辺境伯令嬢の追放行脚   作:dwwyakata@2024

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人間の偏見というものは厄介で、アイーシャが受けているはまさにそれです。

しかも田舎の問題を起こした人間が左遷されて来るような土地ではなおさらです。

そういう土地の人間は、自分より下の存在を探してうずうずしています。

まあ、アンゼルの親友のアイーシャにそういう目を向ける事が何を意味するか、理解出来てもいない連中の行動です。

それが後に血の雨を降らせることになります。


2、暗雲が広がる

大量の武器が教会に送られてきた。血だらけのものも多い。

 

いずれも酷く傷んでいて、激しい戦いがあったことが一発で分かった。わたしが直した武器もあった。

 

砦で戦いがあったんだな。

 

そう思ったが、別にそれがどうだとも思わない。

 

まずは綺麗にするか。

 

そう判断して、風の魔法で一番大きな剣から持ち上げて。水洗いし、更には乾かす。洗い方が雑で、乾かし方がいい加減だと簡単に錆びる。

 

丁寧に処置をしていると、アンゼルが来る。

 

アンゼルは成長期だからか、わたしと前は大して変わらなかったのに、最近ぐんぐん背が伸びている。

 

いわゆる色気も出始めているようだが。

 

この子が喜ぶのは、ツラが整った男の口説き文句なんかではない。相手を殺した時に噴き出る血や、切り口の赤い肉だ。それについては、話を聞いていれば分かる。そういう人間はいるのだ。

 

「おー、やってるねえ」

 

「戦いに参加したんですか」

 

「後からね。 砦の兵士達が、止せば良いのにオークが住み着いている森に突貫をかけたらしくてさ。 わらわら出て来た「想定外」の数のオークにたくさん殺された」

 

「そうですか」

 

それであわててアンゼルに声が掛かったわけだ。

 

アンゼルは野良のオークをばったばったと斬り倒して、生きている兵士は助けたらしいけれど。

 

ハルメンの軍で飼われているオークみたいに人間をバリバリ食うような事はなくても、オークはオーク。

 

パワーは桁外れで、ましてや数も多いとなると二線級の兵士なんかで対応できる相手ではない。

 

砦の長である中隊長がアンゼルと連携して助け出せたのは、無理な作戦を勝手に実施した連中の三分の一もいなかったそうだ。

 

例のひげ面もオークに首を折られて死んだらしい。

 

まあそれについては、どうでもよかったが。

 

とりあえずアンゼルがその場にいたオークを皆殺しにして、後から駆けつけた本隊が負傷者を救出。

 

武器なども拾って、それで戻ったが。

 

砦を守る人員が著しく減ったとかで。

 

新しい人間を入れるらしい。

 

「ハルメンとの国境が緊張状態でしょ? 最近だと旧パッナーロの領土で色々もめ事も起きているらしくて、北でも小競り合いが起きてる。 近いうちに旧パッナーロの人間を兵士にするって話があってさ」

 

「役に立たないのでは」

 

「スポリファール式の訓練をするにしても、二線級どころか最初は三線級だろうね」

 

けらけらとアンゼルは笑った。

 

そうこうしている内に、最初のは終わる。

 

ちょっと重心が偏っているので、それも調整しておいた。

 

「手際良くなってるねえ」

 

「それが暇そうにしているように見えるらしいです」

 

「暇そうに? ああ、どうせ兵士にそう言われたんでしょ」

 

「はい。 わたしに協調性がないのだとか」

 

はっと、アンゼルが鼻で笑う。

 

この子は何でも冷笑しているなあ。

 

自分が最強でもなんでもないことは分かっているようだけれども。それはそれとして、何もかも見下しているのが分かる。

 

多分だけれども。

 

周囲から。多分わたしと同じように拒絶され続けて。

 

この国の制度があって、やっと生きる事ができる人間だからなのだろう。

 

それもあって、すっかり性格がねじ曲がっていると。

 

