食文化研究部のうまし日々   作:naogran

5 / 14
ある日。府中市にある運転免許センター。ここにくれあ、しのん、浩一の3人が来ていた。3人は実技試験を合格し、ここで学科試験を合格すれば運転免許を取得出来る。くれあと浩一は試験前に教習本を読んで復習中。一方のしのんはコーヒーを飲んでリラックスしてる。

しのん「くれあ〜浩一〜。直前に勉強しても無駄だよ。」

くれあ「ええ?別に良いじゃん。」

浩一「この免許試験は俺にとって一世一代のチャレンジなんだ。ここで合格しないとままならないよ。」

くれあ「そう言うしのんは勉強して来たの?」

しのん「教科書持って来てない。」

浩一「持って来てない?じゃあ交通ルールとかもう予習済みって事か?」

しのん「・・・まあ。」

くれあ「本当?じゃあ何か交通ルール言ってみて。」

しのん「・・・・・車で人を轢いてはいけない。」

浩一「当たり前だろ。」

くれあ「やっぱりコレ勉強して来てないな。」


メニュー5・ドライブ行かない?

くれあ「やっぱり勉強して来てないじゃん!私達知らないよ?」

 

浩一「君が既に不合格になる未来が見えるよ。」

 

しのん「いやいや冗談だよ〜!ちゃんと勉強して来たし。運転免許の学科試験って◯×問題なんでしょ?余裕だよ〜!」

 

浩一「お前学科試験舐めんな。」

 

くれあ「そうだよ。それに90点以上取らなきゃいけないんだよ?」

 

浩一「英太から聞いたけど、引っ掛け問題があるから油断大敵だぞ。」

 

しのん「大丈夫大丈夫!クイッ。まぁ、私の完璧な作戦聞いて下さいよ。」

 

くれあ・浩一「エアメガネ止めろ。」

 

しのん「まず!◯×問題だから50点は取れる!」

 

浩一「んな訳ないだろ。」

 

しのん「っで、仮免許まで受かった私の知識で+20点!」

 

浩一「その理屈は可笑しい。」

 

しのん「後、星占いがそこそこ良かったから+15点!」

 

浩一「ちょっと何言ってんのか分かんない。」

 

しのん「合格間違いなしでしょ!」

 

浩一「何だそのガバガバ理論は。」

 

くれあ「それに計算したら85点じゃん。5点足りないよ。」

 

しのん「・・・・・・・・・5点は誤差ぁーーー!!」

 

くれあ「90点いるんだって!!後エアメガネ止めろ!」

 

 

 

 

 

 

教室に移動して席に座る。

 

しのん「はぁ。もう試験の時間かぁ。」

 

浩一「・・・よし。」

 

記憶にインプットし、教習本を閉じてカバンに仕舞う。

 

しのん「ねぇくれあ。」

 

くれあ「ん?」

 

しのん「さっきの教科書貸して?」

 

くれあ「へ?」

 

しのん「な、何か急に不安になってきた・・・今の内に勉強しとかなきゃ・・・」

 

くれあ「いや遅いよ!」

 

浩一「時既にお寿司!」

 

しのん「でも今から頑張れば・・・」

 

浩一「もう諦めろしのん!試験官来ちゃったぞ!自分で頑張れ!」

 

試験官「えーそれでは。今から試験を開始します。」

 

 

 

 

学科試験開始。3人は解答用紙に答えを書く。

 

 

 

 

学科試験終了から30分後。

 

試験官「学科試験の結果が出ました。前の電子掲示板を確認して下さい。番号があった人は合格者なので、教室に残って下さい。」

 

くれあ「っ・・・!」

 

浩一「・・・!」

 

合格者の受験番号が表示されてる電子掲示板の番号を見る。くれあの受験番号は19。浩一の受験番号は29。電子掲示板に表示されてる合格者の中に、19と29。2人の受験番号があった。

 

くれあ「よかった!あった!」

 

浩一「っしゃ!一発合格!」

 

2人は一発合格。くれあは喜び、浩一はガッツポーズで勝ち誇った。

 

くれあ「しのんどうだった!?」

 

しのん「っ!」

 

二指の敬礼を見せた。

 

くれあ「お!もしかして合格!?」

 

しのん「っ!」

 

そのまま潔く教室を出た。

 

浩一「小川しのんはクールに去ったな。」

 

 

 

 

 

 

それから3週間後。食文化研究部の部室でななが知恵の輪をやってる。

 

まこ「あれ?それ前とは別の知恵の輪だ。」

 

なな「何か大学の購買に売っていたから買っちゃった。まこっちゃんもやってみる?」

 

まこ「出来るかな?」

 

英太「なな、まこに馴染んでるな。」

 

稜子「うんうん。仲睦まじくて何より何より。」

 

”バァン!”

