貞操逆転キヴォトスのなんかでっかくてエロいやつ 作:メシ屋
ああ!
会議の後、私たちは紫関ラーメンへお昼ご飯を食べに行くことにした。
アスタは連邦生徒会のことでやらないといけないことがある、と学校に残っている。みんなも終わるまで待つと言っていたけどお昼はもう買ってきてしまったらしく、気にせず食べてきてほしいと言われてしまった。代わりに明日は一緒に食べることを約束して、私たちは学校を出ることに。
出発の前に一声かけようと、みんなでアスタのいる教室へ。
そこにいたのは椅子に腰かけて端末を操作するアスタ。だが一人だからと気を抜いていたのか、その姿は上着とベスト、ネクタイを脱ぎ、剰え首元のボタンを緩めてちょっとだらっとしていた。しかも腕まくり...そして汗の一粒が首筋を伝い、その先へと...瞬間
えっち警報がけたたましく鳴り響く
いけないっ!
振り返ると鼻息荒く目を見開いているシロコが...くっ、暴走しかけている!?常人には感知できない程度の汗の香りにやられたというの!?
その隣では口を開けたまま鼻血を垂らしているアヤネ...っ!手フェチのアヤネには刺激が強すぎるっ!
暴走しかけているシロコをみんなで取り押さえ、学校から引きずりながら紫関へ向かった。
とてもつかれた...帰ったら注意しないと...
◆
紫関ラーメンについた後の私たちの話題は、当然先ほどのあられもないアスタのことだった。
「な、なんですかアレは!?アレが全生徒の規範である連邦生徒会副会長の姿ですか!?いけません!あ、あんな...あんなえっちな姿が規範だなんてっ!!いけませんっ!」
「いいにおいがっ...!ちょっといいにおいがしたっ!気がするっ...!!」フンスッ!フンスッ!!
「はちきれそうでしたね~...」
「だめ...嫌でも感触思い出しちゃう...全然嫌じゃないけど」
「うへへ...やっぱり刺激が強いよね~」
「...ホシノ先輩はなんで平気そうなんですか」
「まぁ、前はよくああいう恰好もしてたからね~。アスタも気が抜けちゃったんじゃないかな?」
...それは
「...させてたんじゃなくて?」
「させてないよ!?いやそう言われても仕方ないけどさぁ...」
「でも、何もなしに男性があんな恰好するでしょうか?あんな...あぁっ、いけません!」
「アヤネちゃん落ち着いて...うーん、確か...最初はユメ先輩が暑いからって急に水着になって...涼しい涼しいうるさくて...そしたらアスタが先輩だけ涼しいのはずるいみたいなこと言って...じゃあアスタくんも脱げば解決だね!って...ユメ先輩じゃん...」
「ホシノ先輩...」
「わ、私じゃないよ!?それに私だって最初は止めてたんだよ!?でもアスタ全然怒らないし、ユメ先輩も調子乗ってエスカレートし出すし...そんなのずっと見せつけられてたら、我慢してる方がバカみたいじゃん...」
「でもセクハラはだめだよ」
「はい...ごめんなさい」
それにしてもユメ先輩とやら...やっぱりアスタと会わせるべきではないのでは?アスタたちの二年先輩ってことは...え、今二十歳だよね?やばくない?
ホシノ曰く、今は反省してるし大丈夫だと思うとのことだけど...
「罰としてホシノ先輩は、私たちにもっとアスタ先輩のことを教えるべきです☆」
「アスタのことを?」
「はい~!私たちだって、新しい先輩ともっと仲良くなりたいんですよ~?」
「そういえば、私たちって先輩のことなにも知らないわね」
「今まで関わりもありませんでしたからね」
「どんなにおいがするの?」
「...うん!そういうことならおじさんにまかせてよ~!」
ホシノはとてもうれしそうに笑う。
その姿を見てると、こちらまで嬉しくなってくる
「アスタはね~意外と子供っぽいものとか好きだよ。好きな食べ物ハンバーグだし、カイテンジャー?とか、モモ...なんとか?とか好きだったし。あとごはんに旗立てると目がキラキラするんだ~」
カイテンジャー...だとっ!?
「それってモモフレンズですか!?」
「あ、たぶんそれ」
「私もすきなんですよ~☆お話のネタが増えました!」
なんで言ってくれなかったのアスタ!?言ってくれたらもっと仲良くなれたかもなのに!!私の秘蔵コレクションを開帳するべきかな!?どう思うアロナ!?(え?さあ...?)つめたくない?
