食文化研究部のうまし日々   作:naogran

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季節は秋。

しのん「今日で学期末テスト終わりです!ってな訳で!次の連休皆で旅行しない?」

なな「旅行!?行きたーい!」

稜子「良いわね旅行!」

つつじ「前の合宿も楽しかったですし、良いじゃないですか。」

くれあ「賛成ー!」

まこ「あ、あの。私、実家に帰る予定があって。」

しのん「え!?マジで!?」

英太「帰省するんだ。」

まこ「うん。連休に帰るって約束してるんだ。」

なな「そっかぁ・・・」

浩一「しのんは?帰省しないのか?」

くれあ「そうそう。まこと同じ出身なんでしょ?」

しのん「あー。そう言やずっと帰って来いって言われている。」

くれあ・浩一「じゃあ帰りなよ。」

しのん「分かってるけど、完全に皆と旅行へ行くモードになってたし・・・」

まこ(私のせいで申し訳ないな・・・何か良い方法を・・・あ!)

何かが閃き皆に提案する。

まこ「もしかしたら私のお祖母ちゃん家、泊まれるかも知れない!」

しのん「え!?マジで!?」

英太「さっきよりイントネーション高くなってる。」

まこ「うん。実家から近いし。お祖母ちゃんはお父さん達と一緒に住んでるから、今は空き家なんだ。」

しのん「それ良いじゃん!里帰りと旅行両立出来るし!」

なな「まこっちゃんの地元行きたい!」

つつじ「是非お願いしたいです。」

くれあ「まこ、本当に大丈夫?」

英太「急な提案で無理してないか?」

まこ「うん、大丈夫。取り敢えず聞いてみる。」

くれあ「じゃあ、私はママに車借りられるか聞いてみるよ。店の配達はお祖父ちゃんの車でも出来るし。」

まこ「ありがとうくれあちゃん!」

なな「やったー!また皆とドライブだー!」

くれあ「高速は私が運転するよ。」

浩一「真歩も誘わなきゃな。」

しのん「里帰りかぁ・・・あ!まこっちまこっち!」

まこ「ん?」

しのん「里帰りするならさ。久し振りにゆなっちとひよっちに会ってみる?」

まこ「・・・え?」


メニュー10・ただいま

連休に入り、食文化研究部はまことしのんの地元香川県へ旅行。

 

なな「わぁー!綺麗だねー!」

 

つつじ「良い所ですねー。」

 

海道を走るくれあのワゴン車、稜子の車。今回英太と浩一と真歩は稜子の車に乗せて貰ってる。今回もインカムで会話している。

 

浩一「瀬戸内海!潮の香りが心地良いな〜!」

 

真歩「夏に行った熱海を思い出すね!」

 

稜子「来年もまた海に行こうか。」

 

しのん「お!良いね!」

 

英太「まぁ盛り上がるのは良いけど、くれあ大丈夫か?」

 

くれあ「・・・・・・・」

 

一方のくれあは目がバキバキに見開いている。

 

まこ「あ!次の信号左に曲がったらもうすぐだよ!」

 

くれあ「へぇ・・・ここがまこの地元かぁ・・・」

 

まこ「くれあちゃん!?」

 

英太「くれあ?」

 

くれあ「しのんに高速任せられないと思ってたらずっと運転する事に・・・」

 

まこ「朝4時に出発したもんね。」

 

つつじ「エナドリ飲みます?」

 

くれあ「後でもう1本飲もうかな・・・」

 

しばらくして、まことしのんの地元に着いた。

 

 

 

 

 

 

まこの実家に到着。くれあは稜子にお姫様抱っこのように抱いて貰ってる。

 

英太「ここがまこの実家?」

 

浩一「地主さんが持つ程のデカさ!」

 

”ピンポーン”

 

まこの母『はーい!』

 

まこ「お母さん着いたよー。」

 

しのん「おー!まこっちの家懐かしいー!子供の頃よく遊びに来てたなー!」

 

稜子「くれあちゃん大丈夫?」

 

くれあ「もう寝る・・・」

 

稜子の腕の中で眠り始めた。

 

