食文化研究部のうまし日々   作:naogran

12 / 14
季節は冬真っ只中。まこは家でモコ太郎の新着動画を見ている。

モコ太郎『今日のテーマは町中華モコー!モコ太郎の大好きな町中華さんを巡っておすすめのメニューを紹介していくモコー!まずはここ!大進亭さんモコー!注文したのはこちら!回鍋肉定食ー!では早速頂いてみるモコ!もぐもぐもぐもぐ・・・美味ー!』

まこ「おお。よし!行ってみよう!」




町中華の大進亭へ行った。

店員「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

まこ「あ、ひ、1人です。」

店員「ではカウンターへどうぞ。」

カウンターへ座ると。

英太「まこ?」

まこ「あ、英太君。」

偶然隣に英太が座っていた。

まこ「英太君も来てたんだね。」

英太「ああ。ここ俺のお気に入りの1つなんだ。まこは?」

まこ「私はさっきモコ太郎の動画を見てここへ。」

英太「本当好きだねモコ太郎。」

まこ「稜子さんは居ないの?」

英太「今日さくら先輩と遊びに行ってる。」

2人はメニューを開く。

英太「この前はカニ玉定食食ったからな。今回はガッツリ行くかな?」

まこ「あ、あの・・・」

店員「ご注文は全てお揃いでしょうか?」

店員「3番卓お待ち!」

店員「ごゆっくりどうぞ!」

まこ「す、すみませーん!」

店員「はーい!」

まこ「ほ、回鍋肉定食下さい!」

英太「こっちはチャーシューメンとチャーハンと唐揚げ!」




回鍋肉定食とチャーシューメンとチャーハンと唐揚げが来た。

まこ「おお!凄い量!」

英太「うっひょー美味そー!」

まこ・英太「頂きます!」

それぞれのメニューを食べる。

まこ「ん〜!美味しい〜!」

英太「あ〜。冬に食べるラーメンは美味いなぁ〜。」




豪勢なメニューを残らず完食。

まこ「ふぅ〜。来て良かった〜。」

英太「満足満足♪」


ラストオーダー・ごちそうさま!!

2025年12月31日。大晦日。まこ、英太、稜子が大学へ来た。買った食材を持って。

 

稜子「もう大晦日なんて早いね。」

 

英太「あっと言う間だったな。」

 

まこ「うん。」

 

英太「事務員さんこんにちは。」

 

まゆみ「あ。食文化研究部の。」

 

待っていた事務員のまゆみ。

 

まこ「大晦日に部室の鍵をお願いしてすみません。」

 

稜子「お勤めご苦労様です。」

 

まゆみ「まぁそれは良いんだけど、掃除するって理由で鍵貸したんだから。ちゃんとやってね。」

 

まこ「は、はい!」

 

まゆみ「それ食材?」

 

3人が持ってるバッグに入ってる食材を見た。

 

まこ「はい。掃除の後に皆で食事しようと思って。」

 

英太「大晦日なんでね。」

 

まゆみ「もう寒いから外で料理するの大変でしょ?IHなら部室でも使って良いから。」

 

稜子「ご心配なく。お祖父ちゃんからIHのお古を貰いましたので。」

 

まゆみ「そう。大晦日だからって、騒ぎ過ぎないようにね。」

 

まこ「はい!」

 

まゆみ「じゃあお疲れ。」

 

まこ・英太・稜子「お疲れ様です。」

 

まゆみ「あ、そうだ。良いお年を。」

 

まこ「・・・はい!事務員さんも良いお天気!」

 

英太「また来年お会いしましょう。」

 

稜子「では失礼します。」

 

 

 

 

 

 

3人が部室へ到着。

 

英太「ハロー。」

 

まこ「ごめーん。待たせちゃった?」

 

つつじ「皆来たばかりですよ。」

 

くれあ「あ!食材ありがとー!」

 

なな「お疲れ皆!」

 

まこ「うん!」

 

英太「掃除道具は?」

 

浩一「バッチリ。足りなかった分は買い出しに行ったし。」

 