なんて話してると、新しいお客さんがやってきたらしく、セリカが接客に向かった。
ゲヘナの生徒かな...?なんかお金が少ないみたいな話してるけど、大丈夫だろうか?
「...そんなことより、もっと聞くべきことがある」
「なになに~?なんでも聞いてよ~」
「先輩のにお「アスタの匂いはアスタの匂いだよ?」...」
「シロコちゃんもさっき少し嗅いだんでしょ?」
「...あまりよくわからなかった」
「でも例えようがないしな~...幸せの匂い?」
「...ずるい。ホシノ先輩はいつもそう。はっきりしないくせに美味しいところはちゃっかりもらってる。昨日だってそう...結局どこが好きかは教えてくれなかった...私だってしあわせ(のにおい)がしりたいのにっ!!!!」
「お、おじさんは別にそういうのないっていうか...アスタがいてくれればそれでいいし...」
「いけませんよ~ホシノ先輩☆もう私たちに隠し事はなしです!たとえそれが性癖だとしても...いえ!性癖だからこそ隠してはいけません!さぁ、自分に正直になってください!おっぱいが好きなんですよね!」
「だ、だから私はそういうのは...アスタだったらぜんぶ好きだし...別に性癖とか」
「―――わかってないな~」
え?
声のした方を見ると、隣の席に座っているゲヘナの生徒が
あの子、さっき入ってきた...
「...急になにかな?」
「あ、聞こえちゃった?ごめんね~☆でもピンクちゃんの言ってることがあまりにも的外れだったからさ~」
「ちょっとムツキ、やめなって...」
「...私が、アスタの何を、わかってないのかな?」
「ほ、ホシノ先輩、少し落ち着いて...」
席から立ちあがってこちらにやってくる女の子
途端に一触即発な雰囲気になる店内
さっきの口ぶりからすると、この子たちもアスタの知り合い...?
「性癖っていうのはね、女なら誰でも持ってるものなの。だって相手のどこが一番好きかを表すものなんだから!たとえ何気ない気遣いや仕草が好きだったとしても、好きならそれが性癖なの☆」
急にとんでもねぇこと言い出したよこの子
わかってないってアスタじゃなくて性癖のことかよ
「それがえちえちな副会長ちゃんのことだとしても...否!全身エロエロな副会長ちゃんのことだからこそ!性癖は浮き彫りになるものなんだよ!!それがないだなんて...そんなの好きじゃないのと一緒だよ」
「っ!?」
こ、これは!?まさか、ここで性癖バトルを始めるつもり!?(性癖バトルってなんです?)え?さぁ...?
「あなたがわかってないのは自分のこと。どこが好きなのかも言えないのに好きだなんて...そんな空っぽの言葉、愛なんて呼べないよ?」
「ぐっ、ぐぅっ...!?」
ホシノが押されている!?
一体何者なんだ、この謎の性癖マスターは!?(性癖マスターってなんです?)え?さぁ...?
「ちょ、ちょっとあんたたち!いきなり何よ!?」
「わ、私たちの先輩をいじめないでくださいっ!」
「...喧嘩なら買う」
「そういうあなたたちは、一体どんな素晴らしい性癖をお持ちなんですか~?」
「みんな...」
アビドスのみんなが止めに入る。
対策委員会の絆はこんな時でも固いんだね...
でも店内で喧嘩はやめよ?
「私はやっぱりおっぱいかな☆シンプルかつメジャーだけど、だからこそ一番えっちが宿る場所といっても過言じゃないの!
おっぱいはおっきければおっきいほどいいんだよ!」
「ホシノ先輩!やっぱり性癖がないなんておかしいですよっ!」
「そうよ!自分に正直になるって大事よ!」
「えぇ!?」
―――あ、ラーメン来たわよ!あら?並を頼んだはずなのだけれど
対策委員会の絆ェ...
「はぁ...しょうもな...」
「こっちのカヨコっちは声フェチなんだよ。むっつりさんなんだ~」
「ちょ」
「ん、わからないでもない...あの声はたしかにえっち」
「べっべつに...落ち着くってだけ...むっつりとかじゃないからっ」
「目に見えるものがすべてじゃない...実際に感じてこそわかるスケベがある...なるほど。
まさかここまで話のわかる人がいるなんて、なかなかやる」
「なにも言ってないんだけどっ」
「シロコちゃん!?」
―――まあ!いいのかしら!?あなたたち!ご厚意に感謝していただきましょう!
