食文化研究部のうまし日々   作:naogran

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カマンベールカレーピラフを食べて帰ったまこは、グループで共有した写真を仰向けで眺めている。

まこ「料理して食べるの楽しかったな〜。もうちょっと写真撮っても良かったかも・・・うわっ!」

手を滑らせスマホを落とした。

まこ「んがっ!」

スマホがまこの鼻に落ちて、そのまま床に落ちた。

まこ「いてて・・・」

落としたスマホを拾うと、グループLINEにメッセージが入った。

まこ「グループメッセージ?しのんちゃんからだ。」

『食文化研究部の交流として今週末みんなでどこかに遊びに行きませんか?』
『予算は3000円くらい各自用意しておいてね!』

まこ「ふむ。」


メニュー3・お金なくなっちゃった!!

翌日。食文化研究部の部室。

 

つつじ「ゴクゴクゴク・・・はぁ〜。エナルル〜。」

 

英太「キ、キマってる・・・」

 

まこ「エナルル・・・つつじちゃんエナジードリンク好きだね。」

 

つつじ「ウクレレとエナドリの為に生きていますよ。」

 

浩一「あんまり飲み過ぎたらアカンよ?」

 

つつじ「あ。そう言えば今週末、何処に行くんですか?」

 

くれあ「さあ?しのん来てから聞こうと思ってた。皆お金は大丈夫そう?」

 

英太「俺と姉ちゃんはSNSで収入得てるから問題無いけど。」

 

浩一「俺もYouTubeの収入あるから。」

 

まこ「私はバイトしてるから3000円位なら。」

 

つつじ「お〜!何のバイトしているんですか?」

 

まこ「あ。お稲荷屋さんで。」

 

浩一「お稲荷屋さん!イイね〜!」

 

くれあ「河合さんも接客業なんだ!私と一緒じゃん!」

 

まこ「接客苦手過ぎてレジの裏に回されたから私違うよ。」

 

くれあ「あ、そうなんだ。」

 

浩一「コミュ障かな?」

 

くれあ「そう言えば稜子さんは?」

 

英太「あ〜。姉ちゃん今日晩飯の買い出し行ってるから来ないよ。」

 

するとドアが開き、しのんが来た。

 

くれあ「あ。しのんだ。しのん遅いよ。」

 

浩一「今今週末何処へ行くか考えてる最中なんだが・・・」

 

やって来たしのんに涙が流れた。

 

まこ・くれあ・つつじ「ん?」

 

英太「しのん?」

 

浩一「泣いてるの?」

 

部室に入るとしのんが崩れた。

 

しのん「お金・・・お金なくなっちゃった!!」

 

まこ「ど、どうしたの!?しのんちゃん!」

 

英太「お金無くなったってどう言う事だ!?」

 

しのん「そのままの意味だよぉ!お金が消えたんだよ!助けてーーー!!」

 

くれあ「はあ?何?使ったの?」

 

しのん「違う!へそくりの5000円札家で失くしちゃったのぉー!ねぇ!一緒に探すの手伝ってよ!このままじゃ私だけ遊びに行けなくなるーーーーー!!!折角のお出掛けなのに私だけ思い出から外されるの嫌ーーーー!!」

 

浩一「落ち着け落ち着け。」

 

くれあ「もし手伝うの嫌って言ったら?」

 

しのん「・・・・・・恨みの力で思い出に出てやるぅーーーー!!」

 

まこ「せめて夢に出てよ・・・」

 

英太「生き霊か。」

 

くれあ「分かったって。手伝ってあげるから泣かないの。」

 

まこ「私も手伝えるかも!」

 

つつじ「エナドリ飲み終わったら良いですよ。」

 

英太「んじゃ俺も探すの手伝ってやるよ。」

 

浩一「しのんが仲間外れになるの見過ごせないしな。」

 

しのん「み・・・皆〜!菓子折りを持って来てくれたら更に嬉しいー!」

 

くれあ「調子に乗んな!」

 

英太「図々しい奴め!」

 

今日の活動ははしのんの家で失くなったへそくりを探す事になった。

 

 

 

 

 

 

早速しのんの暮らすアパートへ向かった。

 

しのん「こっちこっちーーー!!」

 

