先生殿がまた死んでおられるぞ! 作:大事なのは選択ではなく諦めない心
・(この作品に対して)好き
ありがとうございます!
・謎の勢力と謎の勢力の協力によって謎の化け物を倒したという報告書の書き方について
投げられたゲルマニウム売人はキレた
・CONDOR3にC4バギーやらせたら絶頂しそう
興奮しているときのヒソカみたいな顔しそう
・CONDOR4「フフフ……FOX!」
CONDOR1・2「「やめないか!」」
こんにちは、シャーレの皆さん。
アビドスとヌビアの一日は今日もまた慌ただしいです。
あの後、対策委員会はヌビアの■■■先輩の紹介で連邦生徒会にアビドス高等学校の正式な委員会兼、生徒会として承認されました。
ヌビアと同盟を結ぶにあたっての窓口を担い、運営資金のやりとりを行っている、という「外部の記録に残る活動実績」があるおかげですんなりと生徒会組織として機能している事を認めてもらえました。
そこまで考えて借金返済の援助を持ちかけたのだとしたら……あの人がアビドスの味方で本当に良かったと思います。
申請にあたり当初、ホシノ先輩は生徒会長になることを拒否しようとしていましたが、アビドス・ヌビア双方の全校生徒総出での説得によりなんとか承諾してもらえました。
しぶしぶ、ではありましたが……
少し残念なお知らせですが、柴関ラーメンの店舗が閉店することになってしまいました。
あの辺りは既にカイザーの土地になってしまっていて、取引自体は正式なものだったため立ち退き勧告には従わざるを得なかったそうです。
ですが要望があるなら、と屋台の形で再開することになりました。
シャーレの皆さんにも是非また食べに来てほしい、と大将も仰っていました。
カイザーコーポレーションの理事は自治区襲撃その他の容疑で取り調べを受けているそうです。
まあ、私たちが突き出したわけですが……
カイザーコーポレーションは自分たちとは関係ないと主張するために、即座に解雇処理を行ったとか。大人って怖いですね……あそこに債権を握られていたと考えるとぞっとします。
それから、ヌビアに出現した怪物について。
こちらでも色々と調べてみましたが、少し前に■■自治区にも出現しているという、既に皆さんから聞いていたこと以外は何もわかっていないのが現状です。
あまり考えたくはありませんが、二度ある事は……とも言いますし、注意しておくに越したことはないと思います。
そして、アビドスに出現したビナーという謎の機械ですが……
クロノススクールの
アビドスのために尽力してくださった事に感謝するとともに、アビドスへ来たために負傷させてしまった事を深くお詫びします。
「と、こんな感じの手紙が来た。何日かしたらアビドスが見舞いに来るはずだ」
「お詫びって何よ、ビナーがやったことはあの子ら悪くねえだろうに」
「真面目というか……いい子、だよな」
「まあでも、同じ立場なら……うん、同じ事言うかもしれんな」
連邦生徒会管轄の病院、とある病室にて2人の生徒が向かい合っていた。
片方は右脚をギプスで固定されたクロノス記者、もう片方は暗黒救護騎士。
キッドが意識を取り戻し、面会可能になったことで様子を見にトリニティから飛んできた仲間に、お前もいい奴だよな。と苦笑する。
「アビドスからはこんな感じで……こっちはヒフミからの預かりもの」
「うわでた」
包帯を両手(翼?)で伸ばしているデザインのペロロのぬいぐるみが枕元に置かれ、キッドは気にかけてもらえている嬉しさとお出しされた物の気色悪さとであいまいな表情を浮かべた。
眠っているときにふと起きてこれと目が合ったら暗殺者と勘違いするかもしれない……目線があらぬ方向を向いているので目が合うことは無いだろうが。
「あの子もシャーレ入るつもりみたいだから、そのうち直接来るかも」
「そっちは本当に嬉しいな、うん」
別の病室に響いて迷惑にならないよう、静かに笑いあった後。
神妙な顔になった暗黒救護騎士は気になっていた話題を振ってみることにした。
