先生殿がまた死んでおられるぞ!   作:大事なのは選択ではなく諦めない心

17 / 30
感想返し
・這い寄る混沌について
本格的な出番は次回

・発狂した子がいるのってこいつのせい?
原因の一端ではあります

・将来的にはクロスオーバータグいらん説ある
だいぶインスマスを彷彿とさせるラビット小隊水着イベントもありましたしどっかでポロッと出てきてもおかしくはないですよね

・リアル童貞(空耳)に取り憑かれたカイザー理事も童貞?
草 まあロボですし……


アビドス編、エデン編崩壊のお知らせpart9

871:汚職ヴァルキューレ

ヌビアに例の総力戦ボスが出ました。

形態はセトの憤怒です。アビドス側の皆さんはこちらに来られますか?

 

872:クロノス記者

すまん、無理っぽい! こっちにはビナーが出た!

……コイツは本物だよな?

 

873:名無し生徒A

多分本物だろ、あの野郎が分裂なんて考えたくもねぇ!

 

874:黄金の毒蛇

黒服が湧いてきて何やら解説してたが……

 

875:名無し生徒A

どう聞いてもニャルラトホテプじゃんふざけんなよ道理でアレコレ化けてくるわけだよ

 

876:名無し生徒A

うわぁ……まあ、エジプト神話に絡んでくるならいてもおかしくないのか……

 

877:名無し生徒A

せめて生徒のガワに押し込められてから来い! ルール違反だろ!

 

878:黄金の毒蛇

黒服の話聞いた限りだとルールに違反しての顕現はできないのですでに居る奴に化けて誤魔化してるみたいだがな

 

879:名無し生徒A

そう聞くとキヴォトスやべえな

 

880:名無し生徒A

ホルスが低身長女子高生になってうへうへ言ってる世界だし

 

881:名無し生徒A

推定ベリアルが事あるごとに白目剥いてる世界だし

 

882:名無し*テラー

そういえばアルちゃんいないね

 

883:名無し生徒A

事務所からの夜逃げはとっくに終わってるはずなので参戦するなら間に合ってたはずなんだが何かあったか?

 

884:名無し生徒A

まーたバタフライエフェクトかもしれんな

 

885:名無し生徒A

救援行くって言っちゃって後に引けなくなるの大将の屋台じゃなかったっけ 報酬なんて一杯のラーメンでーとかどうとか

 

886:クロノス記者

よかれと思って爆破イベント止めたけど、もしかしてやっちまったか?

 

887:名無し生徒A

いや、それくらいなら宣言場所が店になるだけじゃないかな? うろ覚えだけどそういう周あった気がするぞ

 

888:名無し生徒A

店の爆破止めたのは今回が初でもないからな

 

889:名無し(臨戦)

とりあえずその話は後でゆっくりやろう、来るぞ!

 

890:名無し生徒A

早速派手にミサイルバラまいてきたわ、退避……うわ、すげぇな風紀とうちの武闘派ども。全部撃ち落とした……

 

891:名無し生徒A

人喰い反社ショット優秀。スナイパーライフルで早撃ちなんてよくやる

 

892:名無し生徒A

ちゃんと強いんだよイオリ。ヒナちゃんが強すぎて霞んでるだけで

 

893:暗黒救護騎士

到着したぞ、榴弾砲を派手にぶっ放すのでいったんビナーから離れてくれ

 

894:名無し生徒A

有能 ヒフミいないけど分かれてヌビア行った感じ?

 

895:暗黒救護騎士

そう。あっちはもうちょっとかかるかも

 

896:名無し生徒A

セクシーフォックスこの周で初ご対面じゃん

 

897:名無し生徒A

言葉は今までで一番交わしてるのに不思議な感覚

それはそうと現場来ちゃって大丈夫なのこのわんぱくフォックス……

 

898:名無し生徒A

風紀も負けじと砲兵出してきたな。

何張り合ってんのアコちゃん。でもナイスだ!

 

899:名無し生徒A

このまま押し切れ……ないか、ビームでいくつか砲台がやられた

 

900:名無し*テラー

ビームは撃ち落とせないよ……

 

901:名無し生徒A

ミサイルなら撃ち落とせるのやっぱおかしいって

いや頼もしいけど

 

902:名無し生徒A

ところでヌビア側の書き込み無いけど大丈夫?

 

903:黄金の毒蛇

今のところ大丈夫だ。

見た目通り劣化セトといったところだが、先生なしで挑むとやはりべらぼうに強い。

ホシノがいて本当によかった

 

904:名無し(臨戦)

無理するなよ? 

こっちもきついと言えばきついけど、まだギリギリ救援に割けるからな

 

905:野良メット

へい、でもファウスト様が向かってきてくださってるってんなら百人力でさぁ。今はビナーに集中してくだせぇ

 

906:名無し(臨戦)

わかった

 

907:名無し生徒A

だいぶ追い詰めた感じ?

このまま撃退できれば……でもそろそろアレやってくる頃だよな、撃退間に合うかな

 

908:クロノス記者

ダメそう、予備動作入った。

全員衝撃に備えろ!

 

909:名無し生徒A

うおおおおおお! やばいやばい!

