冥王の息子   作:侍魂

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第7話 始まりと終わりの町ローグタウン

新しい仲間、航海士のミハールと船を手に入れた俺たちはその後も航海を続けた。

 

「野郎共!!次の島が見えたぞ!!」

 

エースの号令を聞き目の前を見ると島が見えた。

 

「ここが始まりと終わりの町……ローグタウン……」

 

俺たちは始まりと終わりの町と呼ばれる“ログタウン”に着く。

何故始まりと終わりの町と呼ばれるのかは、海賊王、ゴールドロジャーがこの町、ローグタウンで生まれ処刑された(始まりと終わり)町だから。俺が東の海(イーストブルー)に来たら絶対に訪れたかった場所だ。

 

「私は船番をしてますね」

 

「ああ。頼んだぜ。先生」

 

船を止めなるべく見つからないように隠して止めると俺たちはローグタウンに上陸した。

ミハールは船番をしてくれ、デュースが頼む。ちなみにミハールの元の職業と性格から先生と呼んでるみたいだ。

 

「俺は処刑場を見に行くけどエースとデュースはどうする?」

 

「処刑場?興味ねえな。俺は飯でも食べてくる」

 

「おいエース!!俺はエースと行動するよ」

 

俺の問いかけにエースは興味なさそうに歩いて行き、デュースはエースの跡を追いかけていく。

 

「俺も行くか」

 

処刑台に向かうために町に向かっていく。

 

「人集まりが凄いな……何があるんだ」

 

町の中に入ると騒ぎが起こっていた。騒ぎの中心を見ると海賊が赤い眼鏡をかけた女の子を取り囲み怒鳴っている。

 

「あの化け物の所為で俺たちはこの町で終わりだ!!」

 

「スモーカーさんは化け物じゃありません!それに貴方たちの船長が捕まったのは海賊で悪いことするから当然です!」

 

「うるせぇ!!代わりにお前に痛い目にあってもらおうか!!」

 

「懲りない人たちですね……」

 

海賊と女の子の会話から海賊と海軍の揉め事か……女の子に怒りを抱く海賊たちは剣を振り下ろす。女の子は腰に差してある鞘から刀を抜くと、素早く囲んでいた海賊たちを切りつける。

 

「隙ありだぜ!!」

 

「しまった!?」

 

女の子が撃破した海賊を捕まえようとしていると、野次馬に混ざり隙を伺っていた海賊の仲間が背後から襲いかかる。

赤い眼鏡をかけた女の子が自身に迫る海賊に気づくが遅い。

 

「流石にずるいだろ」

 

「ぎゃぁぁぁ!?」

 

多勢に無勢、しかも油断してる時に。

俺はハーデスを鞘から引き抜き海賊を切りつけ女の子を助けた。

 

「貴方たちこの海賊たちをよろしくお願いします!」

 

「はっ!!」

 

女の子が近くにいた海兵に命令すると、海兵たちは倒れている海賊たちを連れて行く。

 

「ご協力ありがとうございました!!」

 

「大丈夫だ」

 

律儀に何度も頭を下げる赤い眼鏡を掛けた女の子。俺は笑みを浮かべる。

 

「私は海軍本部軍曹のたしぎです!貴方の名前は?」

 

「俺はシルバーズ・ネミット。よろしく」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

互いに自己紹介して握手した。やっぱり海軍か……面倒になるし海賊なのは黙っておこう

 

「本当に助かりました……その刀は!?ネミットさん、その刀を良く見せてください!!」

 

「ああ、良いよ」

 

刀を見せてほしいと頼まれたしぎにハーデスを渡し、彼女が受け取ると目を大きく開き驚きの声を上げる。

 

「やっぱり……この刀は……ハーデスですよ!?」

 

「ハーデスの事知ってるのか?」

 

「当たり前です!!最上大業物の一つで……世界に12本しかない!!あの王下七武海、世界一の剣士と呼ばれる鷹の目も所有する<夜>と同じの!!」

 

妖刀、ハーデスがこの世界に12本しかない、最上大業物である事を知った。

父さんが若い頃から使っていて大切にしていた事は知ってたけど……そんなに凄い刀だとは知らなかった。

流石冥王、父さんが愛用してた刀だな。

 

