先生殿がまた死んでおられるぞ!   作:大事なのは選択ではなく諦めない心

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感想返し
・またしても何も知らない小鳥遊ホシノさん
原作ではシリアスでそうなっちゃいましたがギャグならめっちゃみたいですね

・万魔殿でカスなのは議長のみ
それはそう まあセイアならあの書き方で誤解はしないでしょう

・スレにヒソカいなかった?
試験官ごっこする奴ごっこ♤

・ラーメン啜ってるヒナちゃんかわいい
かわいい


アビドス編、エデン編崩壊のお知らせpart6

652:黄金の毒蛇

アビドスが突入してきた

 

653:名無し生徒A

アヤネも直接乗り込んでるのがクライマックス感ある

 

654:クロノス記者

なんかカイザーがアビドス校舎周辺に展開し始めてるっぽいな

 

655:名無し生徒A

うわめんどくせえ

 

656:名無し生徒A

ホシノが転校になったら原作通り突っ込んでくる気か

 

657:名無し生徒A

鼻が良すぎる。どうやって知った?

 

658:野良メット

いやぁ、つい先日ヌビアに新しく編入した生徒の中に情報売るようなのが紛れてたみたいでゲス

 

659:カイ様信者

カイザーのスパイね。一体何メットなんだろ

 

660:名無し生徒A

あ、そういう?

 

661:名無し(臨戦)

カイザー理事本人がどういうつもりかはともかく、世間的には普通に健在な学園の留守を狙って本校舎に不法侵入からの制圧コンボキメようとしてる感じに

 

662:名無し生徒A

ほぼ事実なのでセーフ

 

663:名無し生徒A

クソみてえな金利やめさせつつ地上げも黙らせるには連邦が介入する隙を見せてもらわないといけないからね。仕方ないね

 

664:名無し生徒A

騙して悪いが……

 

665:名無し生徒A

あんまり悪いと思えん

 

666:名無し生徒A

営業に降格する準備をしておいてください理事!

 

667:ゲルマニウム売人

本当に攻めてきたらキツイだろうしアビドスに戦力送っとく?

 

668:クロノス記者

そうだな、シャーレ留守番組で戦えるのはこっち来といてくれる?

 

669:野良メット

D.U.からアビドスまで爆速で急行出来るよう手配してありやす

 

670:名無し*テラー

えっと、私は……要る?

 

671:名無し生徒A

>>670

絶 対 に 来 い

ゲマトリアにはどうせバレてるんだからもう隠す意味がない

 

672:汚職ヴァルキューレ

救援来るまで1人で総力戦ボス抑えてたくせになんで未だに強い自覚がないんですかねこの人

 

673:名無し(臨戦)

自己肯定感が死んでるんだ。許してやってくれ

 

674:名無し生徒A

あと今までは基本先生の指揮下にいたから勝てても「先生がすごい」ってなっちゃう節はあった

 

675:名無し生徒A

確かに……

 

676:名無し生徒A

あー、納得した。そりゃ強さ自覚できんわ

 

677:名無し生徒A

行くやつ選出してるけど、アコとワカモが割と乗り気だな

 

678:名無し生徒A

先生に恩売りたいのとアピールしたいのがそれぞれあるからな。

事務も大事ってことでユウカとイロハは出ないつもりみたい。イロハの方は面倒ってのもゼロではないだろうが

 

679:名無し生徒A

書類とどっちが面倒かは人による

 

680:ゲルマニウム売人

戦闘が面倒というかできないのもいるし(自己紹介)

 

681:名無し生徒A

じゃあアビドス側はそんな感じで。ヌビアはどうなってる?

 

682:黄金の毒蛇

メイン部隊と衝突したところだな

 

 

 

 

「では、カイザーの部隊との戦闘が確実視される場合はゲヘナ風紀委員会からも戦力を派遣しましょう。そちらの指揮は私に任せていただければ」

「心強いですね、助かります」

「お気になさらず。もう私もシャーレ所属なのですから。では陣形や戦術など詳細は現地で」

「ええ、よろしくお願いします」

 

ゲヘナ風紀委員会行政官、天雨アコは少なくとも表面上はにこやかに通信を終えた。

表面上は、とは言うものの、実際のところ内心もそう悪いものではなかった。

今となっては交流のないアビドス自治区への救援。襲ってくるのも企業の大人で、美食研究会や温泉開発部が暴れているわけでもなく、どう考えてもゲヘナ風紀委員会の出張る案件では無い。

しかしアコからすればこの件に首を突っ込むことで幾つかの目標を達成できるいい機会と言えた。

 

ひとつは要請に応じ学園の垣根を越えて活動する権限を持つシャーレの主要メンバー、ひいては今は眠っている顧問の大人からの印象を良いものとする、もっとあけすけに言ってしまえば貸しをつくること。

 

