「クソッタレ!ランニングマシーンかよ!?」
雷ちゃんの執拗なロックオンによって、ただ走って遮蔽物に隠れてを繰り返すのみで、全く手も足も出ない。
幸いな事に、向こう一週間はチートデイになりそうではある。
「良い加減諦めたらどうだい…?正直なところ弾もただでは無いからね、傷薬くらいはあげるよ」
「うっせ、バーカ!射撃の的になりに来たワケじゃねーっ!」
「…ところでそんなに叫んで体力は平気なのかい?」
「だいじょ… ゲホッゲホッ…平気なワケ…あるぅ!?」
遂に弾丸の大群が私を捉え、後方に大きく吹っ飛び、そのまま薄汚い裏路地の中へと転がる。
「さて…もうそろそろ大人しくしたらどうだい?」
「…」
帰って来たのは無言。
弾丸を叩き込まれた腹部はシャツをも貫通し地肌は
「ふむ…それじゃあ大人しくしとくといい。私に身を委ねて…」
ウタハが抱えようと近づいた刹那、銃口を眉間に突きつけられ発砲音と重く鈍い激突音が響く。
「あう…っ!?」
「騙されたなぁ!今日も踏み倒させてもらうぜ!」
ひっくり返ったウタハの脳裏には
その記憶が脳に、腕に、手に、足に、力として流れ込み、即座に雷ちゃんに指示を飛ばす。
「逃すな!」
「クソッタレ…!まだやんのかよ!?」
しかし身体はボロボロ。
逃げるのは難しい。ならば…
「こいやぁ!こんの
そう言って近くにあった鉄パイプ2本を手に持つ。
その瞬間、雷ちゃんの弾丸が放たれた。
飛んで来た弾丸を右手に持った鉄パイプを振り下ろし弾丸を弾き落とす。
「はは…意外とやれそうじゃん?」
そう言って弾丸の群れに向かって一歩踏み出す。
(顔に4、胴に6…顔に29…胴に18?あれこれ…無理なや_____)
「…ヒーリングファクターじゃなかったみたいだね」
倒れた彼女をお姫様抱っこしてシャーレへと向かった。
二人は、仲良くしているだろうか?
年齢も近いし、きっと話も弾んでる__そう思って期待を胸にドアを開けた。
「ごめんね〜! お待たせー……って、あれ?」
「あの人、ですか……?」
「そうそう。お花でも摘んでるのかな? もしかして」
「そうじゃなくて……『外の空気を吸ってくる』って……」
「そっか。困ったなぁ〜……」
そう言いながらも、今ここにいる彼女のことを考える。
どこで暮らすか?
安全なのか?
銃は持たせるべきか?
そんな思考が頭を巡る中、扉が静かに開いた。
咄嗟に彼女を押し倒し、抱き込む。
少し苦しいだろうが、仕方がない。彼女の首には懸賞金がかけられているのだから。
「ふぇ……あぁ?♡」
「しっ」
頭を撫でて落ち着かせる。
たとえ、私が犠牲になったとしても構わない──
ドアを開け、先生を訪ねてみればその…
まあ、信じられなかったね。
先生が女の子を押し倒してるのを見て
銃を取り出したら 先生からの誠意で
(規制)をサービスしてもらいました
私次第でこの(****)を(〇〇)出来るんだぞってことで
「こういう訳なんだよウタハ…」
事情をあらかた聞いてウタハは納得する。
「…一応聞いておくけど、この子は先生の肉親かい?」
「あ、違う違う。ただ本当に私のいた世界から来たってだけ」
先生という前例がある以上、信じるに値するし、何よりロマンもあるが専門外。
それに目の前で震える彼女を見ていると一刻も早く帰したい。
その気持ちがウタハの中で強く募る。
「…そういえばウタハはどうしてここに?」
信じたくは無い可能性。
懸賞金に惹かれたのでは無いか?
その可能性がよぎる。
「あーいや、そうじゃなくてね。えーっとね…少し待っててくれないかい?」
そう言ってウタハはドアの向こうから出て行ったあの子が引きずってきた。
ターゲットの名前か〜
どーしよっかな