「えっと……そろそろ返してもらってもいいか?」

 

「……!?すいません!!すぐにお返ししますね!!」

 

まじまじとハーデスを見ていたたしぎに断りを入れハーデスを返して貰う。

 

「じゃあ俺は行くよ。気をつけて」

 

「はい。ネミットさんもお気を付けて!……って違いますよ!?」

たしぎに挨拶して別れようとすると、ツッコミを入れられる。

 

「命を助けて頂いたので是非お礼をさせてください!!」

 

「お礼は大丈夫だ」

 

「いいえ!!お礼させてください!!」

 

断るが手を掴み離さないたしぎ。たしぎには頑固な一面があるみたいだ。多分何度断っても頷くまでしつこく迫るだろうな……

 

「分かった。じゃあご馳走になるよ」

 

「はい!この町のおすすめのお店を紹介しますね!!」

 

俺が頷くとたしぎは笑顔になり、案内されながら店に歩いて行く。

たしぎにおすすめの店を案内してもらい店の中に入る。

店内を見渡すと年季があり古びていた

たしぎのおすすめのメニューを頼みしばらくすると、お爺さんがスパゲッティを運んでくる。

 

「美味しい」

 

「そうですよね!昔から通ってる私のおすすめのお店なんです!!」

 

素直な俺の感想にたしぎは嬉しそうにしていた。

 

「まさかたしぎちゃんが彼氏を連れてくるとはね……」

 

「おじさん!?ネミットさんとは違いますから//」

 

昔ながら通っていたのかたしぎと親しいらしくお爺ちゃんは孫が彼氏を連れてきたように嬉しそうにしていて、たしぎは顔を赤く染めながら手をあたふたさせている。

 

「女の子とデートするのは初めてだから嬉しいよ」

 

「っ//か、揶揄わないでください!!」

 

顔を赤らめながら怒鳴るたしぎ。俺はたしぎの初心な様子に微笑む。

 

 

ネミット……ネミー……また会おうね……

 

(……!?)

 

顔がぼやけた女の子の姿と声が脳内を過る。

一体誰なんだ……

 

「大丈夫ですか?」

 

「何でもないよ。大丈夫だ」

 

突然黙った俺を心配するたしぎの声に戸惑いながらも顔を横に振り笑みを浮かべる。

 

「ごめん。道案内させて」

 

「いえいえ。これもお仕事のようなものですし大丈夫ですよ!」

 

店を後にした俺はたしぎに処刑台へと案内してもらう。

 

「ここが処刑台……海賊王が死んだ場所」

 

海賊王ゴールドロジャーが載っている本には必ず最後には登場し、父さんからもロジャーさんの処刑された日を聞いていたので感動する。

 

 

あの日程嬉しかった事はない……泣いたこともな

 

冒険の話をしていた父さんの言葉と表情を思いだす。

ロジャーさんの処刑の日を語る父さんは俺の見てきた父さんの表情の中で一番嬉しそうにしていて、一番悲しそうにもしていた。

 

「本当に迷惑な話です!海賊王ゴールドロジャーの所為で大航海時代になって、海には海賊が増え市民のみなさんが平和な生活出来なくなってるんですから!ネミットさん、貴方もそう思いますよね?」

 

ロジャーさんに嫌悪感を抱きながら悪態を吐くたしぎは俺にも同意を求める。

俺は彼女の様子に苦笑いしていたが、たしぎの言葉もあながち間違ってはいない。

ロジャーさんにどういう意図があったのかは分からないが、ロジャーさんの死に際のひとことは多くの海賊を海に解き放った。

父さんはその日行かなかったみたいだけど、今名を馳せる海賊はほとんど来ていたみたいだったから。

 

「スモーカー大佐と海賊が戦ってるぞ!!逃げろ!!」

 

騒ぎがあり聞き耳を立てる。

どうやら何処かの馬鹿な海賊が追われているようだ。足音が近づき追いかけられていた海賊の顔が見える……

って、お前かよ!?目の前には半裸でオレンジ色の帽子を被った我らスペード海賊団の船長、エースが逃げていた。

 

