問題すぎて投稿に葛藤したわ…
「…ミユキったら意外…てか躊躇なく…」
「うっせ…」
互いの体温で火照った空間に、湿った無音のBGMが流れる。
切り傷のあるミユキの背に視線を這わせながら、ふと己の存在意義を問う。
同じ高校生なのに守られていてばかり。
それなのにどうして__
「…さっきはやかましかった癖に」
「考え事。ほっといて」
「あっそ」
そっけないが、繋がれた手は離れない。
ミユキの指が、無意識に翔亜の手を撫でる。求めるように。
「…ミユキ、くすぐったい」
「もう少しだけ」
「満足した?」
翔亜の問いかけを無視して、ミユキはキッチンに向かう。
「ねえってば〜」
「そうだな」
ミユキの返事はあっさりとして、素っ気ない。
包丁を取り、無造作にカブを刻み始める。
視線は、天井の染みに向いていた。
そんなミユキの姿に、翔亜は少しだけ苦笑を浮かべた。
そして、誰も無関心だった。
___ミユキが包丁で切った指から滴る血にも、微かな異臭にも。
「…ポイントマン及び、突入チームはサーモグラフィーを装着」
「ねぇミユキ、少し寝るね……できたら起こして…」
「……ん、ああ?」
ミユキも同じ事を考えた。
違和感。煙。
微かな薬品の匂い。
めまい。だるさ。
事象が点でバラバラになっている。
「マズった…」
「なぁに…?」
悟った時には全てが遅かった。
それと同時にドアが悲鳴をあげながら蹴破られた。
「大人しくしろ!ガキどもっ!」
(せめて…コイツさえあれば…)
咄嗟にイナから渡されたアレを胸元に忍び込ませた。
「さてさて…ここまで簡単に行くとは…」
「大人げねーな」
固い地面の上で身動きは取れない。
頭に響く鈍痛が拘束具代わりか。
「さてさて、あと数時間もすればお前らは回収されますからね。それまで大人しくしなさい」
「…なあ、コイツと話がしたい。やらかしはしねーからよ」
「…まあ多めに見ましょうか」
「なに…?」
「口開けろ」
「こぉ…みゆひっ!?」
ミユキはいきなり、唇を押し当てた。
強引に、何かを託すが如く。
2人の身体が倒れ込む。
床に背中が触れる寸前、翔亜の上にそっと覆いかぶさった。
ぬくもりが入り混じり、繋ぎ止める。
お互いが求めるように受け入れあう。
「下の口もほぐしとけよ!」
「やっべ〜、カメラ回ってんのかよこれ」
ギャラリーの下品な野次が飛び交う。
だが、奴らは気づいていない。
翔亜の口の中に
「…合図したらそれ使え。いいな」
「…うん」
「さてさて…少しだけつまみ食いといきましょうかね?ねえ皆さん」
兵士たちが、嫌な笑いを浮かべながら近づく。
その足音と、地面に落ちた服の音が乾いて聞こえた。
「さてさて…愉しませてもらいますよぉ」
兵士たちは2人の少女に酔っていた。
「…ねえミユキ____」
「………『撃て』」
合図と共に翔亜の口内から小型の拳銃が彼女の手元に収まる。
「おやおや…デリンジャーですか、そんな豆鉄砲じゃどうしようも…」
銃身から出たのは銃弾では無かった。
眩い閃光と轟音が辺りを包んだ。
予想外の閃光に襲われた兵士たちに混乱と罵声が飛び交う。
「__逃げ____とあ___かまう____」
「うわああああああ!」
ミユキの微かな声を聞いて、翔亜は闇の中へと姿を消した。
「ごめんなさいごめんなさい……」
何もできなかった。また守られた。
呼吸の仕方さえ忘れて、自戒の言葉を吐露する。
後悔。無力感。嫌悪。
膝を抱え震える翔亜の中を犯す。
「はぁ…こういう時に限って銃がないんだね…」
掠れた
「銃がご入用で…?お久しぶりですな同志!」
「イナ…さん!?」