ケルディック駅→ケルディック
七燿暦1204・4月24日・午前・帝国・ケルディック。
ケルディック駅は観光客で賑わい、サラ教官に連れられて外に出ると、地球のオランダを思わせる風景が広がる。秋蒔きのライ麦が収穫を待つ様子が、列車内から見えたわ。
大賢者【告。マスター、カルバードのクレイユ村でも同じこと言ってましたね】
アルフィン【素直な感想を述べたまでですわ】
大賢者【解、ケルディックは東の交通の中継地点、東と南に路線が分かれクロスベル方面、レグラム方面へ向かう路線ですね】
アルフィン【レグラム方面は気になりますが、今はケルディックを楽しまないと】
サラ教官に連れられながら宿泊先へ向かうわたくしたち。広場の奥の方には活気のある大市、遠くの方には風車が見える街並みが眺めながら歩いています。
この町から『クロイツェン州』は帝国南東部に広がる大地方であり、ラウラさんの出身地である『レグラム』も含まれますね。
このクロイツェン州を治めるのが、『アルバレア公爵家』ユーシスさんのご実家です。
わたくしたちは、キョロキョロと視線を変えながら、サラ教官が入った建物の中に入っていく行きます。
わたくしは最後に建物に入りました。入ってすぐに大賢者が
大賢者【告、マスター、よろしいでしょうか?】
アルフィン【どうかしたの大賢者?】
大賢者【解、警戒すべき気配を感じましたので、マスターにと】
アルフィン【警戒すべき気配……】
わたくしはすぐに気配の追跡をしてみましたが、なるほど……リベールで何度かやりあった方々ですね。1人は
でもコードネームで呼ばれていたわね。
確かお2人のコードネームは、『ジョーカー』と『フィクサー』という呼び名のようです。怪盗ですから、本名を名乗るわけにはいきませんからね。
大賢者【解、あの者たちがこの特別実習の間に何かしてくる可能性もあるかと】
アルフィン【……確かにその可能性は0ではないでしょうけど、わたくしのカンでは今回はあの3人は何も絡んでこないって言ってますわ】
大賢者【解、マスターのカンですか。普通は何の根拠もないのですが、マスターのカンだけは、それが当たりますからね。わかりました。警戒だけは引き続きやっておきます】
アルフィン【大賢者、お願いしますね】
宿酒場『風見亭』の扉越しにケルディックの街を見渡す。気配は小さくなり、3人は駅から列車に乗ったみたい。アリサさんにまた怒られ、慌てて皆の元へ。
ケルディック駅→クロスベル方面
七燿暦1204・4月24日・午前・帝国・大陸横断鉄道列車内。
アルフィンと大賢者に捕捉された3人は、クロスベル行きの列車に乗り込んでいた。1人は帝国貴族風の装い、ブル・ブラン。2人目は黒髪くせっ毛に黒縁眼鏡、学生服風のレン・アマミヤ。3人目は黒髪ロングの三つ編みに眼鏡、貴族女性の装いのユキナ・ヒザト。
ブル・ブラン【
レン【サラ・バレスタイン…獅童の騒乱で協力した遊撃士。今はトールズの教官か。生徒を連れてるな。その生徒の中にアルフィン・レンハイムがいる】
ユキナ【サラ……獅童のところへ向かう時、退路を守ってくれたよね。敵として戦ったアルフィンまで生徒だなんて……】
レン【人生、何が起こるかわからないと言うことか。そう言えば風の噂で、すみれがトールズに入ったと】
ユキナ【ええ、去年入学よ。今年は2年生】
レン【すみれは俺たちを追ってた…でもトールズにいる方がいい】
ユキナ【危険なことに巻き込みたくないもの】
ブル・ブラン【ユキナ、レン。彼女が向かってきたらどうする?】
ユキナ【立ち向かってきたら、相手をするだけよ】
レン【だな。俺たちは結社の執行者。怪盗団のリーダーと副リーダーじゃない】
ブル・ブラン【覚悟はわかった。次なる地へ向かおう】
ユキナ【モルガナが先行してるわ。クロスベルで合流しましょう】
3人はクロスベル市へ列車に揺られながら向かっていく。
ケルディック駅→宿酒場《風見亭》
七燿暦1204・4月24日・午前・帝国・ケルディック・宿酒場《風見亭》。
サラ教官と宿酒場『風見亭』へ。
サラ教官【やっほー、おばちゃん!】
マゴット
