食文化研究部のうまし日々   作:naogran

16 / 16
これまでのあらすじ。

料理大好き、食べるの大好きな女子大生・河合まこ。

幼馴染の小川しのんと大学で偶然再会し、新サークル『食文化研究部』を作る事に。

しっかり者で怒ると怖い古舘くれあ。

マイペースなウクレレ奏者の比嘉つつじ。

人見知りだけど根は明るい星なな。

クールでツッコミ気質な料理男子の七海英太。

英太の姉で皆が大好きな最年長の七海稜子。

無限の胃袋を持つ英太と稜子の幼馴染の日下浩一。

愉快な仲間達と共に今日は一体どんなご飯をつくるのk"ぐぅぅぅぅぅ〜〜〜"

しのん「ああ!お腹の音入っちゃった!やり直し!」

くれあ「しのんは何やってるの?」

まこ「新入部員の勧誘動画を作るとか何とかー。」

そんな訳で、新たな活動が始まります。


-おかわり編-
メニュー13・先輩って呼ばれるんだよ?


2026年。春。

 

”ピーピー”

 

まこ「ん・・・」

 

炊飯器の音に目が覚めたまこ。寝起きのままリビングへ向かった。

 

まこ「ごはん・・・」

 

髪を結って準備完了。

 

まこ「えーと、まずは・・・」

 

 

 

 

卵をしっかり溶きほぐし、砂糖、塩少々を加えて混ぜ合わせる。

 

菜箸4本で掻き混ぜながら加熱して細かいそぼろ状にする。

 

次に鶏肉を皮目から焼いて、裏返したら酒、みりん、砂糖、醤油を加えて煮詰める。焼き上がったら食べやすい大きさに切って、しっかり覚ましたらお弁当箱に入れる。

 

まこ「あ。」

 

ここでまこがある事を閃いた。家庭菜園で育てているサヤエンドウを1本弁当箱に入れて完成。

 

まこ「よし!完成!」

 

 

 

 

 

 

大学に登校。一人暮らしを始めてから二度目の春。まこは遂に大学2年生になった。一方彼女達のサークル、食文化研究部は特段と変わった事はない。

 

???「おっはよーまこちゃん!」

 

突然後ろから誰かに抱き付かれた。

 

まこ「ひゃっ!り、稜子さん!」

 

稜子「えへへ〜。おはよ。まこちゃん。」

 

七海稜子。食文化研究部の部員で皆が大好きな最年長。

 

???「姉ちゃん。急にまこを抱くなよ。」

 

稜子「えー?いいじゃん。つれないなー英太は。」

 

まこ「おはよう英太君。」

 

英太「ようまこ。」

 

稜子の弟の七海英太。同じく食文化研究部の部員で料理男子。

 

英太「俺達もう2年生かぁ。早いもんだな。」

 

稜子「私なんて3年生よ?」

 

英太「姉ちゃん、進路とか決まってるか?」

 

稜子「うーん・・・まだ考えてる最中♪」

 

英太「そんな事言ってると周りに置いて行かれるぞ。」

 

まこ「うふふ。」

 

 

 

 

 

 

3人が食文化研究部の部室へ向かっていると。

 

まこ・英太・稜子「?」

 

部室前で周りを気にするポニーテールの女子大生が立っていた。

 

稜子「誰かな?」

 

まこ「あの。」

 

女子大生「はひゃっ!」

 

突然声を掛けられてビックリした。

 

まこ「あ、ごめんなさい。もしかして入部希望・・・ですか?」

 

女子大生「え・・・あ・・・いえ・・・その・・・す・・・すみませーん!」

 

何も言えずその場を走り去って行った。

 

まこ「あ!」

 

英太「何だったんだ今の?」

 

稜子「凄く人見知りな子だったね。」

 

まこ「ん?2人共これ・・・」

 

落ちているモコ太郎のキーホルダーを発見した。

 

英太「モコ太郎のキーホルダー?」

 

 

 

 

 

 

一方食文化研究部の部室では。

 

しのん「来ないねー新入生。」

 

食文化研究部部長の小川しのん。明るく元気なムードメーカー。

 

くれあ「んー。」

 

部員の古舘くれあ。しっかり者で皆のまとめ役。

 

浩一「来る気配なし。」

 

部員の日下浩一。無限の胃袋を持つ男。

 

しのん「・・・何で何で何で!?何で1人も来ないの!?」

 

くれあ「そんな事私に言われても。」

 

しのん「折角新歓用にブーブークッションとか用意したのにー!」

 