真歩「あらら。寝ちゃった。」

 

玄関のドアが開き、まこの母が出迎えてくれた。

 

まこの母「お帰りまこ。」

 

まこ「ただいまー。」

 

まこの母「あ!しのんちゃんも懐かしいわね!元気にしてた?」

 

しのん「お久し振りです!」

 

まこの母「またまこと遊んでくれて嬉しいわ。」

 

しのん「え、えへへへへ。」

 

まこの母「後ろにいるのが、同じ部活の子?」

 

しのん「あ、はい!」

 

まこの母「皆さん遠くから来てくれてありがとうございます。」

 

つつじ「いえ。こちらこそお世話になります。初めまして。私比嘉つつじと申します。寝てるのは古舘くれあです。」

 

英太「七海英太です。こちらは姉の稜子です。」

 

稜子「初めましてお母様。」

 

浩一「日下浩一と申します。」

 

真歩「妹の真歩です。高校生です。」

 

なな「え?あ、あ、えっと・・・」

 

人見知りモード発動した瞬間、誰かに肩を掴まれた。

 

老婆「こんにちは。」

 

1人の老婆だった。

 

なな「ヒィ!!」

 

見知らぬ人に肩を掴まれ、塀に隠れた。

 

英太「あらら。人見知りモード発動。」

 

まこ「お祖母ちゃんただいまー。」

 

まこの祖母「お帰りまこ。また大きくなったか?」

 

まこ「もう大学生だから変わらないよー。」

 

まこの母「今日は皆でお祖母ちゃんの家に泊まるんだよね?」

 

まこ「うん。今日泊まって明日には帰って来るね。お父さんが戻ったら伝えておいて。」

 

まこの母「分かったわ。家は掃除してあるから、布団も調理器具もそのまま自由に使ってね。」

 

まこ「ありがとー。」

 

まこの祖母「囲炉裏の使い方は覚えているかい?」

 

まこ「うん!大丈夫だよ!」

 

しのん「え?囲炉裏で料理するの?」

 

まこ「うん!お祖母ちゃん家に囲炉裏があって、よく一緒に料理してたんだー。」

 

まこの祖母「懐かしいねー。」

 

しのん「成る程ねー。だから料理が上手いのかー。」

 

稜子「しのんちゃんしのんちゃん。」

 

しのん「ん?」

 

稜子「くれあちゃんがもうダウンだよ。そろそろ行こ?」

 

しのん「あ、そうだね。お祖母ちゃん家まで私が運転するか。」

 

 

 

 

 

 

一行はまこの祖母の家へ向かった。

 

 

 

 

 

 

まこの祖母の家に到着。

 

つつぞ「おぉー。立派な古民家ですねー。」

 

英太「歴史あるなー。」

 

なな「時代劇で見た奴だー。」

 

しのん「雰囲気あるねー。」

 

稜子「くれあちゃん?寝ちゃってる?」

 

くれあ「zzz・・・・・」

 

稜子は眠ってるくれあをお姫様抱っこみたいに抱えている。

 

 

 

 

祖母の家に入る。

 

英太「凄え!土間がある!」

 

浩一「テレビでしか見た事ないから、生で見るの初めてだ!」

 

真歩「見て!釜戸があるよ!」

 

しのん「まこっち。この家築何年なの?」

 

まこ「私も分かんないけど、お祖母ちゃんが生まれる前からあるらしいよ?」

 

英太「って事は、明治時代か大正時代、もしくは江戸時代とかだな。」

 

まこ「うん。少しだけ部屋案内するね。」

 

 

 

 

囲炉裏部屋。

 

まこ「ここが囲炉裏部屋。」

 

なな「昔話ごっこ出来そう!」

 

つつじ「したいですか?それ。」

 

 

 

 

お座敷。

 

まこ「ここがお座敷だよ。」

 

真歩「見て!火鉢があるよ!」

 

英太「お。神棚もあるな。」

 

まこ「お布団はこっちの小座敷に敷いてね。荷物もここに置こうか。」

 

しのん「はーい!まこっち、そろそろ出掛ける?」

 

まこ「あ!そうだね!」

 

