トールズ士官学院・学院長室→トールズ士官学院・旧校舎
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎入口前。
ヴァンダイク学院長からの依頼は、旧校舎地下を巡り、変化を確認すること。【Ⅶ組】全員への依頼ですが、全員が来るのは難しい。リィンさんと相談し、
トールズ士官学院・旧校舎前→トールズ士官学院・旧校舎内部
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎・1階。
入学式のオリエンテーション以来の旧校舎。相変わらず薄暗く、埃っぽい雰囲気ですわ。
エリオット「ううっ……またこんな場所に来るなんて。ど、どう考えても無謀だよ……」
リィン「まあ、確かに。気が進まないなら無理しなくていいぞ?」
ハチマン「俺も気が進まねえけど、トマス教官の手伝いよりマシだ。こっちに来たわけ」
アルフィン【トマス教官のお手伝いって……大丈夫ですの?】
ハチマン「トマス教官が『Ⅶ組の依頼なら行ってこい』ってさ」
リィン「すまんな、ハチマン」
ハチマン「別にいい。お前らだけだと心配だしな。エリオット、お前は……」
エリオット「う、ううん、来週の実技テストもあるし、魔導杖の扱いに慣れたいから。それに、4人じゃ心配だよ」
リィン「そうか、助かる」
アルフィン【エリオットさん、ありがとうございますわ】
ガイウス「前回の半分以下の人数だ。慎重に進もう」
ハチマン「そうだな」
正面の扉から地下へ続く階段部屋へ。
大賢者【了。サーチ開始。──
アルフィン【どういうことですの?】
大賢者【解。旧校舎自体が変化してる可能性があります。かなりの注意が必要です。一巡りで終わるか怪しいかと】
アルフィン【すでに変化が起きてるってこと?】
大賢者【解。その可能性は極めて高いです】
変化がすでに……自分の目で確かめましょう。階段部屋へ向かいました。
トールズ士官学院・旧校舎前→トールズ士官学院・旧校舎内部
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎・地下1階。
扉を開け、階段部屋に到着。すぐに変化に気づきました。
リィン「俺たちがあの化け物と戦った時より、部屋が小さくなってる」
エリオット「え?」
ハチマン「ざっと見て、2回り以上小さくなってるな」
ガイウス「ハチマンの言う通りだ。見覚えのないものも現れてる」
オリエンテーション時にはなかった扉が!
大賢者【解。あの扉はオリエンテーション時になかったです。変化の第一弾かと】
リィン「正直、半信半疑だったけど……」
ガイウス「とにかく、降りて扉の先を確認しよう」
ハチマン「それしかないな」
アルフィン【未知の領域ですわ。皆さん、慎重に】
リィン「アルフィンの言う通り、慎重に進もう」
トールズ士官学院・旧校舎前→トールズ士官学院・旧校舎内部
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎・地下第1層。
旧校舎地下1階が予測不能に変わってます。大賢者の
エリオット「って、ここ、完全に別の場所じゃない!? こんなとこ通った覚えがないよ!?」
ハチマン「こんなとこ通るはずねえ。まるで……」
リィン「間違いない。地下の構造が完全に変わった」
ガイウス「徘徊する魔獣の気配も違う」
ハチマン「確かにそう感じる」
学園都市の魔獣のような気配だけど、どこか違う。構造の変化が影響してるのかしら?ヴァンダイク学院長も、ここまでの変化は予想してなかったはず。
リィン「学院長の依頼は異変の確認だ。この状況、手ぶらで帰るわけにはいかない。行けるとこまで行こう」
アルフィン【それしかありませんわね】
エリオット「はぁ……仕方ないか」
ハチマン「しっかりしろ、エリオット。行くなら腹くくれ」
ガイウス「女神の加護を。行こう」
構造が変わった地下1階を、【戦術リンク】を駆使し、慎重に進みました。徘徊する魔獣はオリエンテーション時より強く感じましたが、最奥の扉まで到達。明らかに他の扉と異なる雰囲気です。
トールズ士官学院・旧校舎前→トールズ士官学院・旧校舎内部
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎・地下第1層・最奥。
最奥の扉を開け、部屋を調べようとした瞬間──
大賢者【告。マスター、最奥で突然のエネルギー反応! おそらく敵です!】
アルフィン【敵!?】背後から《ミノスデーモン》が出現!
アルフィン【皆さん、【戦術リンク】で戦いましょう!】
リィン「そうだな」
わたくしとハチマンさん、リィンさんとガイウスさんが連携。エリオットさんとハチマンさんがアーツで援護し、ガイウスさんの一撃でよろめかせ、わたくしの《獅子放光破》とリィンさんの《紅葉斬り》で《ミノスデーモン》を撃破!
