食文化研究部のうまし日々   作:naogran

4 / 14
ある日の大学。

教授「では前言った通り、来週ドイツ語のテストですからね。」

まこ(大学初テスト。単位足りてないとスパッと留年しちゃう・・・頑張らねば!)

チャイムが鳴り授業が終わった。まこが部室へ行こうとした時。

まこ・???「うわっ!」

金髪の女子大生とぶつかってしまった。

まこ「あ!すみませ・・・」

ぶつかった相手は、まこを睨むように見てる。

まこ「ひぃぃぃ!?」

女子大生がこっちに近付いて来て、まこに何する訳もなく去った。

まこ「・・・え?す、すみませ・・・」

もう一度謝ろうとしたが、女子大生は逃げるように去った。

まこ「・・・・こ・・・怖い人だ・・・」


メニュ−4・この子は星なな

一足先に部室に来たまこ。冷蔵庫からプリンを出した。

 

まこ(冷蔵庫まで貰って来るなんて、稜子さん凄いなぁ〜。)

 

プリンを皿に移して食べる。

 

まこ(そう言えばおしんこ、今度古舘さんのお店でバイトするんだっけ?また皆でご飯食べたかったけど、予定とか聞いといた方が良いのかな?)

 

”ガラガラガラ”

 

まこ「あ!」

 

ドアを開ける音。だがドアを開けたのは、先程ぶつかった金髪の女子大生だった。

 

まこ「へ・・・?」

 

女子大生「・・・・ーーーーー!?」

 

金切り声のような奇声を上げてドアを閉めた。

 

まこ(え!?さっきの・・・確か同じドイツ語を受けてる子・・・何だったんだろう・・・部屋間違えたのかな・・・?)

 

勇気を出してドアを開けて外を見る。

 

まこ(誰もいない・・・まさかお化けなんて事・・・)

 

”カシャン”

 

まこ「ひっ!?」

 

柱の裏から、女子大生が幽霊のようにこちらを見ている。

 

まこ(ひぃぃぃぃぃ!?)

 

すると女子大生が。

 

女子大生「あ・・・あの・・・ここ・・・」

 

まこ「は、はい!?」

 

女子大生「ここ・・・・・食文化研究部・・・・・ですか・・・・・?」

 

まこ「そ・・・そうですけど・・・」

 

まこ・女子大生「・・・・あ!」

 

まこ「そ・・・そっちから・・・どうぞ・・・」

 

女子大生「どどど・・・どぞ・・・」

 

まこ「あの・・・ご用でしたら・・・部室入ります・・・?」

 

 

 

 

 

 

女子大生を部室へ入れてあげた。

 

まこ「・・・・・」

 

部室の隅を見ると、女子大生が蹲っている。

 

まこ「あ、あの・・・そんな隅っこじゃなくても・・・」

 

女子大生「ここで・・・良いです・・・」

 

まこ「は、はい・・・」

 

部室が何も会話がない静寂な空気に包まれた。

 

まこ(部室に入って貰ったけど、何とも言えない雰囲気に・・・どうしよう・・・おしんこか古舘さんか英太君に助け呼びに行った方が・・・)

 

”ガサガサガサ”

 

まこ「?」

 

女子大生がカバンから何かを取る。

 

まこ(な、何?何か取り出そうと・・・)

 

取り出したのは、手錠らしき物だった。

 

まこ(手錠!?私が皆を呼ぼうとしているのを阻止しようとしてる!?で、でも何でそんな事を!?まさか・・・この部を乗っ取るつもりじゃ・・・!?)

 

女子大生は手錠らしき物を弄ってる。

 

まこ(いや流石にそれは・・・でも怖い人だし・・・もしかしたら・・・そ、そうだ!何かに気を引きつけてる内に逃げよう!よぉーし!)

 

作戦開始。窓の外に指を刺す。

 

まこ「あーー!あんな所に空飛ぶたこ焼きがーーー!!」

 

幼稚な作戦を実行した。恐る恐る女子大生の方を見ると・・・

 

女子大生「・・・・・・・・」

 

こっちを見て引いてる。

 

まこ(完全にこっち見てる!こうなったら・・・走って逃げる!!)

