先生殿がまた死んでおられるぞ!   作:大事なのは選択ではなく諦めない心

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感想返し
・アリス関連
起きてもらう予定ではあります

・セクシーフォックス呼びについて
ノリがよすぎるので割と受け入れてくれそう(偏見)という感じで書きました

・中華マケプレみたいな謝罪


・黒服について
ベアおばと地下野郎以外のゲマトリアは弱みを見せないように気を付けつつめっさ頑張れば子供でもウィンウィンな関係に持っていけそうな気はしますね


アビドス編、エデン編崩壊のお知らせpart2

85:暗黒救護騎士

速報 百合園セイア大納言様、この掲示板をご覧になっておられた

 

86:名無し生徒A

全力でへりくだってんの草生える

⋯⋯てことは、マジなん?

 

87:暗黒救護騎士

マジ。この掲示板、接続に夢の世界経由してるらしい

 

88:名無し生徒A

へ〜、新発見⋯⋯ところで変な呼び方してた奴ら息してる?

 

89:名無し生徒A

声が聞こえないネタはやってないのでセーフ

 

90:名無し生徒A

今やったのでアウトですね⋯⋯

 

91:名無し生徒A

しまった!

お許しくださいセクシーフォックス様!(罪状追加)

 

92:暗黒救護騎士

ウチらと違って寝てる時しか接続できないっぽいので今ならセーフ

 

93:名無し生徒A

ゆ、許された⋯⋯?

 

94:黄金の毒蛇

罪状が発覚していないことを許されたとは言わん

ちゃんと揉み消さないと

 

95:名無し生徒A

経験者は語る

書き込み遡られたらアウトか。消し方わからんし

 

96:名無し生徒A

よーしここらで今把握してる情報まとめようぜ

 

97:名無し生徒A

やめろォ! こんな近くに読み返しポイントを設置するな!

 

98:名無し生徒A

是が非でも読ませようとするじゃん

 

 

 

 

 

 

120:セクシーフォックス大納言

まだ安静にしておくようにと言われたので午睡に入ったよ。

既に紹介されているかもしれないが、トリニティ総合学園、ティーパーティーの百合園セイアだ。

今後ともよろしく頼むよ

 

121:名無し生徒A

既に紹介されているかもしれない(すっとぼけ)

 

122:名無し生徒A

全部読んだことをコテハンが主張している

 

123:名無し生徒A

駄目みたいですね⋯⋯

 

124:名無し生徒A

お慈悲ー!

 

125:セクシーフォックス大納言

別に怒ってなどいないさ

 

126:名無し生徒A

ホントかなぁ?(ゴロリくん)

 

127:セクシーフォックス大納言

本当だとも。声が聞こえない云々は意味がよく分からなかったから、怒りようがなかったとも言えるね。

名前は、まあ、私だと分かる範囲で好きに呼んでくれたまえ

 

128:名無し生徒A

心が、広い!

 

129:名無し生徒A

一般生徒に知らぬこととは言え舐めた態度取られたり、初対面のガキに突然シーフ王呼びされても許した、と言うか怒らなかった女だ。器が違う

 

130:シーフ王

そう呼ばれた経験は……この掲示板以外では無いね。

君たちが見てきた未来での事かな?

 

131:名無し生徒A

気に入ってて草

まあそんな感じ

 

132:クロノス記者

返済日ってことでアヤネと準備してたら無事ムツキに絡まれたぞー、やっぱ絶対メガネフェチだよあの子⋯⋯

な ん か い る

 

133:シーフ王

やあ

 

134:クロノス記者

やあ、ようこそ

 

135:名無し生徒A

一瞬で順応した⋯⋯

 

136:名無し生徒A

コレくらいで動揺してたらクロノスなんてやってられないってことかね

 

137:クロノス記者

早速で悪いんだけど>>133が死んだと思ったミカとナギサが大暴走かます寸前なので元気な顔見せてあげてくれる?

 

138:シーフ王

ああ、すぐにそうしよう⋯⋯と言いたいところだが外を出歩くのはミネがまだ許してくれないだろうね。

 

139:名無し生徒A

何日も昏睡してたのはマジなのでそれはそう。団長じゃなくたって止める。

 

140:名無し生徒A

じゃあ動画撮って送ろうぜ

 

141:シーフ王

いいね。

>>92、すまないが撮影を頼めるかい? スマホは手元になくてね

 

142:暗黒救護騎士

了解。また面会行くわ

 

 

 

 

キヴォトスいちの巨大な無法地帯、ブラックマーケット。

ホシノは友からの助言で、またアビドスの他の面々もヘルメット団の使っていた装備が既に正規ルートで流通していないものであることに気づき調査のため乗り出してきていた。

学校によっては校則で立ち入り禁止区域に指定されていることも多く、これまで協力してくれていたシャーレの面々も堂々と連れてくることはできずほとんどアビドス校舎に残るか、一旦帰還してもらっていた。

 

「いやー、こんな所までつき合わせちゃってごめんねキッドちゃん」

「いいっていいって。そもそも自分で行くって言ったんだし。クロノス的にはブラックマーケットの様子も見てみたくてさ」

「そういえばクロノスだった」

「そういえばはひどくねぇ?」

「ん、ごめん……いい意味で。その、あまり良い言われ方をされていないこともあるから」

「あー、例のコンビ(マイとシノン)な……」

 