エリオット「はぁ〜……マジ危なかった……」
ハチマン「まあ、俺たちだけで何とかなっただろ」
リィン「【戦術リンク】のコツがやっと掴めてきた。
アルフィン【そうみたいですわね】
ガイウス「悪くない感覚だ」
ハチマン「不思議な感覚だぜ」
周囲を見渡すも、これ以上の敵はなし。ここが行き止まりのようです。
ガイウス「終点のようだな」
リィン「他のルートもない。地下の構造が完全に変わったんだ」
構造が変化したのは、誰かが大規模な魔術を使った証拠。わたくしや大賢者が知らない魔法なら、相当な力を持つ者が近くに……?
エリオット「うーん……信じられないけど」
ハチマン「……」
リィン「一旦、旧校舎から出るか」
エリオット「そうだね」
ガイウス「道は覚えた。帰りは楽に戻れる」
最奥を出ようとした時、近くの装置が突然光り出し、わたくし達を包み込んだ!
アルフィン【この装置、さっきは光ってませんでしたのに!】
リィン「この光は!?」
ハチマン「邪気はねえが、この装置は何だ!?」
全身が光に包まれ、意識が飛んだような感覚に──
トールズ士官学院・旧校舎前→トールズ士官学院・旧校舎内部
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎・地下1階。
目を開けると、階段部屋に瞬間移動していました。あの装置は一体?
大賢者【解。あの部屋から瞬間移動したようです】
アルフィン【瞬間移動? わたくしの
大賢者【解。解析を試みましたが、何かの力で弾かれました。解釈不能です】
アルフィン【今のわたくし達じゃ、解析も力も及ばないってことですのね……】
リィンさんたちは困惑した表情。ハチマンさんだけ渋い顔をしてます。何か知ってるのかしら? 聞くのはやめておきましょう。無言で旧校舎を後にしました。
トールズ士官学院・旧校舎内部→トールズ士官学院・旧校舎の外
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎の玄関前。
ガイウス「そろそろ夕刻か……」
エリオット「思ったより時間かかったね」
ハチマン「だな。予想以上に手間取った」
アルフィン【旧校舎の変化が多すぎましたから】
リィン「一旦、学院長に報告しよう」
アルフィン【エリオットさんたちもご一緒しません?】
エリオット「うん、もちろん」
ガイウス「行くとしよう」
ハチマン「報告するなら行くしかねえだろ」
わたくし達は、学院長室へ向かいました。
ーー
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・旧校舎の屋根の上。
アルフィンたちを見下ろす二つの影。人間と猫である。
カズヤ「ふぅ、これほどの変化を起こすとは、旧校舎もやるじゃねえか。セリーヌ、どう思う?」
セリーヌ「まだまだね。あの程度の試練で手こずるようじゃ、この先の試練に耐えられないわ」
《エルフィン・スナイパー》のカズヤ・アレイスターと猫のセリーヌが会話している。
カズヤ「そうか? セリーヌ、厳しすぎだろ。5人で乗り越えたんだ、俺なら及第点だな」
セリーヌ「カズヤは甘いわ。厳しく育てないと、動乱を生き抜けないわよ」
カズヤ「わかってるよ。だからエマをⅦ組に入れたんだろ?」
セリーヌ「そうかもしれないけど……」カズヤが学院の方を見ながら続ける。
カズヤ「セリーヌ、真面目すぎんだよ。肩の力抜けよ。急ぐ必要はあるが、ずっと張り詰めてたら倒れちまうぜ」
セリーヌ「そんなことわかってるわよ」カズヤがどこからか受け取った紙を見て、真剣な表情に。
セリーヌ「どうしたの?」
カズヤ「猟兵崩れが共和国からクロスベル経由で帝国に入ったらしい。手引きしてる奴がいるかもしれねえ。調査に行かなきゃ。今夜、マユミを呼び出すつもりだったが……セリーヌ、マユミに伝えてくれ」
セリーヌ「ちょっと! そういうのは自分で言いなさいよ!」
カズヤは
セリーヌ「全く、いつも面倒な役目を……カズヤはカズヤだし、今さらどうにもならないわね。まあ、お土産は高いのでいいわ」
セリーヌは旧校舎の屋根から降り、本校舎へ向かった。
学院長室で、ヴァンダイク学院長、サラ教官、マユミ教官に旧校舎の出来事を報告。
サラ「地下の構造が丸ごと変わったか……」
マユミ「前から不思議なことはあったけど、構造が完全に変わるなんて……今までにないわ」
エリオット「その遺跡って、どんな由来なんですか? 外観から、かなり古そうですけど」
お父様もオリヴァルトお兄様も、旧校舎の起源や建設者は不明とおっしゃってました。
ヴァンダイク「誰が建てたかはわからん。だが、学院設立以前からある。数百年以上前……『暗黒時代』のものじゃろう」
