転生先を間違えられて白兎に憑依しました   作:徳利

7 / 11
覚悟

中鬼(ホブゴブリン)希少種(レアスペシース)となった俺は全身から漲って来る仮初めの万能感に満ちていた。

 

「これが存在進化(ランクアップ)か、ヤバイな」

 

そう言いながら起き上がり、身体の調子を確認するとホブゴブリンになった事で身体が前よりも動き易くなっている。

 

これなら狩りを少し余裕を持てるかもしれないと思ったが、まだ足りない。

 

いずれは赤熊(レッドベアー)をはじめとする強敵を喰うことになるんだ、その為にも今は力を蓄える必要がある。

 

という訳で、ランクアップしてからの迷宮で肩慣らしとしてヨロイタヌキとナイトバイパーを捕獲して喰った。

 

能力名【耐え忍ぶ】習得(ラーニング)完了

 

能力名【魔眼耐性(トレランス・イーヴィルアイ)】習得完了

 

すると、能力を習得出来たがヨロイタヌキとナイトバイパーはこれで打ち止めなようだった。

 

ひとまず迷宮から出ようとした時ある洞窟を発見する、それは主人公(オバ郎)が生まれ育った洞窟だった。

 

正直に言うと、今すぐ突入して得られるものがないか確認したいが無策で行くのは危険過ぎる。

 

逸る気持ちを抑え込み、迷宮から出るのだった。

 

「ふぅ、ひとまずは風呂だな」

 

そう言って汚れた体を綺麗にするために俺は風呂に入るのだった。

 

 

身を清めた後朝食を食べ終えると、俺は例の洞窟のことについて考える。

 

あそこには確か繁殖用の四人の女がいた、オバ郎は女性陣の肉を一部喰らっていくつものスキルを得ていた。

 

人間を喰う、そう考えると背筋がゾッとしてしまう。

 

それは今も俺が人間としての感覚を持っているからだろう、それが悪いとは言えない。

 

人間としての感覚は重要だが、今の俺は中鬼(ホブゴブリン)でもある。

 

だからこそ、迷ってしまっているのだ。

 

・・・・・・・・・・・・いや、そんな考えは今更過ぎるな。

 

俺はこの世界で原作主人公(ベル・クラネル)の人生を奪ってしまった責任がある、それを償うためにもこの世界の誰よりも強くなる必要がある。

 

「強くなるためなら人間だって喰ってやる」

 

覚悟を決めた俺は準備を整えるのだった。

 

迷宮に入ると、俺はまっすぐに洞窟にへと向かうと三体のゴブリンが出てくる。

 

俺は茂みから飛び出し【蛇毒投与(ヴェノム)】を纏ったホーンラビットの角を一体目のゴブリンに突き刺して殺し、二体目も引き抜いた角で目に差し毒によって殺し、三体目はホブゴブリンの性能を確かめるために撲殺した。

 

「ふぅふぅ、多対一は位置取りが難しいな」

 

三体のゴブリンを喰ったがスキルは獲得に得られなかったが、この中にいるゴブリン全部喰えばなにかしらのスキルは得られるかもしれない。

 

可能性の話ではあるが・・・。

 

そうして何とか切り抜けた俺はいよいよ洞窟の中には突入するのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。