 

 

 

 

 

 

部室の外では、つつじと英太と稜子が部室へ向かっている。

 

英太「冷蔵庫のゼリーまだあるかな〜?」

 

稜子「つつじちゃん。エナドリ1本貰って良い?」

 

つつじ「良いですよ。」

 

部室前に着いた瞬間。まこがドアを開けた。

 

つつじ「あ。」

 

飛び出したまこの体当たりにつつじが吹っ飛んだ。

 

英太「つつじーーーー!」

稜子「つつじちゃーん!」

 

つつじ「おーーーーーーー。」

 

稜子「危なーーーーい!!!」

 

吹っ飛んだつつじをフライングキャッチし、背中で地面に着地した。

 

英太「早業!」

 

まこ「あわわわわわ!つつじちゃんごめん!」

 

英太「どうしたまこ?ん?あれ?ななじゃん!」

 

まこ「へ・・・?」

 

女子大生を見てななと呼んだ。

 

 

 

 

 

 

部室で女子大生について話した。

 

つつじ「えー。この子はなな。私の高校の同級生です。」

 

まこ「あ、河合まこです。宜しくお願いします。」

 

ななは無言会釈で挨拶する。

 

英太「しばらく会ってないと思ったら、まさか食文化研究部の部室に来てたなんてな。」

 

稜子「何か久し振り。」

 

まこ「あ、あの・・・」

 

つつじ「あ〜。ななは慣れた相手には気さくな奴なんですけど。根っからの人見知りなんですよ。」

 

まこ「へ・・・?そうは見えないけど・・・」

 

英太「あ〜。見た目とのギャップで驚いてんだな。」

 

つつじ「これ見て下さい。」

 

スマホからとある写真を見せた。

 

まこ「写真?」

 

その写真には、くれあ、しのん、つつじ、英太、浩一、稜子、真歩、そして前髪ながら女性が写ってる。

 

まこ「これは皆と・・・誰?」

 

稜子「それななちゃんだよ?」

 

まこ「え!?今と全然違う!」

 

つつじ「入学してすぐまではそんな感じだったんですよ。」

 

まこ「っと言うかしのんちゃんや古舘さんと真歩ちゃんも知り合いなんだ。」

 

英太「真歩に関しては、友達になった日の帰りに偶然会ってな。それから友達になったんだ。」

 

つつじ「それで部の立ち上げ時にななも誘ったんですけどね〜。パズル部を作るとかで断られたんですよ。」

 

まこ「パズル部・・・?あ、それよく見れば知恵の輪?」

 

手錠らしき物はただの知恵の輪だった。

 

つつじ「まあ、結局この部に入りたいらしく。なので宜しくしてやって下さい。」

 

まこ「え?うん。」

 

なな「・・・・・・・」

 

まこ「あ、あの・・・」

 

なな「・・・・・・・」

 

まこ「えっと・・・あの・・・そ、そうだ!折角の新入部員だし!飲み物とか買って来るねー!」

 

稜子「あ!私運ぶの手伝うよー!」

 

つつじ「じゃあ宜しくお願いします。」

 

まこと稜子が飲み物を買いに部室を出た。部室の残ってるのはつつじ、なな、英太の3人。すると。

 

なな「すぅーーー・・・うわああああああ!!!!全っ然上手く喋れなかったーーーーーー!!!」

 

英太「おかえりなな。」

 

まこが居なくなったと同時にななが発狂した。

 

なな「ど、どどどどうしようひつじちゃん!英太ぁー!絶対河合さんに柱隠れ女だって思われたぁーーーー!!」

 

つつじ「まあまあ。落ち着いて。」

 

英太「ってかお前、パズル部どうしたんだよ。立ち上げるとか言って奮起してたのに。」

 

なな「それは・・・・」

 

 

 

 

 

 

食文化研究部立ち上げ頃。

 

しのん「えーーー!?食文化研究部入んないのーーー!?」

 

なな「そう!私パズル部作るから!」

 

くれあ「そう言えばよく知恵の輪とかしてたっけ。」

 

しのん「えぇ〜?折角4人集まるかと思ったのにぃ〜。」

 

