カラと名乗らせた男性は門番を請け合い、案外しっかり仕事をこなしてくれている。チャラいので必然的に人が来ない。毎回毎回、同じセリフで美鈴よりも素早く敵を撃退している。
「ねぇねぇお茶しない?」
「…カラ、そろそろそのセリフ辞めません?」
こればかりはげんなりしながらカラに視線を送る美鈴に同意、そして同情。なんせチャラ…恐ろしいので。
…でもまぁ、カラに任せておけばきっと紅魔館は安全だろう。なんせチャラいんだから(?)
でも、ずっと起きて見張るのは不可能。必ずカラも居眠りする時間があるだろう。ならどうするか、交代性しかないだろう。多分。
「美鈴、カラ、提案があるのだけど」
早速提案をしに門まで来たわけだが、案の定2人とも寝ていた。まぁそんなことだろうと思った。なんせ昨日の深夜はチャラい上にテンションが異様に高くなった状態のカラ、それをにこにこで対応していた美鈴。2人とも普段しないテンションの上がり方で変に疲れていただろうし。
「2人とも、起きて」
疲れていることも考慮して比較的静かに
「きゃんっ!」
「うおぉっ!?」
犬みたいな美鈴、初めてやられることに驚くカラ。
「提案が、あるんだけど」
「はいなんでしょう!!」
「なんの提案だ?」
地味に怯えてる2人を無視して、きっと2人にとっては都合のいい提案を持ち込んだ。
「門番、交代制にしたらどう?」
「交代制!?最高ですか!?沢山寝れますね!!!」
「まじか!それならいつでも女の子を誘えるってわけだ!!」
美鈴もカラも嬉しそうにしてくれた。けど嬉しい理由が不純だ。
「サボらないことが条件よ」
勿論、サボられては困るので釘を刺しておく。
「「も、勿論であります!!」」
どこの人だよ、なんて言葉は言わないことにした。
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門番が交代制になってから2週間後の夜のことだった。
私はお嬢様に呼ばれて暫く家を空けることを唐突に伝えられた。
「急ですね、何か大切な用事でも?」
「引越し先を探しながら、あの学園にでも通おうかと思っているのよ」
「なるほど、引越し先ですかを探しながら、ですか…分かりました、皆に伝えておきます」
「きっと暫く帰らないから、よろしくね」
「たまには戻って来てくれると嬉しいです」
「善処するわ」
お嬢様に日傘と気持ち程度のナイフをニ本手渡して、お見送りをした。何故か門から出なかったけど。
お嬢様が出かけたことは、明日伝えることにしよう。
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作者「さぁお嬢様が急に出かけてしまった!果たして思惑は!?」
優希「うぜぇ」
作者「ひでー」