「スモーかさん?それにあれは火拳!?危ないのでネミットさんはここにいてください!!」

 

たしぎは一般市民と思っている俺に避難するように忠告をして自身も戦闘に参加し加勢しようとする。

 

「よう!ネミット。海賊王の処刑台はどうだったんだよ?」

 

逃走しているエースは俺に気づくと気さくに話しかけてきた。

 

「えっ?」

 

エースの言葉を聞いてしまったたしぎは口を大きく空けていた。これは……俺が海賊である事がばれたな。

 

「ああ。見てきた。感動したよ。それに処刑台はそこだよ」

 

「あっ?ここでクソ親父が……」

 

俺が指を差して処刑台を教えると、エースは不機嫌そうにくそ親父と小声で呟いていた。

ロジャーさんが親父……やっぱりエースも俺と同じ境遇なんだな。

 

「余所見するとは余裕だな!火拳!」

 

「っち!ネミット、話は後だ!俺はこいつをまいてから船に戻る!!」

 

悪態を吐きながらも自身に迫る海兵が放った煙の攻撃を火で防ぎ、俺に告げると逃走していく。

 

「たしぎ、火拳の一味はてめえに任せる!待ちやがれ!火拳!!」

 

葉巻を2本同時に吸う海兵はたしぎに命令して逃走したエースを追いかけて行った。

 

「貴方……私を騙してたんですね……」

 

「黙ってた事はごめん。でも勝手に誤解したのはそっちだ」

 

たしぎは会話からネミットがエースの一味であることが分かり、騙した事に怒りを抱く。

 

「そうですね……火拳の一味……シルバーズ・ネミット……覚悟してください!!」

 

たしぎは鞘から時雨を引き抜くと構えながら素早い動きで切り掛かる。

ネミットもハーデスを鞘から抜くとそのまま切り上げ時雨を吹き飛ばして首筋に突きつけるとハーデスを鞘に収めた。

 

「なんで……何で切らないんですか!?私が女だからですか!?真剣勝負で情けをかけられるなんて屈辱です!!私も男に生まれたかった!!」

 

手加減された事に怒りと無念を抱えるたしぎは大声で叫ぶ。

そんな彼女の悲痛の叫びを聞いたネミットは首を横に振り静かに語りかける。

 

「男や女だから負けたんじゃない。ただ俺がたしぎより強いだけだ。それに俺の知ってる女の人は、女でも強い人もいるよ」

 

酒場で海賊をボコボコにしていた母親やハンコックたち姉妹の力強い姿を思い浮かべる。

 

「私は……貴方たちのような悪人から名刀を取り上げたい……強くなりたい」

 

「そっか……太刀筋は悪くないと思う。覇気を覚えたら必ず強くなるよ。海軍ならこの先覇気について学べると思うしね。……楽しかったよ……たしぎ」

 

「私もです……ネミットさん……」

 

たしぎは自分の力のなさと信頼していたネミットに裏切られ泣き崩れる。

ネミットは視線を激しい戦闘を行っているエースと海軍に向け走る。

 

「お前は “煙” だろうが 俺は “火” だ。俺とお前の能力じゃ勝負はつかねェよ」

 

「そうだろうが“海軍の俺”が“海賊のお前”を見逃す訳にはいかねえ」

 

「つまらねえ理由だな。もっと楽しく行こうぜ!」

 

エースは海兵と戦っていた。火と煙、二つの相反する力は町を破壊する程の戦闘が繰り広げられていた。

 

「エアーウインド!!」

 

巨大な竜巻がエースに迫る煙を全て吹き飛ばす。

 

「やっと追いついた」

 

エースは声が聞こえた方向を見ると、先程あった仲間のネミットがいた。

 

「ネミット!!すまねえ助かった!」

 

礼を言うエースに笑みを浮かべて頷くネミット。

 

「煙を操る能力者、エースと同じ自然系(ロギア)の悪魔の実の能力者か」

 

「ああ。こいつはスモーカーていうらしいな。この町を仕切ってる海軍本部大佐だ。火と煙じゃ勝負が付かねえよ」

 

