転生先を間違えられて白兎に憑依しました   作:徳利

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色々と片付け終えた俺は殺した小鬼(ゴブリン)中鬼(ホブゴブリン)を喰らったが何も習得(ラーニング)することなく終わった上に味は正直に言うと微妙だったため、口直しのためにナイトバイパーを喰った。

 

「オイコラテメェらさっさと起きやがれぇっ‼」

 

その後は今も眠りについているこの巣穴にいたゴブリンとホブゴブリンを叩き起こした。

 

「お前らとの戦いで俺が勝った、つまりこの群れの新しい頭目は俺って事でいいよな」

 

俺は立場を理解させるように威圧的に語り掛ける。

 

「えぇ、これも一つの弱肉強食の生存競争。貴方はいつでも私達を殺すことが出来た、それだけの力を持つ存在の下に付くのが道理でしょう」

 

「そうだねぇ、負けちゃったしねぇ」

 

俺の言葉にそう言ってくるのは中鬼魔術師(ホブゴブリン・メイジ)と剣の扱いに長けた中鬼(ホブゴブリン)だった。

 

「理解と判断が早くて助かる」

 

「そうですね、我々としても貴方のように強い者が率いるのは文句ありません」

 

「うんうん、だけど弱くなったらダメだよ」

 

それは暗に寝首を掻くと言われたがまぁ俺が強くあればいいんだ。

 

さて、これからが実験の開始だ。

 

「それじゃあこれからお前らに会ってもらう存在がいる」

 

「それはどういう事ですか?」

 

俺の言葉にホブゴブリン・メイジが問いかけてくる。

 

「まずは試しに一鬼にこの扉の中に入ってもらう」

 

そう言って俺は迷宮の外にへと繋がる扉を出現させた。

 

「えっと、この扉をくぐればいいの?」

 

「あぁ、くぐったらその場に待機してくれ」

 

「それぐらいだったら私がやる!!」

 

そう言って剣使いのホブゴブリンが扉をくぐった瞬間、その身体が変化する。

 

ホブゴブリンの身体は11歳くらいの人間の女児の姿に変化した。

 

『⁉』

 

その光景に俺以外の全員が驚愕し、俺は内心ガッツポーズをした。

 

「これは一体・・・⁉」

 

ホブゴブリン・メイジもあり得ない光景に戸惑いを隠せないようだ。

 

「よし、お前らも扉の中に入れ」

 

その言葉に従って扉の向こうにへと全てのゴブリンが渡ったことを確認した後、俺も扉をくぐり閉じた。

 

「それで私達に会わせたいというのは一体どういった存在なのですか?」

 

「それを含めて説明することがたくさんある」

 

そうして、人間となったホブゴブリン・メイジの問いに俺はまとめて答えることにした。

 

「まさか、あの扉を超えた先が異世界だなんて全くもって信じられない」

 

「でもさぁ、私達の身体人間になってるから信じざるを得ないけどねぇ」

 

全ての説明を受けた元ゴブリン達は頭を抱えながらも受け入れることにしたようだ。

 

「俺としては受け入れが早くて大いに助かるけどな」

 

「まぁ、実際に身をもって人間に変化(非常識なこと)を体験すれば受け入れるしかありませんよ」

 

「まぁ、確かにな」

 

そんな話をしていると、こいつらに会わせたい存在・ヘスティアが現れる。

 

「ベル君、迷宮から帰ってきたのかい?って、その子達は誰なんだい?」

 

「あぁ、ヘスティアこいつらは新しい眷族(ファミリア)候補だ」

 

「えっ、本当かい⁉」

 

俺の言葉にヘスティアは嬉しそうな声を出す。

 

「あぁ、俺が配下にした元ゴブリン達だ」

 

「はい⁉」

 

俺の言葉にヘスティアは素っ頓狂な声を出す。

 

「待ってくれ、彼らがゴブリンだっていうのかい?ボクの目には人間に見えるんだけど・・・」

 

「あの、私達がゴブリンだったということは本当です。実際に私達は彼の出す扉を通った瞬間この体に変化したのです」

 

「嘘じゃない・・・⁉」

 

ホブゴブリン・メイジの言葉を嘘ではないと神の権能で見抜くヘスティア。

 

「ベル君、君何をしたんだい?」

 

そう問いかけてくるヘスティアに俺はこう答える。

 

「言っただろ、俺はこいつらを配下にしたって。それに俺は考えたんだ、迷宮(あっち)のモンスターをこっちに連れてきたらどうなるのかってな。そして、人間に変化するのであれば仲間に加えることも視野に入れていた。もし、それが叶わなかった場合は迷宮での俺の支援(サポート)をさせるつもりだったしな」

 

「その結果が・・・」

 

「あぁ、今の状況ということだ。これから訪れる戦いには俺と並ぶ戦力がいる、お前を守るための兵力も必要だからこその選択だ!!」

 

「解ったよ、君の選択をボクは尊重しよう。彼らの事は君に任せたよ」

 

「応!!」

 

こうして、本日【ヘスティア・ファミリア】に二十人の眷族(ファミリア)が加わった。

 

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