つつじ「友達と会って来るんですよね。折角の里帰りですから気にしないで下さい。」

 

英太「折角の帰省なんだから、友達と楽しく遊んで来い。」

 

まこ「ごめんね。別行動になっちゃって。お昼は冷蔵庫にある食材で済ませてね。」

 

なな「OKー!また後でー!」

 

つつじ「楽しんで来て下さい。」

 

 

 

 

まことしのんは地元の友達に会いに行った。

 

なな「行っちゃったね。これからどうする?」

 

つつじ「フフ。良い事考えました。」

 

浩一「何だ何だ?」

 

 

 

 

一方のくれあは、布団でぐっすり眠ってる。

 

稜子「くれあちゃん、気持ち良さそうに眠ってるよ。」

 

英太「ずっと運転してたからな。ご苦労様。」

 

つつじ「じゃあくれあが寝てる間、私達でお昼ご飯作りましょう。」

 

なな「おーー。」

 

英太「え?お前らで作るの?」

 

真歩「不安だよ。私も一緒に作る。」

 

英太「俺は・・・」

 

稜子「英太。くれあちゃんは私が見守ってるからお昼ご飯作ってね。」

 

英太「え、ああ任せろ。」

 

 

 

 

土間の冷蔵庫を開ける。

 

つつじ「食材色々ありますねー。」

 

なな「この家冷蔵庫あるんだね。」

 

浩一「土間に冷蔵庫って、中々の違和感マシマシ。」

 

つつじ「ここにある食材と調理器具は使っても良いらしいです。」

 

なな「わあ!くれあちゃんにとびっきりのご飯作ってあげよう!」

 

英太「その前に囲炉裏に火を点けねえと。料理出来ないぞ。」

 

なな「私達に出来るかな・・・?」

 

つつじ「まあネットで調べながらやりましょう。」

 

なな「そっかー。こう言う時こそ文明の利器だねー。」

 

スマホで囲炉裏について調べ、全てを丸暗記する。

 

なな「よし!囲炉裏の使い方丸暗記完了!」

 

浩一・真歩「早っ!」

 

つつじ「パズル好きだとそんな事も出来るんです?」

 

英太「瞬間記憶・・・」

 

なな「えへへー。まずは火消し壺探して。」

 

つつじ「壺?」

 

英太「これだな。」

 

囲炉裏の隅に置いてある黒い壺を発見。

 

なな「それに入ってる炭を積んでいくよー。」

 

英太「消し炭だな。1度使った炭だ。」

 

なな「そう。火が点き易いから火起こしに最適なのです。」

 

つつじ「ほう。」

 

囲炉裏の真ん中に消し炭を積んだ。

 

なな「後はバーナーと火吹き棒で着火するんだって。」

 

真歩「あ!火吹き棒ってこれかな?」

 

釜戸に置いてある火吹き棒を発見。

 

なな「それそれ!私それやる!」

 

つつじ「コツとかネットに書いてありましたか?」

 

なな「書いてなかったけどテレビで見たから大丈夫!」

 

英太「見様見真似でやるつもりなの?」

 

つつじ「ふむ。後はバーナー探しますか。」

 

 

 

 

バーナーが棚にあった。

 

浩一「バーナー確保!これで火起こしするぜ!」

 

なな「皆皆!」

 

真歩「ななちゃんどうしたの?」

 

なな「火打石見付けた!」

 

火打石セットを見付けて目がキラキラしている。

 

つつじ「え?それで火を?」

 

なな「古民家だもん!バーナーじゃなくてこれで火起こししてるんじゃない!?」

 

つつじ「・・・・確かにー!」

 

なな「よーし!これでくれあちゃんに美味しいご飯作ってあげよー!」

 

 

 

 

一方稜子は、横になって熟睡してるくれあを見ている。

 

くれあ「zzzz・・・・・・・」

 

稜子「くれあちゃん気持ち良さそう。」

 

くれあの頭を優しく撫でる。

 

稜子「本当くれあちゃん可愛いわねぇ〜。もう私の義妹にしちゃおっかなぁ?」

 

”カンカン!”