なな「ごめんね〜。」

 

つつじ「でも大丈夫ですか?人見知りのななが人集めるのって大変ですよ?」

 

なな「大丈夫だってひつじちゃん!部活だってすぐ作っちゃうし!」

 

 

 

 

 

 

パズル部を立ち上げる為ポスターを作って勧誘を開始。だが根っこからの人見知りのななは立ち止まってポスター見せるだけ。

 

なな「全然人来ないじゃん。え〜?何でだろう・・・パズルは皆好きなはずなのに・・・」

 

窓ガラスに自分の顔を映す。

 

なな(見た目派手にして目立てば、人集まるかな?私はもう大学生だし、この機に冒険するのもありか〜。オシャレした自信で人見知り克服出来るかも知れないし!よし!)

 

 

 

 

翌日。ななは大学デビューして今の姿に変わった。お陰で周囲の生徒達から注目の的になってる。

 

なな(ふっふっふ〜!完璧〜!これだけやればきっと目立つはず!私何でも出来そうな気がするだー!お!)

 

前を通る英太達3人を見付けた。

 

なな「おーーーい!」

 

英太・浩一・稜子「ん?」

 

なな「英太ー!浩一ー!稜子さーん!」

 

英太・浩一「え?誰?」

 

大学デビューのななに疑問を投げ掛けてると。

 

稜子「あ!その声ななちゃん!?雰囲気変わったね〜!」

 

英太「え!?お前なな!?」

 

浩一「前とキャラ変わってね!?」

 

なな「オシャレした自分なら人見知りを克服出来てパズル部を作れると思ったのよ〜!」

 

英太「大学デビュー?」

 

なな「そう言う訳だからじゃあねーー!!」

 

 

 

 

 

 

パズル部のポスターを持って勧誘してみる。すると早速2人の女子大生が来てくれた。

 

女子大生A「あのー。パズル部ってどんな事するんですか?」

 

女子大生B「ルービックキューブとか?」

 

なな「えっ、あっ、あっ・・・か、かかか・・・かぴ・・・」

 

女子大生2人「かぴ?」

 

なな「ぱ、ぱ、ぱぱぱ・・・ら・・・」

 

女子大生A「カピパラ?」

 

なな「ううぅぅぅ・・・・うわあああーーーーーーー!!!」

 

女子大生2人「逃げた!?」

 

見た目は変わっても中身が変わってなかったと言う末路。

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

なな「って感じで・・・結局パズル部は作れず仕舞いで終わった・・・」

 

つつじ「成る程。」

 

英太「パズル部ならぬハズレ部だったな。」

 

なな「上手い事言わないで・・・」

 

英太「ってかななお前。見た目よりまず中身を変えろよ。そのコミュ障とか色々。」

 

なな「努力したんだけどやっぱり無理だよぉ・・・もうダメだ・・・!パズル部は作れない・・・!河合さんにも嫌われるし・・・何の為に大学来たの・・・!?」

 

つつじ「勉学では?」

 

英太「正論。」

 

なな「ひつじちゃん英太お願い!上手く喋れるように盛り上げて!折角部に入ったのにこんな感じのままは嫌だよーーーー!!」

 

英太「他力本願で乗り切る気か君は。」

 

つつじ「ふむ。2人共私の大切な友達ですからね。分かりました!一肌脱ぎましょう!」

 

なな「ひつじちゃんありがとーーーーー!」

 

英太「それで良いのかつつじさん?」

 

”ガラガラガラ”

 

なな「はっ!」

 

帰って来た2人に気付いてさっきの位置に座った。

 

英太(早業だ。)

 

まこ「ただいま〜。」

 

つつじ「おかえりなさい。」

 

稜子「英太の好きな黒烏龍茶買って来たよ〜。」

 

英太「おおサンキュー姉ちゃん。」

 

飲み物とお菓子を買って来てくれた。

 

 

 

 

お菓子を食べるが、まことななは気不味い空気に侵されてる。

 

稜子「お見合いみたいだね。」

 

英太「ポッキー食べながら?」

 

なながつつじを見てる。

 

つつじ「あ、いやぁ〜。それにしても今日は良い天気ですね。皆さんはスポーツとかします?」

 

