Rebellion Fight of traitors 作:A.K
IS学園に上陸した巨大な揚陸艦は次々と無人機であるゴーレムをメインハッチから打ち出していたが主任の捨て身の自爆でハッチに穴が開き、そこからまた上陸部隊が乗り込む事で内部への侵入が出来た。
純白の機体が滑るようにゴーレムを撫で切りにしながらも通路を突き破る、巨腕から放たれた衝撃波が兵士を吹き飛ばし、二本の尾から飛び出した爪が防護壁を貫き通す。
学園への全方位からの一斉攻撃により混乱しつつも、迎撃部隊は地上をIFに空中をISに分ける事で徐々に内部へと侵入することとなった。この部隊はIF-Ver.NACホワイト・グリントとIF-XA金剛にIF-XB火車の3機を中心にして艦内を捜索していた。
金剛も火車もどちらもカンパニー製という事で全身装甲だが、この2機に限らずカンパニー製の機体は特殊な能力を何らかの形で使用している。
「しっかし、この第二両腕の火力は凄いね、流石は私の能力をモデルにして『アスラ』の力を擬似的にとはいえ再現しただけはあるね」
「あたいのはこの爪が特殊装備だけど、成程…あたいの癖まで理解して動かすんだね」
金剛は非固定ユニットとしてアスラと呼ばれる神の力を再現し勇儀の怪力乱神の力を取り込んだ武甲と呼ばれる二本の巨大な腕を装備しており、遠距離からも近距離からも高い対応性能を得ることができた。普段は非固定ユニットとしてアームバインダーとしても運用する試作マルチスラスター、戦闘時には通上腕部と合体することにより絶大な破壊力を手にした。
火車は射爪と呼ばれる多目的試作兵装“ バンカーネイル”を両手に5本ずつ、更にフレキシブルテールユニットと呼ばれる二本の尾にもバンカーネイルを装備された機体だ。
金剛は倒壊した建物等を1箇所に集める為に高出力のプラズマボムスを内蔵、火車は倒壊した建物等を細かく裁断し資源の再利用を目指すために設計された機体である。
金剛のフレームが軋むと武甲の両腕の指からジェルのような物体が飛び出しホワイト・グリントと火車に被さる。これは束博士が本来使う予定だった赤椿という機体の単一使用能力をモデルにした余剰エネルギーの譲渡システムである。
エネルギーをジェル状にして放出しそれが以下にして機体に取り込まれるのかはこれを生み出したキサラギ社の者たちにしか分からないだろう。この機体も赤椿と同じように展開装甲理論に沿って開発されたので、鈍重な見た目の割に高い機動力を手にしたのだ。
エネルギーの補充を済ませた火車はセンサーを確認しバンカーネイルを目の前の壁に飛ばす。飛ばしたそれを引き戻す事で、生体反応を示した空間の壁の内側に先端を覗かせたネイルが通路を無理やり貫き通す。
構造としては高周波ブレードを内蔵したネイルが目標エリアの内側の壁に出た瞬間、瞬間的に超高温化し瞬時に螺旋状に回転そのまま空間を捻り通す。この作業の為に火車の手首の操縦系はガンメンの操縦桿をモデルとするイメージモーショントレースを採用し蛇口を手でひねる感覚で細かな貫通作業を行えるようにしたのだ。
「ジョシュア!」
「やはりここもか…」
入った部屋には様々な人種が見られるがどれも、IS学園のOBや、その親族等…ここ数ヶ月で行方不明になっていた人々だった。中には腕や足などが欠如した子どもの姿まで見えた。恐らくIS適正が高い者を選んで、未だに謎の多いISを研究する為の生体部品として扱われたのだろう。
「…ッ急いで、ここから逃がすぞ」
「「りょ、了解」」
量子空間に用意していた携帯式ギャレオリアロードを展開し、全員の転送が終わると通信を行う。
「こちらホワイト・グリント、凱応答せよ」
『こちら獅子王凱、やはり…いたのか』
ホワイト・グリントが壁に腕を叩きつける。悔しいのだ…こんな事になるまで事態を把握出来なかった事に。
