冥王の息子   作:侍魂

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第5話 結成!スペード海賊団!

「アーロンパークが……落ちたぞ!!」

 

黒焦げになり倒れているアーロンの姿を確認すると見て村人たちは大声で歓声を上げる。

 

「エース……ありがとう」

 

「おう」

 

涙を流しながら目の前の救世主に礼を言うオレンジ色の髪の女の子にエース笑みを浮かべていた。

 

「チッチッチッチッ」

 

「そこまでだ貴様ら!」

 

アーロンの脅威から解放されて喜んでいる村人たちの前に気味の悪い笑い方をした<MARINE>と書かれたネズミの帽子を被った男と銃を構えた海兵が現れる

 

「何という大吉日!!いや、ご苦労。戦いの一部始終を見せてもらった。まぐれとはいえ貴様らのような名も無い海賊に魚人たちが負けようとは思わなかった。だが、おかげでアーロンに渡すはずだったお金もこのアーロンパークに蓄えられた金品も全て私の物だ!!全員武器を捨てろ!!貴様らの手柄、この海軍第16支部大佐ネズミがもらったァあ!!」

 

ネズミの帽子を被った男、ネズミ大佐。

アーロンから賄賂を受け取り海賊の支配を見逃していた……こんな奴が<海軍将校>なんてな。

信じたくはないけど、その証拠に、白いコートを着用している。

少尉以上は海軍将校と呼ばれ、<正義>と書かれた白いコートの着用が認められるみたいだからすぐに分かる。

 

「お前か?ナミから財宝を奪ったのは」

 

「海賊、私に弁解でもあるのか?」

 

エースはネズミの前に一歩前に出る。ネズミはチッチッチッと気味の悪い笑いをしながら問いかけた。

 

「女から金を巻き上げて泣かせるようなだせぇ真似してんじゃねえよ!!」

 

「ぐっぼぁ!!」

 

エースは問いかけに答えるように勢いよく殴りつける。

 

「ネズミ大佐!?貴様!!」

 

「おまえら……やっと海賊の支配から解放されてみんなが喜んでるのに水指すな」

 

大佐が殴られて怒鳴る海兵を殴る。

 

「ネミット、やっぱお前もこいつらにむかついてたんだな」

 

「ああ。エースもだろ?」

 

「へへへ!まあな。行くぞ……ネミット」

 

「ああ」

 

海兵が俺たちに襲いかかり大乱闘になる。

 

「おぼえら……おでに手を出してびろただじゃすばながらな……」

 

数分後……たんこぶが出来てボコボコにされたネズミと海兵たちが倒れていた。

 

「ノジコを撃った分と……ベルメールさんのみかん畑をぐちゃぐちゃにしてくれた分」

 

ナミが青い棒でボコボコにされているネズミをプールの中に叩き落とす。

 

「ありがとナミ。スッキリしたよ」

 

「あと千発ぐらい入れてやれ!!」

 

青い髪の女の子は笑みを浮かべナミに礼を言い、保安官の服装をした男はご立腹だ。

 

「ふばぁぁ!!」

 

「あんたたちはこれから魚人たちの片付け!!ゴサ復興の協力!!アーロンパークのあれは島のお金なの……それともう一つ」

 

「いでーいでーゆーうーとーりーにします!!」

 

ナミはプールから地上に這い上がったネズミのヒゲを引っ張り命令していた。

 

「私のお金返して!!」

 

「がえっす、がえっす」

 

ナミの命令に命の危険を感じたネズミは何度も頷く。

 

「覚えてろ!!腐れ海賊ども!!オレンジ色の帽子の男、名前をエースって言ったな!?お前が船長なんだな!?忘れんなぁ!!てめえら!!凄いことになるぞ!!俺を怒らせたんだ!!復讐してやる!!」

 

プールに飛び込みネズミは捨て台詞を吐き捨てながら入江から海に泳いで逃げて行った。

残った海兵たちも後を追いかけていく。

 

「凄い事になるって」

 

「上等だ。海に出た時から覚悟の上さ」

 

