ビビるくらい男尊女卑の世界で俺がハーレム築き上げるまでの物語   作:rikka

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あの、感想くださる方々なんですが……

ガ ッ ト 住 民 多 す ぎ な い ?(震え声)


006:まずは食料たっぷり持たせてトレーニングダミーを殴らせるのです

「それじゃあ、俺達の出会いと! その結果の予想外の稼ぎに!」

 

――乾杯!!!!!!

 

 ブリスターヒルを出て数日。

 スタックに立ち寄り補給をしてから、俺は当初の予定通りハブへと向かった。

 

 道中はぐれボーンドッグに追いかけられたりしたが、どうにかたどり着いたハブでは――目当ての人材は見つからなかった。

 女の子がいなかったのだ。

 いや、女性はいたけどすでに家庭を持っていたり、生きる術を決めていたりで雇える人材がいなかった。

 

 今、まさに乾杯している赤毛の美人さんがそうだった。

 彼女の名はムゥ。

 ここらを縄張りにしている傭兵団の団長である。

 

 出来れば仲間になってほしくて――ワンチャン抱きたくて声をかけたが、すでに一団を率いている彼女は首を縦には振ってくれなかった。

 

 代わりに彼女は、気になっていたシェク王国領内の町や、それを更に越えた場所までの護衛を提案してくれたのだ。

 当然金はかかった――というかいわば営業に引っかかった形だけどそれはいい。

 

 こちらもハブで購入したクロスボウの練習がしたかったので、道中前衛を務めてくれる人間がいて助かった。

 

 道中で出くわしたボーンドッグやヤギを倒して、その毛皮や肉を回収しながら南へ、南へ。

 

 そうしてシェク王国のスクインという町――ムゥたちはともかく明らかな飛び道具を持っている自分はえらく絡まれたが、そこで入手した毛皮や肉を売り払って更に南へ。

 

 そうして俺達は、危険だと言われている沼地との境目にあるウェイステーションにて、これまでの稼ぎを使って宴会を開いていた。

 

「マスター、酒を頼むよ。皆で飲むだろうから樽でくれ。代金はこの通り」

「あぁ、毎度。今持っていくよ」

 

 ウェイステーションとは、アチコチに点在する冒険者向けの拠点だ。

 

 テックハンターという、各地の文明の残り――どうも宇宙船っぽい物の残骸が見えるため、過去にはすんごいSF的な戦争なりなんなりがあったんだろうが、そういう過去の遺物を求める冒険者たちが、仲間も含めた冒険者やトレーダー、旅行者のために宿を開いて防壁で囲っているのだ。

 

「しかし、ホーリーネーションの男は兵士やパラディン以外は貧相な奴ばかりだと思っていたけど、アンタはえらく鍛えているね」

「毎日採掘作業をしているからな。……女を雇い始めてから、作業はともかく運搬は彼女達が率先してやってくれるからちょっとアレだけど」

 

 本当にやってくれるからなぁ。

 特にアイス。

 抱いた時に見えてしまったのだが、所々に傷の痕があった。

 あるいはスタックにいた頃、酷い男の下にいたのかもしれんな。

 

「そちらもさすが歴戦の傭兵だ。ボーンドッグの群れ相手に一歩も引かずに立ち向かう姿は本当に頼もしかったよ」

「まったく、アタシらの討ち漏らしに襲われて足を怪我したってのに……」

「数が数だったんだ。命があるのは立派に貴女達の功績さ」

 

 ちくしょう、本当に永久指名できないかなこの傭兵団。

 男が混ざっているけど女の子が多くて悪くない。

 

 なんならスポンサーになる勢いで囲い込みたいが……。

 やっぱり金稼ぎに関して採掘以外の手段を考える必要があるな。

 