 

まこ「うわっ!?」

 

しのん「おはようございまーす!!」

 

ドアを開けたしのん。かなり上機嫌。

 

まこ「びっくりしたぁ・・・もうお昼だよ・・・ってしのんちゃん。何か上機嫌だね。」

 

しのん「分かるぅ〜?実はぁ・・・ジャーン!免許取れたーーーー!!」

 

全員「おおーーー!!」

 

遂にしのんも運転免許証を取得したのだ。

 

つつじ「満面の笑みじゃないですか!」

 

しのん「いやぁ〜試験何回も落ちてこそ出来る笑顔ですよ〜!えへへ〜。」

 

英太「自慢する事か?俺と姉ちゃんなんて一発合格だぞ。」

 

つつじ「くれあと浩一も一緒に免許取りに行ったんでしたっけ?」

 

くれあ「うん。そうだよ。」

 

浩一「俺達も一発で取れたからな。」

 

つつじ「お2人の免許証も見てみたいです。」

 

浩一「お?見るか?」

 

くれあ「わ、私はいいよ!」

 

なな「え〜?見してよ〜!」

 

つつじ「見たいです!」

 

くれあ「し、仕方ないな・・・」

 

浩一「パンパカパーン!」

 

2人が運転免許証を皆に見せた。しのんがくれあの運転免許証の写真を見る。

 

しのん「意外と普通か?」

 

なな「い〜やこれは結構緊張してる顔だね。私には分かる!」

 

緊張してる顔をしたくれあの運転免許証。

 

つつじ「お〜確かに!」

 

稜子「緊張顔のくれあちゃん可愛い〜♪」

 

くれあ「も、もういいでしょ!早く返して!」

 

運転免許証をくれあに返した。

 

くれあ「ったく・・・」

 

そしてもう1枚。浩一の運転免許証を見る。

 

英太「浩一は清々しい笑顔だな。」

 

浩一「一発合格の気持ちが抜けてない顔だなコレ。」

 

しのん「英太と稜子さんも免許証見して?」

 

英太「え?まぁいいけど。」

 

稜子「どうぞどうぞ〜。」

 

2人も免許証を見せた。英太の免許証には普自二のみ。稜子の免許証には普自二、大自二、普通が記載されている。

 

つつじ「稜子さん素敵な笑顔ですね。」

 

稜子「ありがと〜つつじちゃん!」

 

しのん「英太はすっごいクールだね。何か物足りない。」

 

英太「良いんだよそれで。俺がどんな顔をしようが俺の自由だろ?」

 

くれあ「英太ってバイクだよね?車の免許とか取る予定とかは?」

 

英太「ないな。俺はバイク好きだからな。姉ちゃんとツーリング出来ればそれで良いんだ。」

 

まこ「あれ?でもしのんちゃん車持ってるの?」

 

しのん「持ってない。親が大学の内に免許取っておけって。」

 

くれあ「でもしのんウチのバイトだから、車運転して貰ったりするかもよ?」

 

しのん「おぉ〜成る程!」

 

くれあ「お!そうだ!折角免許取ったし!皆でドライブ行かない?ウチのお店の車で!」

 

つつじ「おお!ドライブ楽しそうです!」

 

なな「良いじゃん!何か大人って感じー!」

 

くれあ「英太は?バイクで一緒に来る?」

 

英太「そうだな。俺は愛車で行くよ。姉ちゃんは?バイク?車?」

 

稜子「私もバイクにする!」

 

浩一「ドライブかぁ。なぁ、真歩も誘って良いか?」

 

くれあ「良いよ!大勢だと楽しいし!」

 

まこ「お店の車で大丈夫?」

 

くれあ「ママに確認してからだけど。多分大丈夫!」

 

しのん「よーし決まりー!じゃあ日程決めよー!」

 

 

 

 

 

 

夕方。まこはくれあと家路を歩いてる。

 

まこ「古舘さん。免許取るなんて凄いね。私なんて全然考えてなかったよ。」

 

くれあ「車を運転出来ると、仕入れとか手伝えるからね。」

 

まこ「そっかぁ。仕入れとかあるんだ。」

 

くれあ「うん。昔は結構遠くとか行ったりしててさ。」

 

 

 

 

小さい頃のくれは、母の仕入れを手伝おうと駄駄を捏ねて付いて行った。

 

2人でよく行ってたのは、築地市場。色んな海の幸が並んでて、右に左に目移りした。

 

その帰り道。景色を見るのが好きなくれあは、まだ帰りたくないと思いながら窓の外を見ていた。

 

だが早く起きた為、車の中でぐっすり眠った。

 

 

 

 