しのん「えー。本日は大掃除で皆に集まって貰ったのですが。正直に言います・・・私は大掃除なんてしたくない!出来る事なら私以外の皆で終わらせて欲しいし!その横でお菓子食べていたい!」

 

つつじ「正直過ぎますね・・・」

 

しのん「でも!そんな事言ったら怒られるので私も掃除します!皆!頑張ろー!」

 

くれあ「いや言ったじゃん。」

 

なな「うん。言った。」

 

まこ「言ったね。」

 

英太「先に言っておけば怒られないだろうと言う心理的な演説だったな。」

 

稜子「まぁ取り敢えず、最初に掃除に邪魔な物を一旦外に出そうよ。」

 

全員「はーい!」

 

 

 

 

部室の邪魔な物を一旦外に出す。

 

しのん「これもそこに置いて良い?」

 

くれあ「うんOK。」

 

 

 

 

部室内。

 

英太「こんな広い部室久々に見た気がする。」

 

まこ「ん?」

 

ロッカーの中からしのんが買った高尾山の杖が出て来た。

 

まこ「これしのんちゃんが高尾山で買った杖だ!」

 

英太「あー懐かしいな。そのお陰でしのんが金欠になったもんな。」

 

まこ「あの冷蔵庫も家具も全部、稜子さんが用意してくれてたんだっけ?」

 

英太「まぁ祖父ちゃんと祖母ちゃんのお古だしな。こうして見ると、初めて部室を掃除した時を思い出すな。最初は埃まみれで汚かったし、しのんとつつじがペットボトルのキャップで野球してくれあに怒られたし。もう昨日の事のようだ。」

 

まこ「うん。あ!いけないいけない!思い出に浸る前に掃除しなきゃ!」

 

 

 

 

部室の外。

 

まこ「しのんちゃん。これ。」

 

英太「金欠を引き起こした杖だ。」

 

しのん「お!懐かしい!」

 

 

 

 

部室内。

 

なな「ん〜。」

 

浩一「どうしたなな?」

 

なな「これどうしよっか?」

 

浩一「あー。つつじをダメにする羊のソファー?」

 

なな「うん。天日干しにする?」

 

つつじ「あー。待って下さい。」

 

ソファーのファスナーを開けてカバーを外した。

 

つつじ「羊はこうやってお洗濯出来るのです。」

 

浩一「最早布団カバー。」

 

なな「おお!そう言えば、文化祭で着ぐるみ来て客寄せしたけど、これも使えたかもね!」

 

つつじ「じゃあ来年使ってみます?」

 

浩一「使うのそれ?」

 

つつじ「はい。その前に試してみましょう。」

 

なな「お!するする!」

 

しのん「よーし!邪魔な物は大体出せたかなー?ん?」

 

羊カバーを着たななが仁王立ちしている。

 

しのん「わー。何それ?」

 

つつじ「来年の文化祭の着ぐるみはこれにしようかと。」

 

しのん「止めて。」

 

浩一「もうホラーじゃん。」

 

 

 

 

空っぽになった部室の掃き掃除と窓拭きを始めた。

 

しのん「ん?誰だー?ペットボトルの蓋落としたのー。」

 

床にペットボトルのキャップが落ちてた。

 

しのん「ななー!つつじー!」

 

つつじ・なな「ん?」

 

ペットボトルのキャップを持ったしのんがピッチャーの構えをする。つつじとなながそれを見て理解した。ななはチリトリを持ってバッターの構え。しのんは手袋を嵌めてキャッチャーの構えをする。

 

しのん「第一球!投げた!!」

 

なな「ふんっ!!」

 

ペットボトルのキャップをなながホームラン。

 

英太「ぐへあっ!!」

 

ペットボトルのキャップが英太の額にクリーンヒットし、上に跳ねて落ちるペットボトルのキャップをくれあがキャッチし、横のゴミ袋に捨てた。

 

しのん・つつじ・なな「あ・・・」

 

くれあ「私が何言いたいか分かるよね?」

 

しのん・つつじ・なな「はいぃ・・・」

 

まこ「前にも見たような・・・」

 

浩一「デジャヴ・・・」

 

稜子「英太大丈夫?」

 

英太「これデッドボールに当て嵌まる・・・?」

 

