もしかしたらの未来のお話です。
世界は幾つも別れている……
ウタが玩具に変えられなかったら……
シャンクスが娘の将来のためにエレジアにウタを置いていかなかったら……
このお話は幾つもある可能性の未来の一つである
ネミットとウタが別れてから数年の月日が経つ……
成長したネミットはシャボンディ諸島から少し離れた島で一人特訓をしている。
ネミットが特訓する島に特徴的な竜の模様をした船首がある大きな赤い船が島に上陸した。
「本当にいいのか?お前をこの島に置いて行っても?」
「うん! 大丈夫だよ!! ありがとう! ここまで送ってくれて!! シャンクスたちは先にシャボンディ諸島に行ってて!!」
「了解した。レイリーさんから聞いた通りネミットもいるが気をつけてな。ウタ」
「うん!!じゃあ行ってくるね!!バイバイ!シャンクス!! みんな!!」
白いワンピースを着たウタは手を振ると島に上陸してネミットを探しに行く。
シャンクスたちはウタを見送るとシャボンディ諸島に向かっていく。
「ふう……」
呼吸を吐き座禅を組んで精神統一していた。
いつものように島で特訓をしてると突然視界が真っ暗になる。
俺の目を誰かが手で塞いだようだ。
「だーれだ?」
懐かしい声と気配……忘れる訳がない……目の前には昔別れた大切な友だちがいた。
「久しぶり。ウタ」
「うん! 久しぶりだね! ネミー!!」
俺が彼女の名前を呼ぶと、ウタはキラキラした可愛い笑みを浮かべながら抱きつき久しぶりの再会を喜んだ。
俺も成長して身長が伸びたけど、ウタも成長して身長が伸び、それだけじゃなくて色々と成長していた。
俺の視線に気づいたウタが両手で身体を押さえジト目で見ながら呟く……
「……ネミーの……エッチ//」
「えっ……ごめん//」
顔を赤らめたウタの言葉の意味に気づくと慌てて謝罪する。
「うん!男の子だからね!しょうがないよ! それに……ネミーだから許してあげる」
「えっ……ありがとう」
小声で後半は聞こえないが機嫌は直ってくれたようだ。気をつけないとな……
「久しぶりに会えて嬉しいよ。だけどどうしてここに?」
「うん私も嬉しい! 久しぶりにネミーに会いたくなってシャボンディ諸島までシャンクスに連れてきてもらったんだ!そしたらネミーのお母さんやお父さんにこの島で特訓してるって聞いてきたんだよ」
ウタは自身の理由を説明してくれた。
俺と会うためにシャボンディ諸島まで会いに来てくれて、酒場にいる父さんたちが俺のいる場所を教えてくれたみたいだ。
「……」
ウタは俺に何かを期待をしてるように見つめる。
何が言いたいかは分かる……俺も同じ事を考えてるから。
「ウタ……よかったら一緒に遊ばないか?」
「うん!!私もネミーと遊びたい!!」
俺が遊びに誘うとウタは嬉しそうにしていた。
「どうぞレディー」
「ありがとう!プリンス」
先に小舟に乗りキザな台詞を言いながらウタに手を差し出すと、ウタもお姫様のように上品に手を掴み小舟に乗り込む。
「へえーこの小舟でシャボンディ諸島から来てたんだね~」
「ああ」
「漕ぐ物はないの?」
「父さんとシャンクスさんから貰った悪魔の実を食べたからいらないよ」
「へえーシャンクスとレイリーさんから貰った悪魔の実を食べたんだ……って!?ネミーも悪魔の実の能力者になったの!?どんな能力なの!?」
「ウタはジェットコースター好きだったよな」
「うん!好きだよ!って話を逸らさないでよ!!」
「すぐに分かる」
ウタはジト目で訴える、すぐに答えを見せるために俺は右手を海に向ける。
そして海水を操作して操り波を起こす。
「俺はヒトヒトの実・幻獣種・モデル仙人を食べた、自然人間だ。だから自然を操れる……一気に行くぞ!!」
「うん!!凄い!凄いよ!ネミー!!」
ウタは後ろから俺に抱きつく。
大波に流されて小舟は一気に加速してシャボンディ諸島に向かっていく。
***
俺とウタがシャボンディ諸島に着くとショッピング街に来ていた。