まこ「あんまり・・・しないかな・・・?」

 

英太「俺は最近エアロバイクやってるかな?」

 

稜子「私はヨガだよ?」

 

なな「んんんん!!」

 

全力で首を振るだけのなな。

 

つつじ「え〜。このブドウジュース頂いても良いですか?」

 

まこ「え?あ、うん。どうぞ。」

 

ブドウジュースを飲むつつじ。

 

つつじ「ぷはぁ〜。あ、思い出したんですけど。さっきのスポーツの話、実はいとこが空手をやってるんです。武道だけに。」

 

英太「お、おう。」

 

稜子「可愛い〜。」

 

まこ・なな「・・・・・・」

 

つつじ「・・・・・・」

 

下らないダジャレでまた変な空気に包まれた。

 

つつじ「え〜っと・・・じゃあ私踊ります!」

 

稜子「楽しそう!私も踊りまーす!」

 

英太「ほえ?」

 

つつじ「この踊りで、2人方を盛り上げてみせましょう!稜子さんご一緒に!」

 

稜子「オッケー!」

 

2人で謎ダンスを披露してまことななを盛り上げようと努力する。

 

まこ・なな「・・・・・・」

 

英太「虚しい顔になってる・・・・・」

 

つつじ「ふん!」

 

お気に入りの羊パーカーでまた踊り出す。

 

 

 

 

 

 

外では。

 

しのん「いやぁ〜授業長引いちゃった〜。」

 

くれあ「ね〜。」

 

浩一「長引いたせいで・・・ちょい眠い・・・」

 

しのん「ななとマコっちお互い人見知りだから、鉢合わせて変な事になってないかな〜?」

 

くれあ「う〜ん。まあつつじと英太と稜子さんが上手くやってくれてるんじゃない?」

 

 

 

 

部室へ入る。

 

浩一「こんちは〜。」

 

つつじ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

踊り疲れたつつじが倒れた。

 

稜子「つつじちゃーーん!」

 

しのん「何かよく分かんないけど大事故起きてるーーーーー!?」

 

英太「やっと来たかお前ら。どうよこれ?このカオスに包まれた部室を。」

 

 

 

 

3人が来た事で部室の空気が軽くなった。

 

しのん「ごめんね〜。昨日呼ぶって決まったからななの事まだ言えてなかった〜。」

 

英太「グループLINEで報せよ。」

 

しのん「あはは。」

 

まこ「あ、うん。」

 

浩一「挨拶とか済ませたか?」

 

まこ「うん、少しだけ。」

 

しのん「まあ部員が8人になった事だし!ますます気合い入れてダラダラしていこうよ〜!」

 

くれあ「気合い入れてダラダラって何よ。」

 

稜子「楽したいだけかな?」

 

まこ「・・・」

 

なな「ひっ!?」

 

こちらを見てるまこから目を逸らす。

 

まこ(私・・・嫌われたかも・・・)

 

英太(こりゃあ打ち解けるのも時間の問題かな?)

 

 

 

 

 

 

その夜。まこは部屋でドイツ語の勉強をしている。

 

まこ「ドイツ語難しい・・・あ〜、頭こんがらがってきたー・・・はぁ・・・それにしても、星さんに嫌われたよね・・・?絶対空飛ぶたこ焼き女って思われてるよ・・・」

 

”ピコン”

 

まこ「ん?」

 

グループLINEにつつじからのメッセージが入った。

 

『明日土曜日ですけど部室でななと勉強しませんか?』

 

 

 

 

 

 

土曜日。まこは荷物を持って大学へ登校。食文化研究部部室へ向かう。

 

 

 

 

食文化研究部部室。

 

まこ「おはようー。」

 

つつじ「おはようございます。」

 

英太「おはようまこ。」

 

稜子「いらっしゃいまこちゃん!」

 

部室にはつつじとなな、英太と稜子が勉強中。

 

つつじ「何ですその袋?」

 

まこ「あ。勉強の合間に軽く料理出来るかな?って。食材を。」

 

英太「エエやん。」

 

つつじ「割り勘しましょう。」

 

