貞操逆転キヴォトスのなんかでっかくてエロいやつ   作:メシ屋

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5話 対策会議 with A

 

 

 

みんなが帰った後、ホシノと私は二人で話をした。

当時追い詰められていたとはいえ、アスタを襲ってしまったことに変わりはない。たとえアスタが赦していたとしても、先生としてきちんと話しておかなければならない。

ホシノがしてしまったことは犯罪であり、本来なら決して赦されないこと。平気そうにしていても、信頼していたホシノに襲われたことはきっとアスタを傷つけてしまったこと。アスタの想いを忘れてはならないこと。

 

私に咎められたホシノは涙を流しながらも、どこかホッとしたような顔をしていた。

そして、訥々と語り始めた。

 

『あの日のことを忘れたことはないよ。一度だってね。毎日夢に見ては飛び起きて、その度にあの日の自分を殺したくなって仕方がなかった。

あの日はね、ユメ先輩の捜索を打ち切るって連絡があってさ...大切な先輩も、大変だけど楽しかった生活も...私たちの未来も、全部なくなっちゃった気がしてさ。だから、アスタだけは絶対いなくならないようにって...自分のものにすれば、きっとどこにもいなくならないって、思ったんだ...馬鹿だよね。そんなことしたら、壊れてなくなっちゃうに決まってるのに。でも、あの日の馬鹿な私にはわからなかった...

ホントはね、アスタがいなくなったあと、死んじゃおうと思ってたんだ。でも黒服がやってきて、アスタとの取引を教えてきて...アスタが自分の身を犠牲にしてまで守ったアビドスを捨てて、自分だけ楽になるなんてできなかったんだ。

...ユメ先輩には言ってないよ。だって私がしたことを言ったら、アスタがもういなくなったことも言わないとでしょ?アスタがアビドスのために体を売ったなんて知ったら、せっかくよくなったのにまた寝込んじゃうよ。

...なんて...そういうのも、ホントだけどさ...もしユメ先輩にまで見放されたらって思うと、言えなかったんだぁ...そしたら私、生きてることに絶対耐えられなくなるかもって...死にたいなんて思っておきながら、結局死ぬのが怖かったのかな?それともやっぱり死んじゃダメなんだっておもったから?...わかんないや

...アスタに赦してもらえたことは本当にうれしかったけどさ、赦されちゃダメだって思う自分もいるんだ。だからさ...』

 

これまで誰にも言えずにいたことを、ずっと独りで抱え込んでいた懺悔を吐き出したホシノは、憑物が落ちたように

 

『ありがとう、先生。ちゃんと私を叱ってくれて。私のことを、赦さないでくれて』

 

...ああ、そっか。私は結局、赦すことができなかったんだ。赦したくなかったんだ。

アスタを傷つけたホシノのことを。間に合わなかった自分のことを。

ホシノにはきっとそのことがわかってたんだ。

私たちは、きっと似た者同士だから。

 

それから私たちは二人で話し合った。罪を償うために、何をすればいいのかを。

そしてやっぱり、連邦生徒会の、キヴォトスの生徒たちの力になることが、延いてはアスタへの贖罪になるのではと結論づけた。

だからホシノはシャーレに加入したいと言ってくれた。

 

私とホシノは、やっぱり似ている。

 

だから

 

ちゃんと赦さないであげるから、安心してね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは、対策委員会定例会議をはじめます。今回は先生と、アスタ先輩も一緒です」

 

翌日、私たちは対策委員会の教室で会議を行っていた。なんでも自治区奪還のための会議を定期的に行っているらしい。偉いなぁ。

ちなみに対策委員会のみんなはアスタのことを名前で呼ぶようになっていたりする。

曰く、アビドスの生徒だったんだからアスタも先輩に変わりない、とのこと。ほっこり

アスタも心なし嬉しそうにしている...は?可愛いかよ

 

「これまでも自治区を取り戻すための案を話し合っては来ましたが、なかなかいい案が出ず...先生やアスタ先輩はなにかご意見ありませんか?」

「うーん...ぱっと思いつくのは契約破棄とか買い戻しとかだけど...やっぱりむずかしいよねぇ」

 

と言いつつアスタを見る。アスタは難しい顔をしながら頷いて

 

「...結論から言えば、今すぐどうにかすることはできないだろうな。土地売買の契約書を見させてもらったが、あれはアビドス生徒会とカイザーコンストラクションとの間で正式に結ばれたものだった。理由もなしに破棄はできないだろう。...今のアビドスには生徒会もないから、余計にな。仮に生徒会を復活させたとしても、相手は同意しないだろうし...逆に残りの土地の売買契約を結ぼうとしてくるかもしれない。買い戻しの件についても同様に乗ってこないだろう。

...力になれずすまない」

「あ、いえそんなっ!謝るようなことじゃないですよ!」

 

するとセリカが、アスタの顔色を伺うかのように

 