ガイウス「『暗黒時代』……」
ハチマン「暗黒時代か……」
『暗黒時代』、1200年前の『大崩壊』後の混沌の時代ですわ。
サラ「その遺跡、魔導や錬金術、失われた技術が使われてるみたいだし、おかしなことだらけなのよね」
マユミ「でも、構造が別物になるなんて、さすがに異常よ!?」
ヴァンダイク「学院の記録でも、そんな事例はない。今回、ここまでの変化が……」
サラ「ま、私の方でも暇を見つけて調べてみるわ」
マユミ「私も調べるわ。旧校舎、ずっと気になってたし」
ヴァンダイク「それは助かる。シュバルツァー君、グレイグ君、ウォーゼル君、ヒキガヤ君、レンハイム君、ご苦労だった。よく調べてくれた」
リィン「いえ、力になれたなら幸いです」
アルフィン【ありがとうございますわ】
エリオット「あはは、頑張った甲斐があったよ」
ハチマン「そうだな」
ガイウス「……失礼する」
トールズ士官学院・本校舎・学院長の部屋→トールズ士官学院・1階の廊下
七燿暦1204・4月18日・午後・帝国・トールズ士官学院・本校舎・学院長の部屋の前。
サラ「ふふ、なかなか頑張ったじゃない」
マユミ「皆さん、旧校舎の調査、よくやってくれたわ。石の化け物じゃなく、いきなり魔獣が出てきたって聞いて、びっくりしたのよ」
サラ「マユミ、心配しすぎよ。無事に戻ってきたんだから。
【戦術リンク】のコツはだいぶ掴めました。今回は4人との連携でしたが。
リィン「【戦術リンク】ですね」
アルフィン【色々試してみましたわ】
ガイウス「使いこなせれば、かなりの力になる」
ハチマン「まあ、相手にもよるけどな」
エリオット「タイミング合わせるの、難しいよね」
サラ「いずれ他のメンバーとも合わせてもらうわ。とりあえず、依頼含めお疲れ!」
マユミ「リィン君、アルフィンさん、生徒会の依頼、ありがとう。エリオット君、ガイウス君、ハチマン君、旧校舎の件、ありがとうね」
サラ「特にリィンとアルフィン、次もこの調子で頼むわよ?」次も、ね。やっぱり。リィンさんは一回きりと思ったのか、驚いてますわ。
リィン「ちょっと待ってください。また次も!?」
アルフィン【こうなるのはわかってましたわ】
サラ「ほら、アルフィンはやる気ね。君たち、向いてるよ。それに、忙しい生徒会長の力になりたいと思わない?」
マユミ「トワさんにお仕事押し付けてるのは、サラ教官な気がするけど……私も人のこと言えないけど」
リィン「確かに、トワ会長、めっちゃ忙しそうだったけど……」
アルフィン【どうあがいても、わたくし達がやるしかなさそうですわ】
リィン「アルフィン……もう、了解です!」
サラ「うんうん、学院長に伝えておくわ。旧校舎の鍵は、そのまま君たちに預けとくって学院長が。気が向いたら、また皆で見てきて」
マユミ「危なかったらすぐ逃げるのよ。忘れないでね」
サラ「そうよ、マユミの言う通り。それじゃ!」
サラ教官とマユミ教官は教官室へ戻った。残されたわたくし達5人は──
エリオット「え、えっと……」
ハチマン「リィン、アルフィン、引き受けちまって大丈夫か?」
リィン「はは、クラブも決まってないし、今日みたいな依頼なら2人でやれると思う」
アルフィン【わたくしは水泳部との兼ね合いですけど、ね】
ガイウス「手が足りなかったら、遠慮なく声かけてくれ」
エリオット「うん、旧校舎行く時はまた付き合うよ!」
ハチマン「俺も、旧校舎ならまた行くぜ」
アルフィン【皆さん、ありがとうございますわ】
【旧校舎の地下の調査】の依頼を達成しましたわ。報酬として《封技の刃》を受け取りました。
ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?
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1ーエマ
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2ーフィー
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3ートワ
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4ーサラ
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5ースミレ
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6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)