 

910:名無し生徒A

最強技が巨体を活かした砂かけなの、地味だけど確かな殺意を感じる

ビーム以上に防ぎようが無い

 

911:名無し生徒A

風紀とか何人か戦闘不能になったな、みんな大丈夫か?

 

912:名無し*テラー

なんとか……

 

913:名無し(臨戦)

運良く無傷だ

 

914:暗黒救護騎士

トリニティは離れてたから大した被害はない。

砲撃再開には時間かかるかもしれんけど

 

915:クロノス記者

ちょっとヤバいかも

 

916:名無し生徒A

おいどうした

 

917:クロノス記者

ちょうどビナーの胴体が横切ってふっとばされた。

ダメージが大きい

 

918:暗黒救護騎士

待ってろすぐ行く!

 

919:名無し(臨戦)

援護する!

 

920:名無し生徒A

おい……ビナーがそっち向いてないか?

 

 

 

 

 

 

「参ったな、折れてる」

 

クロノス記者、愛称キッドは不自然な位置で曲がった己の右脚をみて表情を引き攣らせる。

これで最低でも足手まといは確定した。

最悪は誰かが自分を庇って取り返しのつかないことになる、辺りか。

 

「せめて邪魔にならないようにどっか隠れて……おい、嘘だろ」

 

何とか片足だけで移動できないかと、足元の砂相手に格闘していたキッドがふと顔を上げれば、先ほどから無軌道に暴れまわっていた機械の大蛇が自分の方をしっかりと向いて全身に備えられたミサイル発射口を開いているところだった。

 

「やばい……!」

 

その場を離れようとするも、片足ではうまくいくはずもなく。

次の瞬間にはキッドの体は爆発によって高く持ち上げられていた。

当然、そうなれば次に待つのは強制的な地面への体当たりだ。先ほど吹き飛ばされた分も入れて2回目となる。

 

「あ、これ……死ぬ……」

 

叩きつけられ、全身を襲う鈍い痛みから、経験則で肉体の限界を察した。今の時点では助かる可能性があるが、相手が追撃を待ってくれるとは思えない。

 

「せっかく、なんか、うまく行きそうだったんだけどな……」

 

これでまたリセットか、とため息をついたところで気づいた。

今までの死のほとんどのパターンと違い、世界の滅亡が確定したわけではない。

この場合に死ぬのは自分だけで、他の面々はこの状況を乗り切って次へ進み、ひょっとしたら卒業まで生き残ってしまえる。そんな可能性もある。

 

「そうなったら、次の周回は……」

 

もしも掲示板の仲間たちまで自分と初対面のところから始まってしまったら。

そもそも居なくなっていたら。

誰ひとり自分を覚えていてくれない中での繰り返しが始まったら。

死が近づいてきているからか、嫌な想像ばかりが膨らんでいく。

 

「ああ、クソ、やだなぁ……」

 

創作の中でのいわゆるループ物なら1人だけで繰り返す展開などありふれているが、キッドからするとどうにもそれは耐えられそうになかった。

しかし耐えられるかどうかなど相手方には関係ない。

ビナーの口が大きく開き、目を開けていられないほどの光を蓄えながら自分の方を向いているのを見て、キッドはきつく目を閉じた。

 

「ひとりは、嫌だ」

 

思わず出た弱音は、攻撃の轟音にかき消され誰の耳にも届かなかった。

 

 

 

 

 

 

ただ1人の例外を除いて。

 

「やっと、みつけた」

 

光線が確かに放たれたはずなのに、襲ってくる衝撃も熱もほとんど無い事に気付いたキッドは恐る恐る目を開く。

凄まじい光に目を刺され直視が難しいが、攻撃が外れたわけでは無いらしい。

ビナーと自分の間に、誰かが立ちふさがっている。

掲げられた大型の盾と、それを起点とするように展開された球状のシールドのようなものが2人を覆い、光線から守ってくれていた。

やがて光が収まり、キッドが目を完全に開くことができるようになると、その人物の姿をはっきりと視認できた。

 

「久しぶり、■■■」

 

長い銀髪、狼の耳、左右で違う瞳孔の色、黒いドレス。

この姿で、しかも自分をキッドではなく本名で呼ぶ……この愛称が付く前の存在。

該当するのは1人だけだ。

 

()()()の……シロコ?」

「ん」

 

シロコは正体を言い当てられたからか満足気に微笑み、へたり込むキッドの頰を、その存在を確かめるように撫でた。

 

「あなた達を、解放(ころ)しに……その苦しみを終わらせに来た」

 

告げられたのは一切の悪意なく、本当に自分を案じて言っているのだとわかる声音での殺害予告。

目を見開くキッドにいったん背を向け、追撃を行おうとするビナーを視線で射抜くと、シロコは愛用の銃を取り出した。

 

「でも時間が足りないから、それはまた今度。今は……行こう、()()

 

その言葉と共に、キッドの視界を大きな背中が塞いだ。

誰かが、自分を庇うように立っている。

その正体はもはや確かめるまでもない。シロコの発言がすべてだ。

 

その背中に思わず手を伸ばそうとして、しかし手が動いてくれないことに耐え難いもどかしさを感じながら、キッドは意識を手放した。

 

 

 

大人のカードを取り出す

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。