トールズ士官学院・学生会館→トールズ士官学院内
七燿暦1204・4月18日・午前・帝国・トールズ士官学院・学生会館前。
学生会館を出て、リィンさんに
まずは水着や釣り竿の入った袋を置かなくちゃ。
トールズ士官学院・
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トリスタ・喫茶店キルシェ。
《キルシェ》のテラス席で、マキアスさんがコーヒーを飲みながらくつろいでいます。
アルフィン【マキアスさん、ここにいらしたんですか?】
マキアス「まあな。このトリスタ、書店、雑貨屋、ブティックと一通り揃ってる。このカフェも快適で、勉強が
アルフィン【学生には便利な街ですわね。マキアスさん、勉強熱心ですのね】
マキアス「はは、学生として当然だろ? 君も予習・復習をしっかりやった方がいいぞ」
アルフィン【もちろんですわ】
いい機会ですし、少し話してみましょう。
アルフィン【マキアスさん、よかったらご一緒させていただけます?】
マキアス「構わないよ。ちょうど休憩中だしな。君も何か注文をしたらどうだ?」
アルフィン【そうさせていただきますわ】
わたくしは紅茶、マキアスさんはコーヒーを注文。お互い飲み物を味わい、感想を口にします。
マキアス「深い苦味と香ばしい香り……この店、いい豆を使ってるな」
アルフィン【マキアスさん、コーヒーに詳しいんですのね?】
マキアス「はは、実は父さんが大のコーヒー好きでね。勉強の合間に飲むうちに、すっかり覚えたんだ」
マキアスさんのお父様は、帝都知事のカール・レーグニッツさん。バルフレイム宮でよくお名前を耳にしましたわ。
大賢者【告。カール・レーグニッツ。平民出身の帝都知事。革新派でオズボーン宰相の右腕とも。市民には絶大な人気ですね】
アルフィン【帝国時報や市民の声で知ってますわ】
大賢者【解。奥さんとは死別、父親一人でマキアス氏を育てたようです。ただ……】
アルフィン【大賢者、その先はいいわ。マキアスさんの過去を詮索するのは失礼ですもの】
大賢者【解。了解です。カール氏はコーヒー好きで、豆にこだわりがある。それがマキアス氏にも受け継がれたようですね】
カールさんのコーヒー愛がマキアスさんにまで。共和国の日本人街の《ルブラン》という店は、コーヒー通なら訪れるとヴァンさんから聞いたことがありますわ。マキアスさんがチラチラ紅茶を見てます。気になってるのかしら?
マキアス「ところで、君が飲んでるのは紅茶か?」
アルフィン【紅茶ですけど、何か? リラックスできるんですのよ?】
マキアス「やれやれ、紅茶は貴族御用達ってイメージがな。こないだもあの忌々しい男が気取って飲んでたし……」
ユーシスさんのことね。確かに彼も《キルシェ》で紅茶を飲んでましたっけ。
マキアス「はっ、すまん。貴族でもない君にケチつけて、僕もまだまだだな」
アルフィン【……気にしませんわ】
貴族じゃない、皇族ですもの。マキアスさんを騙してるみたいで、ちょっと心が痛みます。
アルフィン【せっかくですし、紅茶を一杯いかがです? 悪くありませんわよ】
マキアス「……ああ、じゃあお言葉に甘えるか。なら、このコーヒーも飲んでみてくれよ」
アルフィン【ありがとうございますわ】お互いのポットから紅茶とコーヒーを注ぎ、飲み干しました。
マキアス「……うーむ、紅茶も悪くないかもな」
アルフィン【そうでしょ? わたくし、勉強の時はコーヒー派ですわ】
マキアス「はは、そうだろ? そのうち一緒にここで自習でもしようか」
アルフィン【その時は喜んでご一緒しますわ】
その後もティータイムを楽しみ、わたくしとマキアスさんの絆が少し深まった気がします。
トリスタ・喫茶店キルシェ→トールズ士官学院・学院長室
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・学院長室。
休憩を終え、リィンさんと本校舎の玄関で待ち合わせ、学院長室へ。窓の外を見ているヴァンダイク学院長に挨拶します。
リィン「学院長、失礼します。1年Ⅶ組、リィン・シュバルツァーです」
アルフィン【学院長、失礼いたしますわ。同じく1年Ⅶ組、アルフィン・レンハイムです】
ヴァンダイク「おお、待っておったぞ」
学院長が振り向く。背が高い……2アージュ、地球換算で200cm近くありますわね。