くれあ「って感じで、何時も寝ちゃって。景色あんまり見れず仕舞いでさ。」

 

まこ「分かるな〜。車って眠くなっちゃうよね。」

 

くれあ「でもいっつもママが運転してくれて格好良かったから。私も運転出来るようになりたいなって思ってたんだ。ってごめん、何か1人だけで話しちゃった。」

 

まこ「ううん。大丈夫。」

 

 

 

 

 

 

その夜。英太と稜子の家では。

 

稜子「英太〜。あったよ〜。」

 

英太「お。ありがとう。」

 

インカムを受け取った。

 

 

 

 

 

 

ドライブの日の朝。たかお食堂の前。

 

くれあの母「ななちゃんと真歩ちゃんだっけ?初めまして。くれあの母です。」

 

真歩「初めまして。日下浩一の妹の真歩と申します。」

 

なな「・・・・・・・・・」

 

挨拶する真歩と初対面のくれあの母に固まってるなな。

 

くれあの母「真歩ちゃんは高校生なんだっけ?」

 

真歩「はい!高3で受験生です!」

 

くれあの母「ななちゃんもくれあと同じサークルなの?」

 

なな「え、あ・・・・・・」

 

人見知りモードに入ってしまい、近くの電柱の裏に隠れた。

 

浩一「女将さんにも人見知り発動してる。」

 

真歩「ななちゃんしっかり〜。」

 

人見知りのななを真歩が宥めてあげる。

 

くれあ「ママ。ななは最初は誰にでもあんな感じだから気にしないで。」

 

くれあの母「シャイなお友達なのね。」

 

浩一(慣れたら図々しいけどな。)

 

くれあの母「あ、しのんちゃん。」

 

しのん「はい?」

 

くれあの母「しのんちゃんも運転出来るようにしておいたからね。」

 

しのん「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

くれあの母「これでしのんちゃんも出前とか行けるわね♪」

 

くれあ「ママ本音が出てるよ・・・」

 

まこ「ん?」

 

英太が自撮りしている。

 

まこ「英太君何してるの?」

 

英太「今日がドライブだからな。出発前のインスタ上げようかと。」

 

自撮りした写真をInstagramに投稿した。

 

英太「お。早速いいねが付いた。」

 

つつじ「じゃあ出発しますか。」

 

英太「あ、待って皆。これ渡しとく。」

 

自分のスマホを渡した。

 

つつじ「英太のスマホですか?」

 

英太「それインカムと繋がってるから、車内で俺達と会話出来るぞ。」

 

まこ「インカム?」

 

稜子「ヘルメットにインカムがあるからそれでリアルタイムで話せるよ。」

 

英太「浩一のは姉ちゃんのスマホ渡してあるから全員で話せる。」

 

浩一「色々楽しもうぜ!」

 

まこ「凄い!」

 

稜子「それじゃあ行こうか!」

 

しのん「あ、ちょい待ち!」

 

ワゴン車の下を覗く。

 

しのん「猫!無し!」

 

ボンネットを開ける。

 

しのん「猫!無し!」

 

バックドアを開ける。

 

しのん「猫!無し!」

 

確認完了。

 

しのん「よし!安全確認終わりー!」

 

まこ・つつじ「おぉー。」

 

つつじ「これが教習所仕込みの猫無し確認ですか。初めて見ました。」

 

くれあ「普通ここまでやんないから。」

 

浩一「ヨシ!」

 

英太「現場猫か。」

 

くれあ「じゃあ皆乗って!ななも行くよー!」

 

まこ・しのん・つつじ「はーい!」

 

なな「ま、待ってー!」

 

5人がワゴン車に乗る。

 

浩一「真歩乗れ!」

 

真歩「アイアイサー!」

 

2人が軽乗用車に乗る。

 

英太「よっ。」

 

MT-03に乗ってジェットタイプヘルメットを被る。

 

稜子「はいっと。」

 

Vストローム800DEに乗ってフルフェイスヘルメットを被る。

 

くれあ「皆ー。シートベルトした?」

 

まこ・しのん・つつじ・なな「したー!」

 

英太『あー。あー。マイクテストワンツー。皆ー聞こえるかー?』

 

くれあ「聞こえるよー。」

 

稜子『ヤッホーお待たせー!』

 

浩一『こちら日下兄妹。ただいま現着。』

 

真歩『はいはーい!』

 

しのん「おお!皆の声も聞こえる!便利だねーインカムって!」

 

くれあ「それじゃあママ。行って来るね。」

 

くれあの母「行ってらっしゃい。気を付けてね。」

 

くれあ「うん!」

 

くれあの母「皆も気を付けてね。」

 

英太「はい。」

 

稜子「分かりましたー!」

 