稜子「さぁ?」

 

 

 

 

 

 

部室の掃除が終わった。テーブルがこたつになってる。

 

しのん「ふぇ〜。掃除終わった〜。」

 

なな「何かこたつが出来てる!?」

 

くれあ「あの机実はこたつだったんだ。折角だから布団持って来ちゃった。」

 

つつじ「おお。グッジョブです。」

 

こたつに潜ったしのんが電源を入れた。

 

しのん「お!皆も早く入ろうよー!」

 

英太「猫か?」

 

 

 

 

こたつに皆が入った。

 

英太「あったまる〜・・・」

 

稜子「この温もりに逆らえないよぉ〜・・・」

 

しのん「あ!まこっち!後ろの袋取ってー。」

 

まこ「え?これ?」

 

しのん「うん!」

 

まこが後ろの袋を取ってしのんに渡す。

 

しのん「サンキュー。」

 

袋から出したのはコルクボード。

 

つつじ「コルクボードですか?」

 

浩一「工作でもするのか?」

 

しのん「違う違う。今まで撮った真歩ちゃんと一緒に写真プリントして来たから、これに貼って飾りたいなーって。」

 

くれあ「へぇー!良いんじゃない?」

 

まこ「部活っぽい!」

 

なな「あ!そうだ!」

 

収納ケースからマーカーを出した。

 

なな「これで写真にメッセージ書こうよ!」

 

まこ「あ!それ良いかも!」

 

しのん「オッケー!」

 

 

 

 

皆が写真にそれぞれメッセージと絵を描く。

 

くれあ「この写真懐かしいな〜!」

 

しのん「どれどれ?あ!観覧車!また乗りたいなー!」

 

くれあ「確かに!」

 

英太は文化祭の写真にメッセージを書く。

 

英太「文化祭の写真、スープカレーが大繁盛だったよな〜。」

 

浩一「あれ美味かったよな〜!また食いたい!今度は寸胴ごと!」

 

英太「おい独り占めすんな。」

 

まこは合宿の写真にメッセージを書いた。

 

まこ「よし。ん?」

 

つつじ・稜子「ジーーーーー。」

 

まこをジーッと見てるつつじと稜子。

 

まこ「な、何?つつじちゃん稜子さん?」

 

つつじ「ああいえ。昔に撮った写真と最近の写真比べると、まこっちの表情随分柔らかくなったなーっと。」

 

稜子「オドオドした顔も可愛いけど、笑顔の写真も可愛いな〜って。」

 

まこ「へっ!?もおそんなに見ないでよー!恥ずかしいよー!」

 

つつじ・稜子「ふっはっはー。手遅れなのです。」

 

くれあ「まぁ良いじゃん。まこがこの部に馴染んだって事だし。」

 

なな「私もまこっちゃんと馴染めて良かった〜。」

 

つつじ「初めてこの部に来たときガチガチでしたからねー。」

 

なな「うん。あの時はドキドキだったよ。まこっちゃんあの時、空飛ぶたこ焼きとか言い出すんだもん。」

 

まこ「ちょっ!ななちゃん!その話ストップ!」

 

浩一「え?何それ可愛い!もっと聞かせて!」

 

なな「あれはね〜・・・」

 

まこ「もお浩一君!その話は止めてよ!」

 

 

 

 

メッセージを書いた写真を貼ったコルクボードを飾る。

 

しのん「よーし!出来上がりー!」

 

なな「おお!良い感じだね!」

 

しのん「じゃあこたつでカードゲームでもするか!」

 

まこ「みかん持って来れば良かったね。」

 

英太「ん?おい、写真に書いた文字間違ってるぞ。」

 

つつじ「幸せの字が辛いになってますね。」

 

なな「あっはは!本当だー!これ書いたの誰ー?」

 

しのん「記念写真なんだから気を付けてよ・・・」

 

これ書いたのしのん自身だった。

 

しのん「アタシヤ。」

 

 

 

 

 

 

部室で静かな時間を過ごす。

 

なな「あ〜〜・・・こたつやばいぃ〜・・・」

 

くれあ「こたつの魔力だねぇ〜・・・」

 