「掲示板に書き込んでないみたいだし、言い辛いなら構わないんだが……」
「……ああ」
「倒れる直前、何があったか。きいてもいいか?」
キッドはその問いに一瞬だけ難しい顔をしてから、数秒後にはあきらめたように口を開く。
「……たぶん、この周回では最終編が起こる」
「? それとあの時の事に何か関係が……おい、まさか」
「ああ。1周目のシロコと先生に助けてもらったんだ」
「……マジか」
「おっと、掲示板に書き込むのは待ってくれ。念のためな」
仲間が神妙な顔のまま頷いて続きを促すのを確認したキッドは少し考えてから語り始めた。
「最終編が起きる……っていうのはシロコ本人の口から”あなたたちを殺しに来た”って聞いたからだ」
「……ってことは
「確信してるわけじゃなくて気配とか変なオーラとか……そういうシロコの様子からなんとなくそう感じたって話なんだが、いいか?」
「それで大丈夫だ。聞かせてくれ」
「ビナーに殺されたら意味が無いから、かな……あのシロコに殺されたら、
時間が凍り付いたような錯覚に襲われ、暫しの沈黙が病室を支配した。
実際には数秒だが、随分長く感じる間をおいて口を開いたのは暗黒救護騎士が先だった。
「それは……書き込めないわけだ。何人が
「だよ、な」
キッドは力なく笑った。まだ活動できている……比較的余裕のある側に立っている自分でさえシロコの言葉には一種の「魅力」を感じてしまったのだ。
廃人同然になってしまっている仲間たちが「殺してもらう」ためだけに一斉に復活するなど想像もしたくない。
傲慢で残酷な考えかもしれないが、仲間には一緒に生き残ってほしかった。
この話ができたのも、間違いなくこういう反応をしてくれるであろう相手だったからだ。
「ま、先生の方は純粋に助けてくれたんだろうけど」
「それは間違いない」
「それで気絶する前、時間が足りないから、殺すのはまた今度だってシロコが言ってたのは覚えてる」
「時間が……細かい理屈はわからないが、ビナーにキツいのを一発食らわせたところで何処かに消えてしまったってことか」
「多分な」
その話からすると、シロコ達がこの世界に干渉するには制限や条件があると考えられる。
また今度と言うからには当然実行するつもりがあるということだ。
キッドひとりだけでも、とあの時点で実行に移さなかったのは何か狙いがあるのか、もしくは単なる幸運か。
どちらにせよ、原作で言う最終編にあたる戦いが起きることは確実とみていいだろう。
「殺されたら終わる云々は黙っとくにしても、最終編が確実に起きるってことは何とか伝えた方がいいよな」
「ああ、そう思う」
「でもそうするとシロコの事を話さなきゃいけなくなるわけで……攻めてくるつもりならなんでお前生きてんの? ってことでどうしても違和感が……なんか、こう、備えようって事だけうまく伝えられる言い方はないかな」
「それなら簡単だぞ。ちょうど
「マジ? どんな?」
キッドの問いに、暗黒救護騎士はにやりと笑ってスマホを取り出した。
156:シーフ王
少しいいだろうか。気になる予知夢を見てね
157:名無し生徒A
おう、どうした
158:名無し生徒A
情報はいつでもガンガンくれ
で、どんな予知夢見たの?
159:シーフ王
キヴォトスの、終焉について
160:名無し生徒A
最終編だー!!!
「これでよかったのか……話が早すぎたな。起きたことは無いと書いてあったはずだが……ふむ。そもそも知っていなければ話題に出すはずもない。私の予知を聞いたことはあったということだろうか?」
トリニティ某所、掲示板へ赴くための午睡から帰還したセイアは軽く伸びをしながら起き上がった。
傍らに置いてあるスマホの通話履歴、その一番上には最近登録されたとある救護騎士団員の連絡先が表示されていた。
これにて第1章的なの(原作的にはアビドス編2章ですが)が終わりになります。
パヴァーヌとか、すでに崩壊済みのエデンとか、カルバノグとか、イベントとか書きたいものいっぱいなのでこれからもよろしくお願いします。