能天気に笑みを浮かべるエースにこれから大変だなと思いながらも笑い返す。

 

日が暮れて空は暗くなる。アーロンから解放された事で宴が開催されていた

村人たちは酒を飲み喜びを表すように踊っている。

英雄的存在のエースも村人たちに囲まれて酒を飲み、料理を食べていた。

 

「ここの料理うめえな。zzzz」

 

「いっぱい食べてください!……寝た!?」

 

口に肉を運び食べてる途中で寝るエースにツッコミを入れる村人たち。

 

「約束は守れたな……」

 

「アンタはエースたちと一緒に宴を楽しまないの?」

 

「キミは確かナミだっけ?」

 

「ええ!よろしくネミット」

 

騒がしい宴会を遠くから眺めているとナミが近づき話しかけてきた。

 

「そうだね。俺には楽しむ資格がないから」 

 

「どういう意味よ?エースと一緒に私たちを助けてくれたんでしょ?」

 

「ああ。でもナミたちを苦しめた魚人の一人……はっちゃんと友だちだから」

 

「ハチの友だち!?」

 

エースと一緒にこの島をアーロンから助けた俺の言葉に不思議そうにしていたナミだが、はっちゃんの名前を聞くと驚いた声を上げる。

 

「ああ。はっちゃんは昔海で溺れていた父さんを助けてくれたみたいなんだ。小さい頃何度か会った事がある」

 

「そう。人間を嫌っているアーロンと他の魚人に比べてハチはマシの方よ。私を何度かアーロンたちからフォローしてくれてた。そういえば海軍に捕まった中にハチの姿だけなかったわね」

 

この島やナミに対してしてしまった事は決して許される事ではないけど、はっちゃんが人間を恨んでなくてナミを少しでも助けてくれてた事を知って少しだけ安心する。

 

 

「騙されたナミのお金を返すように進言したらアーロンに撃たれたみたいだ」

 

「ハチが……あいつ大丈夫なの?」

 

「俺がこの島に着いた時に手当したから大丈夫だと思う」

 

「そう」

 

ナミははっちゃんの安否に少しホッとしてるようだ。傷の手当てだけした俺はそのままアーロンパークに乗り込んだ。

その後のはっちゃんの行方は分からないけど、多分もう悪さはしないと思う。

 

「はっちゃんからナミの事を頼まれたんだ。俺たちはやりすぎた。頼むアーロンさんを止めてくれって」

 

「そうだったの」

 

「ごめん俺の友だちがナミたちに迷惑をかけて

 

「許さない」

 

「うん知ってる」

 

「ベルメールさんを殺したアーロンもみんなを傷つけたハチも魚人たちも絶対許さない…。でもアンタに罪はないわよ。それよりも私たちを助けてくれて本当にありがと」

 

「気にしないで……ありがとう……ナミ」

 

「ええ!早く食べないとエースが全部食べちゃうわよ!」

 

ナミは笑みを浮かべながら騒がしい宴の中に戻っていく。俺も行くか……騒ぐエースのいる場所に移動しようとすると、隣に腰掛ける顔に仮面を付けた男がいた。

 

「よお」

 

「えっとアンタは?」

 

「俺はデュース。エースの仲間だ」

 

「エースの仲間?俺はネミット。よろしく」

 

「おう」

 

エースの仲間と言った仮面を付けた男、デュースと自己紹介する。

 

「どうした?俺に何か用事?」

 

「新しい仲間と親睦を深めようと思ってな」 

 

俺の問いかけにデュースは可笑しな事を言い出す。

 

「俺が新しい仲間?」

 

「はっ?エースから勧誘を受けてないのか?」

 

「ああ。えっと何にも受けてないけど。デュースの勘違いじゃないのか?」

 

少なくとも戦闘中やさっき話した時もそんな言葉は何一つ言われてない。

 

「そんな事はねえよ。さっきからエースはお前の話ばっかしてるんだよ。あいつは良い奴だとか、あいつは凄い、俺より強い。だからあいつを、ネミットを仲間にしてえってな」

 

「そこまで褒められると悪い気はしないな。俺もエースからは何かを感じた。何かこの海でやりとげる、海賊王になる存在だって」

 