ウタは気に入った服を試着していて試着室から出てくる。
「アルパカ?」
「うん!ビビットで元気でて可愛いTシャツだよね!!」
ウタが試着したTシャツは白いTシャツでオレンジ色の模様をしていてアルパカが描かれている。
正直ダサい……可愛いウタが着るから似合ってるけど。
「凄く似合ってるよ」
「あ、ありがとう//」
俺に褒められたウタは照れくさそうに礼を言う。
「おじさん、その服を買うよ」
「はい!まいど!」
俺の言葉に元気よく返事を返す店員のおじさん。
「買ってもらってもいいの?」
「ああ。ウタにその服を着てほしい」
「ありがとう!」
ウタは戸惑いながらも礼を言う。
「どうぞ。可愛い彼女さんにプレゼントかい?」
「え!?ネミーと私はそんな関係じゃ//」
「ああそうだよ」
「ネミー!?」
「行こう」
「う、うん//」
俺たちは手を繋ぎながら服屋を出て次の店に行く。
「美味しい!!」
目の前には大量のホイップがかかったパンケーキを美味しそうに食べているウタがいる。
服屋から出た俺たちはウタのリクエストでシャボンディ諸島で有名なパンケーキ専門店の店に食べに来た。
「凄く美味しいよ!ネミットも食べてみなよ!」
「ああ。……美味しい」
「だよね!こんな有名なお店があったなんて!すいません! おかわりください!!」
確かに美味いな。ウタはパンケーキのおかわりを頼んでいる。
シャボンディパーク・・・
食べ終わると俺たちは昔一緒に来た遊園地に遊びに来た。
「きゃぁ!?」
「うわぁぁぁ!?」
ジェットコースターに乗る俺たちの悲鳴が辺りに聞こえる。
「次はメリーゴーラウンドに乗ろうよ!!」
「俺は外で見てるから乗っておいで」
「ええ!!また~?駄目だよ!! ネミーも一緒に乗るよ!!」
外で待とうとする俺の手を掴むと引っ張っていく。仕方ないな……
「ネミーは私の後ろに乗って! ……ネミーどうしたの?」
ウタは俺の手を引き馬の側に来ると、返事が無いので顔を見つめる。
「きゃぁ!?」
「どうぞお姫様」
「あ、ありがとう//」
ウタをお姫さま抱っこで持ち上げて馬に一緒に乗る。
「ネミー……あのね……観覧車から降りたら……ネミーに大事な話があるんだ……」
「……ああ……分かった」
観覧車に乗る俺とウタ。さっきまで楽しく会話していたけど気まずい空気になり会話は途切れる。
「ネミー……あのね……」
地上に降り観覧車から出ると緊張した音色で話そうとするウタ……もしかしてウタも俺と同じ気持ちなのかな……ずっと秘めてた俺の気持ちと……
「海賊歌姫!! 探したぞ!!」
ウタが話そうとするとガラの悪い男たちが俺とウタを囲む……
「なに?アンタたち? 私、今大切な話をしてるんだけど……」
「ふふふ俺たちは海賊。海賊歌姫、赤髪の娘であるお前を捕らえ人質にして俺が四皇に登りつめるのだ!!」
「はぁーいるんだよね……誤解した人が……私を捕まえたからってシャンクスやみんなを倒せるわけないじゃん」
「やれお前たち!!」
「それに……」
いつでもウタを守ろうと刀に手をかけて構えると、ウタが歌うと自分を襲おうとしていた海賊たちの数名が眠りにつく。
「私はウタ。シャンクスの娘で……赤髪海賊団の音楽家だよ。アンタたち程度に負けるわけない」
強くなったのは俺だけじゃないみたいだな……別れた後……ウタも強くなるために頑張ったんだな……
「ふん。海賊歌姫。お前の能力の調べはしてある」
イヤホンをして歌を遮断している海賊たちは助かったようだな。
「はぁーだから私は赤髪海賊団の一員なの!アンタたち程度の海賊と一緒にしないで!」
海賊たちに向けて拳を構えるウタ。
「……ネミー……?」
「ウタ……強くなったな」
「うん……みんなに守ってもらうだけじゃなくて私もみんなを守れるように頑張ったんだ……それに……私もネミーを守りたいしね」
「ウタ……ありがとう……でも今度は俺の番だ……!!」
「ナイト気取りのガキ……海賊歌姫の前に貴様を殺してやる……」(……!?何だ今のは……てめえら!?)