つつじ「ずっとダラダラしちゃいますよねぇ〜・・・」

 

まこ「でもお腹空いてきたかもぉ〜・・・」

 

しのん「まこっち今日は何作るのぉ〜・・・?」

 

まこ「お蕎麦と手巻き寿司だよぉ〜・・・」

 

英太「鴨肉あるからぁ〜・・・」

 

稜子「豊富な魚介もあるから楽しみにしてねぇ〜・・・」

 

しのん「良いねぇ〜・・・」

 

浩一「早く食いたくてしょうがねぇ〜・・・」

 

食文化研究部「ああぁ〜〜〜〜・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

夕方から夜になった。

 

英太「はっ!寝てる場合じゃねぇ!!」

 

くれあ「そうだよ!料理しなきゃー!」

 

寝ていたくれあと英太が起き上がった。

 

くれあ「このままだと年明けちゃうよ!」

 

英太「おい起きろ皆!!ダラダラしたまま今年を終わらせたいか!?」

 

しのん「うううぅぅ・・・・」

 

まこ・つつじ・なな・浩一・稜子「ううぅぅ・・・・・」

 

起き上がった6人がゾンビみたいになって外へ出る。

 

くれあ「ゾンビだ・・・ゾンビがいる・・・」

 

英太「デッドライジングだ・・・」

 

 

 

 

 

 

外でななが水と米をざるに入れた。

 

なな「冷たっ!うぅぅ寒い寒い寒いぃーー!!」

 

つつじ「七輪火を点けましたから、終わったらこっちであったまると良いですよ。」

 

なな「すぐ行くぅ・・・!」

 

つつじ「火起こしならお任せあれです。」

 

しのん「流石です先生!」

 

浩一「囲炉裏での火起こしが役に立ったな。」

 

ななが研いだ米を炊飯器に入れて、水と昆布を入れて炊く。

 

稜子「よし!準備完了!」

 

くれあ「始めよっか!」

 

まこ「うん!」

 

英太「今年最後の料理だ!」

 

 

 

 

年越しメニュー『鴨そば』

 

そばつゆの材料(作りやすい量)

 

水・・・1400ml

花がつお・・・50g

昆布・・・10g

椎茸・・・4枚

醤油・・・200ml

黒糖・・・大さじ6

みりん・・・大さじ3

酒・・・大さじ3

 

 

 

 

まこが沸騰前に昆布を取り出して、英太が花鰹と干し椎茸を入れて5分間煮込んで蕎麦つゆの出汁を取る。

 

くれあと稜子が赤身とサーモンと卵焼きなどの手巻き寿司の具を切る。

 

英太が粗熱の取れた出汁を押さないように放置してざるで濾す。

 

まこが黒糖、酒、みりん、醤油に出汁を加えて再沸騰させた。

 

なな「あったかいぃ・・・」

 

しのんとつつじが七輪で鴨肉とネギを炭火で焼く。

 

稜子が鍋に蕎麦を入れて茹でる。

 

英太が炊き上がったご飯をボウルに入れてすし酢を入れて混ぜる。つつじがうちわで仰いで冷ます。

 

最後にまこが蕎麦に麺つゆと具材を入れた。

 

鴨南蛮蕎麦と手巻き寿司の大晦日フルコースが完成。

 

 

 

 

 

 

まこ「それじゃあ!」

 

食文化研究部「頂きまーす!」

 

つつじ「豪華ですね!」

 

くれあ「どれにしようかなー?」

 

なな「マグロ頂き!」

 

皆それぞれの具材で手巻き寿司を作って食べる。

 

つつじ「こたつで食べるお寿司最高ですね〜!」

 

なな「確かに!」

 

しのん「おお良い香り!」

 

浩一「こいつぁ美味そうだ!」

 

鴨南蛮蕎麦を実食。

 

まこ「お蕎麦どうかな?」

 

英太「美味いか?」

 

しのん「蕎麦つゆ美味〜!」

 

くれあ「鴨肉も柔らかくて美味しいよ!」

 

英太「しっかし肉汁が出てる!」

 

つつじ「私が焼きました!」

 

しのん「グッジョブ!こんなに美味しいなら月一で年越ししないと勿体無いよ〜!」

 

なな「賛成ー!」

 

まこ「任せて!」

 

くれあ「年越しではないかな?」

 

英太「月越し蕎麦になるなそれだと。」

 

つつじ「まぁ何かしら行事はありますから良いのでは。」

 

稜子「だね。」

 

 

 

 

フルコースを一滴残さず完食した。

 

食文化研究部「ごちそうさまでしたー!」

 

完食!よく食べました!