英太「ここがしのんの住むアパートか。」

 

浩一「ここがあの女のハウスね。」

 

英太「変な事言うな。」

 

まこ(そう言えば私、友達の家へ行くの小学生ぶりだ。ちょっと緊張してきた。)

 

しのん「じゃあ入って入ってー!」

 

くれあ「お邪魔ー。」

 

まこ「お、お邪魔します。」

 

英太「お邪魔します。」

 

浩一「おっ邪魔しまーっす!」

 

 

 

 

しのんのお部屋へ上がった。

 

つつじ「随分物が多いですね。」

 

英太「少しは断捨離したらどうよ。」

 

しのん「全部いるって!」

 

浩一「片付け出来ない人の屁理屈。」

 

まこ(ここがおしんこの部屋かぁ・・・)

 

周りを見ながら歩いていると。

 

”ビギャアアアアアアアアア!!!”

 

まこ「うわああああああ!!!」

 

テーブルに置いてるびっくり箱に当たって動かしてビックリした。

 

まこ「な、何!?」

 

英太「何だこのびっくり箱?」

 

しのん「あー!この前買ったびっくり箱だー!それいらないから欲しかったらあげるよ!」

 

英太「いや俺は遠慮しとく。」

 

まこ「全部いるんじゃなかったの?」

 

つつじ「じゃあ私に下さい。」

 

しのん「いいよ〜!」

 

英太「欲しいんだ。」

 

くれあ「はいはい。それよりへそくりでしょ?浩一も棚眺めてないで手伝いなさい。」

 

浩一「おお失礼。プラモがあったから夢中になってた。」

 

まこ「何処で失くしたの?」

 

しのん「う〜ん。正確には失くしたと言うより、何処に隠したか分からなくなっちゃったんだよね。」

 

英太「隠した?」

 

くれあ「何でそんな事したの?」

 

しのん「今月金欠でさ。この5000円は生活費と遊びに行くのに使っちゃダメだーと思って。」

 

つつじ「あ〜。ナイスアイデアじゃないですか。」

 

英太「それで失くしてたら本末転倒だよ。」

 

まこ「何か覚えている事とかないの?」

 

浩一「そうだな。まずは記憶を辿ろう。」

 

しのん「ふっふっふ。まあこうなった時の為に対策は取ってます。見て!そこの天井にへそくりの場所のヒントを貼っておいた!」

 

棚の上の天井に黄色い付箋が貼られている。

 

英太「付箋ちっさ。」

 

まこ「字が小さ過ぎて読めないんだけど・・・」

 

浩一「つつじ〜読んで〜。」

 

つつじ「え〜。封印されり赤。と書いてありますね。」

 

まこ「封印されし赤?」

 

くれあ「何なのそれ?」

 

英太「中二病?」

 

しのん「まあ、このデジタル社会。暗号化は大事かなと思って。」

 

くれあ「方法がアナログ過ぎるでしょ。」

 

英太「アナログ寄りのデジタルだな。」

 

まこ「それでこれどう言う意味なの?」

 

しのん「それも分からなくなっちゃったの〜。」

 

英太「意味ねぇ〜。」

 

まこ「と、取り敢えず赤い物を探そっか。」

 

くれあ「そうだね。」

 

6人がしのんの部屋の赤い物を見付けてはへそくりを探る。

 

つつじ「ありませんね〜。」

 

浩一「こっちもない。」

 

くれあ「赤い物なんて他にもある?」

 

つつじ「う〜ん。単純な赤から離れた方が良いかも知れませんね。」

 

英太「赤にまつわる物を探ろうか。」

 

まこ「赤・・・赤・・・赤点とか?」

 

しのん「あ!そうだー!確かこのダンボールの中にぃ〜。」

 

思い出したしのんが、部屋の隅のダンボールから何かを物色する。

 

しのん「あったー!」

 

取り出したのは物理の定期試験の答案用紙。しかも13点と赤点。

 

くれあ「何これ?」

 

しのん「高校時代の赤点のテスト!」

 

まこ「13点・・・」

 

英太「よくこの頭脳で俺らと同じ大学に入れたな・・・」

 

つつじ「万有引力の発見者の回答がリンゴになってますね。」

 