君らもはや仲いいでしょ
「あそこのハルカちゃんはね~」
「わ、わわわわたわたしですかっ!?わわたしはそそんな、好きだなんてそんなおこがましいことは...で、でも、あのおおきな背中はその、すすすてきだなとおもも思いますぅすすすみませんわたしなんかがこんな!!」
「た、たしかにおっきな背中でした...なるほど、そういうのも...」
「ア、アヤネちゃんまで...」
―――ちょっと!?ラーメン伸びちゃうわよ!?ねえったら!
ねえ、実はみんな知り合いだったりする?私が知らないだけ?気が合いすぎじゃない?
そしてムツキというらしい少女はうろたえるホシノに詰め寄り
「くふふ...それで、あなたの性癖は?」
「わ、わたしは...私が好きなのは...」
ホシノ...
深刻そうな顔してるけど君の性癖どう考えても腹きn
「―――ちょっとあなたたち!?ラーメン食べないの!?私先に食べちゃうわよ!?」
ごめんね、ラーメン食べようね
君さっきから呼んでたもんね
◆
さっきまでの雰囲気が嘘のように、私たちは和気藹々とラーメンを食べていた。
「まさかこんなとこまで他校の生徒が食べに来てくれるなんて思わなかったわ」
「私たちはビジネスで来てるの。私たちの方こそ、まさかこんなところでこんなに美味しいラーメンに出会えるとは思わなかったわ!」
「うんうん、ここのラーメンは本当に最高なんですよ~」
「えへへ、私たちもここの常連なんです」
柴大将のラーメンは本当においしいからね。なんだか私まで嬉しくなっちゃうよ。
「ところで、あなたたちさっきは何の話をしていたの?妙に盛り上がっていたようだけど...」
「「
「お店でなんて話してるのよ!?」
耳が痛いな...半分は当たってる
それにしてもめずらしいなこの子...すごいまとも
「ですが、アスタ先輩のはちきれんばかりのおっぱいを目の当たりにしては、おっぱい派として語らずになんていられません☆」
「そんな話聞いちゃったら、おっぱい派として参戦しないわけにはいかないよね☆」
ガシッ!!
なんて固い握手!!
「「我らおっぱい同盟の名のもとに!」」
「やめなさいよホント!?」
「...セリカちゃんはやらないの?」
「私はあくまでおしり派だから」
あ、そうだったんだ...てっきり宗旨替えしたものかと
と、そこに近づく一人の影
「ん、私たちを忘れてもらっては困る」
こ、この声は!?
「見えないものにこそ真のスケベは宿る...ダイレクトに感じるスケベはもはやS〇X」
ガシッ!!
なんて一方的な肩組み!!
「私たちフィーリングえっち探求同盟だって負けてない」
「...その『たち』ってまさか私も含まれてる?すごいやめてほしいんだけど...」
「カヨコ、まさかあなたまで...」
「ちがうからっ」
―――ちょっ離してっ!ん、水臭い。私たちは一蓮托生でしょ?しらないんだけどっ!?
いくら抵抗しても固い性癖の絆で結ばれた肩は決して解ける様子がない。腕力とも言う。
やめたげて?
「わ、私たちも何かやらないとなんでしょうか...?」
「あ、アル様がお望みならっ」
「やらなくていいわよ!?」
なんてまともな子たち!!
「さ、アルちゃんの番だよ☆」
「へっ?」
「さっきもうみんな自分の性癖を曝け出したんだから!それなのにアルちゃんが言わないなんてなったら、私たちの会社の沽券に関わるよ!」
「な、なんですってぇー!?」
性癖が沽券に関わる会社ってやばくない?その会社大丈夫?
「さぁさぁ、アルちゃんは副会長ちゃんのどこが好きなのかな☆」
「そ、そんな話だったかしら!?」
「いいから、さぁ早く~」
「う、わ、私は...」
「か、彼のくちびっ...口元とか、素敵だと思うわ...」
...
「...さすがだねアルちゃん...負けたよ」
「ですが、おっぱい派のすべてが負けたとは思わないでくださいねっ!」
「...悔しいけど、負けを認めるわ」
「え?」
「ん、今回は勝ちを譲ってあげる...でも次は負けない」
「社長...結構すごいんだね」
「え?え?」
「お、大人って感じがしますっ」
「さすがアル様ですっ!!」
「ちょ、そんなに変なこと言ったかしら!?」
すけべだ...
なんかすけべだ...