ねじ曲がっているならいいのではないかと思う。

 

わたしなんか、ねじ曲がる前に、心が多分存在していない。

 

「邪魔になると悪いから行くね。 今日中、それ」

 

「いえ。 直り次第提出だそうです」

 

「そ。 その剣先にやった方が良いよ。 オークの内臓の脂がこびりついてる。 すぐに錆びる」

 

「わかりました」

 

素直に言う事を聞いて、言われた剣から洗浄する。

 

たしかに汚れがひどいな。

 

教会の中庭で作業をしていたが。大量に汚水が出るとわたしは判断。昼までには、まずは汚れを取ることに集中。

 

汚水は水の魔法で固めて空高く打ち上げ、其処で一気に蒸発させてしまった。此処までは、臭いは降りてこないと思う。

 

汚れを一通り取ると、風の魔法で一つずつ持ち上げながら、修復して行く。

 

曲がっている剣なんかも多いが。

 

悲惨なのは槍だ。

 

完全に折れてしまっているのもある。

 

激しい戦いの状況が分かる。

 

それに、これでは持っていた奴はひとたまりもなかっただろう。

 

スポリファール南国境でのハルメンとの戦いで、人間を腕を振るうだけで吹っ飛ばし、貪り喰うオークの様子はよく覚えている。

 

何とか人間が肉体だけで戦える限界だったゴブリンと違って、オークは猛獣と同じかそれ以上の力を持ち、複数で武器を使わないと勝てない。

 

普通だったら、それをみて恐怖ですくみ上がるし。

 

戦いの記憶を引き継いで苦しむのかもしれないが。

 

わたしはそんなものかと思うだけだ。

 

昼に食事をしていると、またクラウスが来る。

 

相変わらず険しい表情をしていて、眼鏡をなんども直している。あの眼鏡というのは、ああ直すのが必要になるようだと、顔にあっていないらしいのだけれど。

 

多分癖なのだろう。

 

「食事が終わり次第、報告書を出して欲しい」

 

「夕方の一日の終わりが決まりなのでは」

 

「今回は状況が違う。 緊急時は細かく報告書を上げる事で、作業の精度を高めるのだ」

 

「はあ」

 

そんなのは今まで一度もなかったが。

 

他の魔法使いが砦に向かって、負傷者の治療や、野良オークによる反撃に備えている状態で。

 

この村は、アンゼルだけが守りに入っている。

 

この村までオークが来る可能性がある。

 

そういうことなのだろう。

 

別にどうでもいい。

 

死ぬ場合は死ぬだけだ。

 

生きたいとは思うし、ましなご飯を食べたいとも思うが。それでも駄目な場合は駄目だと、わたしは諦めも早い。

 

「報告書を書くぶん仕事も遅れますが、良いんですね」

 

「かまわない」

 

「わかりました」

 

面倒だが、仕方がない。

 

あの砦のもめ事から二ヶ月。

 

魔法の腕は少しずつ伸びている。だがその分食べる量も多くなっている。

 

不思議な事に、これだけ食べても糞便はそんなにたくさんでない。

 

理由はわからないが、魔力に全部変換してしまっているのかも知れない。まあ、大量に糞便ばっかりでても、面倒なだけだ。それでいい。

 

報告書を書いて、午後の仕事に。

 

破損した武器を浮かせて、直せる分は直す。

 

これは鍛冶に。

 

そう脇に避けるものもある。

 

アンゼルが何回か呼ばれて出ていったが。すぐに戻ってくる。村の守りの兵士なんて、砦の兵士以上の駄目な連中だ。

 

オークに砦の連中がやられたと聞いて、ちょっとしたことでも怯えきっているのかも知れない。

 

夕方までに、ある程度仕事を終えて。

 

直った武器は納入。

 

鍛冶に送った武器も含めると、手元にあるものはある程度減った。

 

油紙を被せて、倉庫に入れておく。

 