 

稜子「ん?」

 

 

 

 

囲炉裏部屋でななが火打石で火を点けようとするが、火花が出ない。

 

なな「ぜ、全然火点かない・・・」

 

つつじ「あらぁー。」

 

英太「疲れてんな。俺が代わろうか?」

 

なな「いや!もう1回やらせて!火種を炭に移せたら、火吹き棒で風送ってね!」

 

浩一「それあなたがやりたかったのでは?」

 

なな「・・・スゥーーーー・・・・ふんっ!!!!」

 

力強く火打石を擦った。すると火花が火種に付き、火が点いた。

 

英太「凄え!点いた!」

 

なな「良い感じかも!ふー!ふー!」

 

火種に息を吹く。火種が燃えた。

 

なな「おお!やっと点いたー!」

 

火種を炭に移した。

 

真歩「つつじちゃん!出番だよ!」

 

つつじ「はい!ふーーーー!」

 

力強く吹いたが、煙が充満した。

 

なな「へっくし!」

 

つつじ「ケホッケホッ!!」

 

真歩「コホッコホッ!」

 

英太・浩一「ゲホッゲホッ!」

 

なな「もっと近付けて優しく吹くと良いかも・・・」

 

つつじ「す、すみません・・・」

 

今度は近付けて優しく吹いてみる。

 

英太「お!点いた!」

 

つつじ・なな「イエーイ!」

 

囲炉裏を使ってお湯を沸かす。

 

つつじ「いやぁー。たかがお湯。されどお湯。お湯を沸かすのもこんなに大変だったんですねー。」

 

英太「当時の暮らしが体験出来て中々面白いな。」

 

なな「うん。」

 

 

 

 

 

 

昼ご飯が完成し、くれあを起こした。

 

くれあ「え!?皆で料理作ってくれたの?期待しちゃうなー!」

 

なな「・・・えっとぉ。」

 

くれあ「ん?」

 

稜子「もしかして、失敗しちゃった?」

 

出来た料理は、カップ焼きそばだった。

 

くれあ「インスタントだけど・・・料理は?」

 

お湯が入った湯呑みをつつじが出した。

 

つつじ「こちら特製白湯です。どうぞ。」

 

なな「お湯も立派な料理なんだよ。」

 

真歩「深い事言ってるようだけどただのお湯だよ。」

 

英太「全く。そうなると思って、俺も料理作ってあげたぞ。」

 

くれあ「え?」

 

土間から鍋と皿を持って来た。

 

英太「お待たせくれあ。こちら、俺お手製のミネストローネだ。」

 

くれあ「え!凄く美味しそう!」

 

英太「大量だから皆も食ってくれ。」

 

 

 

 

 

 

一方のまことしのんは、古民家カフェの前でひよりとゆなを待っている。

 

しのん「2人共すぐ着くってさー。」

 

まこ「う、うん。」

 

久し振りに幼馴染みと会う事にまこが緊張している。

 

しのん「ん?まこっちー、もしかして緊張してるー?」

 

まこ「だ、だってひよりちゃんとゆなちゃんに会うの久し振りだし!わ、私なんか変じゃないよね?」

 

しのん「大丈夫だってー。」

 

???「あれ?おしんこと。」

 

???「まこっちじゃない?」

 

そこに2人の女性がやって来た。

 

ひより「やっぱりそうだ!」

 

ゆな「お待たせー!」

 

幼馴染みのひよりとゆなが来た。

 

しのん「2人共久し振りー!」

 

ひより「久し振りー!」

 

再会した2人がハイタッチする。

 

ひより「このお店も懐かしいなー!」

 

しのん「まこっちが決めたんだー!」

 

ゆな「何で帰って来たの?」

 

しのん「車運転して来た!」

 

ひより「じゃあその内ドライブ行こうよー!」

 

しのん「オッケー!」

 

ゆな「まこっちも久し振り!ゆなだよ!」

 

まこ「え!」

 

ひより「ひよりだよ!覚えてる?」

 

まこ「お、おひ!お久し振りです!」

 

久し振りに会う顔に緊張してる。

 