まこはななを見るが、ななはまた目を逸らした。

 

まこ「えー。そう言えばしのんちゃんと古舘さんと浩一君は?」

 

英太「浩一は今真歩と一緒にYouTubeで大食いチャレンジ中。」

 

まこ「大食い?」

 

稜子「今日は完食者0の超デカ盛りラーメンに挑戦するって言ってたよ。」

 

まこ「す、凄いね・・・」

 

英太「流石現役フードファイターの遺伝子を受け継いでるな〜。」

 

つつじ「それとくれあとしのんは2人はバイトらしいです。」

 

まこ「あー。しのんちゃん今日からなんだ。」

 

 

 

 

 

 

たかお食堂。

 

しのん「小川しのんです!宜しくお願いします!」

 

今日からしのんのバイト初日。

 

くれあの母「元気ね〜!頼りにしてるわ!」

 

しのん「はい!空回る位頑張ります!」

 

くれあ「いや空回らないでよ?」

 

くれあの母「じゃあ、キャベツ千切りしてくれる?」

 

 

 

 

包丁を両手に持ってプルプル震えながらキャベツを切ろうとする。

 

しのん「・・・・・・・!」

 

くれあ「え!?あ!ちょっと待って!やっぱ接客してくれる!?」

 

しのん「ナゼ?マダヤレルガ?ケッカハデテナイガ?」

 

カタコトしのん。

 

くれあ「結果が出たら後悔しそうだから言ってるの!!」

 

しのん「ん〜、まあくれあがそこまで言うなら。」

 

くれあ「ねぇ!お願い!」

 

 

 

 

接客に回ったしのんが残念そうにホールへ行くと。

 

女の子「ねぇママー!どれが美味しいの?」

 

母親「う〜ん、このお店初めてだからママも分かんない。すみませーん!」

 

しのん「は、はーい!」

 

母親「何かオススメってあります?」

 

しのん「すみません。私今日入ったばかりで詳しくなくて・・・」

 

少女「えー?そうなのー?」

 

しのん「うん。でもね?肉と脂は裏切らない。そこから考えるに個人的にオススメは・・・このソースカツ丼!」

 

看板メニューのソースカツ丼を推した。

 

しのん「衣サクサクで超うましだよ!」

 

少女「じゃあわたちソースカツ丼にするー!」

 

母親「じゃあそれを2つ。」

 

しのん「はーい!ソースカツ丼2つ!ありがとうございまーす!」

 

くれあ(取り敢えず今日は接客だけ任せよう・・・)

 

 

 

 

一方浩一と真歩は、YouTubeの企画で八王子市のラーメン屋に来ていた。2人の目の前にデカ盛りラーメン2杯がある。

 

浩一「き、来た・・・!この店のチャレンジグルメ!超デカ盛り二郎系ラーメン!」

 

真歩「完食者0を誇る超ハードグルメ!これを食べ切れたらお代無料と快挙だよ!」

 

浩一「おう!ガツガツ行くぜ!」

 

日下兄妹「いただきまーす!」

 

2人はチャレンジグルメに挑んだ。

 

 

 

 

 

 

食文化研究部部室。5人が黙々と勉強中。

 

まこ(この問題難しいなぁ・・・つつじちゃん、英太君、稜子さんはドイツ語取ってないから聞けないし・・・)

 

一緒にドイツ語を取ってるななに聞いてみる。

 

まこ「あ、あのさ星さん。」

 

なな「はうっ!?」

 

まこ「ここの問題解る?」

 

なな「・・・うん・・・」

 

まこ「え?本当?」

 

なな「か、書いていい・・・?」

 

まこ「う、うん。」

 

ノートを借りてドイツ語のヒントを書いてあげた。

 

なな「どぞ・・・」

 

まこ「あ、ありがとう。」

 

星のキャラクターの絵と、『ポイント!分離同士の場合は前綴り+zu+同志本体になるよ!』の答え方が書いてある。

 

まこ「おお!星さん凄い!この問題解るんだ!頭良い!絵も可愛くて・・・」

 

なな「ーーーーーーーー!!!!」

 

まこ「って何!?凄い震えてる!?」

 