「エースは海賊王にはならねえよ」

 

「えっ?」

 

「おーい!そんなところで何してやがる!飲もうぜ!ネミット!デュース!」

 

俺の言葉にデュースは小声で呟く。するとエースが俺たちを呼んでいた

 

「ああ。今行く。ネミットも早く来いよ」

 

「ああ。分かった」

 

俺とデュースはエースの座る場所に向かった。

 

「アーロンを倒しココヤシ村が開放されたことに乾杯!」

 

「乾杯!!」

 

俺とデュースが近づくとエースが大きな声で酒が入った樽ジョッキを空にかかげ、俺たちもエースを真似するように樽ジョッキを空にかかげた。

 

「ネミット……お前……俺の仲間になれよ」  

 

「ああ。よろしくエース」

 

「おう。よろしくな」

 

エースの勧誘に素直に頷き、俺はエースの仲間になった。

 

 

「海賊団の名前は決まってるのか?」

 

「海賊団の名前?そういえば決めてねえな」

 

「だから決めとけって言っただろ?」

 

俺の問いかけにエースはキョトンとしながら笑い、デュースは船長の能天気さに呆れていた。

 

「はっはっは!そう言うなって。うーん……よし決めた!俺たちはスペード海賊団だ」

 

愉快に笑いながら考えていたエースは何かを閃いたようだった。

この日エースはスペード海賊団を結成した。

 

 

次の日……

 

宿に泊めてもらい夜が明けて朝日が昇る。

宝物を分けて小舟とストライカーに乗せ出航準備する。

俺たちの船出をナミや村の人たちが見送りに来てくれた。

 

「本当に良いの?それだけで。アーロンを倒してくれたんだから、お礼としてもっと持っていっても良いわよ」

 

「構わねえ手に入れたお宝を返してもらうだけで十分だ」

 

ナミは船に乗っている宝をみて呟くがエースは首に横に振る。

 

「アンタたちには借りが出来たわね」 

 

「気にすんな。いや、もし3年後弟がこの村に来て困ってたら助けてやってくれ」

 

陽気に笑いながらナミに答えるが少し考えて言葉をすぐに変える。

 

「エースの弟?」

 

「まあ義理の弟なんだがな。モンキー・D・ルフィっていってな。あいつは昔から世話をかける。出来の悪い弟を持つと兄貴は心配なんだ」

 

「分かったわ。モンキー・D・ルフィ。覚えておくわね。その名前」

 

「おう!頼んだぜ」

 

ナミは恩人の弟の名前を呟く。ナミが航海士としてルフィの仲間に加入するのは3年後の話。

 

「じゃあなナミ!みんな!!」

 

「バイバイ!!エース!!ネミット!!デュース!!」

 

俺たちはナミたちに見送られながら海賊船を求めて次の島、造船で有名な島、シープ島に向かった。

 

 

海軍基地16支部・・・

 

ネズミ大佐が治める海軍基地16支部。

 

 

「もしもし!?」

 

「はい。こちら海軍本部」

 

海軍基地に何とか戻ったネズミは

電伝虫(でんでんむし)を使い海軍本部に電話をする。

 

「本部に要請する!!オレンジ色の帽子をかぶったエースとかいう海賊!!並びにその一味、金髪の男を我が政府の敵とみなす」

 

「エース……と」

 

海軍本部情報管理室では海兵が書類にエースの名前を書き込んでいく。

 

「かのアーロンパークのアーロン一味を打ち倒す脅威、危険性を考慮の上その一味の船長の首に賞金をかけられたし!!今写真を送る!」

 

「了解」

 

ネズミはエースの写真を送り、本部の海兵は送られてきた写真を手に取り確認した。

 

「早急な事実確認の後、上の承認を求める」

 

「良いなそいつは凶悪な海賊だ!!生死問わず全世界指名手配の賞金首にしてくれ!!」

 

ネズミが復讐として海軍本部に報告してその後エースは自然系の悪魔の実を警戒されて6000万ベリーの賞金首になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタsideの話

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