そして、夕食を取っていると、噂が聞こえた。

 

「オークの群れに仕掛けた兵士ども、手柄を立てて此処から離れたいとかいう理由で独走したらしいぜ」

 

「気持ちは分かる。 娯楽もなにもねえもんな」

 

「今首都に必死に増援要求を出しているらしい。 独走した兵士達の生き残りも、それまでは普通に使うそうだ」

 

「確かに砦を守る人間がいなくなるが、ろくなことがおきない気しかしない。 騎士にしても此処にいるのはあの頭がおかしいのだろ」

 

苦笑。

 

その頭のおかしいのがへそを曲げたら、オークに砦も村も蹂躙されかねないのに。

 

協調性が云々とかいうのは、こういう陰口を言っている連中に媚びへつらうことなのか。苦笑くらいはわたしもする。

 

ただ、それで怒りとかが湧くかというと、そんなこともない。

 

だいたい、陰口の楽しさが、わたしにはわからない。

 

それに加わろうとも思わなかった。

 

食事を片付けるわたしを見て、同僚が視線を逸らす。

 

わたしは報告書を淡々と片付けると、クラウスの所に持っていく。だが、クラウスが険しい顔をしていた。

 

もう一人いるのは、病的に細い魔法使いだ。

 

見た事がない奴だけれど。

 

「分かりました。 しかし現状、手数が足りませんが」

 

「だからこそ不安要素は排除する必要があります。 問題を起こした兵士は即座に首都に護送します」

 

「砦はどう守るのですか。 この村も」

 

「騎士アンゼルがいます。 彼女に守りを一任するしかありません。 幸い彼女の力量なら、オークの群れを正面から制圧する事もできるでしょう」

 

クラウスが咳払い。

 

わたしから書類を受け取ると、さっさと離れろと視線で促してくる。

 

そっか。

 

この国、規律が最優先だから、こういうことを時々やるんだ。

 

今のは役人かなにかか。

 

殆ど見た事がない奴だけれど、ひょっとすると普段から村にいるのかもしれない。

 

風呂に入って疲れを流して、それで寝る。

 

問題が発生したのは。

 

寝床から起きてからだった。

 

 

 

朝、鶏が鳴く前に、鐘が叩き鳴らされている。

 

何かあったな。

 

そう思う前に、クラウスが部屋に入ってきた。

 

「アイーシャくん、寝所に入るのは失礼だと分かっているが、緊急事態だ」

 

「はあ。 それでなんでしょうか」

 

「すぐに着替えて戦う準備を」

 

「わかりました」

 

なるほど、全部裏目に出たなこれは。

 

わたしは着替えると、すぐに部屋を出る。髪がぼさぼさなのは、歩きながら魔法で直す。ただ、食事は取りたい。

 

とにかく、教会の食堂に集まる。

 

魔法使いは数人だけだ。

 

「野良のオークに砦が襲われた。 アンゼルくんがそっちは撃退してくれたが、数体のオークが住処の森ではない方に逃げた。 砦では追う余力がない。 我々で街道を警備に向かう」

 

「オークを相手にするんですか!」

 

「村の駐留の兵士も出る。 連携して対応に当たって欲しい。 この辺りは戦略的にそれほど大きな価値は無いが、それでももしも乗合馬車が襲われたら、ひとたまりもないだろう」

 

ばからしい。

 

昨日聞いたが、問題を起こした兵士を拘留とかしなければ、こんなことにはならなかったのではあるまいか。

 

もっとも、わたしはそれで何か感情が動くこともない。

 

ともかく今日の予定は後回しだ。

 

「砦には断続的に攻撃があるらしく、今はアンゼルくんは其方から離れられない。 何よりも、オークらしい影を近くで目撃した情報が寄せられている。 村に一体でも入り込んだら終わりだ。 すぐに周囲を固めて欲しい」

 

「分かりました」

 

「私は此処で指揮を執る。 何かあったら即座に今渡した狼煙を打ち上げて欲しい」

 