浩一「アイザック・ニュートンに謝れ。」

 

まこ「ん?何か裏にくっ付いてるよ?」

 

答案用紙の裏に貼られてる付箋を剥がした。

 

まこ「回転する筒の内側?また暗号?」

 

くれあ「ちょっと!何段構えにしてるの?」

 

しのん「え〜驚きの三段階認証になっております!」

 

くれあ・英太「だからデジタルっぽく言うな!」

 

しのん「いや。でもお陰で記憶だんだん思い出してきたかも知れない。」

 

まこ「本当!?」

 

英太「まさか隠し場所が思い出したか!?」

 

しのん「確か・・・その日の晩飯はカレー!!」

 

くれあ「どうでもいいわ!」

 

英太「期待した時間返せ!」

 

つつじ「ですが今回の暗号、私分かったかも知れません。回転する筒の内側・・・つまりトイレットペーパーの芯の内側の事では?」

 

 

 

 

くれあがトイレのトイレットペーパーの芯を覗いてみる。

 

くれあ「・・・・あ!本当に暗号あった!」

 

つつじ「ふっはっはー!余裕です!」

 

浩一「つつじ、リアル脱出ゲーム余裕でクリア出来そう!」

 

つつじ「今度呼んで下さい。」

 

英太「それは置いといて。何て書いてある?」

 

くれあ「宝は天から見下ろすものなり。」

 

まこ「しのんちゃん。何か思い出せた?」

 

しのん「ん〜・・・もう少しなんだけどぉ・・・あ!!完全に思い出したーーー!!」

 

思い出したしのんがロフトの梯子を登る。

 

しのん「へそくりの場所は、ロフトの上のチェストの引き出しの中!!」

 

ロフトのチェストの引き出しを開けまくった。だが、へそくりどころか何も入ってなかった。

 

しのん「ナンモナイヤン。何で何でーーーー!!何で無いのーーーーー!!」

 

つつじ「偽りの記憶だったと言う訳ですか。」

 

しのん「そんな訳ないじゃん!!へそくりの場所はここで間違いないよ!!」

 

くれあ「やっぱり使っちゃったんじゃないの?」

 

しのん「えー!?そんな記憶ないよー!」

 

まこ「もう1回へそくりを隠した時の記憶を思い出してみれば?」

 

しのん「ん〜・・・」

 

 

 

 

 

 

へそくりを隠した時の記憶を思い出す。

 

しのん『予算は3000円っと。ん〜遊びに行くのに3000円。残りの2000円でそれ以降を乗り切らなきゃ・・・考えると、5000円は死守しなきゃいけないけど・・・欲しいのあったら買っちゃいそうなんだよなぁ・・・そうだ!へそくりとして隠しとけばいいんだ!そうと決まればまず隠す場所を決めて。暗号作って。メモ貼って。暗号隠したら・・・よーし完成!いやぁ〜暗号作ってたら疲れた〜。今日は寝るか〜。おやすみおやすみ〜っと。』

 

暗号を作ってすぐ眠りに入った。

 

 

 

 

翌朝7時。目覚まし時計のアラームでしのんが起きた。目を開けて天井の暗号を見た。

 

しのん『・・・ん?あれ・・・暗号・・・?暗号の回答何だっけ・・・?ってか、へそくり何処に隠したんだっけ・・・?』

 

自分で作った暗号なのにド忘れしちゃってる。

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

しのん「って感じだったんだけど〜。」

 

まこ「えっとしのんちゃん・・・」

 

しのん「何?」

 

まこ「その流れだと、暗号だけ作って5000円札隠し忘れてない?」

 

しのん「・・・・・・・・いやいやいやいや!流石にそこまでドジじゃないよ〜!」

 

くれあ「まあそれはそうか。」

 

しのん「もうマコっちってば〜何を言うかと思えば〜。」

 

つつじ「一応財布確認してみては?」

 

しのん「え〜?まあいいけど〜。」

 

自分の財布の中を確認してみる。

 

つつじ「しのんのお金、どうしましょうかね?」

 

英太「俺なら貸せるし、返すの何時でも良いように言っとくが。」

 

一方財布を確認したしのんは。

 

しのん「あ。」

 

へそくりの5000円が財布にあったのを見た。

 

