大雨
あー…
仕事終わり、散らかったワンルームの部屋を見て今日もまた同じ絶望を味わう。
もはや床一面に広がってカーペットと化した過去の成功と失敗の証、誰が書いたかも分からない文句の手紙に感動が抜け去ったラブレター。
買ったは良いものの、一度も使わずに埃を被ってインテリアと化した、ガンラックにかけられた銃器。
私の身長を優に越して私を高みから見下ろすダンボールのビル。
窓を開けずに溜まった澱んだ空気を吸って今日もまた眠る。
(掃除しないとなぁ… )
私の意識はしわくちゃのベットへと溺れて行った。
〜
___ここはどこ…?
少女は見知らぬSFアニメのような研究所の中で、漠然とした頭が
きっと誰かが颯爽と現れて助けてくれる____
都合の良いそんな願いを妄想に変え、ただ待っていた。
しかし夢は叶わない。
来るのは『観察』をしに来るひび割れた仮面のスーツの大人だけだった。
身体の自由を見えない
思いを馳せるのは平凡でかけがえのない日々。
ただ登下校に友達とダベりながら帰るとか
流行りのダンス踊ってみたりとか
カラオケ行ったり
そんなフツーだったのに。
それすらも奪われるのか?
何も望んでいないのに?
…いやだ
僅かに残った力を振り絞って
…次第に緩まる。
やがてナニカ
そこからはあんまり覚えてない。
スーツの大人に銃を向けられて凄く怖かったけど、逃げられた。
砂漠をずっと歩いてそしたら怪しいビル群の中にいた。
でもそこでもずっとロボットたちに追いかけまわされた。
もう死ぬんだって正直思った。
みんなごめんね。
〜
んあ…?
最悪のモーニングサービス。
耳元で鳴らせれる着信音に意識がが叩き起こされる。
目覚めとともに届いたのは、夜明けには不釣り合いなほど落ち着きのある大人の声。
眠気の抜けきらない声で応じながら、私はため息をついた。
お日様より早く起きて、仕事に向かわされる。まったく、冗談じゃない。
怒りの足音をBGMにして支度をする。
しかしねぇ…?
依頼内容がまず馬鹿げてる。
クライアントに仕事内容を聞かされて思わず冷や汗をかく。
そりゃそうだ。
カイザーPMCの残党相手取って救出しろって?
馬鹿げてやがる。
しかし提示された報酬が…かなり良い。
引くに引けない、引いたら私は悪夢に唸らされるだろうってくらいの山。
「やるしかないね」
そう呟いて目的地に向かってミニクーパーのエンジンをかけた。
ふいいいいいい…
疲れた〜