ゆな「まこっち落ち着いて?」

 

しのん「いやー何かまこっち緊張してるみたいで。」

 

ゆな「小学校以来だもんねー。それにしても身長だいぶ伸びたねー。」

 

まこ「いや、そんな、私全然変わってないよー!」

 

ひより「いや流石に身長は伸びてるよ。」

 

しのん「まぁ立ち話も何ですから、お店に入ろっか。」

 

ひより・ゆな「はーい!」

 

 

 

 

古民家カフェでパフェを食べる。

 

まこ「えへへ〜。」

 

ゆな「あ!昔のまこっちに戻った!」

 

まこ「ねぇ、小学校の頃よくこのお店に入ろうとしたの覚えてる?」

 

しのん「あー。お金が無くて入れなかった時の?」

 

まこ「うん。あれから1回は入ってはみたいなーって思ってたんだ。ゆなちゃんとひよりちゃんは今どうしてるの?」

 

ゆな「私はお父さんのお仕事を手伝ってるよ。」

 

ひより「私は大阪の大学に通ってる。でも良かったよ!おしんことまこっちが同じ大学で!」

 

しのん「え?」

 

ゆな「じゃなきゃ、まこっち会えなかったし。」

 

まこ「ご、ごめんね?私携帯買って貰ったの高校の頃だったから連絡し辛くなっちゃって。」

 

ひより「大丈夫だよ!気にし過ぎだって!」

 

ゆな「そうそう!それより、まこっちとおしんこでサークル作ったんでしょ?」

 

しのん「はいその話題来ましたー!いやぁ〜やっぱり1つの組織を作り上げるっつー事に挑戦したくてねー!独創的で意欲的なサークルなんだけど、新しい試みには反発が付きものなんだ。大学側を説得して1から作り上げるのは大変だったよー。」

 

真っ赤な嘘をペラペラと喋ったが。

 

まこ「いや大変だったのはしのんちゃんがダミーサークルを作ったからで。」

 

しのん「なっ!?」

 

ひより・ゆな「え!?」

 

あっさりまこが嘘をバラした。

 

ひより「おしんこ何してるの?」

 

ゆな「おしんこの事だし他にも色々やらかしてるんじゃ・・・」

 

しのん「あややややややややや!」

 

まこ「あ!しのんちゃんが失くしたお金を皆で探したら本人の財布から出て来たり、免許取り立てのしのんちゃんが高速に迷い込んでパニックになったり、後ね・・・」

 

しのん「もう止めて!!格好良い所見せるつもりだったのに!!」

 

まこが全部話したせいでしのんの面子が丸潰れになっちゃった。

 

 

 

 

 

 

古民家カフェから出た。

 

ひより「ごちそうさまでーす!」

 

まこ「美味しかったー。」

 

パフェが食べれて大満足。

 

ゆな「この後どうしようか?」

 

ひより「じゃあこの辺り歩いてみない?何だか懐かしくなっちゃった。」

 

しのん「寄り道しながら小学校行ってみる?」

 

まこ「うん!」

 

ひより「オッケー!」

 

 

 

 

4人は懐かしい道を歩く。小学校時代に過ごした懐かしい場所を巡る。

 

 

 

 

 

 

一方の古民家では、つつじがウクレレを弾いていて、ななは猫と遊んでる。くれあは2人が作った特製白湯を飲んでる。英太と浩一と稜子と真歩は古民家周りを探検してる。

 

 

 

 

 

 

夕方。まこ達4人は小学校が見える丘の上に居た。

 

しのん「おぉー!ここからだと私達の小学校が見えるねー!」

 

ゆな「懐かしいー!」

 

ひより「私達6年もここに通ってたんだねー。」

 

まこ「また給食食べたいなー。」

 

ゆな「あ!給食と言えば!ハンバーグが出た時のまこっち凄い顔してたもんね!」

 

しのん「まこっちは今でもあの顔するよ?」

 

ひより「あはは!そうなんだ!」

 

まこ「し、しのんちゃん!」

 

しのん「ヘヘー。さっきのお返しじゃ!それにしても、やっぱり思い出話しって楽しいなー。皆で集まって正解だったね!」

 