ネミットとエースは互いの知る情報について交換する。

葉巻を二本咥えた海兵の男はスモーカー。

ローグタウンを仕切る海軍本部大佐であり、ローグタウンに就任後は駐在し偉大なる航路(グランドライン)に行こうとする海賊を全て捕まえ誰一人この町から逃した事ない化け物である。

 

「デュースは?」

 

「先に船に帰した。後は俺たちだけだ」

 

最初はデュースと一緒に追いかけられていたが、エースが囮になりデュースは先に船に戻ったようだ。

 

「てめえは……たしぎはどうした!!」

 

「大丈夫。たしぎは気絶させてきた」

 

たしぎに任せてきたネミットがいることに最悪の未来を想像したスモーカーは怒鳴りながらたしぎの安否を問いかけ、ネミットの答えにほっと胸を撫で下ろす。

 

「エース、後は俺に任せて。先に出航してて」

 

「お前はどうするんだよ?」

 

「あいつをまいたら能力で空を飛んで船に戻るよ」

 

「……出来ねえ。お前だけを残して行くなんて」

 

「いつまでもこんな所で道草くってる場合じゃない。騒ぎが広がってる。海軍が集まってきて出航出来なくなるよ。それにあいつの能力と俺とは相性が良さそうだしね」

 

「……!?すまねえ!!ぜってえ戻って来いよ!!」

 

ネミットの説得にエースは申し訳なさそうにしながら船を止めた場所まで走って行く。

 

「逃がすか!!」

 

「行かせない」

 

辺りに吹いている風を操り煙を吹き飛ばす。

 

「てめえも能力者か!!」

 

「ああ。俺はネミット。ヒトヒトの実、幻獣種・モデル仙人を食べた」

 

「動物系(ゾオン系)幻獣種だと……また珍しい悪魔の実を食いやがったな」

 

「自然系の悪魔の実を食べたお前やエースには言われたくない……」

 

軽口を言い合いながらもハーデスで目の前の地面を切りつけて線を引く。

 

「さて、ここから先は進まない事を進める」

 

「火拳にも言ったが、俺が海軍でお前が海賊である限り見逃すわけには行かねえ!!」

 

「だろうな」

 

ネミットの忠告をスモーカーはバッサリと切り捨てる。

 

「エアーブラスト!!」

 

「ホワイト・ブロー!!」

 

スモーカーは煙に変化した腕を放出し、ネミットは空気を集め球体に変化させるとぶつける。

 

「っち!」

 

傷ついた自身の腕を見たスモーカーは舌打ちをした。

自然系の悪魔の実の能力者は体質を自然に変化させ攻撃を受け流すことが出来る。ただ無敵ではなくダメージを与える方法が二つだけ存在する。

 

「エースと能力は互角だったみたいだけど、俺とは相性が悪かったみたいだな」

 

ネミットが言うように風は煙に身体を変える悪魔の実の能力を持つスモーカーの弱点でありダメージを与えていた。

 

「……それはてめえら海賊だけだ」

 

背中に背負ってた巨大な十手を持つと振り下ろし、受け止めると急に力が抜ける。違和感に気づいたネミットは直ぐに距離を空ける。

 

「その武器……海楼石か」

 

悪魔の実の能力者は能力を得た瞬間から海に嫌われてしまい泳げなくなる。

海楼石という鉱石は海と同じエネルギーを持っていて能力者は触れると能力が使えなくなる。

 

「知っているみたいだな。海のエネルギーの力を持ち、てめえら能力者に有効な代物だ」

 

海楼石で作られた武器、十手を何度も振り下ろすが避ける。

 

「奥の手があるのはお前だけじゃない」

 

「何?ぐはっ!!」

 

ネミットは見聞色の覇気を使い気配を読み振り下ろされた十手を紙一重で避けると、武装色の覇気を纏わせて拳で煙になったスモーカーの実体を捕らえ殴り飛ばす。

最後の弱点は武装色の覇気を纏うことである。武装色の覇気は能力者の実体をとらえることが出来る。

 

「煙の俺にただの拳が……覇気を纏ったか……てめえ最弱の海、東の海出身のお前が何故覇気を使える!?」

 