 

 

 

 

なな「あ〜美味しかった〜!」

 

浩一「だな〜。」

 

しのん「大掃除も終わったし、これで年越しまでゆっくり出来る・・・」

 

つつじ「でも洗い物が残ってますよ。」

 

しのん「それは・・・来年の私達に託そう・・・」

 

くれあ「だーめ!今の内にやっとくよ!」

 

英太「ホラ!早くしろ!」

 

しのん「んんん!」

 

 

 

 

寒い外で皿洗い。

 

しのん「イギャアアーーーー!!ツメターーーーイ!!!!」

 

英太「もう少しで終わるから我慢しろ。ってか悲鳴凄いな。」

 

皿洗い完了。

 

 

 

 

年明けまでもうすぐ。

 

なな「来た・・・来た・・・後1分で年越しだよ!ジャンプの準備OK!?」

 

浩一「おう!バッチリ!」

 

しのん「ジャンプしないが。」

 

つつじ「動きたくないです。」

 

英太「2人だけでやっとけ。」

 

なな「そ、そんなぁ・・・」

 

まこ「そう言えば、私家族以外と年越しするの初めてかも。」

 

くれあ「私も!」

 

なな「5、4、3、2、1!」

 

2026年1月1日。

 

食文化研究部「明けましておめでとう!」

 

遂に新年を迎えた。

 

なな・浩一「おめでとーーー!シュタッ!」

 

ジャンプからの華麗な着地。

 

しのん「皆ー!今年も宜しくー!」

 

まこ・くれあ・稜子「宜しくー!」

 

つつじ「宜しくお願いします!」

 

英太「宜しくな!」

 

なな・浩一「ことよろー!」

 

するとまこのスマホに幼馴染みのゆなとひよりからLINEが来た。

 

まこ(ゆなちゃんとひよりちゃん。お父さんとお母さんからも来てる!今年は新年の挨拶をする人がいっぱいだ!)

 

英太「お。祖父ちゃんと祖母ちゃんから新年の挨拶来てる。」

 

稜子「お父さんとお母さんからも挨拶来てるよ!」

 

英太「帰省して挨拶しなきゃな。」

 

 

 

 

 

 

午前3時7分。

 

まこ「zzzz・・・・・・」

 

なな「まこっちゃん。こたつで寝ると風邪引くよ?」

 

つつじ「まぁこの時間でぬくぬくして、寝るなと言っても無理あるでしょ。」

 

しのん「え?初詣行こうよ!」

 

英太「けど今の時間混んでねえか?」

 

くれあ「じゃあウチの近くの小さい神社へ行く?遠いけど私今日車で来てるからさ。」

 

英太「俺はバイクで来てるしな。」

 

浩一「俺も今日車で来てるし、皆で行こうぜ。真歩も一緒に。」

 

稜子「私は英太のバイクに乗せて貰ったから、浩一君の車に乗せて貰おうかな?」

 

つつじ「おお!それなら行きますか!」

 

しのん「よーし決定ー!まこっちー!初詣行こー!」

 

まこ「・・・・・はいぃぃ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

部室の鍵を閉めて初詣へ行く。

 

しのん「早くー!」

 

まこ「しのんちゃん元気だなぁ・・・」

 

英太「子供みたい。」

 

 

 

 

駐車場。くれあの車にまこ、しのん、つつじ、ななが乗る。

 

しのん「よーし!しゅっぱーつ!」

 

まこ「眠い・・・」

 

浩一の車に稜子が乗る。

 

稜子「レッツゴー!」

 

浩一「オー!」

 

 

 

 

駐輪場。英太がバイクに乗る。

 