 

 

 

 

 

 

5000円が無事見付かった。

 

しのん「え〜皆さん、私なんかの為に御足労いただきありがとうございました〜。」

 

くれあ「本当だよぉ。」

 

英太「全く人騒がせな。」

 

まこ「でも5000円札見付かって良かったね。」

 

くれあ「もう何処に行くか決めてるの?」

 

浩一「そこが本題だ。」

 

しのん「あーそうそう!実はさ、皆で高尾山行きたいなーと思って!」

 

くれあ「おー高尾山か!良いじゃん!」

 

英太「高尾山!久し振りに登るな〜!」

 

つつじ「くれあと英太は高尾山行った事あるんですか?」

 

くれあ「うん!小さい頃に一度だけ。」

 

英太「高校の時姉ちゃんと一緒に登った以来だよ。」

 

しのん「山からの眺めが良いっぽいしさ!後食べ歩きとかも!」

 

まこ「食べ歩き!?私高尾山行きたい!」

 

浩一「急に目付き変わった!?」

 

しのん「他の4人はどお?」

 

くれあ「オッケー!」

 

つつじ「私も良いですよ!」

 

英太「俺も構わんぞ!」

 

浩一「俺も行きたい高尾山!」

 

しのん「あ。英太は稜子さんに高尾山行こうって連絡しといて。」

 

英太「分かった。」

 

しのん「よーし決定ー!当日は現地集合でー!」

 

浩一「お、そうだしのん!真歩も誘って良いか?」

 

しのん「真歩っち?うん全然オッケー!」

 

まこ「真歩?」

 

 

 

 

 

 

高尾山に登る前日。まこが家で準備をしている。

 

まこ「高尾山かぁ。私あんまり運動とかしないから不安だなぁ。あ!でも高尾山と言えば。」

 

 

 

 

以前に見たモコ太郎の動画。

 

モコ太郎「はぁ・・・はぁ・・・もう一踏ん張りだモコ・・・!」

 

高尾山の男坂を懸命に登っていると。

 

モコ太郎「わあ!モコー!わーわわわわわわわ!!」

 

足を滑らせそのまま男坂の階段を滑り落ちてしまった。

 

 

 

 

だが諦めず男坂を登り切った。

 

モコ太郎「つ、遂に辿り着いたモコー!」

 

 

 

 

まこ「モコ太郎が頂上近くにあるお蕎麦屋さんを目指して頑張る神回!お蕎麦屋さんに辿り着いた時、感動で泣いちゃったな〜!よぉーし!私もあのお蕎麦屋さん行ってみよう!うん!やる気出て来た!」

 

 

 

 

 

 

週末。まこが駅のホームへ行くと。

 

まこ「ん?つつじちゃん!」

 

ホームのベンチにつつじが座っている。

 

つつじ「おや。まこっち。同じ電車とは奇遇ですね。一緒に行きましょう。」

 

まこ「う、うん。」

 

つつじの隣に座っていると。

 

稜子「あ!お2人共ヤッホー!」

 

まこ「あ!稜子さん英太君!」

 

七海姉弟と出会った。

 

つつじ「お2人も電車ですか?」

 

英太「ああ。バイクで行こうと思ってたんだが、たまには電車も良いかなって。」

 

2人もベンチに座って電車を待つ。

 

つつじ「ん?まこっちのそのキーホルダー。何かのキャラクターですか?」

 

リュックのモコ太郎のキーホルダーに目を付けた。

 

まこ「え?う、うんそうだよ。」

 

つつじ「へぇ〜。」

 

稜子「あ!それモコ太郎じゃん!私も好きなんだ〜!」

 

まこ「ほ、本当ですか!?」

 

英太「好きな物同士が巡り合った。」

 

つつじ「でも分かりますよ。英太は何かグッズとか集めてるんですか?」

 

英太「俺?ん〜。単にバイクグッズとか。」

 

つつじ「おお良いですねバイクグッズ!私も羊のグッズを集めるのが好きなんです。」

 

まこ「あ!あのソファー可愛いよね!」

 

つつじ「はい!」

 

稜子「この前座らせて貰ったけど、凄く座り心地良かったよ!」

 

つつじ「ありがとうございます!私達似た者同士ですね!」

 