「あって欲しくはなかったがな、避けられないとは分かっていたがこれでは…!」
瞬間、壁を突き破り現れた無人機ゴーレム『α』を見て即座に通信を切り迎撃をする。ゴーレムIIIとは違うゴーレムの上位機種である。高度なステルス機能を搭載しているが故に目視でしか探せないのが何より困難を極めている。
ゴーレムαはこの世界における正史に現れたアリーナのゴーレムという存在だが、性能は後に現れたゴーレムIIIの数倍上の性能…しかし機動性はむしろネクストACと同等の領域ということでかなりの脅威となる。因みにこの世界のゴーレムIIIがある程度の強さを持つノーマルACと同等である。
左腕の4門の熱線砲を二段クイックブーストで避けたジョシュアに合わせ、お燐がバンカーネイルをテールユニットから飛ばし四肢を壁に繋ぎ合わせる。右腕の大型ブレードを動かそうともがくも、今度は金剛が肩の関節に拳を捻りこみ引きちぎる。最後に浮かんでいるシールドビットを掴みとり首部分に突き刺しそのまま無理矢理捻じり込破壊する。
1機あたりに対処する時間は5分から早くても50秒、最速かつ最善の策を選び抜きその通りにこなすのがカンパニー…否、極東支部の基本的戦術理論なのだ。
「凱は最深部まで行ったか…何か起きなければいいのだがな」
―――――――――――――――――――――
揚陸艦の中枢付近を目指していた別働隊は、数分前から大規模な戦闘状況へと突入し足止めをくらっていた。
鋼鉄の大地を駆ける中、次々と現れる障壁をぶち破りながら彼らは乱戦へと突き進む。紅き槍が無人機をなぎ払いISのコアごとパイロットの命を貰い受けた。
「弱い弱い!私を殺せるものはいn―いやいるな」
「まあ...岩盤浴をあれだけ喰らえば、流石に嫌気もさすか師匠?」
「手が止まってるぞ二人とも。ユニオン製VOBの先端に乗せられたいか?」
「「それだけは勘弁」」
2人が4人屠ると6人、更に8体破壊すればアムロは12体殲滅する乱戦の中高速で飛んでいく金獅子の姿があった。両腕に
「何処だ、どこにいるんだラウラ!」
この艦に乗り込んでからというもの、嫌な感覚が常に脳裏に走り続け焦りばかりが重くのしかかる。ゴーレム達は見た目の割に頑丈過ぎており、ドリルで貫き通して行くだけですぐ様横から3~8機ほどが即座に補充されて激しい弾幕を張り続ける。いくら長期戦闘に慣れても、使える物資や捜索対象がいる状況下では無意味に近い。
「師匠...やっぱりコイツら、動きが良くなってるのか?」
「うむ、このままでは何れにしても数と質で不利になるな。いざとなったら盾のルーンでの離脱も...、どうしたカミナ?」
「…、…!なんか匂わねえか!?なんか薬みたいな匂いがするぞ」
グレンラガンがブルーティアーズと共に意地になって弾幕をはり続ける中、カミナは妙な匂いを直感で感じ取りその方向へとフルドリルライズを斉射。更にセシリアもスターライトを打ち込み追撃する。目標は現在混戦する広場の中央部のど真ん中だ。
因みにグレンを肉体とするカミナの為に人間よりも高度な五感機能を搭載させられているため、今回の様な微かな空気の臭いの違いなどを知覚できるようになっている。
爆散する足場から一瞬とはいえ中枢へと続くと思われる空間が見えた。それを見据えた者達はすぐさまに動き出すガイガーの動きに合わせて突撃した。すぐ様閉じようとする新たな足場にヴィラルのエンキがエンキソードを振るい、セシリアが続けて腰のミサイルビットを発射しつつゴーレムを妨害し道を確保。
「いっけぇぇぇええええ!!!」
全身のスラスターもフル稼働させ空いた空間へと飛び込むガイガーと共にグレンラガンとブルーティアーズ、クー・フーリンが共にガイガーにしがみついて共に突っ込んで暗闇へと消えた。