「誰が東の海出身って?俺は偉大なる航路出身だ。それに俺は小さい頃から鍛えてたから」

 

最弱の海と呼ばれる東の海で覇気を使える事に驚きの声上げるスモーカー。その驚きは不思議ではない。覇気を使う者は珍しく一生習得出来ずに人生を終える者もいるという。ただネミットは海賊王の右腕<冥王<と呼ばれ父親であるレイリーに鍛えてもらったから使えるのである。

 

「覇気を使えるのは驚いたが……ネミット……てめえら海賊を海には出さねえ!」

 

スモーカーは両腕を煙に変えて放出した。

 

「超えて行くさ……この町も……この先の海も……」

 

迫る二本の煙の腕を見ながら意思を込めた瞳で睨み付けるネミット。

 

「ブラックテンペスト!!」

 

ネミットは右手を前に向け黒色の巨大な竜巻を発生させた。

武装色の覇気を纏わせた黒色の巨大な竜巻は軽々と放出された煙を吹き飛ばしながらスモーカーを飲み込んでいった。

 

「エースたちを追いかけないとな」

 

スモーカーを撃破するとそのまま海まで走り自身の身体に風を纏わせて飛行して先に出向した船を追いかけていく。

 

「すまねえ。船長の俺が船員を置いて逃げて!!」

 

「俺が言った事だし気にしないで」

 

海を進む船に追いついたネミットは頭を下げるエースに笑みを浮かべていた。

 

「ネミット。あの煙野郎はどうしたんだ?」

 

「ぶっ飛ばしてきたよ」

 

「あいつは煙だろ?どうやって」

 

デュースの問いかけに答えるネミット。

 

「能力者の弱点を突く意外は、覇気だけが能力者にダメージを与えることが出来るんだ。ほら、アーロンと戦った時にエースがダメージを受けてたみたいに」

 

「そういえば言ってたな……ネミット……頼む……俺に覇気を教えてくれ」

 

ネミットの言葉にアーロンとの戦いを思い出すエース。エースは今回のスモーカーとの戦いで己の力の無さを悔やみネミットに鍛えてほしいと頼みこむ。

 

「分かった。教えるよ」

 

「ありがとなぁ。よろしく頼むぜ」

 

ネミットは快く引き受けエースは礼を言いながら頭を下げた。

 

「ネミット……お前に言わなきゃいけねえ事がある……俺は……」

 

「海賊王ゴールドロジャーの子供だろ?」

 

隠し事はしたくないと思ったエースは誠意を見せるために言おうとするがネミットが答えを言う。

 

「……!?お前知ってたのか!?」

 

「ロジャーさんの話をしてた時にエースの様子が可笑しかったからな。それに処刑台近くで小声で言ってたし」

 

自身が隠していた秘密に驚くエース。ネミットは苦笑いしながら頬をかいていた。

 

「俺もエースと同じような境遇だしな。俺は冥王レイリーの息子だし」

 

「はぁぁぁ!?」

 

ネミットの告白にエースの叫び声が海に響き渡る

 

***

 

ネミットとエースとの戦いから一日が過ぎる……

 

「スモーカーさん……お願いがあります」

 

「あっ?」

 

たしぎは決意を込めた瞳で包帯だらけの上司であるスモーカーを見つめ話しかけた。

 

「私は強くなりたいんです……私を偉大なる航路に配属させてください!!」

 

強くなりたいと考えるたしぎはスモーカーに偉大なる航路に移動したい事をお願いをする。

 

「分かった。上には掛け合ってやる」

 

「ありがとうございます!」

 

スモーカーに礼を言うと机の上に置かれた二枚の手配書に視線を見る。

 

<<火拳のエース 8000万ベリー>>

 

エースはスモーカーから逃げ切った事で手配書の金額が増額されていた。

たしぎはもう一枚の手配書を手に取る。

 

「待っていてください……私もすぐに偉大なる航路に……そして……絶対に貴方を捕まえます」

 

たしぎの手には新たに発行された金髪の男の手配書が載っていた。

<<仙人のネミット 6000万ベリー>>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタsideの話

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