まこ(ちょっと変わった子だけど、やっぱり良い子だよね。)

 

英太「つつじは羊グッズとか今日持って来てないのか?」

 

つつじ「持って来てますよ。実はこのパーカーのフード部分が羊の顔なんです。」

 

羊パーカーを被る。

 

まこ「わっ!それ羊グッズだったんだ!」

 

稜子「やぁ〜ん!羊つつじちゃん可愛い〜!」

 

つつじ「ありがとうございます。んで、ここの紐を引っ張ると。」

 

パーカーの紐を引っ張ると、羊の顔で覆われた。

 

つつじ「zzzz・・・・・・」

 

英太「寝ちゃった。」

 

周囲の人が羊になって眠ってるつつじを見て少々驚いてる。

 

まこ「あ、あんまり大勢いる所でそのフード被らない方がいいかも・・・」

 

英太「視線を浴びてるぞ。」

 

つつじ「・・・ぷはぁ〜。じゃあ止めときます。」

 

稜子「やっぱりつつじちゃん可愛いなぁ〜♪」

 

英太「姉ちゃん?」

 

つつじ「それよりさっきのキャラクターってどんなキャラなんですか?」

 

まこ「あ!さっきのはモコ太郎って言うの!グルメ系の動画を投稿しているんだ!普段から着ぐるみ着てて、それで何でもやっちゃうんだ!」

 

稜子「そうそう!料理がどれも美味しそうでね!英太に色々味見してあげてるんだ〜!」

 

英太「毎回俺を実験台にするの止めてくれ。」

 

稜子「え〜?お姉ちゃんの料理好きなんでしょ〜?」

 

英太「それは偽りないけど。」

 

まこ・つつじ「あはは。」

 

電車に乗って高尾山口駅へ向かう。

 

 

 

 

 

 

高尾山口駅。

 

まこ「お!」

 

しのん「あ!」

 

くれあ「来た来た!」

 

浩一「来たか諸君!」

 

まこ「ごめん!お待たせー!」

 

しのん「ほーい。」

 

英太「ん?よう真歩。」

 

浩一の隣に立ってる少女・真歩を見た。

 

まこ「ん?この子が真歩さん?」

 

浩一「あ、そうそう。紹介しよう。妹の真歩だ。」

 

真歩「河合まこさんですね?初めまして。日下真歩。高校生です。兄がお世話になっております。」

 

まこ「あ、は、初めまして!」

 

浩一「今日高尾山に誘ったら乗ってくれてな。」

 

真歩「私高尾山なんて久し振りだよ〜!」

 

くれあ「これで皆揃ったね。」

 

しのん「マコっち達は4人で一緒に来たんだ〜」

 

つつじ「はい。」

 

くれあ「じゃあ早速行こうか!途中までリフトで乗って行くから。」

 

しのん「おお!リフトリフト!」

 

まこ「何かワクワクしてきた!」

 

つつじ「私もです。」

 

英太「高尾山〜♪」

 

 

 

 

 

 

近くの商店街。

 

しのん「お〜色んなお店がある〜。」

 

英太「商店街があるな〜。」

 

しのん「お!杖欲しい〜!」

 

くれあ「あ〜コラコラ!アンタそんなお金ないでしょー!」

 

英太「金欠になりたいかー?」

 

稜子「ホラホラ。皆と一緒に・・・ってありゃ?」

 

英太「浩一。まことつつじは?」

 

浩一「え?あれ何時の間に!?」

 

真歩「何処行ったんだろう?」

 

 

 

 

近くの自販機。

 

つつじ「お!エナドリ発見!」

 

自販機のエナジードリンクを購入。

 

 

 

 

近くのお土産屋さん。

 

まこ「わぁ〜!」

 

ソフトクリームに目を輝かせてる。

 

 

 

 

くれあ「ち、ちょっと皆ー!こっち来てー!」

 

稜子「はいはい集合ー!」

 

 

 

 

 

 

高尾山のリフト前。

 

くれあ「皆。迷子にならないように!」

 

稜子「楽しく悔いのない登山にしましょう!」

 

つつじ「は〜い。」

 

しのん「大学生に言う事か?」

 

英太「小学校の遠足かな?」

 