「……女のアタシに値切りどころか文句もなしに契約金を即前払いした時点で、ホーリーネーションの男っぽくはないと思っていたが(まさ)しくだな」

「自覚はしている。ブリスターヒルでも変わり者で通っているさ」

「ハハ、それならアンタの下にいる女は比較的マシな暮らしが出来てそうだが……」

 

 ムゥはグロッグという酒を楽しみながら、少し心配そうに顔をしかめる。

 

「逆に大丈夫かい? アンタが出ている間、アンタの女は」

「ん、ああ。……連れていくにはちょっと不安な子がいたし、かといって体力面で信頼できる(イヌ)に一人でハブに行ってこいとは言いづらくてな」

「あぁ、まぁ……シノビ盗賊団――故買屋のおかげでハブは比較的落ち着いているけど、ホーリーネーション民と知るや襲い掛かるヤツもいるし、奴隷商人だって来るからねぇ」

「俺がハブに着いた時は、ちょうど君達が倒した野盗を奴隷として回収していく所だったな」

 

 せめて今いる三人でリバーラプター辺りに軽く勝てるようになってからだな。

 そこまで強くなれば、多少は安心して遠征を任せられる。

 それまではホーリーネーション領内でお使いを頼むくらいか。

 

「まぁ、一人だけじゃなくて三人囲ってるし」

「……その歳でもうかい。好きだねぇ」

「男だからな。そこはホーリーネーションさ」

 

 俺もグロッグを飲んで酔いを深める。

 旨い。恐らく交易商が卸したヤツだな。

 

「それに多分厄介事が起こっても多分大丈夫」

「おやおや、その顔は――」

 

 ムゥがドライミートをナイフで薄く切って、そのままパンの上に乗せて齧る。

 ……美味いか? それ?

 

「なにか保険をかけているね?」

「当然」

 

 俺が囲った俺の女やぞ。

 

 

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 

 肥沃な土地にはよく作物が生り、それに応じて獣が集まる。

 これの排除はホーリーネーション警備隊の重要な仕事の一つであり、特に作物を食い荒らす河蜥蜴(リバーラプター)の討伐はホーリーネーション領内では日常茶飯事であった。

 

 その警備隊の一つ。

 およそ二十名で構成された警備隊の後ろに、三人の女が武器を手にして付いてきている。

 

 サーベルを手にしているのが三人のまとめ役となっているイヌ。

 残るアイスとスウィフは小さい刀を持って周囲を警戒している。

 

 三人とも口を開かない。

 女から男に声をかける事はタブーなのだ。

 

「……オクランの姉妹たちよ、恐らくは気がかりな事があるだろう。私に問う事を許す」

 

 その時、先頭を征くパラディンがそう口にした。

 その言葉にもっとも新入りのスウィフはわずかに緊張する。

 男に声をかけるというのは、この国の女にとって一瞬で人生を踏み外しかねない行為なのだ。

 

「……感謝いたします、兄弟。では、御言葉に甘えて――」

 

 だが問う事を許された以上、無言である事は許されない。

 三人の中で前に立っているイヌが代表して尋ねる。

 

「なぜ我らの主人、ズゥ様不在の時にこのような労働を課せられたのでしょうか」

「……しばらく前から、お前達が怠け続けナルコの闇に捕らわれ始めているという()(ぶみ)が多数送られていたのだ」

 

 アイスが、思わず出そうになった舌打ちを必死に止める。

 

「……やはり密告ですか」

「安心せよ、姉妹。少なくとも私はお前達がナルコの闇に堕ちたとは思っておらん」

 

 パラディンは前を向いたまま、だがハッキリと断言する。

 

「確かに他の姉妹に比べて良い暮らしを送っているが、それはお前達の労働に見合う対価である」

「……あ、ありがとうございます」

「うむ。日々鉱石をかき集め、それを武器・防具の店まで運んで卸している事は警備に出る者達には周知の事実だ」

 

 パラディンの言葉に後ろに続く兵士や召使い達が頷き、

 

