第五航空機動艦隊、はいふり世界に展開する。   作:天崎零総帥

23 / 23
第17話【新規編入予定艦】

数日後 横須賀海軍工廠 

 

「これが、か…」

瑞鶴

「はい、来年度より配備が予定されている新型の攻撃型潜水艦です。」

 

零が覗き込んだ乾ドックの中には、巨大な建造中の潜水艦が鎮座し、その左右のドックにも同じ様な潜水艦が合わせて計4隻が建造中であった。

 

「米国の攻撃型原潜とほぼ同じだな。」

瑞鶴

「外観や主要な諸元、外郭装甲材料表等はこっちが提供しました。あとはこの世界の日本の高い技術力の賜物です。ですが、原潜より航続距離や速力、潜航時間、騒音は劣るのが弱点です。」

「だが、それでも通常のディーゼル潜に比べて遥かに高い性能を発揮するだろ?それに例のスターリングエンジンも搭載されている。」

瑞鶴

「確かに、従来のディーゼル潜水艦以上の潜航時間を誇り、この世界としては初の垂直ミサイル発射筒の搭載と発射可能。たった一隻で敵主力艦を葬る事すら容易いでしょうね。」

「そうだ。潜水艦の最大の力とは目に見えない潜在的脅威にこそ真価を発揮する。しかも搭載しているのは誘導装置搭載型の酸素魚雷にプラスして対艦ミサイルまで装備している。敵からすれば戦艦や空母以上の脅威だよ。」

 

腕時計を見ると、時計の短針が2を指していた。

 

「そろそろ、彼らが着く頃合いか。行こう。」

 

そう言い、零は歩き出す。

 

瑞鶴

「彼らと言うと、この潜水艦群の艦長たちですか?」

 

瑞鶴が零の後に続きながら聞いてくる。

 

「ああ、ホワイトドルフィンから私がスカウトして来た。彼らなら私の期待に応えてくれるだろう。」

瑞鶴

「確か米海軍に幾度も撃沈判定を出させたと聞いていますが、本当なのでしょうか?」

「本当だとも。何度も記録映像を見たが、彼らの腕と連携術は確かなものだ。」

瑞鶴

「はぁ…」

 

2人は乾ドックを後にすると、造船所の建物内にある会議室へと入る。

 

「遅れましたかな?」

???

「いえ、我々も丁度着いた所です。」

 

会議室に入ると、ソファにホワイトドルフィンの制服を着た4名の男性隊員が座っていたが、零の姿を見ると立ち上がり敬礼をした。

そして零が返礼をして着席すると、4人も着席する。

 

「改めまして、日本海軍海軍中将の天崎零です。」

瑞鶴

「航空母艦瑞鶴艦長の瑞鶴です。」

海江田四郎

「海江田四郎です。」

深町洋介

「深町洋介です。」

前原一征

「前原一征です。」

速水洋平

「速水洋平です。」

 

各自が自己紹介を済ませると、零が鞄から資料が入った1つのファイルを4人の前に差し出す。

 

「今回、貴官等の配属に伴い新たに建造される潜水艦の大まかなスペックだ。内容は軍機であるため決して口外はしないように。」

 

深町が手に取り、ページを1枚捲ると4人はそのスペックに目の色を変えた。

 

深町

「なんだこのスペックは!?」

海江田

「これは…」

前原

「なんて規格外なんだ。」

速水

「ふむ…」

 

――――――――――

伊600型潜水艦(仮称)

全長:105.0m

全幅:9.8m

基準排水量:6.075㌧

吃水:8.9m

機関:ディーゼル+スターリング+電動機

武装:魚雷発射管:610mm×6門

      VLS:8セル

速力:15ノット(水上)

   25ノット(水中)

 

外観:たいげい型潜水艦を大きくしたような艦影

――――――――――

 

「それとここには記載していませんが、船体はチタン合金製の葉巻船体で軟性ゴム被膜の吸音タイルが船体をすっぽりと覆う様に取り付けてあります。」

深町

「凄い潜水艦を造ったもんだ。」

前原

「正しく、鋼鉄の鯨ですな。」

速水

「潜水艦としては規格外の大きさに加え、VLSも装備している。」

海江田

「米国の新型潜水艦を大きく上回る巨体にVLS。海戦の常識が大きく変化する艦となるでしょうな。」

 