まこ「え・・・食べ歩き・・・食べ歩きは・・・?」

 

浩一「登山中にも店いっぱいあるから涙拭けよ。」

 

 

 

 

 

 

リフトに乗る準備。

 

まこ「ちょっと怖いなぁ・・・」

 

くれあ「大丈夫大丈夫。」

 

係員「次の方。ベルトの上歩かないで、立ち止まって乗って下さい。」

 

リフトに2人ずつ乗る。それぞれ、くれあ・つつじ。まこ・しのん。英太・稜子。浩一・真歩。

 

 

 

 

リフトがゆっくりと登る。

 

まこ「ねぇねぇしのんちゃん!良い景色だね〜!」

 

しのん「だね〜!そう言えばマコっち。最近だんだん馴染んできたよね。」

 

まこ「え?何が?」

 

しのん「大学で最初に会った時は、昔より大人しい感じだったけど、最近はちょっと昔の面影出て来た!みたいな?」

 

まこ「ええ?自分じゃよく分かんない。昔の私ってどんなだったっけ?」

 

しのん「ん〜。」

 

 

 

 

 

 

幼少期の頃。

 

しのん『休み時間だー!マコっちも一緒に遊ぼー!』

 

ゆな・ひより『あそぼー!』

 

誘われたまこの目がキリッとしてる。

 

しのん『って何だその目付き!?』

 

まこ『今日の給食はハンバーグだから。お腹空かせる為に外で遊ぼう!』

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

しのん「ご飯の事となると目付きが変わる子だった。」

 

まこ「えぇ〜!?」

 

 

 

 

英太「リフト気持ち良いな〜。」

 

稜子「ねぇ英太覚えてる?」

 

英太「ん?」

 

稜子「高尾山で男坂と女坂どっちが早く登るか競走したの。」

 

英太「あ〜覚えてる覚えてる〜。俺が男坂で姉ちゃんが女坂走ったよな。」

 

稜子「でも結果は英太に負けちゃったけど。」

 

英太「なら今回も競走するか?」

 

稜子「いや、今日は皆で楽しく登山したいから止めとく。」

 

 

 

 

浩一「真歩。最近の高校どうだ?」

 

真歩「ん〜。何時もと変わんないかな?」

 

浩一「彼氏とか出来たか〜?」

 

真歩「ち、ちょっと何でそんな話を!?」

 

浩一「いやぁ〜。大切な妹の彼氏さんのお顔見てみたいしさ〜。」

 

真歩「何言ってんのよ!大食い自慢の私に惚れる男なんているのかな?」

 

浩一「何れ現れるかもだぞ?」

 

真歩「そう言うお兄ちゃんは?彼女さんとか出来たの?」

 

浩一「はいその話終了。」

 

真歩「あ、逃げた。」

 

 

 

 

つつじ「後ろ盛り上がってますね〜。」

 

くれあ「幼馴染みに兄弟だし。積もる話もあるんでしょ。」

 

カメラマン「写真撮りますよー。良かったらポーズ撮って下さーい。」

 

つつじ「だそうです。」

 

くれあ「えー?恥ずかしいし私はいいや。」

 

つつじ「まあそうですね。皆が皆ポーズ撮る訳でもないですし。」

 

くれあ「そうそう。」

 

 

 

 

しのん「おぉー!マコっち!ポーズ取ろうポーズ!」

 

まこ「し、しのんちゃん!あんまり動くと危ないよ!」

 

 

 

 

稜子「ポーズやろうよ英太!はい一緒に!」

 

英太「いいよ恥ずかしい!」

 

 

 

 

浩一「真歩真歩!ポーズポーズ!」

 

真歩「イエーイ!」

 

後ろの3組はポーズを撮って写真撮影。

 

 

 

 

 

 

リフトを降りた。

 

スタッフ「写真如何ですか?」

 

しのん「あ。大丈夫でーす。」

 

くれあ「買わんのかい!」

 

稜子「前の人と一緒に下さーい!」

 

浩一「1枚下さーい!」

 

 

 

 

 

 

写真購入後。

 

つつじ「標高的には、もう登ったも同然ですね。」

 

くれあ「まだ全然歩いてないじゃん。」

 

まこ「ん?」

 