「...ちなみに連邦生徒会の権限を使って、とかできたりしないんですか?」

「...そうしてやりたいのは山々なんだが、カイザーコーポレーションはキヴォトスのあらゆる事業に参入しているせいで、凄まじい影響力を持っていてな...連邦生徒会でもそう簡単に手出しできないんだ。

今回の学校襲撃のような犯罪に関わっているという、明確な証拠でもあればいいんだが...重ね重ねすまない...」

「え!?いや私こそ無理言っちゃってごめんなさい!?」

 

ああ、アスタがシュンとしてる...後輩の役に立ちたかったのかな?かわいいね!(きゅーとあぐれっしょんですっ)

でもそんなに落ち込んでるとみんな気が引けちゃうから程々にしようね

 

「ほらみんな!アスタも、もっと気楽に話し合おうよ!いっぱい意見出し合えばそのうちいい案が出るかもしれないし!」

「そ、そうですよ!もっと楽しく話し合いましょう!」

「そうそう!先生いいこと言うわね!」

「...ははっ、そうだな。ありがとう先生」

 

うんうん、せっかくなんだから、これを機にみんなもっと仲良くなりたいしね!

と、シロコがすっくと立ち上がり

 

「私にいい考えがある」

「...本当ですか?」

「うん。証拠探しなんていらない。すぐに解決できる」

「へぇ、頼もしいな。聞かせてくれ」

「...では、二年の砂狼シロコさん」

 

そう言ってシロコは得意げに

 

「ん、カイザーを襲う」

 

何を言ってるんだ君は

 

「カイザーに侵入して契約書を破棄するの。覆面も用意してあるからバレることもない。カンペキな作戦」

「いつのまにこんなものを...」

「わー、これシロコちゃんの手作り?」

「見てください!レスラーみたいで可愛いです!」

「...俺の分もあるのか?」ソワッ

「アスタ!?」

「!もちろん用意してある!アスタ先輩はこのXの覆面で」

「ちょ!?ダメに決まってるでしょ!?却下よ却下!」

「そ、そうです!犯罪はダメです!」

 

アスタ...嘘でしょ...?

君は止めなきゃ...

 

「あっ...そうだな、犯罪はダメだ。それに現実的じゃない。契約書がどこにあるのかもわからないしな」

「...わかった」

「...その覆面はもらってもいいのか?」

「!ん、これが先輩の分」

「おお...ありがとう」

 

似合うか?ん、バッチリ

などと覆面を被って和気藹々としているシロコとアスタ。

えぇ...いや後輩に気を遣って...?でも本気で喜んでるような...アスタ、君そういう...えぇ...?(かわいいですね)

横を見ればホシノがにっこりご満悦顔で頷いている...くっ、私だってアスタが楽しそうで嬉しいんだからね!?ただちょっと戸惑っただけなんだから!(きっつ)やめてよ

 

...

 

「まぁ、自治区の件についてはそんなかんじだよねー。今後はカイザーの証拠を探しつつってところかな。それに廃校対策っていうなら、アビドスにはもっと解決しないといけない問題もあるしねー」

「え?自治区以上に...って、一体なんですか?」

「それはね、生徒の人数だよ」

「生徒の人数?」

 

生徒の人数、か。言われてみればたしかに、自治区を取り返したとしても生徒の数がこのままでは、アビドスはいずれ廃校してしまうんじゃないかな...

 

「生徒の数っていうのはそのまま学校の力なんだよ。自治区を取り返しても、生徒がこのまま増えなきゃアビドスの厳しい財政状況は変わらないし、いつかは廃校になっちゃう。逆に生徒が増えれば毎月もらえるお金も増えるし、なんなら連邦生徒会での発言権とかも与えられるしね」

「そ、そうなんですか?アスタ先輩」

「覆面だけじゃなくて揃いのジャケットとかも...ん?ああ、生徒の数がイコール学校の力ってのは間違いじゃない。ゲヘナやトリニティなんかがいい例だな。学校運営用の予算も増えるし、発言権も議員や連邦生徒会への輩出があれば自然と増える。その分連邦生徒会から有事の際の招集や派閥闘争なんかの責務や面倒も増えるが」

「なるほど...」

 

ううむ、連邦生徒会副会長だけあって説得力がある。

やっぱり生徒数の増加は急務というべきかな。さて、どうしたものか

 

「はい!はい!そういうことなら私にとってもいい考えがあります!」

「はい...二年の十六夜ノノミさん、お願いします」

「はい!ずばりアイドルです!」

「ア、アイドル...!?」

 

ほう、アイドル...私の出番かな?(なに言ってるんですか)いやほら、プロデューサー的な

 

「そうです!アニメで見たんですが、スクールアイドルっていうのがあってですね!学校を復興する定番なんですよ!私たち全員がアイドルとしてデビューしてですね―――」

「いやー、そういうのは却k」

「―――センターをアスタ先輩が飾るんです!!」

「っ!?」

 

なん...だと...!?(なん...だと...!?)