くれあ「よーし!しゅっぱーつ!」

 

アクセルを踏んでドライブ出発。ワゴン車、MT-03、Vストローム800DE、軽乗用車の順に出発した。

 

くれあ「安全運転でねー!」

 

 

 

 

 

 

車道を走る4台。

 

つつじ「何処に向かうんですか?」

 

くれあ「う〜ん。近くを回ってみるから、寄りたい所があったら言ってね。」

 

英太『寄りたい所かぁ。何か思い付いたら言うわ。』

 

しのん「そう言えばこの車、カーナビとか無いんだ。」

 

くれあ「何時もはスマホをナビにしているけど、今日は地元だから大丈夫かな?」

 

後部座席では、なながルービックキューブで遊んでる。

 

まこ「あ、それルービックキューブ?」

 

なな「うん、そう!見ててまこっちゃん!」

 

バラバラのルービックキューブを前に、目を閉じて心を研ぎ澄ませる。

 

なな「っ!!」

 

開眼しルービックキューブを高速で回す。

 

なな「出来たーー!」

 

6面全部同じ色に揃った。

 

まこ「凄い!」

 

なな「おお、驚き過ぎだよ。そんなに凄かった?」

 

まこ「いや凄いよ!もう1回やって!」

 

なな「そんなに言われたら照れちゃうなぁ〜。よぉーし!まこっちゃんの為に幾らでもやってあげるー!」

 

浩一『ななの調子乗った声が聞こえる。』

 

真歩『まこちゃんに褒められて有頂天状態だね。』

 

なな「ホイ出来たー!」

 

まこ「おおおー!凄い!もう1回やってー!」

 

 

 

 

4台がしばらく走っていると。

 

なな「・・・・・・」

 

調子に乗ったななが酔ってしまった。

 

まこ「古舘さん停めて!ななちゃん酔っちゃった!」

 

くれあ「早くなーい?皆ー。近くのコンビニに一旦停めよー。」

 

英太『オッケー。』

 

 

 

 

 

 

近くのフレンズマートで小休憩。なながペットボトルの水を飲む。

 

なな「ぷへぇ・・・」

 

つつじ「大丈夫ですか?」

 

なな「うん・・・水飲んで落ち着いたから。ごめんねぇ・・・」

 

まこ「こっちこそごめんね・・・何回かお願いしちゃって・・・」

 

浩一「全くなな調子に乗るから。下手したらゲロ出るぞ。」

 

くれあ「まぁ皆乗せてるから、緊張して疲れてたし。丁度良かったよ。」

 

しのん「それじゃあ次、私が運転しようか?」

 

英太・稜子(え!?)

 

くれあ「お?じゃあお願い出来る?」

 

しのん「オッケー!」

 

車の鍵をしのんに渡した。

 

しのん「じゃあ行こうかー!」

 

なな「うん!」

 

英太(姉ちゃん。しのんの運転は・・・)

 

稜子(うん。同じ事考えてた・・・)

 

 

 

 

次の運転手はしのん。しのんが鍵を回してエンジン始動。

 

しのん「これ、ナビ無しで自由に行けば良いんだよね?」

 

くれあ「う、うん。」

 

つつじ「しのん。安全運転でお願いしますよ。」

 

しのん「英太。稜子さん。浩一。真歩ちゃん。もし何かあったらお願いね。」

 

英太・浩一・稜子・真歩『いや何をだよ!』

 

早速出発。左にウインカーを出して左折する。それに続いて3台も左折する。

 

 

 

 

車道を走る4台。

 

つつじ「しのんの運転どうなるかと思いましたが、普通に上手いですね。」

 

しのん「でしょ〜!実技は完璧だったし〜!」

 

英太『そうなのか浩一?』

 

浩一『実はそうなんだよ。しのんの奴、教官から良い腕してるね〜ってお墨付けされたんだ。』

 

稜子『でも学科試験は結構落ちたんだよね。』

 

しのん「うっ。・・・お!ここ皆で来た高尾山じゃない!?」

 

つつじ「本当ですねー!」

 

稜子『わぁー懐かしいー!最近だけど!』

 

しのん「高尾山楽しかったな〜!」

 

つつじ「良い思い出になりましたね〜!」

 

しのん「うん!山頂で皆で見た夕焼けすっごい綺麗だったー!」

 

英太『いやしのん。それに1人いないぞ。』

 

しのん「え?」

 

なな「あの・・・その思い出に私いないんだけど・・・」

 

しのん「すぅーーーー・・・・・・ホンマや!!!あ〜、まあ大丈夫だよなな!まだ大学生活は始まったばっかなんだし!これからこの8人でさー。たっくさん楽しい思い出作って行けば良いんだよ!」