ヴァンダイク「トワ君から聞いておる。君たちが引き受けてくれたとな。初めての自由行動日なのに悪いが、話を聞いてくれるかな?」
リィン「はい、構いません」
アルフィン【ええ、構いませんわ】
リィン「裏手の旧校舎の地下調査についてですね?」
ヴァンダイク「うむ。入学式で使った場所だ。ちなみに、あの落とし穴の仕掛けはサラ君と協力者がやったんだが……ちとやりすぎた。ワシからも謝らせてくれ」
リィン「い、いえ、とんでもない」
アルフィン【もう気にしてませんわ】
やっぱりサラ教官と協力者が旧校舎の床を爆破したんですね。怪我人が出なかったのは不幸中の幸いですわね。
ヴァンダイク「話は戻るが、旧校舎には不思議な逸話が多い。
リィン「どう考えても、あれは普通の魔獣じゃなく魔物でした」
大賢者【解。後でサーチし直したら、何か呼び出された痕跡がありました】
アルフィン【呼び出された痕跡? 大賢者的には、誰が呼び出したと思います?】
大賢者【解。おそらく魔女関係の力かと】
アルフィン【魔女? 帝国には
大賢者【解。結論を出すには情報が少なすぎます。情報が揃ってからでも遅くないかと】
アルフィン【そうね。まずは旧校舎の状態を確認しないと】
大賢者と結論を保留し、学院長の話に戻ります。
ヴァンダイク「❝魔獣❞は学園都市が人工的に生み出したか、❝魔物❞を飼い慣らしたもの。報告のものは魔物そのものだった。放っておけば、いつの間にか石像に戻る」
リィン「そ、そうなんですか!?」
アルフィン【元通りに?】
復元魔法……前世では聞いた気がしますが、この世界では初耳ですわ。
大賢者【解。復元魔法は確認できてませんが、
アルフィン【結社なら、ありえるかも……】
ヴァンダイクの話を聞きながら考えます。
ヴァンダイク「この1年ほど、状況が変わったようじゃ。無かった扉が現れたり、どこからか声が聞こえたり、不思議な報告が相次いでおる」
去年から異常が増えた? 扉や声は確かに異常。魔女や結社の力が関係してるのかしら?
リィン「そんなことが……不思議な現象の確認を?」
ヴァンダイク「うむ。地下を一巡りして、先月末と違うことが起きてないか確認して欲しい。君たちなら適任じゃろう」
リィン「なるほど、確かに」
アルフィン【適材適所、学院長のご判断に敬意を表しますわ】
リィン「わかりました。何とかやれると思います。石の化け物が復活してたら厳しいですが……」
アルフィン【復活してたら、また倒すまでですわ】
リィン「二人だけじゃ厳しい可能性が高い」
ヴァンダイク「その時はとっとと引き返すことじゃ。これは【Ⅶ組】全員への依頼じゃなからな。他のメンバーや協力できそうな仲間を誘って入りなさい」
リィン「それは──」
アルフィン【了解しましたわ。協力してくれる方と一緒に調査します】
リィン「……アルフィン、そうだな。協力して入ろう」
ヴァンダイク「では、これを」
リィンさんが旧校舎の鍵を受け取ります。
ヴァンダイク「それで入り口が開くはずじゃ。よろしく頼んだぞ」
リィン「はい」
アルフィン【わかりましたわ】
こうして、旧校舎地下の調査を始めることに。協力者は……エリオットさんやガイウスさん? ハチマンさんも頼めば来てくれるかも。わたくしとリィンさんは、学院北東部の旧校舎へ向かいました。
ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?
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1ーエマ
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2ーフィー
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3ートワ
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4ーサラ
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5ースミレ
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6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)