狼煙か。

 

球体になっている魔法で固めたもので、空に投げるだけで勝手に飛んでいき、炸裂する。

 

ともかく、わたしは指示された方に出る。

 

なんとなくだけれど、血の臭いがする気がする。

 

伯爵領で嫌になる程かいだにおい。

 

これはオークは近くに来ていてもおかしくなかった。

 

明らかに不慣れな兵士と、年を取りすぎている兵士と一緒に出る。あわあわしている兵士は、見るからに若すぎる。

 

年を取りすぎている兵士は、ただこの年まで生き残っただけなのが一目で分かる。老練でもなんでもない。

 

指示された方向に出向く。

 

風の魔法で体を浮かせるのはまだできないが、周囲に風の魔法を展開して、奇襲を防ぐ。

 

この展開距離が、どんどん大きくなってきている。

 

だから、分かった。

 

「足跡ですね」

 

「な、なんだって!」

 

「オークです、間違いなく。 それで……」

 

「ひいっ!」

 

不慣れな兵士が、狼煙を上げてしまう。

 

それが混乱の始まりだった。

 

すぐに他のもっと不慣れそうな兵士が駆けつけてくる。わたしは仕方がないので、あの辺りから、あの辺りに向けてオークが歩いたようだと説明。

 

兵士達は数だけはいるが、おろおろするばかりだ。

 

「そ、それでどうすればいいんだ!」

 

「爺さん、あんたみっつも大戦に参加したんだろ!」

 

「こ、こういうときは、ええと……」

 

「あれ、オークじゃないのか!?」

 

それはただの木だ。

 

だけれども、まだ暗い早朝。それを見た兵士達は、ぎゃっと悲鳴を上げて、村へ逃げ始める。

 

駄目だコレは。

 

そう思った瞬間、感じ取る。

 

どうやら本物が来たらしい。

 

逃げ散っていた兵士の一人が、もろにそっちに突っ込んでいた。

 

オークは、以前戦場で見た奴よりもだいぶ小さいが、それでも殺気立っている。体中傷だらけだ。

 

それが、野犬だかを掴んで、貪り食いながら歩いていたが。

 

前も見えていない兵士が突っ込んできたのを見て、肉塊を放り捨てて空に向けて雄叫びを上げていた。

 

他にもオークはいるだろうし、それがオークを集めるはずだ。

 

わたしは魔法を練り上げる。

 

周囲の探索に使っていた風の魔法を圧縮。

 

練り上げながら、オークへと投射。

 

体を使って投げる必要はない。ただ、そのまま、飛んで行けと指示をするだけである。それだけで、風の魔法がオークに向かう。

 

悲鳴を上げた兵士を、オークが手を振るって薙ぎ払う。

 

それだけで、兵士は空高く飛んで、地面に叩き付けられていた。

 

勿論即死だ。助かる方法がない。薙ぎ払われた瞬間に即死していたし、風魔法で受け止めても無意味だっただろう。

 

だが、その瞬間。

 

オークを風魔法で掴んでいた。

 

そのまま持ち上げる。

 

持ち上げられたオークは、凄まじい咆哮を上げながら暴れたが、残念ながら暴れようと意味がない。

 

高く高く持ち上げて。

 

そこから落とす。

 

加速して落とす事は制御が難しいのでやらなくていい。

 

だって。

 

オークの背丈の二十倍から落としたのだ。オークは地面で、果実のように爆ぜ砕けていた。

 

それを見て、兵士達が悲鳴を上げて大混乱になる。

 

老兵はへたり込んで、完全に腰を抜かしたようだ。

 

これで三回も大きな戦争に参加したのか。

 

後ろの方で見ていただけとかではないのだろうか。

 

まあわたしにはどうでもいい。

 

問題は、こっちにむけて走ってくるオークが見えている事だ。魔法を練る。間に合うだろうか。

 

オークが口を開けて、吠えている。

 