 

真歩『しのんちゃん!私も思い出作りの仲間に入れてよ〜!』

 

しのん「あーごめんごめん。9人で思い出沢山作ろうね!」

 

なな「・・・うん。」

 

これからの思い出を楽しもうと励ましたしのん。だがくれあが前方を見てある事に気付いた。

 

くれあ「ん?ちょ、しのん!道間違ってる!」

 

しのん「ナニガデスノ?」

 

くれあ「これ高速道路入っちゃってる!!」

 

しのん「へ?」

 

一行は気付かないまま高速道路に入ろうとしている。

 

しのん「え!?わ、私高速道路とか無理!」

 

浩一『おいおいドライブ初日に高速道路かよ!!俺初心者だぞ!!』

 

しのん「いや私達も初心者だよ!!!引き返せないの!?」

 

稜子『無理だよしのんちゃん!後ろからも車来てるし!』

 

くれあ「しのんそのまま行って!」

 

しのん「え!?え、え、ちょ、まっ・・・!」

 

まこ「え?な、何?」

 

なな「高速!?」

 

4台が高速道路へ入って行った。

 

くれあ「しのん大丈夫そう!?」

 

しのん「混んでなかったらまあ行けるかも・・・じゃあ合流するよ!」

 

つつじ「後方OKです。」

 

高速道路へ合流したと同時に隣に大型トラックが通過した。

 

しのん「うわあああーーーー!!怖い怖い怖い!!めちゃ車や!!」

 

くれあ「しっかりして!!」

 

稜子『落ち着いてしのんちゃん!!』

 

 

 

 

高速道路を走る4台。

 

まこ「あ!しのんちゃん!前に出口ある!そっち入って!」

 

しのん「え!?何処!?そそそそっちってどっち!?」

 

パニックになり出口を通り過ぎてしまった。

 

しのん「あ・・・・ど、どうしよう・・・・高速降りれなかった・・・」

 

くれあ「大丈夫大丈夫!安全運転出来てるから!」

 

英太『しのん!そのまま安全運転で走れ!俺が行く!』

 

しのん「え!?行くって何!?」

 

ワゴン車の前に英太の乗るMT-03が入った。

 

しのん「な、何してんの英太!?何で前に!?」

 

英太『俺が先導するから、俺を目印にして走れ!』

 

稜子『このペースで次の出口へ行こう!』

 

しのん「わ、分かった!英太お願い!・・・因みにこの車保険大丈夫だよね?」

 

英太・稜子『何故今保険の話をした!?』

 

浩一・真歩『シャレにならない台詞止めて!』

 

くれあ「う、うん。ママがしのんの分の保険入れてくれてる。」

 

しのん「そ、そっか!じゃあ安心だぁー!」

 

なな「さっきまで楽しい思い出作ろうって言ってたじゃん!!何で保険の話してるのぉーーーー!!!!」

 

真歩『ななちゃんが更にパニクったーー!!』

 

つつじ「あ!パーキングエリアありますよ!英太!」

 

前方にパーキングエリアの標識があった。

 

英太『ああ!見えてる!しのん、俺に付いて来い!』

 

しのん「分かった!よぉし、今度こそ!」

 

くれあ「ウインカー出して!」

 

しのん「オケ!このままパーキングエリアへIN!!」

 

右にウインカーを出し、英太のバイクに付いて行くようにパーキングエリアへ入った。

 

 

 

 

石川パーキングエリアに入った4台。2台の車が駐車場に駐車し、2台のバイクが駐輪場に駐輪した。

 

英太「ふぅ・・・」

 

稜子「無事故で良かった。」

 

駐輪場の2人はヘルメットを外した。そしてワゴン車から5人が降りた。軽自動車から浩一と真歩が降りた。

 

しのん「よかった・・・全員無事で・・・よかったぁーーーーー!!!」

 

まこ、しのん、つつじ、ななが涙を流しながら抱きしめ合う。

 

まこ「よかったぁ!」

 

つつじ「私達生きてます!」

 

なな「本当によかったぁ!」

 

英太「何だありゃ?」

 

浩一「何か、戦場から生還した兵士みたいだな。」

 

真歩「どゆ事?」

 

くれあ「帰りも高速走るんだけど・・・・」

 

 

 

 

 

 

肉まんを買って食べる。

 

しのん「はむ!」

 

なな「はむ!」

 

まこ「はむ!肉まん美味しい〜!」

 

くれあ「さっきまであんなに絶望してたのに・・・」

 

英太「食い物が絶望を祓ってくれたか。」

 

浩一「やっぱグルメってのは人を幸せにするんだよ。あむ。」

 

真歩「うんうん!どんな時でも料理は美味しいよ!はむ!」

 