三福だんごの団子を見付けた。

 

まこ「・・・・!」

 

くれあ「河合さん。お団子買うの?」

 

まこ「え?」

 

くれあ「私も買おうかな?」

 

英太「2人が買うなら俺も買うか。」

 

まこ「っ!」

 

3人で団子を買う事に。

 

まこ・くれあ・英太「お団子下さーい。」

 

店員「はいよ!」

 

甘味噌ダレ団子を購入。

 

まこ「凄い美味しそう!」

 

英太「甘味噌ダレ団子美味そう。」

 

しのん「味のリポート宜しく!」

 

甘味噌ダレ団子を実食。

 

まこ「・・・このお団子凄いよ!」

 

目がキリッと変わった。

 

まこ「味噌ダレが美味しいのは勿論なんだけど、それに負けない位甘くて濃厚なお米の味が口に広がって!」

 

しのん「リポートでもそんな顔になるんだな。」

 

英太「成る程成る程。噛んだ瞬間に歯応えがモチモチしてて良い〜。これなら何本でも食える!」

 

稜子「相変わらず食リポは欠かせないね。」

 

つつじ「じゃあ3人がお団子を食べ終わったら登りましょうか。」

 

真歩「うん。」

 

しのん「・・・・・」

 

くれあ「ん?一口食べる?」

 

しのん「くれあ様〜!」

 

浩一「英太英太!俺も一口!」

 

英太「お前は自分で買えよ。」

 

 

 

 

団子を食べ終えて再び登る。

 

開運ひっぱりダコの頭を撫でて運気を貰う。

 

途中でソフトクリームを食べる。

 

お線香の煙で厄を祓う。

 

お堂で願い事を言う。

 

 

 

 

男坂。くれあ、英太、稜子以外疲れてる。

 

くれあ「結構疲れるよね。」

 

まこ「うん・・・でも古舘さん、英太君、稜子さん余裕そう・・・」

 

くれあ「お店の仕入れとかで体力使うからね。」

 

英太「男坂なんて余裕よ俺。」

 

稜子「これが男坂の階段。中々運動し甲斐があるね。」

 

まこ「私は全然ダメだぁ・・・」

 

浩一「へぇ・・・へぇ・・・負けてたまるか・・・!」

 

真歩「私も・・・負けない・・・!」

 

つつじ「はぁ・・・はぁ・・・皆さん待って下さい・・・!」

 

しのん「やっぱ杖買っとけば良かったか・・・?」

 

浩一「金欠確定か・・・?」

 

つつじ「ち、ちょっと麓で買ったエナドリ飲んでもいいですか・・・?」

 

一旦休憩に入り、つつじがエナジードリンクをゴクゴク飲む。

 

つつじ「よぉーし!!エナジー充電完了です!!体力が無限に溢れてきました!」

 

真歩「おお!つつじちゃん復活した!」

 

つつじ「このまま一気に頂上まで走り抜けますよーーーー!!」

 

全速力で男坂の階段を駆け上る。

 

つつじ「うおおおおおおおーーーーーー・・・・・」

 

だがすぐにバッテリーが切れてしまった。

 

くれあ「無限の体力少な。」

 

英太「燃費悪。」

 

 

 

 

ゆっくりと登り、男坂を登り切った。

 

英太「登ったー。」

 

浩一「つ、疲れたぁ・・・・」

 

まこ「ん?あのお店・・・モコ太郎が行ってた店だ!」

 

やまびこ茶屋を発見した。

 

くれあ「モコ・・・?よく分かんないけど皆しんどそうだし休憩する?」

 

まこ「いいの?」

 

しのん「さんせーい!」

 

つつじ「早く行きましょう・・・」

 

真歩「ご飯だご飯〜・・・」

 

 

 

 

やまびこ茶屋に来店。

 

まこ「何か雰囲気あるね!」

 

しのん「お!ラムネもある!」

 

浩一「食券だ!どれにしようかな〜?」

 

つつじ「ふぇ〜〜!」

 

一足先にテーブル席に座った。

 

つつじ「私席取ってるんでカレーライス頼んでもいいですか・・・?」

 

くれあ「とか言って、座ってたいだけでしょ?まぁいいけど。」

 

つつじ「えへへ・・・ありがとうございます・・・」

 

まこ「・・・!」

 

店に飾ってあるモコ太郎御来店のポスターを見たまこが目を輝かせた。

 

 

 

 

それぞれ注文した料理が来た。

 

まこ・山菜とろろ定食

 

くれあとしのん・とろろそば

 

つつじ・カレーライス

 

英太と稜子・山菜そば

 

浩一と真歩・そばセット(山菜とろろそば)

 

まこ(これこれ!モコ太郎が食べてた山菜とろろ定食!)