つつじ「初対面でブーブークッションは精神的ダメージでかいですねぇ。」

 

部員の比嘉つつじ。マイペースなウクレレ奏者。

 

浩一「落ち着けしのん。新入部員なら真歩がそろそろ来るはずだぞ。」

 

しのん「お、そうだった!真歩ちゃんの存在忘れてた!」

 

浩一「いや忘れんなよ。」

 

なな「私は知らない人怖い・・・真歩ちゃんは兎も角、新入生と何話したら良いか分からない・・・」

 

部員の星なな。ギャルに見えて実は極度な人見知り。

 

浩一「こっちはこっちで人見知り克服出来ないお嬢さんがいますな。」

 

しのん「分かってないなーなな。」

 

なな「?」

 

しのん「新入部員が入ったら我々・・・先(・)輩(・)って呼ばれるんだよ?」

 

なな「・・・先輩・・・」

 

”ガラガラ”

 

まこ「おはよー。」

 

英太「お。皆集まってるな。」

 

なな「あ!まこっちゃん英太稜子さんおはよー!」

 

まこ「ん?何かあった?」

 

くれあ「あー気にしないでまこ。新入部員はいらないって言う何時ものアレだから。」

 

英太「何だまだ来てないのか?真歩はどうした?」

 

浩一「そろそろ来るはずなんだけどなぁ・・・」

 

”ガラガラ”

 

???「おぉー。ここが食文化研究部の部室かぁ〜。」

 

部室に2人の新入部員が入って来た。

 

浩一「お!真歩!」

 

真歩「ヤッホーお兄ちゃん!」

 

新入生の日下真歩。浩一の弟で同じ無限の胃袋を持つ。

 

真歩「皆久し振り!」

 

まこ「久し振り真歩ちゃん。」

 

つつじ「相変わらず元気ですねぇ。」

 

真歩「えへへ〜。だって食文化研究部だよ?どんな料理が出るのか楽しみで楽しみで。」

 

くれあ「ん?真歩、後ろの子は誰?」

 

真歩「ん?ああ。」

 

彼女の後ろに、赤髪ロングヘアーの女子大生が立っている。

 

赤髪の女子大生「初めましてー!」

 

なな「・・・・・!」

 

見知らぬ人を見たななが怯え始めた。

 

しのん「あ。何時ものモードに入った。」

 

まこ「真歩ちゃん知り合い?」

 

浩一「あれ?お前、飛鳥か?」

 

飛鳥「はい!浩一先輩!英太先輩に稜子先輩も久し振り!園崎飛鳥現着しましたー!」

 

この女子大生は園崎飛鳥。真歩の高校の同級生で英太達の後輩。

 

英太「飛鳥。まさかお前もこの大学に入っていたなんてな。」

 

飛鳥「ちょっとしたサプライズだよ。驚いた?」

 

稜子「これは予想外だね。」

 

真歩「飛鳥。この5人の方々も食文化研究部の皆さんだよ。」

 

飛鳥「初めまして皆さん。園崎飛鳥です。気軽に飛鳥って呼んで下さい。」

 

しのん「おお!真歩ちゃん以外の新入部員獲得したよ!」

 

飛鳥「お話は真歩から聞いています。河合まこ先輩。古舘くれあ先輩。小川しのん部長。比嘉つつじ先輩。そして・・・彼処で怯えているのが星なな先輩だよね?」

 

なな「・・・・・・・・」

 

真歩「うん。ななちゃん、怖がらなくて大丈夫。飛鳥は良い子だから気軽に接して行こ?」

 

なな「・・・う、うん・・・ありがとう・・・」

 

くれあ「それで、どうして食文化研究部に?」

 

飛鳥「実は私の実家レストランなんです。実家を継ぐ為にここで色々経験を積もうと思いまして。」

 

つつじ「おお。これは期待出来そうですね。」

 

まこ「あ、そうだ。さっき部室の前でチラシ持ってる子に会って・・・」

 

しのん「え!?どこどこ!?その子どこにいるの!?」

 

英太「落ち着けしのん!」

 

まこ「え、いやそれが・・・」

 

訳を話し、その子が落としたモコ太郎のキーホルダーを見せる。

 

つつじ「成る程。手掛かりはこのモコ太郎キーホルダーだけって事ですね。」

 

くれあ「しのんが滅茶苦茶な声掛けなら兎も角、何で逃げちゃったんだろうね。」

 

しのん「くれあさん?」

 

浩一「ナチュラルにディスってる。」

 

なな「え?初対面の人って会ったら逃げるの普通だよね?」

 