「ああ、ズゥやお前達のおかげで、武器の更新が少し早くなった」

「リバースでの作業は石切りが主だからな。鉄鉱石を掘ってくれるのは本当に助かっているんだ」

 

 と肯定する。

 珍しく好意的な男の言葉に、アイスやスウィフは少々戸惑ってしまう。

 

「ただ、教会の者達は多数の声を無視できなくなったのだ」

「……昨夜の審問官様はそういう」

「あれはまた違う。アレは女に対価など不要という……少々過激な信仰を持つ者だ」

 

 パラディンから零された愚痴に近い情報に、イヌは眉を顰める。

 

「旦那様の我らへの扱いが不満であったと」

「うむ。そこに()(ぶみ)とはいえ闇に関する報告が多数出ればな」

「もしや……教会に敵視されていたのは我らではなく、旦那様なのですか?」

「……多くはない。聖オクランの輝きに誓って断言する。ズゥはまごうごとなく敬虔なオクランの信徒である。だが……そういう見方をする者もいるのだ」

 

 心無しか、先頭を歩き続けるパラディンもうんざりしたような口調になっている。

 いや、実際そうなのだろう。

 その場にいる者達に聞こえる程の深いため息を吐く。

 

「とはいえ、今日の警備でそれは覆されるだろう。お前達が真にナルコの闇に捕らわれていたのであれば、武器を持って我らの行進に遅れず付いてくるなど不可能だ。……と、教会には報告しておく」

 

 まるで教会から庇う、と言っているようなパラディンの言葉に、イヌだけではなくアイスやスウゥフも目をパチクリさせる。

 

「今日集めたのは、お前達の主人と繋がりがある者達ばかりでな」

 

 それまで獣の姿を必死に探していたアイス達が改めて男達の顔を見る。

 後ろ姿だったのでピンと来ていなかったのだが、よく見るとバーで自分達の旦那が時折奢っていた男達であった。

 

「自分がいない間にお前達になにかあれば、その時は頼むと頼まれていたのだ」

「……旦那様が……」

「お前達は良い主人を持った。くれぐれも、その心に背く事がないように」

 

 イヌはかろうじて「はい」と返事が出来たが、他の二人はただ頷くだけだった。

 

 不満があるのではない。

 

 そこまで大事にされている事が、信じられないのだ。

 

 この国に生まれて、守られた事など一度もなかった。

 

―― グゲェェェェェェ……

 

 幸か不幸か、その時やや離れた所から獣の鳴き声が聞こえてきた。

 河蜥蜴(リバーラプター)

 この警備隊にいる以上、この声は開戦の合図であった。

 

「全員武器を抜け! 姉妹たちもだ。だがお前達は無茶をするなよ」

 

 イヌがサーベルを、アイスとスウィフが刀を抜く。

 ろくすっぽ振った事のない、錆だらけで赤くなっている、頼りない武器を。

 

―― 最終的には護衛役も兼ねて色々と覚えてほしいが……。

 

 イヌはふと、自分を雇った時の主人の言葉を思い出す。

 思い出し、サーベルを握る手に力が入る。

 

 強くならなくてはいけない。

 その気持ちが膨れ上がる。

 

 パラディンの敵意に気付いた河蜥蜴(リバーラプター)の群れがこちらへと殺到してくる。

 それに対して、兵士達が殺到して武器で殴りかかる。

 

「っ、来た! イヌ、二匹こっちに来てる!」

「なんとか一体は押さえる! もう一体を二人がかりで」

 

 女に生まれたのであればまず経験するハズの無かった『攻撃』と『防御』という行動の経験を積むため。

 

 ここにズゥに仕える女の、最初の戦闘が始まった。




なぜ俺はトレーニングダミーを作らずノータイムで殴らせにいったのか()

どうも、最近になって初めてビークシングの卵の旨み(金策的な意味)に気付いた物です
(プレイ時間800時間にして)
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