俺が覇王色の覇気で威圧すると船長以外の船員たちは気絶する。
「今のは……シャンクスと同じ覇王色の覇気……昔私を助けてくれた……自分の力ににしたんだね……やっぱりかっこいいよ。ネミーは」
俺を褒めるウタの言葉に微笑みながら頷いた。
「貴様の仕業か!!ガキ!!何をしやがった!?」
「俺の覇王色を耐えるなんて流石だ。偉大なる航路前半を制覇しただけあるな。でも……お前はここで終わりだ。居合・死桜」
ウタの言葉を聞いた海賊の船長は船員たちが倒れた原因がネミットだと分かり、怒りをあらわにして襲いかかろうとするが、それよりも早くネミットが刀を鞘から引き抜いて切りつけた。
「ぐは!?」
「友だちを……大切な女の子を傷つけたお前を……俺は絶対に許さない」
切りつけられた船長は血を出して倒れる。
辺りには眠る船員、気絶して倒れる船員。血を出して倒れる船長の姿が残されているのであった。
***
海賊を撃破した俺とウタは場所を移動してベンチに座る。
時刻は夕暮れになりシャボン玉が空中に浮かび神秘的な雰囲気を生み出している。
「ネミー……あのね……」
伝えずらそうに口を開こうとするウタ。多分俺と同じ気持ちだと思う。
「ネミー……?」
「その先は俺に言わせてくれ」
「……うん」
ウタの口に人差し指を当てその先の言葉を止める。
「初めてあった日からずっと……好きでした!!俺と付き合ってください!!」
「……え……えぇぇぇぇ!?」
俺の告白に驚きの声を上げるウタ。……もしかして違ったのかな……
「えっと……ウタが言いたかったことは違うのか?」
「ち、違うよ//私が言いたいのは赤髪海賊団に入りなよ、だよ//」
「そうなのか//ごめん今のは忘れてくれ……!? っぷは……ウタ//」
俺はさっきの見当外れな告白を忘れてくれるように言うと、ウタの顔が近づき、唇と唇が近づく。ウタは離れると嬉しそうな表情をしながら涙を流す。
「嬉しい//私もずっと前から好きでした!!私を海賊から守ってくれた時から」
俺とウタはどちらともなく近ずき唇を近づけた。
「ウタ。これからもよろしく」
「こちらこそよろしく!!」
俺とウタはこの日恋人同士になる。
その後シャボンディパークから帰宅した俺たちは、酒場にいたシャンクスさんに許可をもらい赤髪海賊団に加入した。
余談だがウタと付き合っている事をウタの義父であるシャンクスさんに報告すると酒場で赤髪海賊団のみんなで宴をして大騒ぎで俺とウタを祝福してくれる。
母さんに揶揄われたのは言うまでもないな。
登場人物紹介
ウタ
赤髪海賊団の音楽家。海賊歌姫の異名を持つ。
シャンクスや赤髪海賊団のみんなと平和に航海を続けてる。
赤髪海賊団から戦闘の教えを受け、見聞色の覇気を習得する。
映画やアニメで可愛い服ばかり着ていたのでウタの私服のセンスが悪いと公式が言われてたみたいで驚きました。
番外編のアンケート
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1 ウタとのデート回
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2 赤髪海賊団加入
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3 1.2両方
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