 

つつじが注文した皆の料理を写真に保存。

 

くれあ「それじゃ!」

 

食文化研究部・真歩「頂きます!」

 

皆が料理を美味しそうに食べる。

 

 

 

 

それぞれ完食。

 

食文化研究部・真歩「ごちそうさまでした!」

 

完食!よく食べました!

 

 

 

 

 

 

時刻は夕方。

 

くれあ「おーい!皆で景色見よー!」

 

しのん「オッケー!今行く!」

 

頂上から東京の街が一望出来る景色。

 

しのん「良い景色!」

 

くれあ「夕焼け綺麗ー!」

 

つつじ「一望出来るんですねー。」

 

英太「何か、耳をすませばを思い出す。」

 

稜子「あれ夜明け頃だね。」

 

浩一「東京の街が一望出来るー!登った甲斐があったー!」

 

真歩「だね!写真撮ろう!」

 

しのん「お!私のアパートだ!」

 

くれあ「いや。私達住んでるのそっちじゃないから。」

 

まこ(凄い綺麗・・・!1人じゃ絶対ここまで来なかった・・・!この街に来て、皆に出会えたから来れたんだ。)

 

つつじ「しんどかったけど、登った甲斐がありました。」

 

しのん「ねえ!今回だけじゃなくてさ!これからも色んな事をしていこうよ!」

 

まこ「私も!私も、もっと沢山・・・このサークルで思い出作りたい!」

 

くれあ・しのん・つつじ・稜子「うん!」

 

英太・浩一「ああ!」

 

真歩「私も皆の思い出作りに協力するよ!」

 

まこ「ありがとう真歩ちゃん!」

 

くれあ「よし!じゃあ写真撮ろう!じゃあ前と同じ掛け声で行くよ?」

 

しのん「オッケー!」

 

まこ「え?前と同じってあの?」

 

真歩「掛け声?」

 

浩一「前に教えたアレ。」

 

真歩「あ、アレね!」

 

くれあ「高尾山ー!せーの!」

 

食文化研究部・真歩「ごちそうさまー!」

 

高尾山登頂記念の写真が撮れた。

 

 

 

 

 

 

月曜日の部室。

 

くれあ「河合さん。この前の写真見てるの?」

 

まこ「あ、うん。楽しかったな〜って。」

 

浩一「真歩も楽しかったーって喜んでたぞ。」

 

つつじ「まこっち。山頂で食べた料理の写真撮ってます?」

 

まこ「あ!忘れてた・・・」

 

つつじ「じゃあグループに写真送りますよ。」

 

まこ「本当?ありがとう。」

 

そこにしのんが部室に来た。

 

まこ「あ!しのんちゃん来た!」

 

英太「遅いぞしのん。」

 

”カン”

 

しのんは高尾山の商店街で売ってる杖を持って音を鳴らす。

 

全員「ん?」

 

しのん「いや〜参った。あの後土産屋で買ったこの杖のせいで、後2日無一文で生活しなきゃいけなくなっちゃったー。」

 

”カン”

 

しのん「誰か・・・誰か助けてェーーーーーーーーー!!!!」

 

2日間無一文生活を強いられたしのんであった。

 

『END』




         キャスト

      河合まこ:嶋野花
     古舘くれあ:加隈亜衣
     小川しのん:青山吉能
     比嘉つつじ:乾夏寧

      七海英太:安田陸矢
      日下浩一:榎木淳弥
      七海稜子:岩田陽葵
      日下真歩:日岡なつみ

        ゆな:長江里加
       ひより:長谷川育美
        係員:相馬康一
      スタッフ:山根雅史
           久保田ひかり

      モコ太郎:もえのあずき

次回・この子は星なな
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