紅魔館でメイドやってます   作:硴里りま

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スアの強さ

sua side

亘理スア 某日。

季節はアサガオの咲く時。

幻想郷から出された私はとある館で門番を務めている。

隣に控える先輩は静かに目を閉じ、気を練っている。

私は常に前を見据え、片手で鞘を握っている。

こんな雨の日でも訪ねてくる者はいる。

今もなお、目の前に。

 

 

「誰だ」

 

そう問うても答えることはなく、門を潜ろうとした。

潜るのを阻止すると、相手は立ち止まった。

先輩は目を瞑ったままだった。

 

「お前に名乗る名などない」

 

相手はそう答えた。

瞬間。

 

ゴスッッ

 

「勝手に入るなど、言語道断ですが」

 

先輩が予備動作も無しに相手を突き飛ばした。

相手はそれでも此方に向かってくる。

目的は何だろうか。

コイツはきっと話が通じない相手だ。

どう対応しようか。

 

幻想郷ならではの…弾幕ごっこで対応してやる」

ダンマクゴッコ…?

 

弾幕ごっこを知らなさそうな先輩をスルーして、弾幕を相手に撃っていく。

 

「居合」

 

ゴウッッ

 

得意な剣術を駆使して相手に攻撃していく。

 

「!?」

 

相手の鮮血が散る。

何が起きたかわからなかったらしい。

相手も少し反撃しようとナイフを構え、此方に走ってきた。

そんな私の周りには無数の弾幕があった。

たまにナイフで弾幕を弾くという行動をしていたが、処理が間に合わなかったらしく、すぐに当たった。

 

「ルールなしの弾幕は面白くない、が、楽しかったよ」

 

数分後、決着がついた。

相手は攻撃することなく、避けるだけだった。

この敵の残骸をみんなに見せに行こう。

 

「え?え?…スアさん…?え??」

 

servant side

 

ゴウッッ

 

「へぶっ」

 

何処からか強風が吹き、自身の長髪が顔に張り付いた。

ここ、屋内だよね?

すごい風が吹いたんですけど。

 

「ねぇメイド長、ここ屋内よね?」

「そのはずです」

 

同じことを疑問に思ったらしく、偶然にも隣に座っていたお嬢様から質問が投げかけられた。

にしても、ここまで吹く風ってなんだ?

門が壊れるよこれじゃあ。

 

「レミリア様」

 

あれ、うちに『レミリア様』なんて呼び方する人いたっけな。

 

「敵を殺りました」

 

すごいな…え、敵を殺った!?

 

「や、やった?え?敵を?門番…え?」

 

そこにいたのは敵を雑に担ぐスアが。

わからん。殺せるのはよく分からん。

てか笑顔?笑顔で敵の残骸を…わからんぞ??

そしてその残骸を下ろして、腕を持ち…。

 

「…モグ」

「「スア!?!?!?」」

 

食ったよ!?人間食ってたよね今!?汚い!*1

 

「?…美味しいですよ?」

 

違うそうじゃないっ!

 

「そう、美味しいの?」

「お嬢様…?」

 

瞬間、お嬢様が人間の反対側の腕を噛もうと…!?

 

「お嬢様ダメです!!」

 

私の腕でカバーすると私が噛まれた。

何かが触れる感覚がした。

吸血行為だ。

その時、私の本を隠すことしかできない翼の何かが変化した。

どうでもいいけど。

 

「い、いたっ…」

「…貴方の血って美味しいのね」

 

吸血行為が終わったらしいお嬢様は私に向き直り、そんなことを呟いた。

それと同時にスアは骨以外を綺麗に食い尽くした。

 

「美味しかった」

 

そこにオルがやってきて、宇宙を理解した瞬間みたいな表情になっていた。

 

「な、何してるんです?」

「…2人のお食事を、見守ってる」

 

そう言うとさらに意味の分からないと言ったような表情になった。

頭が取れそうなくらいに首を傾けていた。

 

「今日から貴方は完全に私の眷属ね」

 

なにも気にしていないらしいお嬢様はドヤ顔で私のことを眷属と言った。

こんなことで眷属になってしまった。

これで良いのだろうか。

 

「そうだ、眷属になっちゃったんだし、ついでに名前でもつけましょうか」

「へ、あ、イインデスカ」

 

今なら本気で馬鹿になれそうだ。

本当に展開についていけない。

訳がわからなすぎる。

数秒後、出た名前がコレだった。

 

「優希、今日から貴方は優希よ」

「優希…」

 

何気にしっくりくる名前だった。

 

「じゃあ今日からは優希様と呼びますね!」

「様!?」

 

 

転生4ヶ月と15日 天気曇りのち雨

昨日門番として雇われたスアだったが、初日から敵を殺っていた。

その敵を私たちに見せたのち、食べてしまった。

後から聞けばスアは人喰い妖怪らしく、最低でも月一で食べないと死ぬらしい。

あ、そうそう。

私お嬢様に血を吸われたおかげで名前つけられたんだよね。

その名前が優希で、なんというか結構しっくりくる名前だった。

あと、本当に関係ないけど私の血って美味しいらしい。

血がうまいのは否定しないな

 

追記

え、吸ったことあるの?

*1
『落ち着け』




豆知識
最近メイド長はみんなに合う武器をこっそり探している

どの変化が気になる?

  • 紫うにちゃんの変化
  • なんたら録の変化
  • 地下室の変化
  • 優希の変化
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