残光の旗   作:∀キタカタ

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∀キタカタ事務所です。本日は先生より発表があるため、ご好評頂いている『残光の旗』の連載はお休みさせていただきます。以下、先生より読者の皆様へのメッセージとなりますので、ご一読頂ければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
(担当∀)


∀キタカタ事務所よりのおしらせ

 小僧ども、最終章「幻旗はるかなり」を前にして、すまないと思っているぜ。俺もお前たちに早く読んで貰いたいのはやまやまだ。うずうずしているぐらいだぜ。大きな叫び声を上げて全裸で宇宙の彼方に飛び出していきたい、そうも思っている。しかしながら事情というものが発生してしまったのだ、よく聞いてくれ。

 

 うちの事務所の小僧が「この話を同人誌にして紙媒体にしましょう」などと言い出した。なるほど、同人誌か。俺は同人誌というものをよく知らないが「エッチなやつじゃないがいいのか?」と問うてみた。答えは「別に同人誌はエッチなやつだけしかない訳ではないので偏見はやめてください」というくそ生意気なものだったぜ。俺は「よし、やってみろ」と言ってやったものだ。なんとなく「やるのは俺なのでは」という幻聴が聞こえたものだが、幻聴だろう。

 

 そんな訳で、製本作業というやつに移ることにした。正直、右も左も分からないが、そのあたりは識者に教えを乞いながらやっていく心算だぜ。そのための作業を始めるために、俺に一ヶ月だけ時間をくれないか。今回はそういう頼みを、お前たちにしたいと思ってこうして、俺の言葉を書いている。

 

 俺の性格上、紙にするならするでそれなりの工夫はする心算でいるが、正直まだどうなるのかさっぱりだ。まあ、何も知らないことを始める、というのもきっと楽しい経験になるとも、思うぜ。未知を恐れて避けて通る、そんなものは男の選ぶ道ではないからな。

 

 うちの事務所の小僧が「最終章は本で先行して」などと言い出した時は、一喝したものだぜ。何が本で先行して、だ。そんなものは男のやるべきことではない。製本に当たってこれから色々とやる予定だが、俺は一ヶ月後から最終章をちゃんと、ここハーメルンという法を恐れないサイトで順次、公開していく予定だ。11月中には、この物語の全てを届けられるだろう。

 その上で「この物語を紙媒体で欲しいか」を問うのが男というものだ。勿体を付けてどうするというのだ。あいつは少し、男として見過ごせない怯懦なところがあるな。俺も少しは指導してやらねばならないとも、思っているぜ。

 

 この同人誌なるものは、100部しか刷らない。

 そして17部は献本と称して他人に押しつける予定だ。どういうことか分かるか、小僧ども。頒布するのは83部ということだ。そしてどこかに俺の「∀キタカタ」という胡乱な落書きとともに番号を書く。0001から0083までだ。79、80、そして83を引いた小僧は「当たり」だと思ってくれ。今はそんなイタズラぐらいしか思いつかない。思いついたら、順次取り入れていく心算でいる。

 

 何処で配るか、というのも正直、決まっていない。

 まあ時期的にもレギュレーション的にも「あそこしかないだろ」という感じだがな。

 それも、うちの事務所の小僧が申し込みを忘れていたから、どうなるのかは分からない。そもそも突然「∀キタカタ事務所」なんてサークル名で申し込んだところで、落とされるのが関の山だっただろうから、結果は同じだったかも、しれないな。

 

 小説の同人誌を83部、というのは難しいですよ、などとも、小僧は言っていたな。自分から言い出しておいて、あの小僧は何を言っているんだ? しかしそれを恐れてどうするというのだ。それは求められていなかった、というだけの話ではないか。そんなことに、俺は興味はないぜ。まあ一部も捌けなかったら俺も号泣するだろうが。

 

 そんなわけで、しばらく、ほんの少しだけ待ってくれ。

 今までの原稿をとりまとめて、修正なども行わなければならないからな。大きな加筆というのはなさそうだが、何せ、俺のやることだ。小僧どもも、何か気になるところやおかしい点があるなどに気づいたら、遠慮なく指摘してくれ。勿論、現時点での評価なども遠慮なく言ってくれ。何かしら本文に生かせるかもしれないからな。

 

 とにかく俺はこれから、未知の荒野に旅立つ。

 俺の背中を押し、そして俺がくじけた時は、俺を怒鳴れ。立ち上がれ、そして歩けと、叱咤してくれ。俺を、男でいさせてくれ。あと「そもそも同人誌ってどう作るんだ?」とか思っているのだが、そんなことも教えてくれたら、嬉しいぜ。

 

 友よ、ほんのしばしの、物語の中断だ。

 なにより焦れているのは、俺自身だ。

 しかしそれもまた、楽しいだろう。そういう確信も俺の中にある。

 

 ところでここまで来て、某社や某出版社に密告するのはやめてくれ。

 多額の賠償金が発生したら、俺はその時こそ宇宙の彼方に飛び出していくことだろう。それだけは、するんじゃないぞ、小僧ども。

 

 Webと現実と、この物語は二つ存在することになる。

 そして後者は、これから始まる物語だ。

 だから小僧ども、それを密告で潰すのはやめろ。やめてください。そう言っているのが聞こえていないのか。聞いてくれ、頼む、これには俺の財布がかかっている。もしくは大気圏外への逃亡という選択肢が発生する。

 

 そういうことをこれからしていこうと思う。

 小僧ども、まだまだ物足りないぜ。

 

(∀キタカタ)

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