冥王の息子   作:侍魂

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第13話 美人三姉妹との再会

「王下七武海、海賊女帝、ボア・ハンコック!?何でここに!?」

 

たしぎの驚いた声を聞くとスペード海賊団のメンバーたちが一斉に酒場の入り口に振り返る。

そこには王下七武海、ボア・ハンコックとその姉妹、ボア・サンダーソニアとボアマリーゴールドが酒場に入ってきたのであった。

 

「うるさい男たちじゃ……久しぶりじゃな。シャッキー」

 

「ひさしぶりね」

 

「ご無沙汰してるわ」

 

ハンコックは驚いている声のスペード海賊団、特に男たちを横目で見ると不愉快そうに眉を細めるが、すぐにキリッとした表情に変えてシャッキーに挨拶した。

ソニアとマリーも姉に続いて挨拶する。

 

「久しぶりね。貴方たちまた一段と綺麗になって!うふふ。元気そうでよかったわ」

 

シャッキーは久しぶりに三姉妹の元気な姿を見て嬉しそうに笑みを浮かべていた。

 

「シャッキー、そやつらは?」

 

「ネミーちゃんの仲間とネミーちゃんを追いかけるファンの海兵ちゃんよ」

 

「ファン!?ち、違います!!私はシルバーズの持ってる名刀を取り上げる為に追いかけてるだけです!!あのう……店主さんとシルバーズの関係は?」

 

ハンコックの質問にシャッキーはスペード海賊団の事とたしぎの事を教える。

たしぎはシャッキーの言葉を弁解しながらも自身が感じた疑問を問いかける。

 

「言ってなかったかしら?あの子の母親よ」

 

「……シルバーズ・ネミットの……お母様ですか!?」

 

親しいとは考えてはいたがまさか自分が追いかける人物の両親がシャボンディ諸島、ましてやこの酒場にいるとは誰も思いはしないだろう。

 

「ふふふ……そして妾はネミットの姉じゃ!!」

 

「見下しすぎて逆に見上げてる!?」

 

「ていうより!!冥王が父親で王下七武海の一人が姉!?どうなってんだあいつの家族は!?」

 

ハンコックの人を見下しながらも逆に見上げているポーズにツッコミながらも、冥王が父、王下七武海のハンコックが姉。、ネミットの驚くべき家族構成にスペード海賊団の仲間たちは絶叫しながら口をポカーンと開けていた。

更に付け加えると母は先々代アマゾン・リリー皇帝で九蛇の海賊団船長である。

 

「うふふ。義理だけどね」

 

「ふん。そんなの関係ないわ」

 

シャッキーの言葉にハンコックはふてぶてしく答えた。

 

「海兵の女、よもやネミットに恋をしてるのではないな?」

 

「うふふ。そうなの?私にも孫が出来るのかしらね?」

 

ハンコックは顔を怖めながらたしぎに詰め寄り、シャッキーは息子の恋人になるかも知れない相手を知り嬉しそうに微笑んだ。

 

「シルバーズに恋!?……孫!?違います!!何度も言いますが私と彼は敵同士です!!」

 

「何じゃ?妾の可愛い弟に不満があるのか!?」

 

必死に否定するたしぎ。そんなたしぎの態度に不満そうにするハンコック。

 

「不満……いえそれよりも……かっこいい//……違いますから!?私とシルバーズは海軍と海賊!!敵同士です!!」

 

頬をわずかに赤らめて必死に否定するたしぎ。

 

(絶対嘘だ)

 

そんな様子を見ていたハンコック以外の人物たちは……心の中でツッコミを入れる。

 

「愛しき弟に色目を使うではないわ!!」

 

「色目なんか使ってません!!」

 

否定するたしぎに絡むハンコック。

 

「姉様は相変わらずネミットに過保護ね」

 

「そうね。もしも結婚したらどうなるのかしら?」

 

「可愛い女海兵さんに美人な女の人に思われて、流石、私とレイさんの息子だけあるわね」

 

他の姉妹は過保護な姉に呆れながら将来の心配をして、シャッキーは息子を思う二人の様子を様子を見て嬉しそうにしていた。

 

「貴女たちネミーちゃんの仲間たちにご飯を持っていてくれるかしら?」

 

「分かったわ。マリー持っていきましょう」

 

「ええ。分かったわソニアお姉様」

 

シャッキーの頼みで二つ返事で頷いたソニアとマリーはスペード海賊団に食べ物を運ぶ。

 

「ありがとなぁ」

 

「ええ。貴女たちネミットの仲間よね?」

 

「ネミットとの旅を聞かしてくれるかしら?」

 

「ああ。分かったぜぃ。ただここにいる奴らは偉大なる航路に入ってからの仲間だから。偉大なる航路での事を話すぜぃ~」

 

スカルたちはソニアとマリーに自分たちの冒険を話していく。シャッキーもカウンター越しから聞き耳を立て自身の息子の活躍を聞く。

 