「アルちゃん、あなたがドスケベ女王だよ」
「.........いらないわよそんなのーっ!?」
こうして、今ここにドスケベ女王が誕生した
柴大将ごめんなさい
―――
「そういえば、皆さんもアスタ先輩とはお知り合いなんですか?」
「え?ええ、そうよ。あなたたちもなのね」
ラーメンを食べ終え、別れる前の束の間の雑談で
なんとなくわかってたけど、やっぱり彼女たちもアスタの知り合いらしい。
「ふふっ聞いて驚きなさい!連邦生徒会副会長はね、うちの会社のパトロンなのよっ!」
パトロン?学生で会社とかパトロンとかできるんだ
へぇ...アスタっていろいろやってるなぁ
...性癖が沽券に関わる会社の?アスタ騙されてない?
「へぇ~、なんだかすごいですね!」
「まあ、あの人ならそういうことしててもおかしくないわね」
「...お、驚いてないわね?あのアスタがパトロンの会社なのよ?」
「...見かねてオフィス紹介してくれただけでしょ」
「た、たまに差し入れくれたりもするじゃないっ」
...騙されてるわけではなさそう、かな?
「さっきは煽るような言い方しちゃってごめんね~」
「え、あぁうん...いいよ気にしないでー」
「そう?ありがと☆」
最初は険悪だった二人も、和解できたみたいでよかった
「でも、やっぱり何が好きなのかはちゃんと考えた方がいいと思うな~」
「...そうかな?」
「体の部位でも仕草でも、自分がその人のどこにときめくのかがわかると、その人のこともっと好きになれると思うんだ☆」
「!」
「それって素敵なことだと思わない?」
「...うん、そうかも。うへ、ありがと~ムツキちゃん」
そういってお互い笑い合う。
ホシノはなんだか吹っ切れたような顔をしていた。
もっと好きになれる、か...なんだか素敵な話だな...
でもこれ性癖の話なのよね(イイハナシデスネー)ソウダネ
◆
蟠りもなくなったところで、お互いに別れを告げる
「今日はとっても楽しかったです☆お仕事の成功を祈ってますね~」
「あなたたちこそ、復興頑張りなさい!」
「くふふ☆それじゃ
?なにか含みがあるような...?
◆
なんて言って別れたと思ったら
突然の襲撃だった。
アヤネの警告に校舎の外へ出てみれば、そこから見えたのはたくさんの傭兵と思わしき生徒と
「あ、あれはさっきのラーメン屋さんの!?」
「うっ...」
傭兵たちを率いる、先ほどラーメン屋で出会い、お互いの性癖を語り合った生徒たち
「そんな!?固く結ばれたおっぱい同盟は嘘だったんですか!?」
「この恩知らず!無料で特盛にもしてあげたのに!先輩のおっぱいみたいに!」
「...残念だよムツキちゃん」
「くふふ~ごめんね☆それはそれってやつなの」
「一体なんでこんなことを!?」
「...話のわかる人だと思ったのに」
「あ、アル様の障害はすべて排除しますっ!」
「こっちも仕事なの、公私の区別はつけないと。
...あと私あんたとわかりあった覚えないから」
「...これもビジネスなの、悪く思わないで頂戴」
どこか申し訳なさそうな顔をしながらも、毅然とした彼女の姿に、対策委員会は
「見損なったわよドスケベ女王!」
「ひどいですドスケベ女王!」
「ドスケベ女王さんがこんなことするなんて!」
「ドスケベ女王がこんな人だったなんて...!」
「このドスケベ女王ー!」
「ちょっとやめなさいよ!?」
『ドスケベ女王ってなんだ?』
『雇い主のこと?』
『ドスケベなんだ?』
『ドスケベの女王だって』
相手の傭兵生徒たちがざわついている...
これは...チャンス、かな?
「も、もう知らないからっ!開戦よ!派手にやりなさい!!」
どこかやけくそ気味に放たれる宣戦布告
それと同時に生徒の一人が放った擲弾頭は校舎に着弾し
大きな爆発の後一室を崩壊させた
「は?」
私は...いや、対策委員会のみんなが、茫然として今起きた光景に目を疑う
いきなり校舎に攻撃だなんて...いや、違う、そうじゃない
だって、あそこには、あの教室には、アスタがいたはず...
「私たちは便利屋68!金さえもらえればなんだってする何でも屋よ!」
「アス―――」
「よぉ...随分と楽しそうじゃあないか...なぁ、陸八魔ァ...えぇ?」
「ひょ?」
あっ
便利屋68が連邦生徒会副会長を襲撃!?
―――殺してやるぞ陸八魔アル
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