英太「寒ぃ・・・」

 

グリップヒーターの電源を入れてグリップを温める。

 

英太「温もった。行くぜ。」

 

 

 

 

3台がキャンパスから出た。英太のバイクが車2台に付いて行く。

 

 

 

 

途中で日下家に寄り、真歩を迎える。

 

真歩「皆さん!明けましておめでとうございます!」

 

食文化研究部「おめでとうございます!」

 

そして浩一と真歩の両親にも新年の挨拶をした。

 

真歩「皆で初詣なんて初めてだよ!」

 

浩一「真歩、乗れ。」

 

真歩「うん!」

 

助手席に真歩を乗せて出発。

 

 

 

 

 

 

神社付近のパーキングエリアに車を停め、英太は近くの駐輪場にバイクを停めた。

 

なな「ううう・・・寒い・・・」

 

くれあ「神社まで少し歩くよ。」

 

英太「やっぱ冬は寒いなぁ。」

 

しのん「じゃあ走ってあったまろ!」

 

まこ「着くまでに疲れちゃうよ。」

 

つつじ「わ、私は走るのが苦手ですが、あ、あったまるなら何でも良いですよ・・・

 

しのん「待って!つつじの震えがヤバい!!」

 

稜子「つつじちゃん!今温めてあげるよ!」

 

包容力のある抱き締めでつつじを温めようとしたが。

 

稜子「すすすすすすす凄いしんどどどどどどどどどどどどど!

 

英太「まさか姉ちゃんでさえ震えに逆らえないとは。」

 

くれあ「あ。私貼るカイロ持ってる。皆使って。」

 

8人分の貼るカイロを皆に分けた。

 

しのん「おお!流石くれあ!」

 

なな「はい!カイロ貼れたよ!」

 

震えるつつじの背中に貼るカイロを貼った。

 

つつじ「おお!じんわりホカホカして来ました!」

 

英太「そんなすぐにあったまるもんなの?」

 

しのん「おーっし!じゃあ神社へレッツゴー!」

 

食文化研究部・真歩「オーーーー!!」

 

9人が神社へ向かう。

 

 

 

 

 

 

神社に到着。

 

しのん「おぉー。本当に空いてる。」

 

つつじ「穴場ですね。」

 

英太「これならゆっくり参拝出来る。」

 

なな「早速お参り行こうよ!」

 

つつじ「じゃあ手水を済ませましょうか。」

 

 

 

 

手水で清める。

 

なな「ううう・・・冷た・・・何か今日洗う物多くない・・・!?」

 

つつじ「願い事の為に我慢しましょう・・・!」

 

浩一「清めないとダメだぞ・・・!俺は根性で・・・!!」

 

 

 

 

社殿の鈴を鳴らして、賽銭箱に五円玉を入れる。しのんは千円札を入れて願い事を言う。

 

 

 

 

お参り終了。

 

つつじ「奮発しましたね。」

 

なな「どんな願い事したの?」

 

しのん「うっふふ。仕送りが2万円アップしますようにってお願いしたのさ!」

 

つつじ「それ親にお願いした方が良いんじゃ。」

 

英太・浩一・稜子・真歩「それな。」

 

しのん「え!?だって19000円得するじゃん!」

 

なな「叶うと良いねー。」

 

しのん「うん!」

 

???「お?皆さんお揃いですな。」

 

英太「ん?あ!祖父ちゃん!祖母ちゃん!」

 

七海姉弟の祖父母の玄太郎と早苗と偶然会った。

 

稜子「お祖父ちゃん!お祖母ちゃん!明けましておめでとうございます!」

 

玄太郎・早苗「おめでとうございます。」

 

早苗「皆さんも明けましておめでとうございます。」

 

まこ・くれあ・しのん・つつじ・浩一・真歩「おめでとうございます。」

 

なな「お、お、おめで・・・とう・・・ござ・・・いま・・・す・・・」

 

案の定つつじの後ろに隠れてるなな。

 

玄太郎「ん?」

 

英太「祖父ちゃん。ななは人見知りな子だから。」

 

玄太郎「ああそうか。ななさん、驚かせてすみません。」

 

