「俺の財宝か?探せ!!欲しけりゃくれてやるぜ……探してみろ。この世の全てをそこに置いてきた」
海賊王ゴールドロジャーの死に際の言葉で海賊たちは
「強くならないとな……」
獣がうろつく無人島で紫色の衣服と緑色のズボンをはく、金髪の子供、シルバーズ・ネミットは刀を握り呟く。
「その活きだ。頑張りたまえ息子よ」
俺の独り言に答え応援する男シルバーズレイリー。
俺の父親で海賊王ゴールドロジャーの副船長で冥王と呼ばれた伝説の海賊だ。
「ああ!!俺は世界中を旅したい……父さんたちのように……だから……強くなるよ」
迫り来る狼を刀で一刀両断した。
次か……後ろを振り向くと大きな大蛇が俺を飲み込もうと大きく口を空けて近づく。
刀で斬りつけるが鱗が堅くダメージが無い。
「お前の望み通り食われてやる」
俺は大蛇の口の中に飲み込まれた。
「身体の中なら柔らかいだろう?……はぁぁぁl!」
中から勢いよく切り付けられた大蛇は絶命し、真っ二つになった大蛇の身体から脱出した。
「ふいー」
「上出来だ」
「ありがとうございました」
戦いが終わりほっと息を吐くと父さんが褒めてくれた。
「ああ。だが覇気が全然使えてないな。覇気を使うことが出来ればどんな敵にもダメージを与え、例え視覚で捕らえれなくても避ける事が出来る」
「そうは言ってもさ、そんな御伽話みたいな力、本当にあるの?」
「いいか。ネミット。大事なのは疑わない事。それが強さだ。よく見ておけ。覇気は大きく二種類に分けられる」
憧れである父さんの言葉だけどそんな夢の力なんて存在するのか。ジト目で見ていると父さんは笑いながら得物を探し、父さんの存在に気づいた巨大なゴリラが近づく。
「危ない!!」
「大丈夫。右、左、おっと次は空中からだ」
いつの間にか目隠しをしていた父さんに危険を知らせるが……すげえ。目をふさいで見えないはずなのにゴリラの一撃一撃を簡単に避けてる。
「これが見聞色の覇気。相手の気配をより強く感じる力。高めれば視界に入らない敵の位置、その数、次の瞬間に相手が何をしようとしているかを読み取れる」
「見聞色の覇気……」
「次に武装色の覇気。これは見えない鎧を纏うイメージを持て」
父さんがゴリラを殴るとボコッと凄い音が鳴り地面に倒れる。
「より堅い鎧は当然攻撃力にも転じる。この力の有効な点は悪魔の実の能力者に対して有効な事」
悪魔の実の能力者……世界には珍しい悪魔の実と呼ばれる実を食べ、悪魔の実の能力者になった人がいるらしい。海に嫌われてカナヅチになるがその分強力な能力が多い。
能力者は人知を超えた巨大な能力、
「悪魔の実……って事は無敵って言われてる自然系の能力者にも?」
「能力者の弱点を突く事を除けば武装色の覇気が唯一の対抗手段であるという事。ロギアの流動する身体も実態としてとらえる事ができる」
覇気……この先海に出た時に必ず必要になる。
「見聞色、武装色……この二種類が覇気だ。しかし世界にはごくまれにこんな覇気を扱える者がいる」
ゴリラは父さんの強さに恐怖して逃げ出すが父さんが睨み付けると……気絶した。
「これが相手を威圧する力……覇王色の覇気。この世で名を上げるような人物に秘めている事が多い。ただしこの覇王色だけはコントロールが出来ても鍛え上げる事はできない。これは使用者の気迫そのもの……本人の成長でのみ強化される」
これが冥王の……海賊王の右腕の力……すげえ……
「父さん!!覇気を俺に教えて!!」
「ふっ。やる気があるのは良いが、そろそろ帰らないとシャッキーの奴に怒られてしまうぞ」
頭を下げ教えを請う俺に苦笑いしながら横に首を振る。
そういえば何度か俺と父さんの様子を母さんが見に来に来てくれてたけど、家を出て二年経ったんだっけ……
「そうだね。帰ろうか」
俺と父さんは乗ってきた小舟で家があるシャボンディ諸島に帰る。
シャッキーSぼったくりBSR・・・
ここはシャボンディ諸島13番CR(グローブ)にある酒場、シャッキーSぼったくりBSR
「こんな金払える訳ねえ!!ぐはー!?」
「あら?なら着ている物全部置いてってもらうわよ」
店の値段に不満がある海賊が文句を言うが、店主の女性にボコボコにされて衣類や装備を剥ぎ取られていた。
「帰ってきたのね。お帰りなさい。ネミーちゃん。レイさん」
「うん!ただいま!母さん」
「ただいま。シャッキー」
さっきまで鬼のような表情をしていた女性は俺と父さんの姿に気づくとニコリと優しく笑う。
女性の名はシャクヤク。この酒場の店主で俺の母親。
「ネミーちゃん。大きくなったわね。それにたくましくなって」
「へへへ!そうかな」
「私から言わせれば、まだまだだ。覇気も使えんしな」
鼻をかき照れていたら父さんから駄目出しを受ける。
「そんなにふてくされない。可愛い顔が台無しよ。それにそれだけ貴方がレイさんに期待されてるって事よ」
「そうだね。……うん頑張るよ!!」
拳を握り気合いを入れているとドアが開く。
「すまない少しお邪魔させてもらう……レイリーさん?」
赤髪の男が酒場に入ってきて父さんの顔を見ると大きく目を開いていた。
ウタsideの話
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