【サラちゃん! 例の話は聞いてるけど、あんたも来たの?】
サラ教官【最初くらいは付き添おうかと。こっちが教え子よ】
マゴット【若い子たちだね…って、スハルトちゃん!?】
マゴットさんはサラ教官だけでなく、スハルトさんとも知り合いらしい。
スハルト【俺が一番驚いてる。リィン、自己紹介しろよ】
スハルトさんがリィンさんを肘でつつく。
リィン【初めまして、トールズ士官学院1年Ⅶ組です】
アルフィン【よろしくお願いしますわ】
マゴット【話はサラちゃんから聞いてるよ。アタシはマゴット、女将さ。部屋に案内するからついておいで】
エリオット【お願いします】
ラウラ【よろしく頼む】
マゴットさんの案内で部屋へ。サラ教官は1階カウンターで朝からビール。ダメな大人そのものね。
マゴット【ここが今夜の部屋だよ】
リィン【え?】
アリサ【ふぇ?】
あらまあ!?男女同室のお部屋ですわね。
大賢者【解、マスターは男女同室であっても構いませんよね?】
アルフィン【それってどういう意味ですの?確かに旅をしてて、同室というか同じ空間で寝たりしたことありますが……わたくしがよろしくても、他のみなさんが納得されるかどうか】
やはりアリサさんが反対され、マゴットさんもいくらなんでもお年頃の男女を同じ部屋にするのはおかしいんじゃないかと。これはサラ教官がそう提案したみたいですね。
3対3にベッド置かれているみたいです。
リィン【俺たちは構わないのですが、女子はそういうわけにはいかないだろうし】
アリサさんがこの扱いについて反論されてます。
スハルト【軍に入ってしまったら男女別とか甘えたことはないと考えなきゃならないぜ】
ラウラ【そうだな、スハルト。アルフィン、アリサ、ここは我慢するべきだろう。私たちは士官学院の生徒、それを忘れているのではないか?】
アリサ【……それは……】
アルフィン【ラウラさんのおっしゃるとおりですね。わたくしは、覚悟を決めましたわ】
アリサ【か、覚悟とかアルフィンは大げさすぎでしょ!男子、不埒な真似は許さないわよ?】
エリオット【あははっ、しないってば】
リィン【右に同じく】
スハルト【……あのな、俺たちにも選ぶ権利があるんだぞ?】
アリサ【それはそれで言いたいことはあるけど、誰かさんは❝前科❞があるし…いっそのこと簀巻きにしてしまえば……】
スハルト【それって水に流すんじゃなかったのかよ…】
エリオット【リィン、ご愁傷様…】
リィン【俺、簀巻きの野宿決定なの?】
この後、ラウラさんとわたくしがアリサさんを宥めてリィンさんの簀巻き野宿は回避されました。
一段落して、マゴットさんがわたくしたちのお部屋に参られて学院からの封筒を持参されていました。やはりわたくしとリィンさんが自由行動日に生徒会の依頼としてやりました時のやり方にそっくりな感じがします。
4月の特別実習の封筒をリィンさんが代表として受け取りました。
リィン【士官学院の紋章……】
ラウラ【『特別実習』とやらの具体的な内容というわけか】
スハルト【ふ〜ん……】
マゴット【そう、聞いてるよ。それじゃあね、何か困ったことがあったらあたしに言ってくれ】
マゴットさんはそれだけおっしゃるとわたくしたちのお部屋から出て行かれました。
ユウのヒロインは誰が良いでしょうか?
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1ーエマ
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2ーフィー
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3ートワ
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4ーサラ
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5ースミレ
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6ーそれ以外(アリサとラウラは除く)