「ふうー少しは覇気を使えるようになったかな」
ウタとシャンクスと別れてから数年が過ぎ、本格的に父さんから覇気を教わり、最近少しは覇気を使えるようになった。
今日は一人無人島で特訓している。
「あれって……おい!大丈夫か!!」
動物たちの気配じゃなく人の気配がしたので様子を見に行くとボロボロのイカダがあり、三人の少女が意識を失っていた。
緑色の髪の女の子と茶色の髪の女の子を必死に起こす。
「姉さま……?姉様!!」
「無事に……逃げ切れたのね!!」
意識を取り戻した女の子たちは泣きながら姉である黒髪の女の子に抱きつく。
「えっと……大丈夫か?」
「お、男!?」
「ひ、ひい」
俺に気づいた緑色の髪の女の子と茶色の髪の女の子は悲鳴を上げながら黒髪の女の子の背中に顔を隠した。
「男……男が妹たちに近づくな!!」
黒髪の女の子はナイフを取り出し俺に向ける。
「私たちはあの地獄に戻りたくない!!」
黒髪の女の子は震えながらも大切な妹たちを守ろうとナイフを突き刺す。
「大丈夫だ。お前たちを傷つけたりしない」
右手でナイフを受け止めるが、受け止めた手からは血が流れる。
「私たちがどれほどの仕打ちを男にされたか……お前たち男など信用出来るものか!!」
見聞色の覇気を習得したからなのか黒髪の女の子が男に対して激しい怒りや憎しみ抱いている恐怖事を感じる。でもそれよりも……
「辛かったんだよな?」
自分も悲しくなるほど……三人からとてつもない悲しみの声が聞こえていた……
「妾たちが受けた三年の苦しみをお前などに分かるものか!!」
「信じてほしい」
「ならば……妾の技を受け、お前が無事であったなら信用しよう。妾はメロメロの実を食べたメロメロ人間。妾たちに少しでも邪心があればお前は石化する」
「ああ。分かった……こい!」
「
!!」
黒髪の女の子は両手でハートの形を作り俺に向けてハート型のビーム放つ。
「お姉様……」
「この男の人……」
「そうじゃな」
黒髪の女の子たちの目の前には石化せず、無傷である俺がいた。
その無傷な俺の姿を見ると信用してくれた。
「お願いします。どうか私たちを助けてください」×3
「当たり前だ」
黒髪の女の子たちは俺に頭を下げ、俺は頷いた。
「男。お前は何という名じゃ?」
「俺?そういえば自己紹介してなかったな。俺はシルバーズ・ネミット」
「そうか。妾はボア・ハンコックじゃ。こっちが妹の」
「ボア・サンダーソニアよ。ソニアでいいわ」
「ボア・マリーゴールドよ。マリーでいいわよ」
「ああ。分かったよ。ハンコック、ソニア、マリー」
黒髪の女の子、長女のハンコックと緑色の髪の少女、次女のソニアと末っ子のマリー。
俺たちは初対面であったので自己紹介した。
「少し待っててもらってもいいか?」
「ああ。構わない」
俺は浜辺にいたハンコックたちを残して森の中に入っていく。
「ソニア、マリー。ネミットが戻るまで少し休もう」
「は、はいお姉様」×2
数分後・・・
「ごめん待たせたな」
「いやいい。妾たちもその間休ませてもらったからな。ネミット、何をしていたのじゃ?」
「ああ。猪を捕まえてきた。もう少しだけ待っててくれ」
能力を使い太陽の光を集め木を燃やし火をつける。
「ネミット、お主も能力者だったのじゃな」
「ああ。少し前に大切な女の子の父親からもらった悪魔の実を食べたんだ」
「通りで妾の美しさに惑わされない訳じゃ。お主には好意をよせる女がいたのじゃな」
「ウタに好意を寄せる?好きなのかは分からないけど、もう一度会いたいと思ってはいるかな」
話をながらも猪を刀で切り、持ってきていた鍋の中にペットボトルの水や肉を入れ、最後に調味料を入れる。スープを完成させた。
「姉様……」
「ああ」
「ごめん。不味かったか?」
「いやそうじゃない……温かくて美味しい」
「そっか……沢山作ったから食べてくれ」
三人はスープを口に入れると瞳からは涙が流れていた。味は普通だと思うけど……俺の問いかけに三人は首を横に振る。
「辛いなら答えなくていいけど。何があったんだ?」
「辛いがお主には話す……妾たちはネミットに助けてもらう……話すのは当然の礼儀じゃ」
俺の問いかけに体を震わせながら服を脱ぎ背中を見せてくれる。背中には竜の爪のような紋章……人間以下と言われる奴隷の証である天竜人の紋章が焼きつけられていた。
「妾たちは数年前に人攫いに攫われ……天竜人の奴隷にされていた……」
顔を両手で隠し震えながらも説明してくれる。
天竜人……800年前に<世界政府>という一大組織を作り上げた20人の王たちの末裔が天竜人。
世界の闇の部分であり長い年月が権力を暴走させてる。
しかもたちが悪いことに、天竜人を少しでも傷つけたら海軍の最高戦力<大将>が軍を率いてやってくると言われてる。
「嫌、嫌!!!!」
「姉様!!落ち着いて!!」