 

「絶対人気でますよぉ~!決めポーズだってあるんです!」

 

そう言ってくるっと回ったノノミはポーズを決めると

 

「水着少女団のクリスティーナです♧」

「み、水着...っ!」

「あ、アスタが、水着で...アイドル!?」

 

それは...それはいささかえっちがすぎるのでは!?

いいのか!?そんなことっ...いいのか!?(ふふふ...私のプロデュースは厳しいですよアッくん...ふへ)

 

「や、やだな~ノノミちゃんったら冗談上手いんだから...そんなのアスタが許可するわけ...そんな、ねぇ?」

「...そうだな」

 

...だ、だよねぇ!?そうだよねぇ!?いや知ってたけどね!?(そ...そんなぁっ!?)

安心、と同時になんだか少し残念な気持ちも...いやしないけどね!?

 

「―――アビドス復興のためというなら、やはりアビドス生であることをアピールしなければだろう。その名前だとインパクトこそあれどアビドスとの関係性が伝わり難い。

...シンプルに『アビドスシスターズ』なんてどうだ?...いや、男である俺も入るとなるとシスターズはおかしいか...」

 

いいの!?いや、なんでそんな乗り気なのさ!?(やはり敏腕プロデューサーアロナちゃんの出番っ!)

いやいやいやいや、そんな、アスタが水着なんてそんな...え?マジで?

アスタがアイドルなら、当然私はプロデューサーなわけで(私ですよっ!?)私なわけで...へへ

 

「水着であるというなら、いっそアビドス砂漠の要素もいれて『ABDSデザート」

「や、やっぱりダメ!!あ、アスタがみ水着で見世物になるなんてダメだからっ!!」

 

ハッ!?私はなにを!?

ホシノの声で我に返る

...あ、危なかった...どう考えてもそっち(R-18)系のアブナイアイドルになるところだった...

あの誘惑を振り切るなんて...ホシノ、お前がナンバーワンだ...(ぐぬぬ...)

 

「...そんなに変だろうか?」

「むぅ...絶対人気でるのに...」

「そ、そういう問題じゃないからっ!」

「...ははっ冗談だ。そもそも俺は連邦生徒会だからな。そういうのに参加はできない」

 

アスタ...え?はしゃいでるの?かわいいかよ

でもその冗談もうやめてね?先生情緒おかしくなっちゃう(もう手遅れでは?)やめてよ

 

...え?連邦生徒会じゃなかったらやってたってこと?マジで?(そ、そんなバカなっ...)

 

なんてみんなでワチャワチャしてると、アヤネが

 

「あの...知名度や連邦生徒会での発言権を高めるというなら、アスタ先輩がアビドス生であることを公表するのはダメなんでしょうか?」

 

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

 

「だって、退学届は出されてないんですよね?それなら先輩はまだアビドス生のままじゃないんですか?」

「...言われてみれば」

「たしかにそうですね~」

「むしろなんで思いつかなかったのかしら?」

「いい...いいよその案!採用!さすがアヤネちゃん!」

 

ふぅむ...確かに効果は絶大だろうなぁ(...でしょうね)

 

「い、いやまて、そもそも俺は連邦生徒会の副会長だ。どこかの学校に所属するのは...」

「でも連邦生徒会役員って、みんなどこかの学園の生徒なのよね?そのトップがどこの生徒でもないって、おかしいんじゃない?」

「ん、その通り。何も問題ない」

「連邦生徒会副会長の出身校については、ネットでもたまに議論されます。でもアスタ先輩の経歴はまるで()()()()()()()()()()()()()()()()()見つからないらしくて、あまりの謎っぷりに『天上より降臨せし天使説』や、『魔界より召喚されし淫魔説』、『わたしのかんがえたさいきょうのせいとをガチで作ってみた説』などが現状の最有力候補になっているほどです。出身校だけでも明かされた方が、逆に先輩のためなのではないでしょうか?」

 

なにがどうしてそんな説生まれたのさ...ちょっと面白そうなのが悔しいんだけど。アロナ知ってる?(いやぁ()()()は知りませんね)そっか~

 

「...そう、なのか?」

「きっとそうですよ~。それとも、やっぱり先輩はアビドス生であることが嫌なんでしょうか...?」

「そんなことはない!けど...いいのかそれは?」

「いいに決まってるよ!昨日も言ったでしょ?」

「あ、いや...うーん?」

 

でも、

 

「そうなると、転入希望者や入学希望者が殺到しそうだね...場所、足りるのかなぁ?」

 

「「「「「...」」」」」

 

 

話し合いの結果、アスタの出身校公表は一旦保留。自治区を取り戻し、生徒受け入れの目途が立ってからにした方がいい、という結論になった。

 

 

「結局そうなるんだね~」

「でも一歩前進よね!?」

「はい!アビドス復興のためにも、必ず自治区を取り返しましょう!」

 

「「「「「おーっ!」」」」」

 

「...いいのか?」

 

 

 

 




アスタくんはお遊戯会とか好きなタイプ
やったことはない

長くなりすぎたので会議パートとやつらパートで分割
明日あたりにもう一話投稿します、たぶん


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