英太「マッサージ並みに振動してる!?」

 

つつじ「心配しなくていいですよ。褒められて舞い上がりたいのを我慢してるだけですから。」

 

なな「ひつじちゃん!」

 

つつじ「わはは。」

 

稜子「やっぱりななちゃんも可愛い〜。」

 

英太「も?」

 

 

 

 

 

 

たかお食堂。

 

しのん「お疲れ様でしたー!」

 

くれあの母「しのんちゃんがいてくれてとっても助かったわ〜!」

 

しのん「いやぁ〜それ程でも〜。」

 

くれあ「あ。しのん。これから部室行くでしょ?」

 

しのん「うん。」

 

くれあ「じゃあママからの差し入れ、河合さんに持って行ってくれる?」

 

 

 

 

 

 

八王子市のラーメン屋。

 

浩一「いやぁ〜食った食った〜。」

 

真歩「完食者2名!快挙を成し遂げたね!」

 

浩一「さて、暇だし部室へ行くか。」

 

真歩「じゃあ私は帰るからまたねお兄ちゃん!」

 

浩一「おう!またな〜!」

 

 

 

 

 

 

食文化研究部部室。

 

まこ「あ。星さんここって・・・」

 

なな「こ、ここはこうだよ・・・」

 

分からない所を教えてあげた。

 

まこ「おー。そうなるんだ。」

 

”グゥ〜”

 

稜子「ん?」

 

つつじ「結構お腹減ってきましたね。」

 

まこ「あ。じゃあご飯作る?許可取ってあるし。」

 

つつじ「おー。ありがとうございます。」

 

まこ「まぁ。簡単なサンドイッチだけど。」

 

”ピコン”

 

まこ・つつじ・英太・稜子「ん?」

 

つつじ「しのんからですね。何何?」

 

しのんからのLINEメッセージ。

 

『くれあとくれあママからお肉もらった!!マコっち英太稜子さん料理できる???』

 

 

 

 

 

 

しのんが差し入れの肉を持って来た。

 

まこ「わぁー!凄いお肉!」

 

英太「これ中か上ランクの豚肉か?」

 

つつじ「おぉ〜!こんな大物久々に見ました!」

 

しのん「ねぇ、皆勉強は大丈夫そう?」

 

稜子「私と英太は順調だよ。」

 

まこ「ん〜。私は一応一通りは終わったかな?」

 

しのん「じゃあ!この豚肉でななの歓迎会しようよ!」

 

なな「え?」

 

稜子「おお良いじゃん!やろうやろう!」

 

まこ「古舘さんは?」

 

しのん「くれあは、夕方の仕込みが終わってから来るって。」

 

まこ「そっかぁ。浩一君は?」

 

英太「浩一は多分こっちに来てるかもな。」

 

”ガラガラガラ”

 

浩一「こんちはー!」

 

つつじ「おお。噂をすれば。」

 

英太「チャレンジグルメ達成したか?」

 

浩一「おう!真歩とダブル完食!超デカ盛り二郎系ラーメン倒したぜ!お!ななも来てる!」

 

英太「今丁度ななの歓迎会を兼ねて、この豚肉で料理しようとしてた所なんだ。」

 

浩一「おお豚肉!腹減ったから早く食いたい!」

 

しのん「相変わらずの大食いだねぇ〜浩一〜。」

 

まこ「よし。星さんはどんなお肉料理が好き?」

 

なな「わ、私!?え、えっと・・・・・焼きトンとか・・・・」

 

しのん「おお!良いじゃん焼きトン!」

 

つつじ「まこっち出来ますか?」

 

まこ「う〜ん。だったらスブラキ何かが良いかな?」

 

英太「スブラキ。小さく切った豚肉や鶏肉や魚介や野菜を串に刺して焼いたギリシャの代表的な料理だな。」

 

まこ「うん!モコ太郎が料理動画上げてたから作れるはず!」

 

モコ太郎『モコ〜!』

 

稜子「やっぱりモコ太郎万能だね。」

 

 

 

 

 

 

夕方。外でスブラキとサンドイッチを作る。

 

しのん「よーし!今回は私も料理する!バイトのリベンジ!」

 