そしてもうひとつはその主要メンバーそのものについて探ること。

先日、情報部が奇妙な調査結果を報告した。

新学期が始まると同時に別人のように変貌を遂げた生徒が各校に複数ずついる、というものだ。

進級を機に新しい自分を纏うなどというのは思春期を生きる者にとって別段珍しいことではないが、それが強さにまで及んでいるとなれば話は変わってくる。

しかもそれら、学年も所属校もバラバラな該当者たちが一斉に一つの組織へ参加表明した。

 

「関連を疑うなという方が難しいですよね」

 

変貌した者にはゲヘナの一般生徒も紛れている。情報部が動いたのも、この生徒が急にこの世のすべてを憎んでいるような顔で暴れまわった事がきっかけだ。昨年度までの戦力データに反してイオリの率いる部隊を単騎で撃退したと聞いたときは耳を疑ったものだ。

ヒナ委員長が出張った途端、なぜか安心したように大人しくなったようだが、まあそこは良い。

 

「例の条約も近いことですし……」

 

両校のパワーバランスを崩しかねない要素は極力抑えておきたい。万魔殿の変な笑い方をするタヌキも似たような理由で部下を派遣してきたのだろう。

あれは()()()()()鹿()()()()()。この組織の重要性は分かっているようだ。

 

「まあ、全員配下に取り込むとか考えてそうではありますが」

 

馬鹿ではないがバカなゲヘナのトップがキキキと笑う姿を思い出して、アコは顔をしかめた。

 

 

 

「ここで食い止めろ! 会長たちの所へは行かせるな!」

「いい加減、しつこい!」

 

ヌビア分校本校舎にて。

攫われたホシノを救うべく突入したアビドスの面々を、ヌビアの風紀委員会に当たる組織が迎え撃っていた。

その表情は真剣そのもの。他校の生徒を()()()攫うような下衆が浮かべるには少々真っ直ぐすぎるものだった。

 

「ヌビアは! あなた達はどうしてこんな事を!?」

 

違和感を拭いきれなかったアヤネが、リロードの時間稼ぎも兼ねて問いかけると、やはり真っ直ぐに見つめ返し答えてくる。

 

「それが私達の会長の望みだからだ」

「何よそれ! 会長に言われたから人攫いでもなんでもやるって? じゃあ死ねって言われたら死ぬの!?」

「そうだ」

「なっ……」

 

怒りのままに言い返したセリカがたじろいだ。

売り言葉に買い言葉、というようなものではない。

あの目は、本当にやる。

黄金の毒蛇に死を望まれれば躊躇なく重石を全身にくくりつけて川にでも飛び込むのだろう、と確信できる目つきだった。

 

「なんで、そこまで……」

 

悪質な方法で洗脳でもされているのかと疑ったがやはり違う。

 

「お前、泥を食ったことがあるか?」

「……は?」

「無いか。では革靴は? 道端で名前も知らない草を引き抜いて口に放り込んだことは?」

 

答えに窮したセリカの再起動を待つことなく、その生徒は続ける。

 

「ここに居るのは、ヌビアに入るまでそうだった奴ばかりだ。自業自得だ、って誰も見向きもしない。会長はそれを拾ってくれた」

「今日自分の手で死ぬか、明日まで待って野垂れ死ぬか。そんな選択肢しかない虫けらを、人間に戻してくれた」

「だからこの命は、あの人のものだ。返せるものが、私達にはそれくらいしか無い」

 

いっとき、沈黙が場を支配した。

ついでリロードの音が響き、再び顔をあげたセリカの声がそれに続く。

 

「あんたたちの事情も、覚悟もわかった。それでも、ホシノ先輩は。仲間は譲れない。あんたたちと、あんたたちの会長をぶっ飛ばして、先輩を連れて帰る!」

「……それでいい。来い!」

 

再び、幾つもの弾丸が銃声とともに飛び交う。

それらが収まった後、倒れ伏すヌビアの生徒たちの方を一瞥し数秒目を伏せてから、セリカたちは走り出した。

 

 

 

その様子をカメラ越しに見ていた2人(ホシノと黄金の毒蛇)は静かに息をつく。

 

「……愛されてるね、お互い」

「思っていた数十倍は重くて驚いているところだ」

「ありゃ、また想定外?」

「……もう勘弁してくれ」

「うへ、ごめんごめん」

「付き合わせてしまった分、後でよく労ってやらないとな……さて」

「行くの? 結構容赦ないよ、ウチの子たちは」

「さっきのを見ていればわかるさ。それでも、やると決めたからな」

「そっか……いってらっしゃい、■■■ちゃん」

 

ふっと笑って立ち上がった友の背を見送りながら、ホシノはもう自分以外誰も呼ばなくなった名前を口にした。




■に入る名前は考えてはいますが原作被りが怖いので伏字にしてあります(ちょっと前の暗黒救護騎士のもそう)
キッドは流石に被らんやろうしあくまで愛称なのでセーフ
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