ひより「ね!」

 

まこ「私、こんなに思い出話したの初めてかも。」

 

ゆな「え?何?悲しい話?」

 

まこ「そ、そう言う訳じゃないけど。中学と高校の友達が居なくて、話せるのは小学校の思い出だけだったから。」

 

ゆな「やっぱり悲しい話じゃん。」

 

まこ「いや、1人は1人で楽しいよ?でも誰かに話す程の事にはならないし。」

 

しのん「ふーん?でもさっき大学の話はしてたじゃん?」

 

まこ「え?」

 

しのん「私がお金を失くした事とかー?私が高速に迷い込んだ事とかー?」

 

まこ「そ、それは・・・」

 

ひより「してたしてた!まこっち大学の事楽しそうに話してたよ?」

 

ゆな「思い出沢山作れてるじゃん!」

 

まこ「あ・・・」

 

しのん「じゃあ帰りの高速は私の運転で思い出1つ増やしますかー!」

 

まこ「そ、それは止めて!」

 

しのん「なーんて冗談冗談♪」

 

まこ「ホッ・・・」

 

しのん「でも、私これからサークルでやりたい事いっぱいあるからさ。今度また里帰りした時はゆなっちとひよっちにもっと沢山思い出話出来るようになるよー!」

 

まこ「・・・そっか!そうだよね!」

 

 

 

 

 

 

その後ひよりとゆなと別れて古民家へ帰って来た。

 

しのん「ただいまー!」

 

なな「お!戻って来た!お帰りー!」

 

くれあ・英太・浩一・稜子・真歩「お帰りー。」

 

つつじ「お帰りなさい。」

 

まこ「うん!ただいま!」

 

英太「友達と久々に会えたかい?」

 

まこ「うん。皆元気してたよ。」

 

英太「そっか。それは何より。」

 

しのん「皆は何してたの?」

 

くれあ「ゆっくり読書かな?」

 

なな「知恵の輪。」

 

つつじ「ウクレレと火起こしです。」

 

浩一「古民家周辺の探検。」

 

まこ「あ!皆お昼ご飯は大丈夫だった!?」

 

英太「冷蔵庫の食材でミネストローネ作ったから。後囲炉裏でお湯も。」

 

くれあ「美味しかったよねー。」

 

まこ「ご、ごめん。火の点け方説明するの忘れてた。」

 

つつじ「いえいえ。良い経験になりました。」

 

まこ「すぐに晩御飯の支度するね!」

 

なな「オッケー!」

 

 

 

 

早速夕飯の支度を始める。しのんが薪を運んで来た。

 

しのん「よいしょっと。」

 

台所に舞茸、えのき、なめこ、油揚げ、三つ葉、鶏肉、ネギ、牛蒡、味噌が並べられた。

 

くれあ「この具材はお鍋かな?」

 

まこ「うん。鶏肉とキノコの白出汁鍋だよ。」

 

なな「まこっちゃーん!炭用意出来たよー!」

 

まこ「ありがとー!じゃあ火点けるね。」

 

なな「まこっちゃんのお手並み拝見だねー。」

 

まこ「もう大袈裟だよー。あった。」

 

棚にあるバーナーを取り出した。

 

まこ「このバーナーを使うんだ!これを使えばすぐに火が・・・」

 

つつじ・なな「・・・・・・・」

 

まこ「ってどうかした?」

 

なな「いや、別に。」

 

英太「今までの苦労は何だったんだって顔してる。」

 

バーナーで炭に火を点けた。

 

 

 

 

今日のメニュー『鶏肉ときのこの白だし鍋』

 

材料(作りやすい量)

 

きのこ(しいたけ、しめじ、えのき、なめこ、たもぎだけ、あわび茸など)・・・適量

鶏もも肉・・・500g

ごぼう・・・1本

厚揚げ・・・1枚

長ネギ・・・1本

だし汁・・・1500ml

白みそ・・・100g

醤油・・・大さじ2

酒・・・大さじ2

塩・・・適量

 

 

 

 

調理開始。

 

鍋の具材は一口大に切る。

 

