えっ!?年明けから24日過ぎている?1月中に投稿したから許してクレメンス…
今後も超鈍亀更新ですが、引き続き「はいふり五航戦」(←略名)をよろしくお願いいたします。
真冬、真霜
「普通の飛行機…?」
その写真に写っていたのは、空を飛行する1機の飛行機こと、零戦であった。
真霜
「これが…特攻兵器?」
真冬
「何か新兵器でも積んでるのか?」
2人は写真をまじまじ見る。
零
「その機体の下部に注目。」
そう言われ、2人は零戦の下部をよく見ると。
真霜
「これって、爆弾?」
真冬
「あっ、私もそう思った。」
疾風
「ピンポーン、大正解。」
零
「その機体は、零式艦上戦闘機五二型甲。機体下部には250㎏爆弾を機体に
真冬
「ん?固定?」
真霜
「固定してるなら、どうやって爆弾を投下するのですか?」
真霜は至極まっとうな質問をした。
疾風
「投下しねぇよ。」
真冬
「ならどうやって…」
零
「機体ごと敵艦に体当たりするんだよ。」
真霜、真冬
「「!?」」
2人は目を大きく見開き驚く。
零
「神風特別攻撃隊、通称[神風特攻隊]。太平洋戦争末期、物量に物を言わせて進撃を続けるアメリカ海軍の機動部隊に対抗するべく、日本海軍が生み出した死の攻撃。決して生きて帰ることはない、片道攻撃の総称だよ。」カチン
そう言い、煙草を銜えて火を付ける。
零
「そのファイルの中には、太平洋戦争中に日本が開発・運用したありとあらゆる特攻兵器は勿論のこと、部隊や作戦、戦術の概要が全てまとめられている。」フゥー
真霜、真冬
「………」
2人は黙り込んだまま俯く。そして
真霜
「こんなの、人道に反しているわ…」
真霜が口を開く。
零
「戦争の前に、そんなものは関係ない。」
真霜
「っ!………」
真霜は反論しようとするが、言葉を無理やり飲み込む。100年以上戦争をせず平和を享受していた日本と、世界を巻き込んだ2度の大戦争に参戦し自国を自国の軍事力という実力で護り続けた大日本帝国とでは、戦争に関する考え方が根本的に違う。
零
「人道も倫理も、生きるか死ぬかの極限状態に立たされた時、それらは何ら意味をなさない。眼前の敵を討たなければ、己が死ぬ。明日を生きるために、今日を戦う。それが戦争。」
真霜、真冬
「………」
疾風
「まっ、実感が湧かねぇのも無理ねぇよな… 零兄、アレ見せたらどうだ?」
零
「疾風、流石にアレを見せるのは色々問題だろ。」
疾風
「けどよぉ、後々話すのは面倒だろ?」
真冬
「私は気になるな。」
真霜
「私も気になります。」
言い淀む零に二人からの追撃が入る。
零
「…分かりました。そこまで言うのでしたら、お見せしましょう。先に言っておきますが、かなりグロいですよ。」
そう言い、2人は立ち上がると服を脱ぎ上半身裸となる。
真霜、真冬
「「!?」」
真霜と真冬の目線の先には、体中に痛々しい無数の傷跡が残る零と疾風だった。
真霜
「その傷は…いったい…」
零
「あちこちの戦場で負った傷だよ。機銃掃射、弾片、銃撃戦、戦場に居れば一つや二つ出来ますよ。」
疾風
「そうそう、俺なんか何回撃たれたか覚えてすらねぇ。」
零
「俺もだよ。」
零、疾風
「「…ぶぁっはっはっはっはっ!!!」」
真霜、真冬
「「………」」
2人は一緒に笑いだし、その光景に真霜と真冬は言い表せない恐怖を覚えた。
真冬
「…?」
ふと、真冬はあることを思い出す。
真冬
「…あれ?確か講和条約締結の時に配布された歴史書には書かれて無かったような…」
真霜
「!!」
真冬の指摘に、真霜はハッとする。講和条約締結の際に、相互の世界の歴史書を交換しておりその時の資料には特攻作戦はもちろん、アメリカ軍との戦闘すら記録されておらず、むしろ肩を並べて共に戦ったと記されていた。
零
「あ~、やはりそこに気づくよね。」
疾風
「まっ、零兄の前世の世界線だから違うのは仕方ないよな。」
真冬、真霜
「「前世の世界線!?!?」」
真霜
「そっ、それってどういうことですか!?」
真冬
「詳しく聞かせてくれ!」
真霜と真冬が零と疾風に迫る。
零、疾風
「「話すから、ちょっと離れてくれ。」」
真霜、真冬
「「えっ?…あっ///」」
真霜と真冬は元の場所へ座り直す。
零
「では、一からお話ししましょう。その前に、聞き耳を立てるのはいかがなものかと思いますよ。真雪さん?真白ちゃん?」
真霜、真冬
「「えっ!?」」
2人が後ろを振り返り、扉の方を見ると。
真雪
「バレてしまいましたか」
扉が開かれ、其処には真雪とコップや小食が載ったお盆を持った真白が立っていた。
次回、第16話【天崎兄弟、宗谷家ニ居候ス。その4】