「おっと、此処からは私達が相手をしてやろう。遅れをとるなよアムロ」
「スカサハこそスタミナ管理を忘れるなよ。それに...」
「試しておきたい装備があるから、実験体になってもらおうか!」
アムロとスカサハにヴィラルの3人が追跡をさせまいと立ち塞がる。ヴィラルはエンキの内蔵火器のセーフティを解除、アムロは強化パッケージ『RX-78FA』を展開、スカサハはそれ迄の片手ゲイ・ボルグから両腕ゲイ・ボルグ+ルーン展開を行い迎え撃った。
一方突入したメンバーはしがみついて突入した影響で、不安定な落下の中降下をし続けていた。
「お前らなんでしがみついているんだ!?」
「上は師匠とアムロがいるから大丈夫だ。それにいざとなったら盾のルーンで離脱させられる役が必要だろ?」
「同じクラスメイトを助けるのもクラスメイトの役目ではなくて?」
「まあそういう事だから…な?」
「…帰ったらなんか奢れよ」
「「えー?」」
「えー、じゃないだろ?」
加速し続けてある程度の時間が経つが一向に終わることがない空間に違和感を感じるようになってきた時、セシリアのハイパーセンサーが奇妙な物体が入ったカプセルを捉えていた。それは大きな顎を持つ巨大な頭と強靭な脚に鬼のような模様を持つ巨大な尻尾を生やした二足歩行生物の姿である。
「オウガテイル...?」
「おい、あれはサイゴートじゃねえか!?」
オウガテイル。災厄の生命体アラガミの中で最もポピュラーな基本小型種であるアラガミがコアの代わりに何らかの管を繋がれてカプセルに積まれていた。更に女性と卵が融合したような反重力飛行種のサイゴートの姿を捉える。この世界にはアラガミも無ければオラクル細胞もない。それにアラガミを抑制出来るのはオラクル技術によるものでなければならない。であれば―――。
「おいおい、ヴァジュラもかよ…」
「けどなんか体が崩れすぎてないか?」
極めつけに基本大型種『獣神』ヴァジュラも同じ様にカプセルに詰められていた。記録データの保存をしつつ地下へと進むが、先の光景を思い出し常に臨戦状態を維持しつつさらに加速をした。やけに体の崩壊が著しいのが気がかりではあったが…。
「なぁ凱...この世界もアラガミは生まれるのか?」
「有り得るな。アラガミは世界を”特異点”によってコントロールされた”ノヴァ”の力でリセットする初期化機構だ。何らかの条件を満たせば.......散開ッ!!」
即決的な判断であった。空間を歪ませる程のエネルギーが足元から吹き出し全員が反発する磁石がごとく散開した。歪んだ空間からは更にエネルギー弾が分裂しながら追跡していく。
「コイツは確か…!」
エネルギー弾をゲイ・ボルグで相殺したクー・フーリンの目の前には、ISだがその体を取り囲むその外殻と巨大なスカートに目玉の生えた冠状の骨格、其の灰色の肉体を持つ蝶と人体の融合体―――サリエル種堕天種科・変異種こと人型飛行アラガミ『魔神』アイテールである。
本来この原種であるサリエル種は女体の本体がある部分があるが、アイテール種は男の姿をしている。しかしこの個体にはアイテールの本体の体を切り落とされ頭にヘッドギアを取り付けられたISパイロットの姿があった。
「おいおいなんなんだよコイツは...ISとアラガミが融合、いやコレは...汚染されている!?」
よく見るとヘッドギアから伸びる細い管のような部分から本来のISの腕やスカート部から脚部に至るまでアイテールを構成していたのだ。ヘッドギアから伸ばされた管からオラクル細胞がアイテールを模す形に侵食させ元から乗機であった筈であるISを汚染していたのだ。
アイテールであり、アイテールに在らず。同時にISでありISに在らずの不完全なアラガミとISのキメラ擬きこそがこの機体の正体であった。
「補助的にはアイテールだが主にISの翼で飛んでるのが、唯一の違いか」