なな「え?あ、いえ・・・」

 

早苗「そんな緊張しなくて大丈夫よ?ゆっくりで良いから。ね?」

 

なな「・・・あ・・・ありがとうございます・・・」

 

稜子「おお。もう馴染んでるね。」

 

英太「流石自慢の祖父母だ。」

 

 

 

 

甘酒を貰った。

 

くれあ「はい。甘酒。」

 

なな「ありがと・・・」

 

つつじ「あったまりますねぇ〜。」

 

まこ「うん。」

 

しのん「初詣はこれがないとね〜。」

 

英太「あ〜。ほんのりとした甘み。美味いなぁ〜。」

 

稜子「初めて飲んだ時衝撃を受けたね〜。」

 

玄太郎「甘酒は古くから米農家が豊作を願って神様にお供えする習慣があるからのう。」

 

つつじ「ん?ななどうかしましたか?」

 

なな「甘酒って本当にアルコールじゃないの?」

 

まこ「大丈夫だよー。」

 

なな「本当に本当?」

 

くれあ「何でそんなに疑うの?」

 

なな「だって私未成年だし。お酒飲んだら怒られる・・・」

 

浩一「でも俺らこうして甘酒飲んでるだろ?俺らだってまだ未成年。違うか?」

 

なな「それはそうだけど・・・」

 

しのん「じゃあななの甘酒頂戴!」

 

なな「・・・・・・・ヤダー!」

 

真歩「どっちなの?」

 

早苗「ウフフ。」

 

なな「ん?向こうでキャンプファイアーしてるからあっちで飲もうよ!」

 

くれあ「いやあれお焚き上げでしょ。」

 

お焚き上げをキャンプファイアーと勘違いしてるななにくれあがツッコんだ。

 

 

 

 

そのお焚き上げでマシュマロを焼いた。

 

 

 

 

と言うしのんの妄想。

 

しのん「くれあ、マシュマロある?」

 

くれあ「あってもやらん!!」

 

英太「バチ当たるぞ!!」

 

 

 

 

 

 

お焚き上げの近くのベンチに座る。

 

英太「そう言えば2人は何でこの神社に?」

 

玄太郎「ああ。毎年通ってる神社が混んでてな。早苗のオススメするこの神社で初詣する事になったんだ。」

 

早苗「ここ、私が子供の頃から初詣しているのよ。」

 

稜子「へぇ〜!来て良かったね!」

 

まこ「何か、落ち着くね。」

 

しのん「うん。」

 

浩一「だな。」

 

まこ「去年は色々あったな〜。」

 

くれあ「だね〜。築地に行ったバーベキュー美味しかったな〜。」

 

しのん「合宿のピザ美味しかった。」

 

なな「まこっちゃんのお祖母ちゃん家で食べたお鍋も美味しかったよね!」

 

真歩「高尾山のやまびこ茶屋の料理も美味しかったね!」

 

浩一「文化祭のスープカレー美味かったしな。」

 

稜子「さくらが譲ってくれた野菜を使った納涼セットも。」

 

英太「ななの歓迎会で食ったスブラキも美味かったよな。」

 

つつじ「何だか、思い出は料理と共にって言う1年でしたね。」

 

くれあ「あはは。確かに。」

 

しのん「まぁ食文化研究部らしくて良いじゃん!」

 

まこ「今年も皆で色んな物食べて、色んな思い出増やして行こうよ!」

 

くれあ・しのん・つつじ・なな・稜子・真歩「うん!」

 

英太・浩一「ああ!」

 

 

 

 

 

 

夜明け前。

 

つつじ「空が明るくなって来ましたねー。」

 

しのん「ねー。」

 

英太「そろそろ夜明けだな。」

 

くれあ「まこはこの後実家帰るの?」

 

まこ「うん。学校始まる前まで。」

 

しのん「私も帰る予定。」

 

玄太郎「英太と稜子も両親に挨拶へ行くのかい?」

 

英太「ああ。新年の挨拶済ませなきゃしけないし。」

 

早苗「それなら、私達も挨拶に行かなくちゃ。お節料理を持って。」

 