牛蒡は薄切りにしたら水に漬けて灰汁抜きをする。

 

小麦粉、片栗粉、塩、水を混ぜて水団を耳たぶの柔らかさになるまで捏ねて作る。

 

釜戸に火を入れてご飯を炊く。火吹き棒は口に付けずに、少し斜めから息を吹き込む。焦がさないように火加減を見ながら15分待つ。

 

鍋にだし汁と調味料と具材を入れて、火が通るまで蓋をして煮る。

 

下処理した岩魚に串を通して、囲炉裏で焼く準備をする。

 

塩を塗して、ひっくり返しながら焼き目が付くまでじっくり焼く。

 

15分蒸らしたら、釜炊きご飯の完成。

 

後は鍋の具材に火が通ったら、仕上げに白味噌を入れて、鶏肉とキノコの白出汁鍋の完成。

 

 

 

 

食文化研究部・真歩「おおおーー!」

 

しのん「美味そー!」

 

浩一「あー腹減ったー!」

 

しのん「それじゃあ!」

 

食文化研究部・真歩「頂きまーす!」

 

白出汁鍋を実食。

 

つつじ「おぉー!キノコシャキシャキで美味しいです!」

 

真歩「ん〜!出汁が効いてて美味しい!」

 

米の方は。

 

しのん「おお!ツヤツヤだー!モグモグ・・・っ!」

 

超美味いのか、一気に口に掻き込む。

 

しのん「何か凄く甘く感じる!」

 

くれあ「何時もの炊飯器とは違う気がするね!」

 

稜子「そうね。モチモチしているわね。」

 

岩魚の焼き魚を食べる。

 

なな「美味ーい!身がホクホクしてる!」

 

浩一「塩加減も丁度良い!こりゃあ美味いぞー!」

 

英太「あ〜。白出汁とキノコの旨みが身体中に染み渡る〜。」

 

つつじ「今日はまこっちのお陰で、色んな体験が出来て楽しかったです。」

 

なな「火打石で火起こしなんて初めてだよー!」

 

まこ「火打石?あ!シメの水団があるんだけど、皆まだ食べれる?」

 

食文化研究部・真歩「食べれるー!」

 

 

 

 

シメの水団も完食。

 

くれあ「美味しかったー。」

 

しのん「お腹いっぱい・・・」

 

稜子「ちょっと寒くなってきたから、温まって良かった〜。」

 

つつじ「冷えない内にお風呂入っておきましょうか。」

 

くれあ「うん!」

 

まこ「あ、あのさ!お風呂の前に皆で写真撮らない?」

 

くれあ「良いけど、どうしたの急に?」

 

まこ「何かお祖母ちゃん家に皆が居るって不思議だなーって思ってて。写真に残しておきたいなーって。」

 

くれあ「良いじゃん良いじゃん!何処で撮る?」

 

つつじ「やはり囲炉裏では?」

 

なな「賛成ー!」

 

真歩「それじゃあ皆!集まって集まってー!行くよー?せーのっ!」

 

食文化研究部・真歩「ごちそうさまー!」

 

完食!よく食べました!

 

 

 

 

 

 

その夜。小座敷に敷いてあるそれぞれの布団に入って眠ってる。

 

まこ「・・・・・」

 

そんな中、まこは1人今までの写真を見ている。

 

まこ(思い出の写真増えたなー。これまで全然撮らなかったのに。いつかこの9人で、思い出話する事あるのかな?そうなれば・・・嬉しいな。おやすみなさい。)

 

帰省を兼ねた旅行はこうして幕を閉じた。

 

『END』




         キャスト

      河合まこ:嶋野花
     古舘くれあ:加隈亜衣
     小川しのん:青山吉能
     比嘉つつじ:乾夏寧
       星なな:会沢紗弥
        ゆな:長江里加
       ひより:長谷川育美

      七海英太:安田陸矢
      日下浩一:榎木淳弥
      七海稜子:岩田陽葵
      日下真歩:日岡なつみ

      まこの母:下屋則子
     まこの祖母:所河ひとみ

次回・クリスマス空いてますか!?
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