「なら砕いて止めてやるぜ!フルドリ...ライズッ!!」
グレンラガンがフルドリライズ形態に移行し、アイテールの装甲を砕かんとするも突如として炎が吹き荒れる。更には氷が凄まじい勢いで全身のドリルからグレンラガン本体にまで侵食しようとしたのだ。
アイテールには本来炎と氷が使えるという話はなく、どちらかと言うとデバフを撒き散らす面倒臭いアラガミなのだ。だとするなら…。
「っまさかこのISの能りょ―――グァッ!?」
『アニキ、金属疲労が不味いよ!?』
流石に金属装甲特有の急激な温度変化による過大な負荷による劣化現象はガンメン由来とはいえ、螺旋力対応装甲に深刻なダメージを与えかねない...否、今はこの世界における『カミナの肉体そのもの』であるグレンに深手を負わせるわけには行かない。
「ティアーズ、お行きなさい!!」
すかさずティアーズを放ったセシリアの手によりすぐ様グレンラガンを引き剥がす事に成功した。近接機が多いこの場において面倒な広範囲攻撃が可能な敵といのだが、しかしこれは常識的な話の上での話…。
「能力の種が化けたぞ剥がせぇぇぇぇ!!!」
「じゃあ俺ヘッドギア!」
「俺は機体を抑える!」
「では私はこの管を!」
こ れ は ひ ど い 。常識的な筈だったセシリア・オルコットは近接格闘やらフレキシブルやらをアドヴェントから鍛え上げられた結果、カミナ達と同じようなその場の勢いというかなんと呼べばいいか分からないその場の勢いで零距離攻撃を共にし出す始末となった。
ガイガーがこのアラガミ擬きを全機重(ISサイズ使用であり10tとする)を乗せて地面に組み伏せると、頭の制御装置をゲイ・ボルグで削られ始め、管をティアーズの一点照射とインターセプターで焼き切るなり削り切られる等先程とは比較にならないほど無茶苦茶な攻撃を加えられ始めた。
サリエル種特有の反重力飛行とISの翼で浮かぶこの機体も全体重の何倍もあるガイガーにのしかかられパニックになるのは当たり前である。脚部の肥大化したアイテールを模した脚部が元の機体のミサイルを放とうとするとドリルで穿ちこまれ装甲をそのまま引き剥がされる。
「俺は翼と装甲を剥がさせてもらうぜぇえ!!」
『燃えたり凍ったりしてるけどいいの!?』
「知ったことかぁああーーーっ!!」
1番激しい反撃を受けたはやはり装甲を剥がし始めたグレンラガンだった。胴体のグレンに向けて激しい炎と氷に加え、アイテールのまだ損傷がない冠の目玉から光線まで打ち込まれ表面装甲が剥がされる。
このアイテール擬きのISは”脆かった”。アラガミを構成するオラクル細胞はオラクル以外の攻撃を絶対的に受け付けないのだが、このアイテール擬きを見た時から違和感を感じる為にこの手段に出たのだ。
まるで蝶のような赤と青のツートンカラーの異形の肥大な羽根を砕くことで飛行能力を大幅に減らす事により目玉から声にならない絶叫が響き渡る。
スカートアーマー、両腕、両足へと伝わる管を剥がす度にヘッドギアが勝手に剥がされ始め汚染された部品が徐々に霧散していく。その度に元のパイロットの姿を浮かび上がらせていくのを見て、セシリアはせめて早く楽にするために最後の管を切り裂いた。
幾ら広範囲攻撃可能と言っても、アイテールは超近接戦は非常に不得意とされ広範囲フィールド攻撃でしか反撃ができない。更に元とされたISも中距離装備主体かつ格闘兵装がこの状態では存在しないという致命的な状態では更に話にならない負の連鎖が残ってしまったのだ。
「終われ....ゲイ・ボルグッ!!」
管を損失した瞬間制御を失い勢いよく空中に飛び上がったヘッドギアに向けて真紅の槍が勢いよく突き刺さる。ゲイ・ボルグの先端を覆うオレンジ色の追加金属部位にはオラクル由来の対細胞仕様となっており弱体化したアイテールの止めとするなら的確な装備であった。