「お主ら!!妾にもちゃんと話さんか!!海軍の女!!お主も来い!!」

 

「私もですか!?」

 

ハンコックも会話に混ざり、たしぎはハンコックに引っ張られていった。

スペード海賊団とたしぎの口からスペード海賊団、特にネミットの活躍を話すのであった。

 

場所は変わり・・・1〜29GRにある無法地帯の何処か・・・

 

スカルから船の停泊させた場所を聞いた俺は父さんを俺たちの愛船、ピースオブスパディル号まで案内する。

 

「このピースオブスパディル号をコーティングしてほしいんだ」

 

「任せたまえ……見事な船だな」

 

俺の依頼を聞いた父さんはピースオブスパディル号を見ると褒めてくれた。父さんが船を褒めるのは珍しい。

理由はコーティング作業者として幾つもの船を見た事があるからだと思うけど、それよりもロジャーさんや父さんが乗っていた船、オーロジャクソン号に乗っていたからだ。

オーロジャクソン号は世界で唯一偉大なる航路を一周した最強の船と評価される。

そんな凄い船に乗っていた人から愛船を褒められるのは鼻が高いし、純粋に嬉しい。

 

「東の海のシープ島で船大工のガンテツから購入した」

 

「そうかどうりでな。シープ島は腕自慢の船大工が多いと有名な島と聞く。偉大なる航路でいうとウォータセブンのようにな。ちなみに私たちが乗っていたオーロジャクソン号はその島に住むトムが造ってくれたからな」

 

父さんは説明しながらも懐かしそうに話す。その後、俺と父さんはコーティング作業始めた。作業の手を動かしながら冒険の話をする。

 

「ロジャーさんが生まれた町、処刑された場所見てきたよ」

 

「ふふふ。ネミット、お前はどう感じた?」

 

「凄かった……」

 

目を閉じてローグタウンで見た処刑場を思い出す……ただ純粋に一言しか言えない……あの町でロジャーさんが生まれて、ラフテルでひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を見つけ、海賊王になった後処刑された。

そして死に際のひとことを言い放って今の大海賊時代が始まったんだ。

 

「そうか……私は処刑の日行かなかったが、今、名を上げている海賊は皆処刑を見届けたという。お前が知っているシャンクスもその内の一人だ」

 

「シャンクスさんも……」

 

父さんの言葉に昔出会った赤髪と呼ばれる男の姿を思い出す。

 

「手配書を見たぞ。ずいぶんと船長と共に暴れ回ってるようだな」

 

「ああ。みんなと色々な冒険をしてきた。王下七武海、ハナフダを船長が倒したよ」

 

「ふふふ。やるじゃないか……ネミット、私の予想だがお前の船長はロジャーの息子ではないか?」

 

俺やみんなを褒める。やっぱり父さんにはエースの父親が分かってたみたいだ。俺は無言で頷いた。

 

「やはりな。あいつの若い時にそっくりだ」

 

「やっぱり長年一緒にいた父さんには分かってたんだな……エースにはロジャーさんの事を言わないでほしいんだ……父さんやロジャーさんは俺にとっては憧れの人だけど、エースは嫌ってるみたいなんだ。多分……幼い頃から父親の悪名を聞いてきたからだと思う」

 

「……了解した。俺たちは好きに人生を生きていたが子供のお前たちは選べなかったからな。お前の言う通りあいつの名声だけではなく悪名も聞いたりぶつけられたりしたのだろう。嫌っても無理もないさ」

 

俺の言葉に何となく分かっていたのか頷く。

 

「そういえば。忘れていた。受け取りなさい」

 

父さんは何かをふっと思い出したのか紙切れを俺に渡す。

 

「ビブルカード……誰のビブルカード?」

 

新世界にのみ作り方が伝わる持ち主の居場所や生命力が分かる別名[命の紙]と呼ばれるビブルカードを渡される。

 

「シャンクスのビブルカードだ。お前が賞金首になったぐらいか、シャボンディ諸島に会いに来たぞ」

 

「シャンクスさんが俺に?」

 

「ああ。お前がまだシャボンディ諸島に帰って来てないことに残念がっていたよ。お前がこのシャボンディ諸島に辿り着いたらビブルカードを渡してほしいと頼まれたよ」

 

「そっか……ありがとう」

 

俺は受け取ると礼を言う。ちょうど俺もシャンクスさんに会おうと思っていた。記憶に微かに残る女の子の事を聞くために。

受け取ったビブルカードをポケットに大事にしまう。

 

「その後飲みながらシャンクスは自分の腕を無くした理由を嬉しそうに話していた」

 

シャンクスさんは新世界に君臨する四人の大海賊、四皇の一人。

それだけの実力を持つ人が腕を無くした事に世界中が絶叫していた。

俺も記事を見て驚いていた。そんな凄い人がどんな強敵と戦って失ったのか。

父さんはゆっくりと口を開いて説明する。

 