稜子「わーい!お祖父ちゃんとお祖母ちゃんのお節料理楽しみー!」

 

くれあ「お2人のお節って美味しいの?」

 

英太「ああ。空へぶっ飛ぶ位美味いんだ。」

 

くれあ「どんな表現なのそれ?」

 

なな「学校始まるのって何時?」

 

つつじ「祝日を挟んで14日ですね。」

 

なな「じゃあ次会えるの学校始まってからか。」

 

玄太郎「そうだ。皆さん、今度ウチに来ませんか?」

 

まこ「え?」

 

玄太郎「実は英太と稜子が皆さんの話をしていたので、是非とも皆さんに私達の料理を食べさせたいと。」

 

早苗「色んな食材をふんだんに使ってお持て成ししますよ。」

 

英太「2人がこう言ってるが、皆はどうだ?」

 

まこ「私行きたい!皆でご飯が食べたい!」

 

しのん「はいはーい!行きたいでーす!」

 

くれあ「玄太郎さんと早苗さんの料理かぁ。私も行ってみたい!」

 

つつじ「良いですね。私も参加します。」

 

なな「わ、私も、行きたい。」

 

英太「2人はどうだ?」

 

浩一「無論行くぜ。」

 

真歩「自慢の胃袋で沢山平らげるよ!」

 

稜子「決まりね。」

 

食文化研究部と真歩は正月休み中に玄太郎と早苗の家へ遊びに行く約束をした。

 

 

 

 

 

 

境内を出た後。

 

まこ「あ!」

 

くれあ「どうしたのまこ?」

 

まこ「そう言えば神社で写真撮り忘れてた!」

 

なな「ああ!本当だ!今から神社戻る?」

 

くれあ「ええ?流石に戻るのは・・・ん?」

 

その時、初日の出が顔を出した。

 

英太「初日の出来た!」

 

玄太郎「今年も綺麗だなぁ。」

 

しのん「じゃあここで撮っちゃおう!」

 

つつじ「良いですね。折角綺麗な朝焼けですから。」

 

英太「祖父ちゃん。写真お願い。」

 

玄太郎「任せろ。」

 

スマホを玄太郎に貸した。

 

しのん「じゃあ掛け声は何時もので!」

 

くれあ「何だかんだ、まこが考えた台詞が定着したね。」

 

まこ「何か恥ずかしい・・・」

 

つつじ「良いじゃないですか。私達らしいですし。」

 

まこ「・・・うん!」

 

玄太郎「皆さん集まって。」

 

初日の出をバックに皆が集まる。

 

まこ「行くよ?せーのっ!」

 

食文化研究部・真歩「ごちそうさま!!」

 

新年初の写真を収めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

季節は春を迎えた。この日は大学の入学式。多くのサークルが新入生の勧誘をしている。

 

 

 

 

そして食文化研究部も。

 

くれあ「急いで!勧誘する前に新入生帰っちゃうよ!」

 

なな「うう!新入生怖いよぉ!」

 

つつじ「笑顔忘れなきゃ大丈夫ですよ。」

 

しのん「まこっち!配るクッキーの準備出来た?」

 

まこ「うん!ばっちり!」

 

稜子「真歩ちゃん食文化研究部に入部するの?」

 

浩一「大学入ったらすぐ入るって。」

 

英太「じゃあ新入部員1人確定だな。」

 

しのん「よーし!じゃあ他の新入生をバンバン勧誘しようー!」

 

食文化研究部「オーーーーー!!」

 

新しい食文化研究部の活動が始まった。

 

『THE END』




         キャスト

      河合まこ:嶋野花
     古舘くれあ:加隈亜衣
     小川しのん:青山吉能
     比嘉つつじ:乾夏寧
       星なな:会沢紗弥
     太田まゆみ:福原綾香

      七海英太:安田陸矢
      日下浩一:榎木淳弥
      七海稜子:岩田陽葵
      日下真歩:日岡なつみ

    初瀬部玄太郎:浦山迅
     初瀬部早苗:勝生真沙子
        店員:竹内恵美子
           小林節
           大泊貴揮

      モコ太郎:もえのあずき
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。