現在存在する全ての潜水艦を上回る性能を持つこの艦に、各自は各々の反応を示す。

 

「ええ、横須賀の乾ドックで4隻同時に建造中で、現在1番艦を優先的に建造しているので来年の頭頃の竣工が予定されていますので竣工次第、交代で慣熟訓練を行っていただきたい。」

海江田

「分かりました。順番は此方で決めます。」

「それで構いません。では、私はそろそろ。」

 

零は机のファイルを鞄に戻すと立ち上がる。

 

「それでは、失礼。」

四人

「「「「(ビシッ…)」」」」(敬礼)

 

零は返礼して、そのまま部屋を退出する。

 




次回、第18話【事変発生】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

術式【適応】(作者:雨曝し)(原作:呪術廻戦)

▼ 禪院家に魔虚羅と同じ術式持ちが生まれる話。▼タグは随時追加


総合評価:1077/評価:7.06/連載:7話/更新日時:2026年04月09日(木) 13:14 小説情報

個性『スーパー戦隊』 うん。……ちょっと待て?????(作者:翠吏)(原作:僕のヒーローアカデミア)

 拝啓、特撮オタクの親友へ▼俺はどうやら「僕のヒーローアカデミア」という漫画の世界へ転生してしまったようです。それだけなら何んだ?と言うでしょう。個性が『スーパー戦隊』でした。俺頑張るよ。▼ ▼※掲示板あり。基本的に控えめ。▼初投稿です。▼なので誤字脱字、キャラ崩壊等があると思いますが、温かい目で見守ってください。


総合評価:523/評価:5.75/連載:19話/更新日時:2026年05月15日(金) 20:30 小説情報

百花繚乱のお狐様(作者:お狐コンコン)(原作:ブルーアーカイブ)

いつも通り仕事を終わらせて寝たと思ったらなんか赤ん坊になってる!?▼もしかして俺転生したの!?▼まさかのブルアカの世界に転生!?▼なんかモチーフも凄そうなやつだしなんか能力もある!?▼雰囲気でブルアカをやっていた主人公、玖尾リンドウがうろ覚えの原作なんてぶっ壊す!…いや少し変える程度で…そんなこんなでストーリーを変えてキヴォトスはどうなるのか!▼おや?何だか…


総合評価:2306/評価:7.78/連載:32話/更新日時:2026年05月17日(日) 11:46 小説情報

スタイリッシュ異能バトルの世界で俺だけTSして魔法少女としてエロゲの竿役と戦っている(作者:かませ犬S)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

気付いたら俺が大好きだった漫画『アビリティ・ストライク』の世界に転生していた。▼その漫画は所謂、能力もののバトルファンタジーで、主人公やヒロイン、魅力的な敵キャラたちの能力を駆使した時に戦闘シーンが魅力の作品だった。▼漫画の大ファンだった俺はこの世界が『アビリティ・ストライク』の世界であることに気付いた。▼好きだった漫画の世界に転生したなら、原作に介入してみ…


総合評価:4696/評価:8.74/連載:30話/更新日時:2026年05月23日(土) 07:04 小説情報

強い想いで魔法少女が生まれる世界に現れてしまったモンスターTS転生ロリ(作者:暁刀魚)(オリジナル現代/冒険・バトル)

安城コトは、強い意思が魔法少女を生む世界に生まれてしまったTSロリだ。▼赤ん坊の頃に前世の記憶があったせいで、相対的に普通の人間より強い意思を持っていたコトは、バカみたいな魔力の魔法少女になってしまった。▼しかも男が魔法少女になれないのに、前世は男。▼バグの塊みたいな存在になってしまったのである。▼これはそんなコトが、有史以来魔法少女と魔物が争い、疲弊した魔…


総合評価:13498/評価:8.75/連載:29話/更新日時:2026年03月19日(木) 18:05 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>