日下兄妹の両手には大量のフランクフルトがある。

 

稜子「2人共フランクフルト買い過ぎじゃない?」

 

英太「大食いの宿命か。」

 

まこ「あ。でもこれからどうしようか・・・」

 

くれあ「それなら安心して。高速はママに付き添って貰って練習してるから。私が運転するよ。」

 

英太「にしても、思った以上に遠くに来ちまってるな。」

 

くれあ「じゃあここまで来たらもうちょっと遠出しちゃう?」

 

つつじ「遠出って何処へ行くんですか?」

 

くれあ「まぁ決めてないけど。」

 

まこ「・・・・築地とか?」

 

以前にくれあが話してくれた築地に行こうと提案した。

 

くれあ「築地かぁ!久々に行ってみたいかも!」

 

なな「楽しそう!」

 

しのん「じゃあ築地行ってみる?」

 

英太「良いな築地!」

 

浩一「魚介の宝庫!」

 

稜子「行ってみたい!」

 

つつじ・浩一・真歩「はむはむはむはむ!!」

 

3人が急いで肉まんとフランクフルトを完食した。

 

つつじ「肉まん食べ終わりました!築地行きましょう!」

 

浩一「よっしゃ食った!行こうぜ行こうぜ!」

 

真歩「築地で何か食べたい!」

 

しのん「そんなに急がなくてもいいって。」

 

英太「喉詰まるぞ下手したら。」

 

 

 

 

ワゴン車。くれあがスマホナビを開いた。

 

くれあ「スマホナビ設置完了!最初から着けておけば良かった。後は。」

 

サングラスを着用した。

 

くれあ「これで完璧!」

 

しのん「おお!もうプロじゃん!」

 

くれあ「何のプロなの?」

 

しのん「英太見える?くれあがサングラスしたよ!」

 

英太『ああサングラスね。姉ちゃんも使ってる。』

 

稜子『うん。太陽の遮光に便利だよ。』

 

くれあ「じゃあ行くよ!」

 

一行が高速道路を走って築地へ向かう。その間にまこ達は景色を見て楽しむ。

 

 

 

 

 

 

築地に到着。

 

まこ「わぁー!凄ーい!築地だー築地ー!」

 

つつじ「人いっぱいですね。」

 

まこ「屋台とかもあるー!」

 

英太「あ〜海水の匂い〜。」

 

浩一「海の幸の宝庫だー!」

 

真歩「どれも美味しそー!」

 

つつじ「あっちに貝とか海老とか売ってますよ!」

 

なな「でも持って来てないから、今日は見るだけだね。」

 

くれあ「あ!それなら近くにバーベキュー場あるよ!」

 

英太「葛西臨海公園。そこならバーベキュー出来るし丁度良いな。」

 

まこがゆっくりと手を上げて高らかに声を出す。

 

まこ「バーベキュー行きたいです!」

 

しのん「良いねマコっち!じゃあバーベキューの為に買い物しようか!」

 

くれあ「でも広いから二手に分かれた方が良いかも。」

 

稜子「じゃあ1時間後にここで合流して、そのままバーベキュー場へ行くって感じにしよう!」

 

つつじ「オッケーです。グッパーで班分けしましょう。じゃあ行きますよ。」

 

食文化研究部「グットッパーで別れましょ!」

 

ななだけパー。他の皆はグー。

 

なな「あ・・・・・・・・」

 

真歩「ななちゃんぼっちになった・・・」

 

なな「嫌だー!置いていかないでー!見知らぬ土地で独りにしないでーーー!!」

 

つつじ「わ、分かりました!もう一度やりましょう!」

 

再度グッパーやって班分け決定。

 

 

 

 

 

 

1班。まこ・くれあ・英太・稜子の料理組。

 

まこ「わぁ〜!賑やかだねぇ〜!」

 

くれあ「ここも子供の頃に来たな〜!」

 

英太「市場は豊洲に移ってるけど、一般客向けの店は今も築地に残ってるんだ。」

 

まこ「へぇ〜。」

 

くれあ「河合さんさ。もしかしてこの前仕入れの話したから築地に行きたいって言ってくれた?」

 

まこ「う、うん。」

 

くれあ「ありがと!」

 

まこ「へっ!?べ、別にお礼言われるような事は・・・」

 

稜子「まこちゃんも可愛いなぁ〜。」

 

英太「姉ちゃん、何か可笑しくなってない?」

 

稜子「何が?」

 

くれあ「お陰で凄く懐かしい気分!」

 

まこ「ん?」

 

途中でまこが、築地海鮮大漁船に売ってる海鮮稲荷を見付けた。

 

まこ「・・・・・・」

 

英太「おお!?まこが飯の顔になってる!?」

 