ソニアが過去に天竜人から受けた仕打ちを思い出して顔を抑えながらパニックになり、そんな姉をマリーが取り押さえる。
「ごめんな」
俺が睨みつけるとソニアは気絶した。
「数百万人に一人持つとされる人の上に立つ器。覇王色の覇気……すまない。妹が迷惑をかけたな」
「大丈夫だ。こっちこそごめん。思い出したくない過去を話させて」
互いに頭を下げる俺とハンコック。
「じゃあ帰るか」
「イカダ?こぐ物はないのか?」
「ああ。大丈夫。風が俺たちをシャボンディー諸島まで運んでってくれる」
小さなイカダだけでどうやって島までたどり着くか疑問を抱く二人にはすぐに答えが分かる。
二人は疑問を持ちながらもイカダに乗り、気絶しているソニアを抱きしめながら乗せる。
「しっかり掴まっててくれ」
「えっ?」
「じゃあ行くぞ!!」
「きゃ、きゃぁぁぁl!!!」
能力で風を操り、向かい風を追い風に変えると、風の力を受けたイカダは勢いよくスピードを上げながら進んでいく。
酒場……
酒場に着くと三人は疲れが出たのか母さんが用意した布団で眠る。
「ネミット。彼女たちは?……いや、聞くまでもないな……」
「ネミット。貴方が島にいる間、聖地マリージョアで事件が起きたのよ」
「まああの馬鹿共の自業自得だがな」
母さんは無感情に説明し、父さんは顔を苦くして吐き捨てる。
父さんと母さんからマリージョアで起きた出来事を聞いた。魚人の男、フィッシャータイガーが
それにしてもフィッシャータイガー……この世界には凄い人がいたんだな。
三人と出会い数ヶ月後・・・
一緒に住みながら酒場で働くハンコックたち。
酒場には数人の客がいてハンコックたちは母さんの手伝いで接客していた。
「どうぞ」
「ありがとう。上手いなここの酒と料理」
料理を運んできたソニアとマリーに礼を言うお客。
「貴様ら自分で持ってこぬか」
「すげえ!見下しすぎて逆に見上げてる!?でも可愛い!!」
「当然じゃ妾は世界で一番美しい。そんな妾は何をしても許される」
ソニアとマリーは普通に接客をするが、ハンコックは客を見下しすぎて、相手を見下すどころか、上を見上げる格好になっていた。
見下されている客はハンコックの美しさからか目をハートにしていた。
「どうぞ」
「ねえーキミ〜お姉さんと飲まない?」
酒を運ぶと女の海賊が飲みながら絡んでくる。
「貴様!!妾の可愛い弟に絡むでないわ!!」
ハンコックは俺を守るために女の海賊を石に変える。
「大丈夫か!?ネミット!?怪我はないか!?
「大丈夫だよ。ありがとう」
俺の安否を確認すると笑みを浮かべる。
「姉様はネミットに過保護するわ。私たちよりネミットは強いんだから大丈夫なのに」
「命の恩人だから仕方ないわよ。それに可愛いのは確かだしね」
ソニアとマリーは小声で話しながら呆れていた。
すると扉が開き知り合いである小柄なおばあちゃん、ニョン婆がやってくる。
「シャッキー」
「あら?ニョン婆じゃない」
「ニョン婆久しぶり!」
「ネミット!久しぶりじゃな。大きくなって……ゴホッン。お主の頼みでアマゾン・リリーの皇帝と話をつけてきたぞ」
「ありがとう。ハンコックちゃん、ソニアちゃん、マリーちゃん。貴方たち帰れるようになったわよ」
港・・・
ニョン婆のお陰でハンコックたちは国に帰れる事になり。港に見送りに来た俺たち。
「嫌じゃ!妾はここを離れとうない!」
「ハンコック……泣くなよ」
ハンコックたちから聞いたけど。三人が住んでいた島、アマゾン・リリーは女性しかいなくて男性禁制の島らしい。
別れる事に涙を流しながら抱きつくハンコック。
「そうじゃ!?お主が女装すれば入国出来るのではないか!?」
「無茶言うな!!」
俺とハンコックは言い合いをする。
「ネミーちゃんの女装も見てみたいわね」
「シャッキーも過保護だな」
「あら?レイさん。母親というものはそういうものよ」
ちらっと横目で見ると母さんと父さんが話す。
「ハンコック……あのさ。帰れる場所があるのは幸せだと思うんだ」
「分かっておる。じゃが、妾はお主や、ソニア、マリー、レイリー、シャッキーと過ごした時間は幸せだったのじゃ」
「俺もだよ……いつだって帰ってこればいいさ。ここはハンコックやソニアやマリーの家でもあるんだから」
「……分かった。妾はすぐにアマゾン・リリー皇帝になる。そしてすぐに戻ってくる……行くぞ。ソニア。マリー」
「姉様!!ネミット、シャッキー、レイリー」
「お世話になりました」
「ま、待たんか!!お主ら!!」
ハンコックは覚悟を決めて船に乗り込む。
ソニアとマリーは俺たちに頭を下げると姉の後ろを追いかけていき、にょん婆も三人を追いかけていったな。
ウタsideの話
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