「これがコアだったようだな、しかしまぁ...弱すぎたな」
ジュッと音を立てて消滅したそれを見てガイガーとクーフーリンは即座に奥に向かって飛んで行った。
「3人は少し休んでくれ!」
「俺たちは先に行くから、その嬢ちゃんは頼んだぜ!」
「しかし『セシリア、二人の言うとうりにしよう』....仕方ないですわね、では二人ともご武運を...!」
この中で唯一のISであるセシリアと集中攻撃を受け続けたグレンラガンは休ませるのと剥がされたパイロットを保護する必要性があるため置いていくこととなった。
―――――――――――――――
ドリルガオーを量子格納し、クーフーリンを乗せたガイガーは先程の空間を超えた先...恐らく上陸艦の最後部たるたどり着いたのだが…。
そこにあるのは今この世界に必要とされ喉から手が出る程求められたISコアや肉塊などの塊、更には機械であったと思われるナニカが足元を揺らしその生暖かい体温が不快感を増大させていくのだった。
「不快極まりないってしか言えないんだがよ、本当にここにいるのか?」
「確かにここにいる感じがするんだ。ラウラの目の感覚が―――」
肉の空感を暫く歩いといるとふと黒い物が落ちているのを見て、言葉を失う。ドイツ特殊部隊所属隊員の証たる黒い眼帯…ラウラ・ボーデヴィッヒが常に身につけていた黒い眼帯。
「なんでこんな所に...?」
「おいおいおい、何で眼帯だらけなんだよ!?」
見れば肉塊や地面や天井にもへばりつくのは同じ眼帯、不自然にも程がある大量の眼帯があちらこちらにも散らばっていた。そしてそのうちの1箇所、天井にも届かんと言わんばかりの以上に赤黒い肉柱―――。
「凱、まさかコイツの気配ってよぉ...」
「…夢であって欲しいよ、けど夢じゃないんだよな」
肉柱の外部を勢いよく引き裂き、その中から現れたカプセルの中に全身をケーブルで覆われた被検体...ラウラの姿が確かに見えた。ぶるぶると肉柱が振動し出すのを認識した瞬間、本能とも呼ぶべきだろうか言葉が出た。
「「全員逃げろぉぉーーーーーッ!!!!」」
瞬間本能からの叫びを通信感度を最大にしながら共に天井を突き破る。その判断は正しくその場にいたままであるなら、血の噴火とも呼べる血の爆発に飲み込まれていたであろう。
その場にいなかったグレンラガンとセシリアも救助者を抱えながら、同じタイミングで艇を突き破り出たのだが正気を塗りつぶす恐怖を体感する羽目となった。
アムロ達も通信を聞き即座に壁を破壊し一目散に海上にへと飛び上がりそのまま学園本島まで離脱していた。
「なんて、酷いモノを作り上げたんだこの世界は...!」
「アレを制御できる代物があると思っていたのか、外道どもが!」
艇中から吹き出した正気では判断できないほどの血が艇を飲み込んでいく中、徐々にその血が人の形を形成し始め…否、人と言うより粘度を持った血液が巨人として吹き出し破壊した上陸艦を巨大なISとでも言うような異形の巨人を形成したのだ。
「アレの中にいるようだな…」
「確かにあの胴体に見えた、ラウラが彼処に...!」
アレが形を作る前にISコアのような球体に本来の歴史より更に色白の――ラウラの姿が繋がれたカプセルらしき物が瞬間的に見えていたのだ。明らかにコレを制御する為の生体コアユニットとして運用されたのであろう。
異形の巨人、海を蝕み大地を血に染めて異臭を放つ鋼を纏う瘴気と毒の翼を生やしたそれは 正しく
それは制御する存在では会ってはならないもの、触れえざる禁忌をこじ開けたこの世界の奢る愚か者達にスカサハは故意に槍に込める力をきつく込めた。
歴史も歪めば論理も歪む、発展と共にある汚染すらも兵器とする中立ち向かうは勇気か無謀か…。
次回、蛮勇
それでも立ち向かうのならその勇気こそ世界を切り開くのだろう