くれあ「海鮮稲荷?食べてく?」

 

まこ「うん!」

 

それぞれの海鮮稲荷を注文した。

 

築地の女性「はーい!イクラとウニとカニとサーモンになります!」

 

英太「美味そう!」

 

まこ「頂きまーす!」

 

海鮮稲荷を食べる。まこはイクラ。くれあはウニ。英太はカニ。稜子はサーモン。

 

まこ「イクラが乗ってるから凄く濃厚!」

 

くれあ「贅沢で美味しいねー!」

 

英太「これがカニ稲荷か!カニの風味が口に広がるし鼻にも風味が通って美味いな!」

 

稜子「ん〜!サーモンの脂が稲荷と合わさって美味しい〜!」

 

まこ「はっ!で、でも!私のバイト先の稲荷も負けてないよ!」

 

英太「お、おう。」

 

くれあ「あっはは!今度食べに行くね!」

 

稜子「私も食べに行くね!」

 

 

 

 

 

 

一方の2班。しのん・つつじ・なな・浩一・真歩のムードメーカー組。

 

しのん「色んな屋台があって目移りしちゃう!」

 

つつじ「何か食べます?」

 

浩一「良いな!色々食いたい!」

 

真歩「ななちゃんは・・・」

 

築地の男性「お1つ如何ですか?お嬢ちゃん!」

 

なな「あ・・・あいや・・・その・・・」

 

築地の男性「今日は良いのが入っとるよ!まけとくから食べておくれよ!」

 

なな「・・・・・・・・」

 

つつじ「何してるんですなな?」

 

真歩「助太刀に来たよ!」

 

なな「っ!」

 

救世主つつじと真歩の登場でななが安心した。

 

なな「ひつじちゃん真歩ちゃん・・・置いて行かれたと思ったよぉ・・・」

 

真歩「よしよし。大丈夫大丈夫。」

 

しのん「ん?この生牡蠣デカッ!」

 

浩一「デッケー牡蠣!20Cmあるな!」

 

つつじ「おお!美味しそうな牡蠣ですね!すみません、これ下さい。」

 

しのん「バイト代の使い所!私も下さーい!」

 

浩一「俺も買いますー!」

 

真歩「私にもお1つー!」

 

なな「え・・・わ・・・私も下さい!」

 

勇気を出して生牡蠣をオーダー。5人が生牡蠣に醤油を垂らして食べる。ななは店主からびっくりさせたお詫びにデカい牡蠣をサービスして貰った。

 

なな「・・・すっごく美味しい!」

 

しのん「サイズも大きいから満足感ある〜!」

 

浩一「しっとりとクリーミー!これなら何個でも食えるぞー!」

 

真歩「焼き牡蠣も美味しいけどやっぱり生牡蠣も美味しい!」

 

なな「ねぇねぇ!他の所も見てみようよ!」

 

つつじ「浮かれてるとまた迷子になりますよ?」

 

しのんとつつじの服の後ろ掴むなな。

 

なな「こうするから平気!」

 

しのん「服伸びるじゃん。」

 

真歩「正面から見るとケルベロスみたいだね。」

 

浩一「安いケルベロスだな。」

 

5人は色んな海の幸を見て回る。

 

 

 

 

買い終えた9人が合流。

 

近くのコンビニでお茶や調味料、他の材料等を買う。

 

一行は高速道路に乗って葛西臨海公園へ向かう。ワゴン車ではつつじのウクレレ演奏が流れてる。

 

 

 

 

 

 

葛西臨海公園の浜辺でバーベキューの準備を始める。

 

しのん「すっごーーーい!」

 

なな「海だ海だーーーーー!」

 

くれあ「そこの2人ー!バーベキューセット借りたからこっち集合ーーー!」

 

築地で買った海の幸をテーブルの上に並べる。

 

全員「おぉ〜!」

 

つつじ「魚介がいっぱいで豪華ですね〜!あ。何時も料理して貰ってるので火の番は私がしますよ。」

 

まこ「本当?じゃあお願いしようかな?」

 

英太「よし!バーベキュースタート!」

 

 

 

 

今日のメニュー『ホタテのミートソース焼き&ホワイトソース焼き』

 

材料(4個分)

 

ホタテのむき身・・・4粒

ホタテの殻・・・4枚

ミートソース・・・大さじ4

ホワイトソース・・・大さじ4

 

 

 

 

もう1つのメニュー『麺つゆ風味の焼きおにぎり』

 

材料(各2個分)

 

塩おにぎり・・・4個

麺つゆストレート・・・大さじ3程度

 

 

 

 

チャッカマンで着火剤に火を点けた。

 

ナイフでホタテを開く。

 

