アルフィンの軌跡〜トールズ士官学院編〜   作:龍造寺

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第1章初めての特別実習編1話です。


第1章ー初めての特別実習編〜闇は動き出す編〜
第1章ー初めての特別実習編ー8ー1話ー入学式の後にて。


 

七燿暦1204年3月31日・午後・エレボニア帝国・トールズ士官学院・第3学生寮。

 

オリエンテーリングが終わり、わたくしを含めた12人の男女が、正式に特科クラス《Ⅶ組》への参加を表明しました。

 

《Ⅶ組》は、オリビエ兄様やその協力者たちの思いと志が形になったクラスです。だからこそ、わたくしは一段と気を引き締めなければなりませんわね。

 

オリエンテーリング後、わたくしたちは改めて自己紹介を行いました。まだ全員としっかり話せていなかった方もいましたから。

 

 

旧校舎→第3学生寮

 

オリエンテーリングを終えたわたくしたち12人は、専用の学生寮である第3学生寮へ向かいました。

 

第1学生寮は貴族の生徒さんたち、第2学生寮は平民の生徒さんたちの寮で、どちらも学院の敷地内にあります。しかし、第3学生寮は少し離れたトリスタ駅の近くに位置しています。

 

もともと第3学生寮は存在せず、《Ⅶ組》の設立に合わせて買い取られた一軒の屋敷のような建物です。他の学生寮とは異なり、まるで大きな邸宅のようでしたわ。

そこで、男子と女子に分かれて部屋割りについて話し合いました。

 

2階が男子エリア、3階が女子エリアと決められ、それぞれで部屋を決めました。

 

最終的に決まった《Ⅶ組》メンバーの部屋番号は以下の通りです。

 

【2階 - 男子】

 

201: リィン

 

202: エリオット

 

203: ユーシス

 

204: ガイウス

 

205: マキアス

 

206: スハルト

 

207: 空き部屋

 

208: ハチマン

 

209: 空き部屋

 

【3階 - 女子】

 

301: サラ教官

 

302: アリサ

 

303: ラウラ

 

304: エマ

 

305: フィー

 

306: 空き部屋

 

307: アルフィン

 

308: 空き部屋

 

309: 空き部屋

 

お風呂などの設備がまだ未完成のため、しばらくは第2学生寮のお風呂を借りることになりました。第2学生寮の寮長や学生長の許可を得て、平民の生徒さんたちがお風呂を終えた後、わたくしたちが使えるように手配されています。

 

食事については、第1学生寮には貴族御用達のシェフがおり、第2学生寮には寮母さんが食事を作ってくださいます。しかし、第3学生寮にはシェフも寮母さんもいません。つまり、わたくしたちは自炊しなければならないのです。

 

料理ができるメンバーでローテーションを組むことになり、男子からはスハルトさんとハチマンさん、女子からはわたくしとエマさんが名乗りを上げ、4人で当番を回すことになりました。

 

食料は学院から届けられるので、その点は心配なさそうですわ。

 

七燿暦1204年3月31日・午後・エレボニア帝国・トールズ士官学院・第3学生寮・アルフィンの部屋(307号室)

 

お風呂に入る前に、まず荷解きを済ませるのが最優先でした。着替えや私物も入っていますし、寮中からドタバタと音が聞こえてきます。皆、荷解きや部屋の掃除に追われているのでしょうね。

 

大賢者が教えてくれます。

 

大賢者「告。掃除道具なら、1階にありましたね」

 

アルフィン【1階にですか。でも、誰かに使われている可能性もありますわね】

 

大賢者「解。ええ、現在、エマとエリオットが使っているようです」

 

アルフィン【エマさんとエリオットさんが……】

 

あの二人だと、ちょっと時間がかかりそうですわね。それなら、まず荷物を全て出す方が早そうですわ。

 

大賢者「解。それがよろしいかと」

 

アルフィン【それじゃ、荷物を全部出しましょう】

 

こうして、入学式の日は慌ただしくも穏やかに終わりました。

 

第3学生寮

 

七燿暦1204年4月5日・午後・エレボニア帝国・トリスタ・第3学生寮・アルフィンの部屋(307号室)

 

入学から数日経ったある夜、わたくしはとある人物と話をしていました。

 

ARCUS(アークス)ではなく、ENIGMA(エニグマ)での通話です。世界の主流はまだENIGMA(エニグマ)ですものね。

 

その人物は、まだ外を動き回っている可能性が高いですが……。

 

???「あ、なんだ、今、忙しいんだから……」

 

繋がりましたわね。忙しいと言いつつ、どこかのお店にいるような雰囲気ですわ。

 

この方は、アークライド解決事務所の所長、ヴァン・アークライドさん。ヴァンさんとは約1年前、共和国で出会いました。

 

彼が依頼の仕事でピンチに陥っていた時、わたくしが助けに入ってなんとか切り抜けたのが最初の出会い。それ以来のお付き合いですわ。

 

ヴァン「なんだ? 用がないなら切るぞ?」

 

アルフィン【切らないでくださいませ、ヴァンさん!】

 

ヴァン「ったく……で、何の用だ、アルフィン?」

アルフィン【わたくし、トールズ士官学院に入学しましたので、以前のように共和国には行けなくなりましたわ】

 

わたくしはこれまで、分身を作ってバルフレイム宮やアストライア女学院に通わせ、本物のわたくしは共和国でヴァンさんの【『お仕事のお手伝い』】をしていました。

 

ヴァン「トールズ士官学院……風の噂で聞いてたが、マジで入ったんだな」

 

アルフィン【マジですわ。アストライア女学院のような退屈な日々とは違いますし、そちらには行けませんわ】

 

ヴァン「フン、別にオマエがいなくたって事務所は回る。学生は学生らしく学んでおけよ。後悔しないようにしろ」

 

アルフィン【ヴァンさん……それは……】

 

ヴァン「なんでもねえよ。こっちはスイーツ探しで忙しいからな。じゃあな、じゃじゃ馬娘」

 

ヴァンさんはそう言うと、通話を切ってしまいました。

 

わたくしはENIGMA(エニグマ)をそっと机にしまいながら、思わず叫びました。

 

アルフィン【誰がじゃじゃ馬娘ですか!】

 

大賢者がからかうように割り込んできました。

 

大賢者「笑。ヴァン氏の言うことが的を射てますね」

 

アルフィン【大賢者! 何を笑ってるんですの? まさか

大賢者も、わたくしをじゃじゃ馬娘だと思ってるんですか?】

 

大賢者「解。まあ、そうですね。普通の皇女殿下なら、あんな危ないことはしないと思いますよ」

 

危ないこと……それは、色々な問題に首を突っ込んだり、強敵と戦ったりしたこと。全ては皆さんを守るため、そしてもちろんヴァンさんを守るためでもありましたわ。

 

わたくしは部屋の窓を開け、夜空を見上げました。

 

アルフィン【今の夜空は綺麗ですけど……こんな美しい夜空を、いつまで見ていられるかしら……】

 

大賢者「解。マスターが危惧しているのは、貴族派と革新派が内戦状態になることですね」

 

アルフィン【ええ。貴族派も革新派も、軍事力を増強しています。このままでは、いずれ衝突してしまう。そうなれば、いつも犠牲になるのは弱者なんですわ】

 

夜空に輝く星を見ながら、わたくしはそんなことを思っていました。




ファンタジーライフiをやっていまして投稿が遅れました。すいません。

ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?

  • 1ーエマ
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  • 3ートワ
  • 4ーサラ
  • 5ースミレ
  • 6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)
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