紅魔館でメイドやってます   作:硴里りま

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分岐点

私は紅魔館に住み込みで働くことになった。

それっぽい服装で、メイドをやっている。

 

 

「そういえば貴方の名前聞いてなかったけれど、なんていうの?」

「えっと…分かりません」

 

レミリアスカーレット様、年齢は7歳。なのにめちゃくちゃしっかりしてる。

 

「そう…まぁいまは1人しかいないし、メイドとでも呼ばせてもらうわね」

「分かりました」

 

今紅魔館にいる人は「エヴァネス・スカーレット((レミリアの父、当主))」、「ウィータ・スカーレット((レミリアの母))」、「レミリア・スカーレット」そして私だ。

その中、世話役のような人は私のみだそう。

紅魔館に住み込みで働いて1日、やることをまとめてみた。

 

「掃除料理洗濯見回り警備点検書類せいr(略)」

 

…と、このように、1日でやることなのに、1日で終わりそうにない。

今してるのはこのだだっ広い紅魔館の掃除だ。

既に掃除を始めて2時間が経過している。

掃除に2時間とかかけてたら他の仕事はどうなることやら。

終わらない掃除に腹を立て、動きを早めた。

 

「お嬢様、この教材は片付けてもよろしいものでしょうか」

「いいわよ」

 

怒涛の勢いでここまで来たから気付かなかったけどここ、東方projectの世界だったらしい。

よくよく考えてみればレミリアスカーレットって名前を聞いたら分かるはずなのに。

 

「失礼しました」

 

お嬢様の部屋を片付け、そっと部屋を出た。

次は当主様の部屋の片付けだ。

 

「当主様、入ってもよろしいでしょうか」

 

当主様の部屋のドアをノックし、質問を投げかける。

 

「入れ」

「失礼します」

「要件は」

「お部屋の掃除をしてもよろしいでしょうか」

「嗚呼」

 

当主様は少し怖い。

なんというか、威圧感があるのだ。

 

「掃除が終われば早々に出て行け」

「はい」

 

5分と掃除に時間をかけず、当主様の部屋を出ようとした。

 

 

出ようとはした。

 

コツッ

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、私の足に何かが当たった。

 

 

「…(なんだこの本)」

 

この本が何か気になる。

ちょっと借りるだけだから…。

当主様にはバレないように、こっそりと、自身の翼を上手く利用して本を拾った。

 

「…失礼しました」

 

雰囲気的に私は嫌われているみたいだ。

そんな当主様の部屋からこの本を持ち出したなんて知られたらどうなるか…まぁ、いいか。

 

翼にそっと本を隠して、ウィータ様の元へ向かった。

 

 

「入ってもよろしいでしょうか」

 

当主様の時同様ドアをノックし、許可を取る。

 

「どうぞ」

「失礼します」

 

ぺこりとお辞儀をして部屋に入った。

 

「紅魔館はどう?」

「私には勿体無い場所だと思っています」

 

お部屋の整理を進めながら、投げかけられた質問にのみ答える。

私の返答に少し寂しそうな顔をしてウィータ様は「遠慮しなくてもいいのよ」と言ってくださった。

本音なので何も言えないのだが。

 

「ありがとうございます。お掃除終わりました、何かあればお呼びください。」

 

そう言って踵を返すと、私の羽から先ほど拾った本が落ちた。

 

「その本はなに?」

「…先ほど亭主様の部屋で拾いました、中身は見ていません」

「そう…」

 

 

そう言うとウィータ様は私の拾った本を取り上げた。

そして、ページをめくろうとした。

 

「っ、固いわね…ッこの本…」

 

ウィータ様は全力で本を開けようとしていたが、開かなかった。

 

「?」

 

そっとウィータ様の持つ本に手を添えると、すぐに開いた。

 

「きゃっ!?」

「!?すっ、すみませんウィータ様!!」

 

私の添えた手が原因でこけそうになったウィータ様を自身の翼で抱える。

 

「なるほどね…その本は貴方が持っておくべきものみたいね」

「そ、そうなんですか…」

 

ウィータ様はその本を私に返した。

大切にしなさい、という命令付きで。

 

ざっと見た感じ、ページ数は365、大きさはA5用紙サイズだと思う。

365、ということで、その本を日記として使うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

『主人公』の記録

 

転生2日目 天気曇り

今日から紅魔館ではたらくことになった。

飽き性な私にこの日記が続くのかは分からないけれど、書くだけ書くことにした。

慣れていない上に今までここにメイドがいなかったということもあって1日目が一番忙しいんじゃないかと錯覚するほどだった。

何事もなく終わって本当に良かった。

 

 

 

「…うん、私に日記なんて向いてないね!」

 

そういってドヤ顔をしてみせた。

 

だが、その日記には

 

 

『追記¿ 彼女には能力がある。それを是非予想していて欲しい。』

 

 

と、書き出されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それを書いたのは主人公ではなかった。

 

 

 

 

誰が書いたのかは不明だ




さて、私にもどうするべきか分からない展開になってしまいました。
これ伝わってるんですかね…
ツタワッテタライイナ!()
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