パスタソースで浜焼きにバリエーションを作る。フレーバーはお好みで。沢山の海の幸を焼く。

 

なな「良い香り〜。」

 

網に油を塗ったら、コンビニで買った塩おにぎりを炙って焼きおにぎりを作る。タレは香ばしさが出る麺つゆで。

 

浩一「サザエの壺焼きが食べられそうだ!」

 

真歩「ホタテも焼けてるよ!」

 

しのん「美味しそー!早く食べよー!」

 

 

 

 

魚介と焼きおにぎりを並べて。

 

くれあ「それじゃ!」

 

食文化研究部・真歩「頂きまーす!」

 

ホタテを食べるつつじ。

 

つつじ「パスタソースとホタテ合いますね!流石まこっち!」

 

まこ「モコ太郎の動画で見たんだ〜!」

 

しのん「超美味し!焼き加減も良い感じだよー!」

 

なな「それ焼いたの私かも!」

 

くれあと浩一はイカ焼きを七味マヨネーズで食べる。

 

浩一「くあ〜!イカ焼きに七味マヨネーズイイね〜!」

 

くれあ「ん〜!バーベキューだと特別美味しく感じるね!」

 

一方の英太と稜子は、カニとエビを食べている。英太は焼きおにぎりを蟹味噌に付けて食べてる。

 

稜子「エビ美味しい〜!」

 

英太「あ〜。蟹味噌と焼きおにぎり合うね〜。炭で焼いてるから普段より美味いな。」

 

まこ「うん!」

 

つつじ「海でやるのも乙ですね〜!」

 

なな「素材も新鮮だもんね〜!」

 

しのん「あむ。はふはふはふ!」

 

焼きおにぎりを食べたしのんが熱がる。

 

しのん「香ばしい〜!」

 

稜子「飲み込んでから喋ってよ〜。」

 

完食!よく食べました!

 

 

 

 

 

 

夕方。

 

なな「美味しかったね〜。」

 

つつじ「海で食べる海鮮は最高でしたね〜。」

 

くれあ「そうだね〜。」

 

英太「今度キャンプとかしたいな。」

 

浩一「イイね!その時は特大で頼むぜ!」

 

真歩「私はご飯大盛りで!」

 

稜子「はいはい。」

 

まこ「私もまた一緒に・・・ん?」

 

ダイヤの花と大観覧車が点灯した。

 

まこ「凄い・・・!」

 

くれあ「綺麗だね!」

 

英太「観覧車綺麗!」

 

なな「皆ー!もっと近くで見ようよー!」

 

しのん「よーし!じゃあ観覧車乗っちゃうかー!」

 

なな「ホント!?乗る!乗っちゃう!」

 

くれあ「今から乗ると帰るの遅くなっちゃうよー?」

 

 

 

 

 

 

夜の高速道路を走る一行。

 

つつじ「観覧車凄かったですねー。」

 

なな「ねー!」

 

しのん「見晴らし良かった〜!」

 

まこ(・・・・・・綺麗・・・・まだ帰りたくないな・・・もっと・・・皆と・・・)

 

外の景色を見てたまこが眠りに入った。

 

くれあ「おー。夜景凄ーい。皆ー!ん?」

 

まこ、しのん、つつじ、なながぐっすり眠ってる。

 

くれあ「・・・フフ。」

 

英太『ん?くれあ。何か静かになったな。』

 

くれあ「皆寝ちゃったみたい。」

 

稜子『そっかぁ。いーっぱい遊んだから疲れて寝ちゃったんだね。』

 

くれあ「浩一は?真歩ちゃん寝てる?」

 

浩一『ああ。気持ち良さそうに寝てるぜ。』

 

くれあ「今日は楽しかったね。また皆でドライブしたいね。」

 

英太『だな。今度は築地より遠出しちゃう?』

 

浩一『良いな!横浜とか行ってみたい!横浜中華街!』

 

稜子『うんうん!私も行ってみたい!』

 

 

 

 

 

 

八王子が近付いて来た。

 

くれあ「ほらほら。皆起きて?もうすぐ家着くよー。」

 

浩一「真歩起きろー。家近いぞー。」

 

楽しいドライブを楽しんだ食文化研究部と真歩であった。

 

『END』




         キャスト

      河合まこ:嶋野花
     古舘くれあ:加隈亜衣
     小川しのん:青山吉能
     比嘉つつじ:乾夏寧
       星なな:会沢紗弥

      七海英太:安田陸矢
      日下浩一:榎木淳弥
      七海稜子:岩田陽葵
      日下真歩:日岡なつみ

     くれあの母:前田愛
       試験官:大泊貴揮
     築地の人々:富士渕将行
           長谷徳人

次回・もしかして私太った・・・?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。