つつじ「逃げるまではいかないですよ。」

 

浩一「真歩。飛鳥。知り合いにチラシを持った学生さん見なかった?」

 

真歩「うーん・・・分からないなぁー。」

 

飛鳥「もしいたら一緒に行くはずなんだけどなぁー。」

 

まこ「でもモコ太郎が好きって事は、料理・・・うちのサークルに興味を持ってくれてるとは思うけど・・・」

 

しのん「まこっち、その子の特徴とか覚えてる?英太と稜子さんも覚えている事があったら教えてくれる?」

 

まこ「えっと・・・確か背はつつじちゃんとしのんちゃんの間位で・・・」

 

英太「後は髪型がポニーテールだったな。」

 

稜子「それと凄い人見知り。それ以外は分からないな。」

 

しのん「ふむ。よし!こうなったら指名手配書作ろう!!」

 

くれあ・英太「言い方!」

 

 

 

 

早速その女子大生を探すべく指名手配書を描く事に。

 

しのん「それじゃあまず皆のお手本として・・・目撃者であるまこっちから!似顔絵宜しく!」

 

まこ「う・・・うん!」

 

ノートにその女子大生の似顔絵を描く。

 

まこ「えと・・・こんな感じだったんだけど・・・」

 

完成した似顔絵は、子供が描いたような簡単な落書きだった。全員に衝撃が走った。

 

まこ「これ、どうかな!?」

 

しのん「へ!?あ!わ、私ですか!?まぁ・・・成る程こんな感じの子かぁ〜・・・みたいな。」

 

つつじ「い、勢いが良いですよね。」

 

まこ「え〜〜?つつじちゃんありがとー!私、子供の頃は漫画家になりたかったんだぁ!」

 

つつじ「そ、そうなんですね・・・」

 

英太(おいおいまこさん・・・)

 

浩一(まさか絵心ない自分に自覚なし・・・)

 

くれあ「えー・・・あ、なな!次はななの見せてよ!」

 

なな「私?私のはねー。こんな感じ。」

 

少女漫画風のポニーテールの女子大生の絵を見せた。右手に小さなモコ太郎を乗せてる。

 

しのん・真歩・飛鳥「上手っ!!」

 

なな「一応まこっちゃんから聞いた特徴を元に描いてみたんだけど。」

 

くれあ「うーん。プロファイリングも完璧。」

 

浩一(なな、少女漫画家として成功しそう。)

 

つつじ「どうです?まこっち、英太、稜子さん。似てますか?」

 

英太「ああ。確かにこの絵とそっくりだ。」

 

稜子「流石ななちゃん!頼りになる!」

 

まこ「す、凄いよななちゃん・・・!このモコ太郎!フォルムから何まで完璧だよ!」

 

英太・稜子「ズコッ!」

 

くれあ「あそっち?」

 

女子大生じゃなく完璧なモコ太郎を褒めたまこ。

 

しのん「まぁ取り敢えず!この絵で指名手配するぞー!」

 

くれあ「私達の絵はいいんだ。」

 

つつじ「まぁななの絵には敵いませんし。」

 

 

 

 

 

 

早速絵を事務室に提出した。

 

まゆみ「で、これが手配書?」

 

太田まゆみ。大学の事務員。

 

しのん「そうです!うちのあ〜来るに入る(予定)の1年生です!なので、その手配書・・・もとい似顔絵を学内の1番目立つ所に貼って頂きたく!」

 

まゆみ「・・・あのね、特定の個人を探す目的で掲示板は使えません。個人情報的にもNG。」

 

しのん「むむむ・・・」

 

くれあ「やっぱそうだよね。」

 

英太「普通に考えたらな。」

 

つつじ「至極真っ当な正論ですね。」

 

しのん「食文化研究部の未来が懸かってるんです・・・!コレでどうか1つ・・・!」

 

賄賂の折り紙金銀セットが入った封筒を差し出す。

 

まゆみ「いや賄賂もNGだから。自分達で頑張って。」

 

走り去ったポニーテールの女子大生は何処へ消えたのか。

 

『END』




         キャスト

      河合まこ:嶋野花
     古舘くれあ:加隈亜衣
     小川しのん:青山吉能
     比嘉つつじ:乾夏寧
       星なな:会沢紗弥
      女子大生:楡井希実
     太田まゆみ:福原綾香

      七海英太:安田陸矢
      日下浩一:榎木淳弥
      七海稜子:岩田陽葵
      日下真歩:日岡なつみ
      園崎飛鳥:田中真奈美
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。