教育の仕方に慣れて案外早く作法も魔法も身に付きつつあるお嬢様。
私も教えるにつれ、少しずつだが苦手だった魔法が扱えるようになっていった。
魔術とは違って感覚でやるのがすごいと思った。
「休憩に本読んできても良い?」
「いいですよ、頑張ってますもんね」
そう言うと嬉しそうに図書館の方へ一目散に向かっていった。
ここから1時間かそこらは休憩になるだろう。
私も休憩できそうだ。
「優希様うにの総括手伝ってくださいぃ…」
「…はぁ、仕方ないわね」
休憩はなしか…。
「コン、緑軍のみんなに伝えて、食器洗いお願い、出来るのなら厨房周辺の掃除もしてくれると助かる」
「みー」
「ソル、次はこの場所に盗聴器やカメラ等が仕掛けられていないことを確認しておいて」
「…みぃー」
私が言うとすぐに言うことを聞くが、リタだとあまり聞いてくれない様子。
これは大変だ。
この色分けされた軍団だが、リーダーを改めた方がいいのかもしれない。
そうして何度も指示して、リタの話を聞いてくれるように工夫をして仕事をこなした。
「優希様ありがとうございます!お陰で早く終わりました」
「いえ、頑張ってね」
「はい!」
今度こそ休憩…。
「メイド長お掃除が終わりません!ってパチュリー様が!」
「分かった、今行く」
私の休憩時間は何処へ。
なんて考えながら図書館へと歩を進めた。
「ようやく来たわね、優希」
「ご用件は」
「ちょっと本を片付けるのを手伝って欲しくて…」
そう言って指差したパチュリー様。
その先には大量の本がお嬢様の周りに積み上がる様子。
「どうしてこう…んんん」
私がそんな呟きを漏らした後、本を読み終えそうなお嬢様が本棚のところまで読みながら飛んでいった。
と思ったら本を取って、また戻ってきた。
本の山に読み終えた本をおいて、今とってきた本を読み始めた。
これは片付けても片付けても終わらない奴だ。
「じゃあ、片付けていきますね…」
そんなそんなでお嬢様が散らかした本をすぐに片付けて、次の本を待っていると、お嬢様は本をぱたりと閉じて私に向き直った。
「まだ学校行っちゃダメ?」
「そうですね、まだ、もう少し待っていてください」
お嬢様は悲しそうな顔をして、「そっか」と一言発して、本を自分で片付けてに行った。
「優希〜この魔導書の解読手伝って〜」
「はぁ、仕方ないね、いいよ」
今日の最後の手伝いはこあの魔導書解読、だった。
転生3年6ヶ月3日 天気晴れ
今日はお嬢様に槍の扱い方を少し覚えなおさせた。
別の武器でもいいような気もするが、なんとなくお嬢様は槍を持っているイメージしかないので、こっちの方がいいと我ながら思う。
転生3年6ヶ月4日 天気曇り
今日はお嬢様にエネルギー属性の魔法を教えた。
そろそろグングニル使ったりしないかなぁ…なんて幻想を抱きながら教えてだけど、まだ使ってくれたりはしないみたいだ。
まぁ教えたばっかりだし当たり前なのだけどね。
豆知識『キャラ別優希の呼び方』
レミリア→優希
オル→メイド長
パチュリー→優希
美鈴→メイド長
スア→優希様
うに→「みぃ」
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