まこ「え?何があったの?」

 

一方のななは、柱に1人座っている。

 

つつじ「なな。こっち来て座って下さい。」

 

浩一「ななの歓迎会なんだし。主役が居なきゃ意味ないぞ。」

 

なな「え?あ、うん・・・」

 

つつじの隣に座った。

 

稜子「材料準備完了!」

 

まこ「よし!」

 

英太「よっしゃ作るぞ!」

 

 

 

 

今日のメニュー『スブラキ風串焼き』

 

材料(作りたい量)

 

豚肉ロース・・・300g

パプリカ(赤・黄)・・・各1/2個

塩・・・小さじ1/3

胡椒・・・少々

オリーブオイル・・・大さじ1

ドライオレガノ・・・小さじ1/2

すりおろしニンニク・・・小さじ1

レモン汁・・・大さじ1/2

 

 

 

 

もう1つは『ローストポークのサンドイッチ』

 

材料(作りたい量)

 

食パン・・・2枚

からしマヨネーズ・・・大さじ1

サニーレタス・・・2枚程度

バジルの葉・・・4枚

トマトの輪切り・・・2枚

ローストポーク・・・6枚

 

 

 

 

ウクレレの音楽に乗って調理開始。

 

英太が豚肉を1口大に切る。ボールに移して、塩コショウ、おろしニンニク、オレガノ、レモン汁、オリーブオイルを加えて、よく揉み込んで全体を馴染ませる。

 

しのん「・・・・!」

 

しのんが包丁を握って、ゆっくりとパプリカを半分に切った。

 

しのん「っ!!」

 

成功してまこを見る。まこが微笑む。

 

しのんがパプリカを一口大にカットする。

 

英太が豚肉とパプリカを串に交互に刺して、オリーブオイルを引いたフライパンでこんがり焼く。

 

まこと稜子は王道のBLTサンドイッチを作る。

 

 

 

 

夜になり、料理が完成した。

 

まこ「はい!スブラキとサンドイッチの完成です!」

 

全員「おぉー!」

 

つつじ「素敵ですね。」

 

浩一「美味そー!」

 

そこに仕込みを終えたくれあが来た。

 

くれあ「お!もしかしてベストタイミングで来ちゃった?」

 

まこ「あ!古舘さん!」

 

英太「ナイスタイミング。丁度出来上がったぜ。」

 

まこ「お肉ありがとう!」

 

くれあ「いいよいいよ。わあー!良い匂い!」

 

しのん「これ私も手伝ったんだよ!」

 

くれあ「マジで!?やるじゃん!」

 

しのん「フッフーン♪」

 

 

 

 

夕飯の時間。

 

しのん「それじゃあ!ななの入部を祝して!」

 

食文化研究部「頂きます!」

 

なな「い、頂きます・・・」

 

スブラキを食べるなな。

 

なな「ん〜!美味しい〜!あ、・・・・」

 

喜ぶななだが、まこを見てまた恥ずかしがる。

 

つつじ「ぷはぁ〜!」

 

スブラキとエナジードリンクでご満悦のつつじ。

 

しのん「ん〜〜!」

 

スブラキ二刀流でガツガツ食べるしのん。

 

英太「ん〜。豚肉は柔らかく顎が疲れない。パプリカのお陰で脂っこいのがキャンセルされるから幾らでも食える。それにニンニクとオリーブオイルとレモンの風味が鼻にも通って美味いな。」

 

スブラキ食べながら黒烏龍茶を飲む英太。

 

稜子「サンドイッチも美味しい〜。」

 

浩一「これならモリモリ食えるぜ〜!」

 

くれあ「美味しいよ河合さん!」

 

まこ「ありがとう!」

 

 

 

 

スブラキとサンドイッチを全て完食。

 

食文化研究部「ごちそうさまでしたー!」

 

完食!よく食べました!