例外はキヴォトスのどこにいようと違和感を持たれないクロノススクール所属で、なおかつ正確な射撃の腕は既に信頼を置かれ始めている、愛称「キッド」ただ1人。

由来は「外」の昔の人物、およびその人を元ネタにした創作の数々とのこと。

外とキヴォトスの交易は無くはないとはいえ、いち生徒がそんなものどうやって調べたのだろうか。

顧問の大人というのが外から来たそうなので教えてもらったのかな、と友と和解できてかなり浮ついているホシノはぼんやりと考えていた。

 

「では水着少女団のクリスティーナさん、デビューに向けた計画などお聞かせいただけますでしょうか?」

「詳しくは企業秘密です~♧ でも近いうちに必ず……」

「や・ら・な・い・からね!?」

「ふふふ、私は諦めませんよ?」

「おお、今後が期待されますねー!」

「しなくていい!」

「あの、もう少し緊張感といいますか……」

 

シャーレへの警戒がゼロになったわけではないが、友から顧問の大人共々信用している、と聞かされてからは軽く注意を払う程度に留めている。

友の言葉であることを差し引いても「ブラックマーケットで裏切り裏切られを日常としている者から信用されている」事実はそれなりに重い。

ノノミと共謀して後輩たちをいじり倒しているキッドを気の抜けた表情で眺めながら、ホシノはうへぇと鳴いた。

 

 

 

「ど、どいてくださーい!」

 

等と考え事をしているところへ鳴り響いた声に振り返れば、焦った様子の生徒が1人こちらに走ってくる⋯⋯発言から察するに、正しくはここを通ろうとしている、か。

見れば誰かに追われている様子。あまり穏やかな話ではなさそうだ。

 

「あれ? なんか嫌な予感が⋯⋯」

「セリカちゃん?」

「逃さないでゲスよぉ!!」

「また出たぁ⋯⋯」

 

少女を追いかける不審者を視界に収めた瞬間、数日前の嫌な思い出が、それこそ嫌になるほど鮮明に蘇る。

最大限顰められたセリカの顔を見た面々も追跡者の正体を察した。便利屋に追い払われたあと、ここまで逃げ延びて来たようだ。

他のヘルメット団員の姿はなく、数名のスケバンを引き連れていた。散り散りになってしまったのか、敗退を期に解散したのか。後者なら幾分か対応が楽なのだが。

 

「ちょうどいいわ、あの時の仕返しに思いっきりぶっ飛ばしてやる!」

「うんうん、悪い子にはお仕置きです♧」

「ん」

 

青い炎を幻視させながら構えるセリカに続き、他の面々も次々と銃を抜く。

 

「ややっ、アビドスが何故ここに⋯⋯皆さん、逃げやしょ! アレは強さ的にマーケットガードみたいなもんでゲス!」

(あ、そっか。わざわざぶっ飛ばす必要ないのか)

「あ? ビビってんのか? やっぱヘルメット被ってるようなのはダメだな」

「ヘルメット脱いで特攻服誂えてから出直してきな!」

「分け前が1人分浮いたぜ、へへへ」

(あったわぶっ飛ばす必要)

 

最後にキッドが懐の拳銃に手をかけたところで、戦闘が始まる。

結果は言うまでもない。ただ、仕返し相手を取り逃がしたセリカは不完全燃焼な顔をしていた。

 

 

 

 

 

そのころ。

キヴォトスいちの巨大な学校、トリニティ総合学園。

その生徒会組織ティーパーティーのホスト()代理を務める桐藤ナギサの元へ、1通のビデオメッセージが届いた。

送信元は救護騎士団のとある団員。知らない者からのビデオメッセージなど、普通ならただのイタズラだろうと気にも留めない。

しかし三大派閥に属さない救護騎士団から、親しい者しか知らないはずのナギサの個人アドレスへ宛てたもの、ということで怪訝な顔をしつつもメッセージを開封した。

 

「これは……!」

 

再生されたビデオメッセージを眺めるナギサの目から涙が一筋、零れ落ちた。

死んだと思っていた友からの、生存の知らせ。

ナギサは一言も発することなく、否。発することが出来ずに、涙の止まらなくなった目で映像を食い入るように見つめ続けていた。

誰も見ていないタイミングで助かった、と頭の片隅で考えている間にも映像は続く。

 

「……?」

 

映像が進むにつれて、ナギサの顔に困惑が浮かび始める。

 

「……!」

 

やがて表情は険しいものとなっていく。

 

「……わかりました。セイアさん」

 

そして再生が終わったあと、1分ほどの沈黙を経て、ナギサは決然と立ち上がった。

 

「やっほー、ナギちゃん聞いてよ、さっきさぁ……あれ? どうしたの?」

 

狙ったわけではないだろうが、そのタイミングで幼馴染にしてパテル派の長である聖園ミカがノックもなく部屋に飛び込んでくる。

いつもなら小言でも投げかけるのだが、今この瞬間だけは丁度いいところに、とでも声をかけてやりたい気分だった。

 

「ミカさん」

「ど、どうしたの怖い顔して」

「兵の準備を」

「……へっ?」

「セイアさんがクーデターを起こしました! 内戦(シビルウォー)です!!」

「どういうこと!?」

 

学園のトップ・オブ・トップ(ティーパーティーホスト)(故人)がクーデター」などという、一から十まで支離滅裂な言葉を、泣き腫らしたような目で発するナギサを、過労でとうとう壊れたか、とミカは全力で宥めにかかった。

 

「な、ナギちゃん、お願いだから話を」

「ミカ!!!」

「もごっ」

 

その後ナギサがいったん落ち着くまでに、ミカの口には合計3本のロールケーキがねじ込まれることとなった。




ミカの体重が1ポイント上がった!
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