「ロジャーと同じ夢を語る子供に賭けてきたと。ロジャーがかぶっていた麦わら帽子を預けてきたようだ」

 

「子供の名前は?」

 

「モンキー・D・ルフィ」

 

「ルフィ!?」

 

俺はその名前に驚いた。まさかエースの義弟の名前が出るなんて夢にも思わなかったから。

 

「何だ。聞き覚えがあるのか?」

 

「あ、ああ。船長、エースの義弟だ」

 

「ほう。それは面白いな」

 

ロジャーさんと同じ夢を語る子供がいたなんてな。しかもエースの義弟だ。まるで運命かも知れない。

 

「ネミットの旦那!!二人に弁当持ってきやしたぜぃ」

 

「スカル。もう来たのか。ありがとう。そろそろ腹減ってきたから助かる」

 

「礼を言う。ふふふ。そろそろ休憩しよう。ネミット。お前に可愛いお客さんたちだ」

 

「シルバーズ!!きゃぁ!?」

 

たしぎが前に出ようとすると、黒髪の美女が抑えつける。後ろには緑色の髪の女と黄色髪の女。俺はこの三人を知っている。

昔一緒に暮らしていた。懐かしい姿を見て無意識に笑みが溢れる。

 

「久しぶり。ハンコック。ソニア。マリー。元気そうで良かった」

 

「久しぶりじゃな。お主こそ元気そうでなによりじゃ」

 

「久しぶりね!記事を見たわよ!!また強くなったんじゃない?」

 

「久しぶり。いつも姉様とソニア姉様と記事を見てるわ」

 

ハンコックたち三姉妹も笑みを浮かべながら話す。

 

「どうしてハンコックたちがシャボンディ諸島に?」

 

「偉大なる航路に入ったお主がそのうちコーティングをするために来ることは分かっておったわ。後は……ネミット……お主を我が九蛇の海賊団にスカウトするためじゃ」

 

「九蛇の海賊団に?前にも言ったけど女装はしないぞ」

 

九蛇の海賊団、船員は女ヶ島、アマゾン・リリーの戦士たちで全員が女性で構成されている。アマゾン・リリーは男子禁制が絶対の法則みたいで当然男の俺が入国することは出来ない。

 

「そんなものしなくともよいわ。妾を誰と心得る。九蛇の海賊団船長。そしてアマゾン・リリー皇帝であるぞ」

 

「姉様が皇帝であるのもあるけど、ネミットの強さもあるわよ。アマゾン・リリーは実力主義の国だからね」

 

「それと先々代の皇帝で九蛇の海賊団船長、シャッキーの子供なのもあるわ」

 

ハンコックの説明に付け出すソニアとマリー。俺はすぐに加入の話を返事をしようとする。

 

「ネミットさん!!海軍に入りませんか!!」

 

「えっ?」

 

「邪魔をするでないわ!!小娘が!!」

 

たしぎがハンコックの拘束から抜けだして俺を海軍に誘う。ハンコックは怒ってるがソニアとマリーに止められてる。

 

「俺が海軍に?」

 

「はい!ネミットさん。貴方は悪い人じゃないと思います。それは私だけじゃなくてイスカさんもみなさんも言ってます。貴方や火拳、スペード海賊団は冒険を楽しんでいて市民を襲う悪い海賊たちじゃないって」

 

勧誘する理由を説明してくれるたしぎ。俺は海賊で本来なら海軍に追われる立場だ。

そんな俺が……俺たちが海軍に誘われるってあり得ない。

スペード海賊団を何度も追いかけて俺たちの人格を知ってくれているたしぎだから誘ってくれる。

 

「そっか……ありがとう。誘ってもらえて嬉しいよ」

 

「では!?」

 

「ごめん。俺は海賊を辞めないよ。」

 

嬉しそうにするたしぎに俺は首を横に振り残酷にも拒絶した。

 

「何故ですか……?」

 

「俺の夢は海賊王の導き手だ。父さんがロジャーさんを支えたように……俺はエースを支える。それに世界中を自分の目で見てみたいんだ」

 

「分かりました……残念です……」

 

目に涙を溜め悲しそうにするたしぎを見て胸が痛むが、小さい頃からずっと夢を見てきた。鍛えてきた。その大切な夢は諦める事は出来ないし誰にも譲れない。

 

「ハンコックもせっかく仲間に誘ってくれたけどごめん」

 

「全くお主ぐらいじゃぞ。妾の誘いを断る無礼な者は」

 

俺が頭を下げるとハンコックはふてぶてしく憎まれ口を叩くけど許してくれてるみたいだ。

 

 

時はネミットが船から降りた頃……

仲間たちから離れた男は財布を忘れ騒ぎを起こしそうな船長を探している。

騒ぎの方を見ると強面の男たちが目当ての船長を追いかけていた。

 

 

 

 

番外編のアンケート

  • 1 ウタとのデート回
  • 2 赤髪海賊団加入
  • 3 1.2両方
  • 4 本編を進める
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