第14話【天崎兄弟、宗谷家ニ居候ス。その2】


多分、次も結構遅れるかもです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。