軍のオークほどではないが、鋭く尖った牙が此処からでも鮮明に見えているほどである。明るくなってきて、その威圧感がますます大きくなってきている。

 

それが、そのまま、わたしを吹っ飛ばすくらいまでの至近に来て。

 

それでわたしが捕まえた。

 

風の魔法で捕獲。

 

こいつも高く高くへ持ち上げる。

 

問題は、三体目がいること。

 

それが、村に突っ込んで、村の柵を体当たりでぶっ壊したことである。

 

わたしはちょっと急がないとと思って、そのままオークを落とす。オークは喚きながら落ちてきて、わたしの目と鼻の先で潰れていた。

 

この高さから落とすと、文字通りグシャグシャだ。

 

しかも体が重いほど落下による打撃は大きくなるらしく、オークの屈強で巨大な肉体など、可哀想なくらいに潰れて骨も肉も崩れ果てていた。

 

ただ、血まみれになって。

 

しかもオークの血肉がこんなに臭いとは思わなかった。

 

兵士は臭いを嗅いだだけで倒れ。

 

或いはその場で失神している。

 

酷い兵士ばかりだけど。

 

少しは時間くらい稼いで欲しい。

 

村の柵をぶっ壊したオークがこっちを見る。仲間を殺されたのを見て、吠え猛った。しかもまだいる。

 

他のオークが、村に向けて突進している。魔法使いが何か魔法をやろうとして、文字通り刎ね飛ばされるのが見えた。

 

あれも即死だな。

 

わたしは、こっちに意識を向けたオークに対して、風の魔法を練り上げる。

 

ちょっとおなかが空いてきた。

 

力でない。

 

あと一体が限界かな。

 

そう思いながら、風魔法をいつもより時間を掛けて練る。オークが、地面を刷り上げる。それだけで、たくさん石が飛んでくる。右往左往している兵士の一人が、それをまともに喰らって、鎧の上から潰れて即死した。わたしは、風魔法で石を逸らすのでやっとだった。

 

オークが突撃してくる。

 

村にいるのは、クラウスでどうにかしてもらうしかない。

 

魔法を練り上げる。

 

オークが牙をむき出しに突貫してくる。

 

やがて、オークが間近に。

 

腕が振るい上げられる。

 

ちょっと間に合わないか。

 

そう思った時、老兵が鳥みたいな声を上げて、槍をオークの脇腹に突き刺していた。

 

オークが一瞬だけ止まる。その瞬間に、わたしはオークを思い切り乱暴に風魔法で掴んで。

 

空に放り投げていた。

 

地面に叩き付けられたオークが潰れる。

 

呼吸を整えながら、意識を保つ。

 

視界の隅で、オークが火だるまになるのが見えた。火の魔法が使えるの、いいなあ。

 

そう思って、へたり込む。

 

魔力切れだ。

 

呼吸を整えて、強烈な飢餓でめまいがするのを感じ取りながら。

 

どうにか立ち上がろうとして、何度も失敗した。

 

目の前にあるオークの肉塊が、うまそうに見えるくらいである。だけれども、毒だってアンゼルに聞いたっけ。

 

それにだ。

 

腹に虫が湧くのはもう嫌だ。

 

スポリファールに入国したときに、魔法で虫下しされた。一緒にパッナーロから来た誰かの腹にも虫がいる。酷い場合は、脳とかにまで入り込んでいる。

 

不衛生な食事をしているとそうなる。

 

そう言われて、苦しい思いを散々して、虫下しで出て来たとんでもなく大きな虫をげんなりしながら見たっけ。

 

這いずるようにして村に入る。

 

村の一部が燃えていて、殺気だった村人が水を掛けている。

 

クラウスは頭に血を流しながら指揮をしていて。

 

戻って来たわたしを見ると、すぐに休むようにいうのだった。

 

それを聞いて、その場に倒れてしまう。

 

意識は、それで途絶えていた。

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