 

 

 

 

 

 

食器を片付けた後。

 

まこ「星さん。」

 

なな「あ・・・」

 

まこ「この後もう少し勉強していくけど、一緒にどうかな?」

 

なな「あの・・・謝りたい事があって・・・」

 

まこ「え?」

 

なな「ドイツ語の授業の時、ぶつかった事あったでしょ・・・?謝ったつもりだったんだけど・・・もしかして・・・伝わなくて怒らせたかもって・・・」

 

あの時ぶつかって来たまこに、ななは謝ったつもりだったが、まこには怖い人だと誤解された。

 

まこ「ええ!?怒ってない怒ってないよ!ちょっと怖い人だとは思ったけど・・・」

 

なな「そ、そうか!良かった。料理、凄く美味しかったよ・・・あ、私もまだ勉強していくから、解んない所があったら聞いてよ・・・」

 

まこ「あ、うん。ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

翌週の試験当日。まこが解答用紙に答えを書いていく。

 

教授「はいそこまで。ペンを置いて下さい。」

 

 

 

 

試験を終えたまこが教室から出た。

 

英太「まこー。」

 

別の教室から出た英太と合流した。

 

まこ「英太君。どうだった?試験は。」

 

英太「姉ちゃんのお陰でスラスラ解けたよ。」

 

まこ「そっか。」

 

英太「姉ちゃんの教えが解り易くて良かった〜。」

 

???「まこっちゃーーーん!」

 

まこ「ん?」

 

英太「お?」

 

後ろを振り向くと、ななが手を振りながら走って来た。

 

なな「まこっちゃーーん!テスト出来たーーーー?」

 

まこ「っ!?」

 

昨日とは比べ物にならない程積極的になってるななを見てまこが驚いた。

 

英太「おお。元気だなぁ〜なな。」

 

まこ「あ、う、うん。星さんのお陰でバッチリ。」

 

なな「でしょでしょ?意外と私教えるの上手いんだ〜!お!英太もいた!そっちはどうだった?」

 

英太「姉ちゃんのお陰でこっちもバッチリ!」

 

なな「あ!まこっちゃんって呼んでいい?もう呼んじゃったけど!」

 

まこ(い、いきなり距離感が近くなってる・・・」)

 

なな「私の事はななって呼んでよ!」

 

まこ「え、英太君・・・昨日の星さんと真逆になってる・・・」

 

英太「な?最初俺もそれと同じ反応だったよ。心を閉ざしてるベルリンの壁が崩壊したかって言う程。」

 

まこ「じ、じゃあななちゃん。部室行く前に購買でお菓子買って行かない?」

 

なな「うんうん!行こう行こう!英太も行こうよー!」

 

英太「はいはい。言われなくても行くよ。」

 

3人で購買へ行く。

 

まこ(これって仲良くなったって事で良いのかな?)

 

まゆみ「お。食文化研究部じゃん。」

 

事務員のまゆみと出会った。

 

まこ「あ。事務員さん。」

 

英太「どうも。」

 

まゆみ「この前料理の申請来てたね。ちゃんと活動してて何より。」

 

まこ「は、はい。」

 

英太「ありがとうございます。」

 

まゆみ「ん?」

 

壁に張り付いてるなな。

 

まゆみ「そこの壁に張り付いている君。何してるの?」

 

なな「ひっ!?」

 

まゆみ「具合でも悪いの?」

 

なな「い、いや・・・ちょっと・・・」

 

まゆみ「ん?もしかして、何か隠してたりする?」

 

なな「うぇえええ!?違う、ちが、違う・・・ひぃぇええええ!」

 

まゆみ「え、な、何?」

 

英太「あー、事務員さん。この子極度の人見知りで、打ち解けた人にしか積極的にならないタイプなんでお気になさらず。」

 

まゆみ「そ、そうなんだ。」

 

こうして、まこにまた新しい友達が増えました。

 

『END』




         キャスト

      河合まこ:嶋野花
     古舘くれあ:加隈亜衣
     小川しのん:青山吉能
     比嘉つつじ:乾夏寧
       星なな:会沢紗弥
     太田まゆみ:福原綾香

      七海英太:安田陸矢
      日下浩一:榎木淳弥
      七海稜子:岩田陽葵
      日下真歩:日岡なつみ

     くれあの母:前田愛
        教授:仲村かおり
      女子大生:永瀬アンナ
           夏目妃菜

      モコ太郎:もえのあずき

次回・ドライブ行かない?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。